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酔神色鬼 - (2010/03/05 (金) 22:37:08) の1つ前との変更点

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「あぅあぅあぅあぅうううぅぅ~~~~梨ぃ~~花ぁ~~~、もお、やめへ……くらはいなのれすううぅぅっ! ひっく」 「うっさいわねええぇっ! ぜぇんぶぅ……あにゃたが……わるいんだからねぇっ!? まったくもう……死ぬかと思ったわよっ!!」 そう、ことの始まりは私が祭具殿を漁っていたら、ちょっと面白げな文献を見付けたことにある。 だって「一口飲ませたら相手はもう自分しか見えない」みたいなことが書いてあったのよ? どう考えても惚れ薬でしょ? 試してみたくなるのが人の性ってもんじゃない。 そんなわけで、羽入に内緒で作ってみることにしたのだ。 材料集めにはなかなか苦労したけど、幸いお金の掛かるようなものはそう無かった。 ここで少し時間は遡る――。 その日の夕方。 私は古出神社裏の、雛見沢を一望出来る場所へと圭一を呼び出した。何故なら、そこは私にとってお気に入りの場所でもあり、あまり人目につかないところでもあるからだ。 どうせなら、告白は少しでもロマンチックな方がいいでしょ? 百年生きた魔女とはいえ、それくらいの乙女心はまだ私にも残っている。 「どうしたんだ梨花ちゃん? 急に呼び出して、しかも出来るだけ早くって……」 はぁはぁと息を切らして、圭一がやってくる。……うんうん、いい感じいい感じ☆ そりゃそうよね。圭一の家からここまでは自転車でもそれなりに距離はあるし、あの石段を走って登るのも大変だもの。 「圭一、汗だくなのです。はい、これはジュースなのです」 そう言って私は「惚れ薬」を入れた小瓶を圭一に渡した。 「随分と用意がいいんだな? 梨花ちゃん」 「ここに来る頃には圭一が疲れていることぐらい、お見通しなのですよ。にぱー☆」 「そうなのか? まあ、何にしても助かったぜ。じゃあ、遠慮なく頂くよ」 …………よし、飲んだ。 そのとき、私は勝利を確信した。 「それで梨花ちゃん? 大切な話って何だ?」 「みー、それなのですが……。圭一には何か変わったことがありませんか?」 「変わったこと? ……って、あれ?」 よーしよーし、効いてきた効いてきた。調合も完璧ね。 私はぐっと拳を握りしめた。 「なんだこれ? 梨花ちゃんを見てると……こう……」 「みー? ボクがどうかしたのですか?」 圭一が全身を赤くして、私に近付いてくる。 「圭一?」 「…………梨花ちゃん。ごめんっ!!」 突然、がばっと圭一は私を抱き締めた。 私はあまりの展開の速さに眼を白黒させたけど……嫌なはずがない。私は喜んで圭一の胸に顔を埋めた。 「梨花ちゃん。……俺、梨花ちゃんのことを……」 「……みー?」 圭一の心臓が早鐘のようにどきどきしてる。 もちろん、私もだ。 私の頭の上で、圭一の吐く息が荒い。 「圭一?」 私は顔を上げ、圭一の目を見詰めて……。 ………………………………って、あれ? 私の額に冷や汗が流れた。 ちょっとおおおおおぉぉぉぉっ!? 圭一の目がイっちゃってるんだけどおおおぉぉっ!? ひょっとして、さっきからの荒い息って……そっちの意味でのハァハァ? 「梨花ちゃん……」 「……な、何? 圭一?」 「俺、俺……もう我慢出来ないっ!」 「みぃいいいいいぃぃぃぃぃっ!?」 ちょっ……ちょっと圭一っ!? どこ触ってるのよ? お尻を撫で回さないでっ! ああっ!? ひょっとしてお腹に当たってるこの固いのって圭一のオットセイ☆? ひぃいいいいっ! そんなの擦り付けないでえええぇぇっ!? 「みぃっ!?」 や……やだ。耳……耳を舐めないで。ってえぇええぇっ!? なんか私の服、脱がし始めてるしっ! 嘘っ? パンツの中にまで手を入れてきたっ!? …………えーと、ひょっとしてこれ…………かなり、ピンチ?? に……逃げられそうにないし……。 ひょっとしてこのまま、本当にこの場所で私、圭一と……? 恐る恐る、上目遣いで圭一の目をもう一度見てみる。 「け……圭一? その……ボク……」 「何だい梨花ちゃん? 大丈夫だぜ、安心してくれ……優しくするから……」 うわぁ~~。めちゃくちゃイイ笑顔っ!? しかも歯が光ったっ!? 「あ、あははははははははははははははは……」 乾いた笑い声が私の口から漏れた。 も…………ダメだわ…………。 ふぉんぐしゃっ!! 「……きゅう」 不意に鈍い音が響き、圭一が倒れる。 「あぅあぅあぅあぅうううううぅぅぅぅっ!! あ……危ないところでしたっ!!」 倒れた圭一の背後に、フライパンを持った羽入が立っていた。 ――と、まあこんなわけでその場は助かったんだけど……。 ああ、ちなみに薬の効果は圭一が気絶しているうちに、古出神社で解呪しておいた。ま、お約束通り圭一は自分が何したか覚えてないでしょうね。 「どこが惚れ薬よっ!? 超強力な催淫薬じゃないっ!! 何のつもりでぇあんなもにょ作ったのよっ!?」 こうして夜中、私は沙都子が寝た後にやけ酒を呑んでいるわけだ。 無論、八つ当たりだというのも自覚はしているつもりだけど。 「ひっく……梨花が……悪いのれすぅ。あれは……適度に薄めへちゅかうのれすぅ」 「カルピスじゃにゃいんだからっ!!」 「あ~~ううぅ。告白時にはすっごく薄目に使うと成功率アップ、ご無沙汰時には濃い目に使うと新婚当時のほやほやに戻れる、一本で多種多様な使い道が出来るお得な薬なのれふよう?」 「うっひゃいっ!!」 ほんっとーに危ないところだった。 もしあのままだったら、私は圭一にがっつんがっつんオットセイ☆で攻められまくって、本気で壊れてたかもしれない。いくら何でもこの体でそれは無理ってものよ? 「あぅあぅ、梨花……もうこれ以上は……かんれんひてくはひゃいなのれすぅ」 「なーに言ってふのよ? 酔う感覚が嫌とか言いにゃがら、結構気持ちよさそうじゃにゃい」 「でも……でも、本当に辛いのれふぅ」 まあ、確かに羽入の息もあがっている。舌を出してハァハァいっているのを見ると、本当に辛いのかもしれない。 目の焦点も定まっていないし……。 「はぁ……はぁ…………………あぅううぅ」 「ちょっと……羽入?」 不意に羽入がパジャマを脱ぎ始めた。どうやら酔っててよっぽど熱かったらしい。 でもいくら何でもパンツ一枚って………………ええええっ!? 「は……羽入っ!? あんた?」 あろう事か、羽入はパンツまで脱ぎ始めた。 ひょっとして…………羽入って脱ぎ上戸だったの? それで昔何度もイタイことやってしまって、それ以来お酒が嫌になったとか……? 私は大きく溜め息を吐いて、俯いた。 これ考えるの本当に何回目だろ? つくづく、こんなのが古出家の始祖だなんて、恥ずかしくなってくるわ。 「あ……あぅ……ふぅんっ☆」 へ? ……何? この声? 慌てて羽入を見ると………ちょっとあんた何してるのっ!? 「あぅ……ああぅっ。あぅっ」 …………羽入は、素っ裸のまま、私の目の前で……自慰にふけり始めていた。 ごろりと横になって、左手で胸を揉みながら、右手で秘部をまさぐっている。 その目は恍惚の眼差しで……。 「こ……こらっ! 羽入、あんたこんなところで」 やめさせようと、私は急いで羽入の下へと駆け寄る。 せめてお風呂場とか……そういうところでしなさいよ。って、そんな問題でもなくて……。 「うふふふふ☆ 梨ぃ~~~花ぁ~~~~っ」 「ちょっと? ……羽入っ!?」 横に座った途端、私は羽入に腕を掴まれ、引き寄せられた。 そのまま裸の羽入に抱き締められる。 あ……あの? 羽入? 熱を帯びた羽入に瞳が私に近付いてきて……。 はい? ひょっとしてこの唇に当たっているこのむっちりとした感触って……。 「ん。あぅあぅ」 羽入の唇が私の唇から離れて、ようやく私は状況を理解した。 私のファーストキスが……百年守ってきたのに……よりによってこいつなの? 一瞬、頭が真っ白になって……。 全力で首を横に振り、そんな考えを打ち消す。 そうよそう……こんなのは事故よ事故、全然カウントに入らないんだからっ!! でも、ああ……何か涙出そう。 「って……こら羽入、放しなさいっ!」 「ヤな……こった……なのですよ? うぃっく」 そう言って、羽入はくすりと笑った。 え? あれ? …………なんだろこの既視感。 するすると羽入の腕が……手が私の背中を撫でて下りていって……私の腰に……そして、パンツごと私のパジャマのズボンを脱がしてくる。 「こ……こら羽入。冗談はやめなさい」 でも羽入はやめてくれない。 私は太股までズボンを下げられてしまった。 お尻とあそこが露出する。 「ちょっ……ちょっとおっ!」 あまつさえ、羽入は太股を私の股に入れてきた。 「へっへっへー。ダメですよぅ梨花ぁ? あんまり……さあぐと沙都子が起きちゃいます。……そんれもいいのねすか?」 お……おのれ羽入。どこぞのAVそのままなことを言ってきてええぇぇっ! 羽入は嬉々として私のパジャマの上着を脱がし始めてくる。 私も私で酔っているせいか、思うように体が動かせないし……。 ああ、今度こそもうダメだわ。 「あはははははははははははははははははは」 私はまた、乾いた笑いを漏らした。 「さあ。覚悟するのてふよ梨花? だぁい丈夫れふ。ちゃ~んと、優しぃくして……ひっく……あげるのれす」 羽入が私のパジャマを脱がし、私の上半身も露わになる。 「あぅあぅ。やっぱ……りぃ。梨花の胸は……可愛いのです」 「ううう……うっさいわね」 ひゃうっ!? 羽入が私の乳首を舐めると、私の背筋にぞくりとしたものがはしった。 私のお腹の上に羽入の胸が当たって……う、結構あるわね、羽入のくせに……。 ちょっ……とおっ!? そんなところ……。 「んんんっ!」 「んふふふふふ。梨花もぅ……ここは……感じるみたいれしゅね?」 そう言って羽入は細やかな指使いで私の秘部を撫で、クリトリスを弄った。 「くぅ……うううっ」 ふ……不覚だわ。 蕩けた瞳のまま、羽入は私の脚に自分の秘部を擦り始め、ぬるぬるとした液体に私の脚はまみれた。 そんな羽入の顔は、本当に気持ちよさそうで……。 羽入の声が高くなっていく。 「あ……はぁ……あぅあうっ……うううっ」 そして羽入は身を震わせ……どうやら達したようだった。 「さあ。……もういいでしょ? 羽入? さっさともう寝るわよ」 そう、こんなのは事故よ事故。 さっさと眠って忘れてやるわ。 「あぅっ? なぁにを言って……るのれしゅか?」 …………はい? 「今夜は…………寝かしませんれすよぉ?」 あの……マジですか? いや、この目は本気だわね。 あはははははははははははははは……。 も、どーにでもなれ。 ああ、きっと私も酔っている……。 翌朝。 あーもう、自己嫌悪ったらないわ。 羽入の奴、発情しまくりで本気で寝かせてくれないし、しつこいし……。 私がシャワーを浴びて戻ってきても、羽入は気持ちよさげに寝息を立てていた。 まったくこいつは、さんざんっぱら人のことを弄んでおいて……。 怒りを堪えながら、羽入の体についた色々な体液をティッシュでふき取り、服を着せて布団の中へと放り込む。 ひょっとして羽入がお酒を飲むのを嫌がっていたのは、酔うと体が疼くとか……そういう理由からだったのだろうか? もう眠れそうにないけど、私も自分の布団に潜り込む。 とりあえず、起きたら覚悟しときなさいよ? 羽入。 私はこれで酒をやめました。 しかし、代わりに特別辛いキムチの開発を始めました。 あの催淫薬はそのうちまた使うかもしれません。 以上。 ―END― TIPS:お仕置き 「何だか今日の羽入ちゃん、朝からずっと顔が赤いけど、どうしたの?」 「ああ、それにしょっちゅうもじもじしてないか? 羽入に何かあったのか? 梨花ちゃん」 「みー? ボクは知らないのですよ? おトイレでも我慢しているのではないですか?」 そういって私はあくびをし、ちらりと羽入の様子を見た。 (苦しい? 羽入) (あぅ……あぅあぅあぅあぅ) ま、そりゃそうよね。朝からずっとローターを仕込んでるんだもの。 (さあ……覚悟しなさいよ羽入? お仕置きはまだまだこれからなんだから) (あぅあぅあぅあぅううううぅぅぅっ!!) 私にしか聞こえない羽入の悲鳴を聞きながら、私は一人ほくそ笑んだ。
「あぅあぅあぅあぅうううぅぅ~~~~梨ぃ~~花ぁ~~~、もお、やめへ……くらはいなのれすううぅぅっ! ひっく」 「うっさいわねええぇっ! ぜぇんぶぅ……あにゃたが……わるいんだからねぇっ!? まったくもう……死ぬかと思ったわよっ!!」 そう、ことの始まりは私が祭具殿を漁っていたら、ちょっと面白げな文献を見付けたことにある。 だって「一口飲ませたら相手はもう自分しか見えない」みたいなことが書いてあったのよ? どう考えても惚れ薬でしょ? 試してみたくなるのが人の性ってもんじゃない。 そんなわけで、羽入に内緒で作ってみることにしたのだ。 材料集めにはなかなか苦労したけど、幸いお金の掛かるようなものはそう無かった。 ここで少し時間は遡る――。 その日の夕方。 私は古出神社裏の、雛見沢を一望出来る場所へと圭一を呼び出した。何故なら、そこは私にとってお気に入りの場所でもあり、あまり人目につかないところでもあるからだ。 どうせなら、告白は少しでもロマンチックな方がいいでしょ? 百年生きた魔女とはいえ、それくらいの乙女心はまだ私にも残っている。 「どうしたんだ梨花ちゃん? 急に呼び出して、しかも出来るだけ早くって……」 はぁはぁと息を切らして、圭一がやってくる。……うんうん、いい感じいい感じ☆ そりゃそうよね。圭一の家からここまでは自転車でもそれなりに距離はあるし、あの石段を走って登るのも大変だもの。 「圭一、汗だくなのです。はい、これはジュースなのです」 そう言って私は「惚れ薬」を入れた小瓶を圭一に渡した。 「随分と用意がいいんだな? 梨花ちゃん」 「ここに来る頃には圭一が疲れていることぐらい、お見通しなのですよ。にぱー☆」 「そうなのか? まあ、何にしても助かったぜ。じゃあ、遠慮なく頂くよ」 …………よし、飲んだ。 そのとき、私は勝利を確信した。 「それで梨花ちゃん? 大切な話って何だ?」 「みー、それなのですが……。圭一には何か変わったことがありませんか?」 「変わったこと? ……って、あれ?」 よーしよーし、効いてきた効いてきた。調合も完璧ね。 私はぐっと拳を握りしめた。 「なんだこれ? 梨花ちゃんを見てると……こう……」 「みー? ボクがどうかしたのですか?」 圭一が全身を赤くして、私に近付いてくる。 「圭一?」 「…………梨花ちゃん。ごめんっ!!」 突然、がばっと圭一は私を抱き締めた。 私はあまりの展開の速さに眼を白黒させたけど……嫌なはずがない。私は喜んで圭一の胸に顔を埋めた。 「梨花ちゃん。……俺、梨花ちゃんのことを……」 「……みー?」 圭一の心臓が早鐘のようにどきどきしてる。 もちろん、私もだ。 私の頭の上で、圭一の吐く息が荒い。 「圭一?」 私は顔を上げ、圭一の目を見詰めて……。 ………………………………って、あれ? 私の額に冷や汗が流れた。 ちょっとおおおおおぉぉぉぉっ!? 圭一の目がイっちゃってるんだけどおおおぉぉっ!? ひょっとして、さっきからの荒い息って……そっちの意味でのハァハァ? 「梨花ちゃん……」 「……な、何? 圭一?」 「俺、俺……もう我慢出来ないっ!」 「みぃいいいいいぃぃぃぃぃっ!?」 ちょっ……ちょっと圭一っ!? どこ触ってるのよ? お尻を撫で回さないでっ! ああっ!? ひょっとしてお腹に当たってるこの固いのって圭一のオットセイ☆? ひぃいいいいっ! そんなの擦り付けないでえええぇぇっ!? 「みぃっ!?」 や……やだ。耳……耳を舐めないで。ってえぇええぇっ!? なんか私の服、脱がし始めてるしっ! 嘘っ? パンツの中にまで手を入れてきたっ!? …………えーと、ひょっとしてこれ…………かなり、ピンチ?? に……逃げられそうにないし……。 ひょっとしてこのまま、本当にこの場所で私、圭一と……? 恐る恐る、上目遣いで圭一の目をもう一度見てみる。 「け……圭一? その……ボク……」 「何だい梨花ちゃん? 大丈夫だぜ、安心してくれ……優しくするから……」 うわぁ~~。めちゃくちゃイイ笑顔っ!? しかも歯が光ったっ!? 「あ、あははははははははははははははは……」 乾いた笑い声が私の口から漏れた。 も…………ダメだわ…………。 ふぉんぐしゃっ!! 「……きゅう」 不意に鈍い音が響き、圭一が倒れる。 「あぅあぅあぅあぅうううううぅぅぅぅっ!! あ……危ないところでしたっ!!」 倒れた圭一の背後に、フライパンを持った羽入が立っていた。 ――と、まあこんなわけでその場は助かったんだけど……。 ああ、ちなみに薬の効果は圭一が気絶しているうちに、古出神社で解呪しておいた。ま、お約束通り圭一は自分が何したか覚えてないでしょうね。 「どこが惚れ薬よっ!? 超強力な催淫薬じゃないっ!! 何のつもりでぇあんなもにょ作ったのよっ!?」 こうして夜中、私は沙都子が寝た後にやけ酒を呑んでいるわけだ。 無論、八つ当たりだというのも自覚はしているつもりだけど。 「ひっく……梨花が……悪いのれすぅ。あれは……適度に薄めへちゅかうのれすぅ」 「カルピスじゃにゃいんだからっ!!」 「あ~~ううぅ。告白時にはすっごく薄目に使うと成功率アップ、ご無沙汰時には濃い目に使うと新婚当時のほやほやに戻れる、一本で多種多様な使い道が出来るお得な薬なのれふよう?」 「うっひゃいっ!!」 ほんっとーに危ないところだった。 もしあのままだったら、私は圭一にがっつんがっつんオットセイ☆で攻められまくって、本気で壊れてたかもしれない。いくら何でもこの体でそれは無理ってものよ? 「あぅあぅ、梨花……もうこれ以上は……かんれんひてくはひゃいなのれすぅ」 「なーに言ってふのよ? 酔う感覚が嫌とか言いにゃがら、結構気持ちよさそうじゃにゃい」 「でも……でも、本当に辛いのれふぅ」 まあ、確かに羽入の息もあがっている。舌を出してハァハァいっているのを見ると、本当に辛いのかもしれない。 目の焦点も定まっていないし……。 「はぁ……はぁ…………………あぅううぅ」 「ちょっと……羽入?」 不意に羽入がパジャマを脱ぎ始めた。どうやら酔っててよっぽど熱かったらしい。 でもいくら何でもパンツ一枚って………………ええええっ!? 「は……羽入っ!? あんた?」 あろう事か、羽入はパンツまで脱ぎ始めた。 ひょっとして…………羽入って脱ぎ上戸だったの? それで昔何度もイタイことやってしまって、それ以来お酒が嫌になったとか……? 私は大きく溜め息を吐いて、俯いた。 これ考えるの本当に何回目だろ? つくづく、こんなのが古出家の始祖だなんて、恥ずかしくなってくるわ。 「あ……あぅ……ふぅんっ☆」 へ? ……何? この声? 慌てて羽入を見ると………ちょっとあんた何してるのっ!? 「あぅ……ああぅっ。あぅっ」 …………羽入は、素っ裸のまま、私の目の前で……自慰にふけり始めていた。 ごろりと横になって、左手で胸を揉みながら、右手で秘部をまさぐっている。 その目は恍惚の眼差しで……。 「こ……こらっ! 羽入、あんたこんなところで」 やめさせようと、私は急いで羽入の下へと駆け寄る。 せめてお風呂場とか……そういうところでしなさいよ。って、そんな問題でもなくて……。 「うふふふふ☆ 梨ぃ~~~花ぁ~~~~っ」 「ちょっと? ……羽入っ!?」 横に座った途端、私は羽入に腕を掴まれ、引き寄せられた。 そのまま裸の羽入に抱き締められる。 あ……あの? 羽入? 熱を帯びた羽入に瞳が私に近付いてきて……。 はい? ひょっとしてこの唇に当たっているこのむっちりとした感触って……。 「ん。あぅあぅ」 羽入の唇が私の唇から離れて、ようやく私は状況を理解した。 私のファーストキスが……百年守ってきたのに……よりによってこいつなの? 一瞬、頭が真っ白になって……。 全力で首を横に振り、そんな考えを打ち消す。 そうよそう……こんなのは事故よ事故、全然カウントに入らないんだからっ!! でも、ああ……何か涙出そう。 「って……こら羽入、放しなさいっ!」 「ヤな……こった……なのですよ? うぃっく」 そう言って、羽入はくすりと笑った。 え? あれ? …………なんだろこの既視感。 するすると羽入の腕が……手が私の背中を撫でて下りていって……私の腰に……そして、パンツごと私のパジャマのズボンを脱がしてくる。 「こ……こら羽入。冗談はやめなさい」 でも羽入はやめてくれない。 私は太股までズボンを下げられてしまった。 お尻とあそこが露出する。 「ちょっ……ちょっとおっ!」 あまつさえ、羽入は太股を私の股に入れてきた。 「へっへっへー。ダメですよぅ梨花ぁ? あんまり……さあぐと沙都子が起きちゃいます。……そんれもいいのねすか?」 お……おのれ羽入。どこぞのAVそのままなことを言ってきてええぇぇっ! 羽入は嬉々として私のパジャマの上着を脱がし始めてくる。 私も私で酔っているせいか、思うように体が動かせないし……。 ああ、今度こそもうダメだわ。 「あはははははははははははははははははは」 私はまた、乾いた笑いを漏らした。 「さあ。覚悟するのてふよ梨花? だぁい丈夫れふ。ちゃ~んと、優しぃくして……ひっく……あげるのれす」 羽入が私のパジャマを脱がし、私の上半身も露わになる。 「あぅあぅ。やっぱ……りぃ。梨花の胸は……可愛いのです」 「ううう……うっさいわね」 ひゃうっ!? 羽入が私の乳首を舐めると、私の背筋にぞくりとしたものがはしった。 私のお腹の上に羽入の胸が当たって……う、結構あるわね、羽入のくせに……。 ちょっ……とおっ!? そんなところ……。 「んんんっ!」 「んふふふふふ。梨花もぅ……ここは……感じるみたいれしゅね?」 そう言って羽入は細やかな指使いで私の秘部を撫で、クリトリスを弄った。 「くぅ……うううっ」 ふ……不覚だわ。 蕩けた瞳のまま、羽入は私の脚に自分の秘部を擦り始め、ぬるぬるとした液体に私の脚はまみれた。 そんな羽入の顔は、本当に気持ちよさそうで……。 羽入の声が高くなっていく。 「あ……はぁ……あぅあうっ……うううっ」 そして羽入は身を震わせ……どうやら達したようだった。 「さあ。……もういいでしょ? 羽入? さっさともう寝るわよ」 そう、こんなのは事故よ事故。 さっさと眠って忘れてやるわ。 「あぅっ? なぁにを言って……るのれしゅか?」 …………はい? 「今夜は…………寝かしませんれすよぉ?」 あの……マジですか? いや、この目は本気だわね。 あはははははははははははははは……。 も、どーにでもなれ。 ああ、きっと私も酔っている……。 翌朝。 あーもう、自己嫌悪ったらないわ。 羽入の奴、発情しまくりで本気で寝かせてくれないし、しつこいし……。 私がシャワーを浴びて戻ってきても、羽入は気持ちよさげに寝息を立てていた。 まったくこいつは、さんざんっぱら人のことを弄んでおいて……。 怒りを堪えながら、羽入の体についた色々な体液をティッシュでふき取り、服を着せて布団の中へと放り込む。 ひょっとして羽入がお酒を飲むのを嫌がっていたのは、酔うと体が疼くとか……そういう理由からだったのだろうか? もう眠れそうにないけど、私も自分の布団に潜り込む。 とりあえず、起きたら覚悟しときなさいよ? 羽入。 私はこれで酒をやめました。 しかし、代わりに特別辛いキムチの開発を始めました。 あの催淫薬はそのうちまた使うかもしれません。 以上。 ―END― TIPS:お仕置き 「何だか今日の羽入ちゃん、朝からずっと顔が赤いけど、どうしたの?」 「ああ、それにしょっちゅうもじもじしてないか? 羽入に何かあったのか? 梨花ちゃん」 「みー? ボクは知らないのですよ? おトイレでも我慢しているのではないですか?」 そういって私はあくびをし、ちらりと羽入の様子を見た。 (苦しい? 羽入) (あぅ……あぅあぅあぅあぅ) ま、そりゃそうよね。朝からずっとローターを仕込んでるんだもの。 (さあ……覚悟しなさいよ羽入? お仕置きはまだまだこれからなんだから) (あぅあぅあぅあぅううううぅぅぅっ!!) 私にしか聞こえない羽入の悲鳴を聞きながら、私は一人ほくそ笑んだ。

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