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雪上技術訓練合宿 - (2012/03/06 (火) 22:06:37) の1つ前との変更点

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こんにちは。 更新が遅くなりましたが、今年の雪上技術訓練合宿の報告をさせて頂きます。 今回の目的は大きく分けて3つでした。 ・有雪時の登山経験を積む ・雪山登山に必要な基礎的技術・生活技術を習得する ・スキーを通じて雪に触れてみてまず慣れる 就職活動で忙しい3年生も全員参加の合宿ですが、これらの目的は主に1、2年生を対象につくられているものです。 去年は残念ながら雪訓合宿は中止になってしまったので、現3年生以外は合宿としては初めて雪山を経験したことになります。 先輩達が引退した後もみんなで雪山にいくことができる可能性を残すために、主将やOB監督陣の努力によって、今回の山行が実現されました! 結論から言いますと、完全に目的が達成できたとは言い難い合宿でした。 具体的に理由をあげるとするならば ・体調不良により山小屋待機者が3人出てしまったこと ・雪で覆われたルートの見えない雪道での読図が想像以上に難しく、習得どころか理解するのすら難しい段階で終わったこと ・全体をとおして2年生の積極性が欠けたこと などがあげられると思います。 それと、(毎回同じことを言っている気がしますが)1年生の理解の早さには目を見張るものがありました。 逆に評価できた点は、 ・誰も大きな怪我をせず予定通り合宿を終了したこと ・たった2日で全体的にみんなスキーがうまくなったこと ・3年生の雪山登山の基礎的技術が非常に高かったこと ・雪にを触れたことで、今後の活動の幅が広がったこと などがあげられると思います。 今回の合宿が予定通り終了できた理由ですが、 緊急時には山小屋に待機することができるという手段がとれるということが非常に大きな意味をもっていたように思います。 以下、大まかな合宿の内容になります。 2/8 朝6:00に東京駅バス乗り場に集合でした。めちゃくちゃ早いため、ほとんどの人が始発で来たようです。 バスの中ではみんなよく寝ていました。 予定より1時間ほど早く、11時にスキー場に到着→レンタルを済ませ、まず荷物を置くため山小屋に向かいました。 ザックを背負いながらスキー板をつけてリフトに乗るのが驚異的な難しさで、何度もリフト乗り場でリフトを止めてしまいました。 自分はリフトに乗った経験はあったのでまだマシでしたが、いきなりアレは立派な試練といえるでしょう。 その後OBの山口さんから、転び方や立ち方、ボーゲンなどスキーの基礎を習った後、各パーティー毎に分かれてスキーを開始しました。 自分は西山さんのパーティーで、スキー初心者の有菜と智美の2人と練習しつつ滑ることを繰り返しました。 その後小屋に戻って初めてぺミカンを食べたのですが、バターの味が強すぎて苦しかったです。 正直バターを食べている感覚しかしなかったけど、先輩いわく昔ラードを使っていたときはもっとカオスだったようで、だいぶ改善されたらしいです。 なんということだ…。 その夜、先輩たちがスキー板をならべてやる運搬法を教授してくれました。 手際がよかったです 2/9 スキー初心者は布施さんに習い、あとはパーティーごとにひたすら滑りまくる感じでした。 中には、初心者だったはずなのに、吸収が早すぎて普通に経験者と一緒になってぶっ飛ばしている人や 初心者でうまく滑るのが難しいのにスパルタリーダーによって急斜面に連れて行かれて自爆している人もいて、 みんな充実していたように思います。 スキーはこの日で終了して、 夜はカラビナを使ってロープワークの復習をして終わりました。 1年生で若干名できていない人も見受けられましたが、基本的にロープワークに関しては問題なかったです。 余談ですが、自分たちがスキーをしている間、主将と山口さんは明後日の小屋周りのための準備を頑張っていたようです。 縁の下の力持ちだなーと思いましたが、主将とかOBの先輩方は縁の下の存在ではないのでこの日本語はおかしいですかね。 2/10 この日から、山口さんと3年生主導のもとで雪訓が始まりました。 アイゼンを装着してのキックステップ、トラバース、滑落停止をやるグループと、 雪洞づくり、ビーコン使用法、雪上運搬法をやるグループに分かれてやりました。(時間的な問題で、ワカンは使いませんでした) 何回も練習できたのでだいたい理解はできました。 雪洞を掘るとき、運搬法で引っ張るときなどはかなり力が必要でした。 その後、テント設営のため、スノーソーデブロックを作り、積み上げて、あとは溝をつくったりしたのですが 天気が良くて、本当に助かりました。 かなり時間もかかったので、あれで吹雪だったらテント建てる前にせっかく掘った雪が埋もれてずっと同じことを繰り返さないといけないことになります。 そうしていくうちに体も冷えていくので、雪山でのテント生活は本当にリスクが高いものだと感じました。 テントの中では、寝る前にしておくべき山靴の管理方法など、豆知識を教えてもらいました。 あと、寒かったせいか夜はすぐ目が覚めてしまってあまり寝れませんでした。 2/11 小屋周り、即ち読図の日でした。 そもそものルートがなくて、樹林帯は目印もほとんどなくて、地図上の地形から現在地を読み取るのは凄く難しかったです。 事前のルートの調査と、コンパスの方角を合わせるのはとても大事だと感じました。 事前に先輩がコースに赤布を切った部分を木などにつけにいってくれていたので、それを目印にして進む形でした。 要するに相当なリスク管理の下で小屋周りは安全に行われました。 その後は早めに小屋に戻り、反省会、解散式に移り、夜は打ち上げでした。 解散式では副将からの厳しい言葉と、主将からの主将としての言葉を胸に刻んで終了しました。 2/12 そして最終日、山小屋の掃除をやって、リフトで下山してバスに乗りました。 帰りは5日ぶりに温泉入って、やまびこで例のやつを食べて、そこで現地解散となりました。 以上が大まかな合宿の流れでした。 色々ありましたけど、 無事に終わって、本当によかったです。 厳正なリスクマネジメントの下で雪訓が経験できて、今の現役部員は恵まれていると思います。 3月の個人山行で有雪(八ヶ岳)に行く人たちは、今回の経験を踏まえて安全に頑張ってきてほしいです。 この合宿が実現できて無事に終了したその過程において協力してくださった先輩方、どうもありがとうございました。 お疲れ様でした。
こんにちは。 更新が遅くなりましたが、今年の雪上技術訓練合宿の報告をさせて頂きます。 今回の目的は大きく分けて3つでした。 ・有雪時の登山経験を積む ・雪山登山に必要な基礎的技術・生活技術を習得する ・スキーを通じて雪に触れてみてまず慣れる 就職活動で忙しい3年生も全員参加の合宿ですが、これらの目的は主に1、2年生を対象につくられているものです。 去年は残念ながら雪訓合宿は中止になってしまったので、現3年生以外は合宿としては初めて雪山を経験したことになります。 先輩達が引退した後もみんなで雪山にいくことができる可能性を残すために、主将やOB監督陣の努力によって、今回の山行が実現されました! 結論から言いますと、完全に目的が達成できたとは言い難い合宿でした。 具体的に理由をあげるとするならば ・体調不良により山小屋待機者が3人出てしまったこと ・雪で覆われたルートの見えない雪道での読図が想像以上に難しく、習得どころか理解するのすら難しい段階で終わったこと ・全体をとおして2年生の積極性が欠けたこと などがあげられると思います。 それと、(毎回同じことを言っている気がしますが)1年生の理解の早さには目を見張るものがありました。 逆に評価できた点は、 ・誰も大きな怪我をせず予定通り合宿を終了したこと ・たった2日で全体的にみんなスキーがうまくなったこと ・3年生の雪山登山の基礎的技術が非常に高かったこと ・雪にを触れたことで、今後の活動の幅が広がったこと などがあげられると思います。 今回の合宿が予定通り終了できた理由ですが、 緊急時には山小屋に待機することができるという手段がとれるということが非常に大きな意味をもっていたように思います。 以下、大まかな合宿の内容になります。 2/8 朝6:00に東京駅バス乗り場に集合でした。めちゃくちゃ早いため、ほとんどの人が始発で来たようです。 バスの中ではみんなよく寝ていました。 予定より1時間ほど早く、11時にスキー場に到着→レンタルを済ませ、まず荷物を置くため山小屋に向かいました。 ザックを背負いながらスキー板をつけてリフトに乗るのが驚異的な難しさで、何度もリフト乗り場でリフトを止めてしまいました。 自分はリフトに乗った経験はあったのでまだマシでしたが、いきなりアレは立派な試練といえるでしょう。 その後OBの山口さんから、転び方や立ち方、ボーゲンなどスキーの基礎を習った後、各パーティー毎に分かれてスキーを開始しました。 自分は西山さんのパーティーで、スキー初心者の有菜と智美の2人と練習しつつ滑ることを繰り返しました。 その後小屋に戻って初めてぺミカンを食べたのですが、バターの味が強すぎて苦しかったです。 正直バターを食べている感覚しかしなかったけど、先輩いわく昔ラードを使っていたときはもっとカオスだったようで、だいぶ改善されたらしいです。 なんということだ…。 その夜、先輩たちがスキー板をならべてやる運搬法を教授してくれました。 手際がよかったです 2/9 スキー初心者は布施さんに習い、あとはパーティーごとにひたすら滑りまくる感じでした。 中には、初心者だったはずなのに、吸収が早すぎて普通に経験者と一緒になってぶっ飛ばしている人や 初心者でうまく滑るのが難しいのにスパルタリーダーによって急斜面に連れて行かれて自爆している人もいて、 みんな充実していたように思います。 スキーはこの日で終了して、 夜は細引きを使ってロープワークの復習をして終わりました。 1年生で若干名できていない人も見受けられましたが、基本的にロープワークに関しては問題なかったです。 余談ですが、自分たちがスキーをしている間、主将と山口さんは明後日の小屋周りのための準備を頑張っていたようです。 縁の下の力持ちだなーと思いましたが、主将とかOBの先輩方は縁の下の存在ではないのでこの日本語はおかしいですかね。 2/10 この日から、山口さんと3年生主導のもとで雪訓が始まりました。 アイゼンを装着してのキックステップ、トラバース、滑落停止をやるグループと、 雪洞づくり、ビーコン使用法、雪上運搬法をやるグループに分かれてやりました。(時間的な問題で、ワカンは使いませんでした) 何回も練習できたのでだいたい理解はできました。 雪洞を掘るとき、運搬法で引っ張るときなどはかなり力が必要でした。 その後、テント設営のため、スノーソーデブロックを作り、積み上げて、あとは溝をつくったりしたのですが 天気が良くて、本当に助かりました。 かなり時間もかかったので、あれで吹雪だったらテント建てる前にせっかく掘った雪が埋もれてずっと同じことを繰り返さないといけないことになります。 そうしていくうちに体も冷えていくので、雪山でのテント生活は本当にリスクが高いものだと感じました。 テントの中では、寝る前にしておくべき山靴の管理方法など、豆知識を教えてもらいました。 あと、寒かったせいか夜はすぐ目が覚めてしまってあまり寝れませんでした。 2/11 小屋周り、即ち読図の日でした。 そもそものルートがなくて、樹林帯は目印もほとんどなくて、地図上の地形から現在地を読み取るのは凄く難しかったです。 事前のルートの調査と、コンパスの方角を合わせるのはとても大事だと感じました。 事前に先輩がコースに赤布を切った部分を木などにつけにいってくれていたので、それを目印にして進む形でした。 要するに相当なリスク管理の下で小屋周りは安全に行われました。 その後は早めに小屋に戻り、反省会、解散式に移り、夜は打ち上げでした。 解散式では副将からの厳しい言葉と、主将からの主将としての言葉を胸に刻んで終了しました。 2/12 そして最終日、山小屋の掃除をやって、リフトで下山してバスに乗りました。 帰りは5日ぶりに温泉入って、やまびこで例のやつを食べて、そこで現地解散となりました。 以上が大まかな合宿の流れでした。 色々ありましたけど、 無事に終わって、本当によかったです。 厳正なリスクマネジメントの下で雪訓が経験できて、今の現役部員は恵まれていると思います。 3月の個人山行で有雪(八ヶ岳)に行く人たちは、今回の経験を踏まえて安全に頑張ってきてほしいです。 この合宿が実現できて無事に終了したその過程において協力してくださった先輩方、どうもありがとうございました。 お疲れ様でした。

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