護法学
概要
主に身を守る為の魔法を学ぶ。大きく分けて4つの項目がある。
防護魔法
シンプルに魔力への耐性を底上げする。例えば、魔草を食べた時の身体への不調を軽減したり、魔素濃度が高い場所への順応、攻撃魔法への防御力を上げたり、等である。またそれを応用した肉体強化も可能。
反射魔法
特定の魔法に対してそれを跳ね返す魔力領域を形成する。呪魔法を跳ね返す呪詛返しや、特定の元素、呪文、効果に対し反応し自動的に反射するもの等。防護魔法よりも実践的な技術になる。また反射された魔法は増幅する。
結界魔術
空間に魔術文字を魔力によって刻み、干渉する。魔術と言っても使う魔術文字は殆ど固定である為殆ど魔法の領域である。特定の動物や魔物を近寄らせなく結界を張ったり、人が生存できないような環境(深海、宇宙空間、溶岩の中)で活動するための防御結界を創り出したり、結界内に存在する物質や魔力を封じ込めたり等。防護魔法を発展させたようなものである。
治癒魔法
魔力を生命エネルギーに変換することで、他者や自分の怪我を癒し(再生能力を向上させる)たり、毒や呪魔法の影響を軽減、浄化させたり等。かなり特殊な技術であり、ある程度簡易化されたもの以外は全て専門的な知識、技術を求められる。
授業内容
初級編
- 毒草を食べてみよう!
身体に害のある毒草を食べ(飲んで)て反応を観察し、その後防護魔法を使って効果を打ち消してみよう。ここではまず身体を守ることの重要さ、防護魔法の特性について学んでもらう。
- 魔力濃度が高い場所を散策してみよう!
4~5人のグループになって鎮堂の森の中を探検してみよう。普段よりも身体が上手く動かなかったり、魔力操作がしづらくなるのを感じたら防護魔法を使い、効能を実感してみよう。
- 攻撃魔法を受けてみよう!
仮に失敗しても大怪我をすることが無い弱い攻撃魔法を防護魔法を使って受けて、それから反射魔法で反射してみよう!使う魔法はこちらで指定するからとっても簡単!
- 呪いを跳ね返してみよう!
比較的弱い呪いを呪学部の人達にかけてもらい、それを跳ね返してみよう!合同授業で行われるスピード勝負!呪いをかけられるのが先か!反射魔法を組み上げるのが先か!
- 空間に魔術文字を刻もう!
空間に魔力で魔術文字を刻み、干渉してみよう!まずは結界ではなく、空間の仕組みを把握しよう。少しコツがいるぞ!
- 魔力を生命エネルギーに変換しよう!
魔力を生命エネルギーに変換する魔法を使ってみよう!先人達が作り上げた技術の一端に触れよう!怪我を治すのはもう少し先だよ!
中級編
- 身体に流し込まれた魔素を中和してみよう!→身体に悪影響を及ぼす量の魔素を注入し、それを防護魔法で中和してみよう!毎年数人は救護室に運ばれるぞ!
- それぞれの元素に対応した反射魔法を使おう!
ランダムで打ち出される元素魔法に対してテンポよく反射魔法を使って反射してみよう!失敗すると救護室送りだぞ!
- 特性を付与した結界を創り出そう!
魔物払い、人払い、魔力隠蔽等、空間そのものに特性を付与した結界を張ってみよう。学生みんながつまづく落とし穴だぞ!
- 毒を治療してみよう!
身体に悪影響を及ぼす毒草の液を注入し、それを治癒魔法で浄化してみよう!上手く出来ないと全身が麻痺したり、呼吸困難になったり発疹が出たり色々大変!
上級編
- 肉体を強化してみよう!
魔力を均等に巡らせて肉体を強化してみよう!後々決闘魔法学でも使う技術だぞ!
- 状況に応じて素早く反射魔法を使おう!
一体一で魔法を撃ち合う決闘形式の授業!ルールは簡単!先に被弾した方の負け!安全を守って楽しくデュエル!
- 防御結界を張ろう!
環境に適応する為の結界を張ろう!水の中、火の中、上空での実地研修!上手く結界を構築できないとやばいぞ!
- 封印結界を創ろう!
魔力や物質を閉じ込める結界を創ろう!授業では凶暴な魔法生物を閉じ込めるための結界をみんなで協力して作ってもらいます。気を抜くとやばいぞ!
- 治癒をしよう!
番外編(望む者のみ 激ムズ)
- 反射魔法領域を展開しよう!
ある程度の魔法魔術に自動的に反応して反撃する領域を展開してみよう!これが出来たらモテるかも!?
- 魔法近接戦闘を学ぼう!
肉体強化を前提に、結界魔術を用いて近接での身の守り方を学ぼう!決闘魔法科の学生との合同実習だぞ!
- 過酷な環境に適応した中和結界を創ろう!
そのまんまの授業。深海や樹海や魔力濃度が異常な空間に放り込まれて結界を構築する授業。希望者のみかつ、一定の実力があると認められないと実習は行えない。
- 治癒魔法の限界を知ろう!
それぞれの症例に合わせた治癒魔法を構築し、使ってみよう!毎年2、3人しか受講せず、その9割が単位を落としていくぞ!ガチ医学だ!
評価基準
基礎の部分に関しては特になんの対策をしなくても実習はクリア出来る。座学のテストに関しても毎年同じ問題しか出さないので基礎はかなり楽単である。
問題は中級編から。毎年護法学の授業で怪我をするという本末転倒な生徒が後を絶たない。だがこれはロクステリアが考えた最も効率的な教育方法であり、実際彼女が担当になる前の護法学の授業よりかなり高度な技術を修めることが可能である。ただその分ついてこれない生徒は切り捨てるスタイルになったので毎回つまづく生徒が多い。
因みに出席点が20%、実習が60%、テストが20%である。中級編からテストは双子が作成するのでかなりの難問が続く。だがやはり実習が重視されるので実習の成績が良ければ筆記がダメでも行けるのでどちらかと言うと体育会系が優遇される単位である。