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r 詩音と出会って1週間が経った(詩音×圭一) - (2008/07/27 (日) 07:19:12) の1つ前との変更点

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r 「ほらほらぁ、もっと泣いてくださいよ、圭ちゃん まだ終わりませんから。」 「んんんぅーー!! ああっ! はっ! はああうあ!!」 華奢な体つきの少年の腹の上にまたがって狂ったように手を動かし続ける。おとしやかな制服を着た少女は恍惚の笑みを浮かべ、その少年、前原圭一のペニスを上下に激しくしごき上げる。だらしなく全裸の身体を必死によじらせて園崎詩音の責めから逃れようとするが両腕を挟み込むように詩音は両足で圭一の腰を押さえているため何もならない。ただ短めのスカートが圭一が腰を動かすごとに宙に舞って、形のいい彼女の薄緑色の下着が見え隠れするだけだった。むしろ肉感のある詩の ヒップが圭一の射精欲を押してしまうだけだった。 「し、おん。詩音んん……頼むもう出させて……くれ……あっ!」 「黙って。反故にする気ですか、私との約束」 「ああ、ちょっ……っと……やめっ!!」 圭一の乳首が詩音の爪の先によって絞り上げられていた。詩音の右手の指先はぬめぬめとした粘液でまみれている。 「ぬるぬるしてて気持ちいいんですか? これ全部圭ちゃんのから出たやつですよ。 私の唾とか一切入ってない、全部圭ちゃんの汚い竿から出たやつ」 「放して……詩音うわあああっつう! はあ、はあういいっ!! 」 「痛い? 圭ちゃん。痛いですか? 止めて欲しいですか、続けて欲しい?」 頬を紅潮させた詩音は、体勢を変えて圭一の耳元に口を寄せる。 「私のこと知りたいんですよね……もっと。そう言いましたもんね? 圭ちゃん」 にっこりとした表情の詩音は、ペニスから出た分泌液をすくい取ると、そのまま圭一の口に突っ込んだ。 「ほら、美味しいですか? その口が私のこと知りたいって言ったんですよね?」 圭一の口内は詩音のほっそりとした指二本に蹂躙する。圭一自身のペニスから出た液を塗り込めながら、歯や舌、唇を犯しているのだ。瞳が涙に染まっていくのを圭一は自覚した。喉の奥に行くにつれて、口内の粘度が増してきていると彼女は思った。 「噛んじゃだめですよ、噛んじゃ」 詩音の指先がゆっくりと旋回しながら奥を目指した。 「ん? ここですか? 圭ちゃん。ここも良いんですか?」 詩音の指が圭一の喉頭に触れ、くりくりと撫で回す。ぬるりとした肉の一塊に触れたとき圭一はきく声をあげた。そのままそれを突き入れた二つの指で挟みこむ。 「ここから圭ちゃんの声出てるんですよね……もっと聞かせてください、圭ちゃんのえずき声…もっと鳴いてください」 「あぇぇええぅ、げっほ、ぐふっ! はあ、詩音……詩音はあ……」 「これが私ですよ圭ちゃん……もっと知ってくれます?」 圭一の分泌液で濡れた手を詩音は赤い舌で舐め取り、後ろ手でペニスの亀頭の頂点を擦り上げながら言った。まるでスクラッチを剥すように爪を少し立てながらだ。尿道口に爪が引っかかるにつれてぷつっぷつっと肉が弾けてる音が小さく聞こえる。 「い、もう……二時間もこのまま……だ……だから、一回……出させて……」 「ぞくぞくしちゃいます、その顔」 圭一が呼び付けたのは詩音。友人の妹だった。 「あ、あの……なあ詩音……話があるんだ」 圭一のことを怪訝な顔をした緑髪の少女が見つめる。詩音と呼ばれた少女にはきっちりとした薄い制服がその性徴著しい身体を包む。本来は制服というのはしゃんとしていて貞淑さ勤勉さを示す。しかしながらその機能に反するように大きく膨らんだ二つの胸と照り乗る蜂蜜色の太ももを目の前の少年の目にさらしていた。夏の暑さは人肌を露出させる。開放されたその詩音の身体は圭一の心を奪うのには十分過ぎた。私的な用事でわざわざこの暑さの中、圭一に呼び出されて帰宅しようとしていた詩音の心境は正直穏やかではなかった。暑いので早く帰ってくつろぎたいと思っていたが友人の圭一に呼ばれた。まだ圭一とは知り合って日は経っていないため本当の形での友人、親友とは程遠い。一体何の用なのか。詩音は少しじれったく感じていた。 雛見沢に移住する前に彼は孤独と勉学の点数に四面を囲まれていた。友人と呼べる存在は無く、抑圧された心理的重圧はその華奢な身体のなかに徐々に蓄積された。溜まったものを散らす術などは無くて、ただただ、憂鬱な毎日を垂れ流し続けていた。自分で動くようなことは無く受動的に周囲を受け入れるだけ。彼は受動的に言うことを聞いていれば周りの大人から賞賛を受けた。苦痛を受け入れればご褒美がもらえる。彼が移住する前に全身に刻まれた証だった。 「どうしたんですか圭ちゃん。なんかいきなりだし」 「あの……その」 そんな圭一がこの土地に越してきてから、何もかもが嘘のように好転した。彼はクラスメイト。いわゆる友達というものに恵まれた。同い年、年上の少女。年少の女子。幸運にも今まで接した事のあまり無かった女子に恵まれた。圭一君、圭ちゃん、圭一さん、圭一……本来の陰鬱な感情が嘘のように飛んで行った。毎日のように家まで迎えに来てくれる同い年。初めて自分に話してくれた年上の子。猫のようにじゃれ合ってくる二人の幼女。こんなににも自分を必要としてくれている人間が肉親以外にいるのだ。圭一はそれを知ったときうれしくて身が震えた。徐々に圭一の性格は明るくなり思春期真っ盛りの快活な少年に変わった。 「あのさ……実は……」 圭一が詩音と出会ってさほど日にちは経ってはいない。年上の友人に妹がいたということを知ったのは最近のことだった。詩音を妹として紹介されたとき圭一は彼女にある感情を抱き始めた。学校の友人らと比べると詩音は積極的な子だった。喫茶店での淫靡なコスチューム。体の線を前面に突き出した私服と制服。気の強く、姉とは違ったさばさばした性格。そして、分校にいる友人たちとは違う都会育ちの垢抜けた容姿。言いたいことはストレートに言う。手を上げるときは容赦はしない。 「はい、なんですか」 「俺実は……し、詩音のことを……詩音が」 「好きなんだ」 「圭ちゃん」 「…………あ、いや」 「本気で私を」 そこまでいうと詩音は手を口に当てた。詩音は少しだけ驚き、そして顔をほんの少し、誰も気が付かないぐらいに表情を憂いに染めた。圭一が詩音に惹かれたのは彼女の強さではなくこの時折見せる、憂いを帯びた表情だった。まるで何年もの孤独の中を生きてきたような憂慮の顔。詩音の過去はあまり知らない。悟史の事は聞いたことがある。その関係だろうか、普段の気の強さからは想像できない悲しげな表情に圭一は惹かれたのだ。 「知り合って間もないのにいきなり告白ですか。圭ちゃん。それっておかしくありませんか、まるで、体だけを目的にしてるみたいですよ。唐突過ぎて」 「……でも、詩音のこと知りたいんだ。詩音のことをもっと深く知りたい……」 「どうしようもないこと知ってどうするんですか。圭ちゃん、馬鹿馬鹿しい」 「…………」 「言っておきますけど、私は毛頭そんな気はないですよ。興味なしってことです、あんたには」 腕を組み冷酷に言い放った。圭一の胸に重くのしかかる。 「詩音……でも俺は!」 圭一は拳を握り締めて、俯きながらつぶやいた。 「そんなにも知りたいんですか、私のことを」 「……え……?」 詩音のほうに目をやる。笑っているのだ、詩音が。先ほど冷静に突き放した詩音が。詩音の薄ら笑いが圭一の全身を総毛立たせた。夏なのに全身が震えそうになるくらいだった。 「そんなに知りたいのならいいですよ、教えてあげます。私を、詩音を」 圭一の自室には当人以外あまり人は来ない。友人らと遊ぶときももっぱら学校や神社など外を使うことが多かったからだ。そんな暮らしの中で圭一が年端も変わらない少女を入れたのは久々のことだった。 「知りたいなら脱いでください」 招いたとたんに言われた言葉に圭一は絶句した。何かの冗談とも思ったが、目の前にいる詩音は 「聞こえなかったんですか、それとも耳が悪いんですか」 と言った。 「私のこと教えてあげますから、早くしてください。教えて欲しいんでしょう?」 「ちょっと……詩音。お、俺はべつにそんなやらしい意味で知りたいとか言ったんじゃ……」 戸惑う圭一を尻目に 「いらいらしますね、さっきは知りたいんだとか好きとかなんだかほざいてて。いいから脱げって言ってるんですよ」 圭一には視線を合わさずに詩音は髪を手で梳かしながら言った。 「教えてあげますから、あんたの身体に。ここまで招いておきながらやめるってのはなしですよね」 「し、しおんんん! それ、は、ちょ……爪が、あああう、とめ……!」 「へえ、これそんなに良いんですか」 詩音は白い爪先を立てて、尿道口の溝と垂直にあてがい擦っていた。 「でも、勝手にイっちゃったりしたら駄目ですよ」 圭一は両の手でシーツを掴み、詩音の責めに耐えていた。がくがくと震える足の指先がその苦痛を物語る。普通なら悶絶して目の前の詩音を跳ね飛ばしてしまうかもしれない。力だけで考えるならそれはするのは難しくはない。圭一とて男だから。しかしながらその行為はできないのだ。 「まず、約束してください」 圭一が倒される前に詩音はこう言い放った。私の身体には一切触れないこと。圭ちゃんは自分の下半身を決して触らないこと。勝手に射精しないこと。達しそうになったら必ず申告すること。 「それともう一つ、私の行為をすべて受け入れることです。できるでしょ圭ちゃん? 私が好きなら……否定じゃしませんよね?」 いきなり性行為を持ち上げられて心がふわふわと揺れ始めた。詩音はにこりと口角を上げてから圭一を押し倒した。華奢な体つきだからなのか、詩音の艶めく言葉に魅入られたのか。圭一はまるで人形のようにぱたりと倒れ込んだ。詩音の体重を腰に感じたのはその直後だった。 詩音と交わした約束によって圭一の身体は拘束された。約束を守ろうと必死で圭一は努めた。しかし詩音の責めが容赦なく襲った。視覚的にも好意を持った制服の少女が自分の腹の上にまたがり自分のペニスを弄んでいる。平素の圭一なら状況を把握する間もなく出してしまうところだろう。そして、目には見えない部分の刺激も加わっている。露出した自分の腹に直接詩音はまたがっている。今まで触れたことのない焦がれた異性のうごめく柔らかい二つの太ももの感触と、その間にある布地の生温かさがダイレクトに伝わってくるのだ。 「爪好きなんですね、圭ちゃんは。もっと伸ばしておけばよかった」 詩音の整った爪による責めは動きを変えていた。ただ一方向に動かすだけではなくて尿道口を中心に円を描くようにしていた。とめどなくあふれる分泌物が詩音の爪の間に入り込む。圭一にとってみれば粘りのある液体はわずかながらの緩衝剤にとなり、濃厚な刺激を抑え詩音の責めをやわらげてくれる唯一のものであった。しかし詩音にとってみれば 「どんだけ漏らしてんですか。噴水みたいにあふれて気持ち悪い」 と嫌悪を誘うものでしかないのだ。増殖した下等生物のようにとめどなく出てくる液体を眺めながら、詩音は表情なく擦り続けた。空気が混じった卑猥な水音が響くほどに詩音は容赦なく力を入れた。 「はああっ! あはああ!! しお……! だめ……だ」 「イきそうなんですか? こんなの痛いだけに決まってるのに。圭ちゃんイクんですか」 「ああっつ、とめ……! しおんんん!!っつくはあ! もうイ……!」 腰を大きく突き上げ絶頂に達しようとする圭一だが 「………………」 「……?! ああ! うぅ、またっ……なん……で……やめ……」 圭一の射精の申請を聞いた瞬間に詩音は手を止めた。先ほどまで、洗い物をするかのように動かしていた爪先をぱっと離して一切の刺激を停止させた。圭一の涙声が聞こえたとき詩音は首から上をぴくりと震わせた。 「しおんん……もう……どうして……っもう何回……やれば……気が」 「だって約束してくれたじゃないですか」 手を止めて、ふうっと隆起したペニスに息を吹き掛けた。ぴくんとペニスが縦に動き 「ううっ! もう……二時間以上……この……まま……おかしく……なって」 「だめです、許すまで出しちゃ」 完全に腹のところまでそり上がった圭一のペニスをぴんぴんと埃を払うように弾きながら詩音は続けた。 「だって、圭ちゃんの泣き声が……聞いてるこっちがおかしくなっちゃいそう」 荒くて深い呼吸する圭一の上の詩音は射精に達しない程度の力の弱さで、再びペニスに指を添わせた。また責めが始まる。込みあがった射精欲をぎりぎりのところまで貯めさせておいて、ゆっくりと少しずつ減少させる。寸止めで限界近くに留めさせる詩音の動き。初めは自然と圭一の方から笑みをこぼしていた。射精を導いてもらえる期待がまだそこにはあったからである。しかし何時間もたった今は、寸止めを数え切れないくらい繰り返えされ、引いては押す、押しては引くの連鎖で気狂いするような甘辛い苦痛でしかなかった。再び圭一は詩音の手の中で転がされようと 「少し休ませてあげます」 思いがけない言葉を圭一は聞いた。 「……やす……み?」 「ええ、聞こえなかったんですか? 本当に圭ちゃん耳が悪いんですね」 そう言って、ペニスから手を離すと膝立ちになり 「圭ちゃんのせいだから、圭ちゃん使わせてください」 ゆっくりと詩音はスカートの端をつまみ上げ、履いていた薄緑の下着を露出させた。圭一の目がはっと開いていくのを詩音は見た。 「そんな、血眼にならないでください。……舌を出しちゃだめですから」 「し、詩音……なに……を……?」 舌を出すなという宣告を理解できなかった。詩音の身体が自分の上半身のほうへ向かうのを見て、何かをされるということだけ考えることができた。 「んん…んん?! んむむうう?! 」 ゆっくりと詩音は圭一の顔面に腰を下ろしたのだ。一瞬、視界に詩音のスカートの中身が写り、暗転した。暗くなる前に見た詩音の下着の薄緑は局所の一部だけが濃くなっていたような気がした。好きな子が自分のせいで濡らしている。今までの責め苦が消えて圭一はあろうことか射精が管理されているのに心底うれしいと思った。興味なんてない、馬鹿馬鹿しいとはじめは言われた。しかし今の詩音は圭一のことを思っている。ただの遊び道具としか見てないかもしれない。それが圭一にはうれしい。詩音との距離が縮まったような気がした。 詩音は圭一の顔と正対するように腰を下ろした。圭一の鼻腔に蒸れた酸いにおいが広がっていく。詩音の股間のにおいと柔らかさを余すことなく食えて、圭一の勃起は今まで以上に体積を増しこのまま射精できたら死ぬと思えるぐらい朦朧とした。 「んん……圭ちゃん、いいですか? 舌を出してはだめ……息以外に口を開くのもだめ。動くのも、喋るのも。もちろん手で触るのなしですから」 圭一は詩音の下着に包まれた柔らかい局所を鼻を中心とした顔全体に感じている。体重を掛けられて、動かすことすらままならない。 「はあうう……ふうっ……! ふう!…………ふはう」 と圭一が声を上げた。詩音が動き始めた。 「ふ……んん! んくっ……」 詩音は声を押し忍んで圭一の顔に擦り付けていると圭一は思った。当の本人にしか分からないことだが圭一に自分が感じているのを悟られたくないから、ただの遊び相手の人形に知られたくないから。そう想像するとさらに圭一は高ぶった。自分にできる範囲で詩音にもっと感じてもらいたいと 「はあ……はあ……はあ……ハア……しお……ん」 できることは口から蒸れた熱い息で下着越しに撫でることしかできなかった。 「はぁう……んんんぅっ……」 詩音が少しだけ高い声を出した。動きは速まり、圭一の鼻のでっぱりを利用して快感を詩音は得ている。スカートの布地が覆い被さり、中の空気が薄くなる。息苦しさが圭一を取り巻いた。酸素を得ようと大きく息を吸おうとすると詩音の下着のにおいが一段と鼻に入ってくる。鼻を動かして空気の残っているところを探し吸う。 「圭ちゃん……鼻……動か……」 その言葉を聞いて圭一は思った。詩音は鼻に押し付けて感じてるから、こちらからもっと動いてやれば……そう圭一は酸欠の脳で考えて無意識に行動した。 「んうぁあ……」 小刻みに上下左右に鼻を突き動かした。詩音のあえぎを聞きたいから、そのために動かした。首を無理に持ち上げて詩音の局所に鼻を突き入れようとも試みた。 「くぅん……はぁ……はぁぅ」 何回も動かしているうちに詩音はさらに感じているように思った。鼻の表面にぬるっとした粘液か汗かが伝っているように感じる。 「圭ちゃん」 自分が呼ばれて圭一は髪の毛を鷲掴みにされた。息ができなくなるぐらいにねじ込まれ ている。 「ふうううううんん! うううんんんむううう!」 圭一は喉から地響きのような声を上げた。髪の毛が抜けてしまうぐらいに詩音は強い力で圭一の顔を使っているのだ。ここまでくると息ができない苦痛を全身に感じるはずだが、圭一は違った。自分の顔を使ってあこがれの詩音がオナニーをしてくれているのだ。なんて恵まれているんだろうとおかしな感覚が全身を巻いていく。 「はあ……っんむんんっ」 詩音の押し殺した声が上から聞こえてくる。圭一は詩音がもうすぐ達してしまうのではないかと思った。顔に掛かる圧力が徐々に強くなってきていると思ったからだ。そして 「圭ちゃん、なかなかいいですよ」 そう言ってくれたからだ。 ───詩音がもうすぐ 圭一はそう考えた。朦朧とした意識が圭一の行動を逆に助長させた。詩音の意に反して顔を動かしたり、言葉を発したのもそのせいだった。顔を動かしたときにまたとがめられると思ったが詩音は何もせず自らの股間を押し付けてくるだけ。だから圭一に思いが浮かんだ。 ───詩音だけ気持ちよくなって……もう俺も出してもいいんじゃ…… と。今、快感を味わっている詩音なら仮に射精をしても 『圭ちゃん……出しちゃったんですね……仕方ないです。圭ちゃんのおかげで私もよくなれたんだから許してあげます』そんな言葉を掛けてくれるはずと圭一は確信してしまった。 「うはううう……ひおん……おれも……おれももうふぐ……」 詩音にはばれないように圭一は右手を自分のペニスに持っていった。感覚がなくなってしまうぐらいにそそり立っていて、垂れ流した汁でぬらぬらとしていた。詩音のほうは変わらず圭一の鼻を使っていたから発覚はしていない。ゆっくり、ゆっくりとしごきあげると感覚が戻ってきてびくびくとペニスが震え始めた。 「ひおんん……ひおおんんんっ! ごめん、ごめん……うああ」 もう止められなかった。詩音にここでばれても強引に射精まで持っていける。 ───やっと……しかも詩音のにおいを嗅ぎながら……出せる……なんて 鼻で詩音の蒸れた空気を思いっきり吸い込んでフィニッシュに添えようとする。 「何をしてるんですか、圭ちゃん」 ぱん。 「あああ!? 痛うああうううああうっああああああ! ああああああ!!」 何かをされた後に圭一が必死にしごいていたほうの腕を押さえながらのた打ち回った。炸裂音が一瞬響いた。 「あうううう! ああ、ああ、ああ」 圭一は上腕の筋肉が切れてしまったと思った。がくがくとその部位が痙攣する。腕の中をバットで叩かれたような鈍痛が襲う。詩音は愛用のスタンガンを圭一に当てたのだ。一人で達しようとする圭一に体罰を与え、 「勝手に何してたんです?」 詩音の抑揚のない声が降ってきた。するすると顔から身体を離し、腹の上にまたがった。 「痛いでしょ? 食らうのは初めてですか?」 圭一はうめくだけで何も答えようとはしなかった。 「うあわああ……ああああ」 チッと詩音が舌打ちをし、残念そうに言った。 「また、答えてくれないんですか、本当に圭ちゃんは耳が悪いんですね」 制服の乱れを直しながら 「人が気持ちよくなってたら……勝手にイこうとして。使ってやってるから、少し調子に乗りました? 圭ちゃん」 と言った。 「あれだけ、約束したのに許しもせずに喋って、顔を動かして……汚い息吹き掛けてきやがって……興冷めですよ」 静かに詩音は言い放ったが、下にいる圭一はもぞもぞと身体を揺り動かしているだけだった。あうあう、痛い痛いと悶絶しながら痛みを抑えようとして詩音のことなど考えてはいないようだった。再びチッと鳴らすと 「聞こえてんのかって言ってんだろうが! この豚野郎が!」 「ああああつ!! 」 詩音はスタンガンの柄を先ほど電撃を当てた部位に押し込んだ。ぐりぐりと柄をそのまま赤くなった腕に食い込ませたのだ。スタンガン越しに骨の感触が届くぐらい詩音は本気で押し当てた。 「っはは……痛いですかぁ? 耳の悪い圭ちゃんは言っても聞いてくれないですもんね。だから、こうっやって! ほら! 体で覚えさせなきゃだめですよね~。圭ちゃんはグズだから、こう教え込まないと。ふふ、はははは!」 「……ごめん、ごめんなさいいい! ごめんなさいごめんなさいもうしません!」 「家畜と一緒ですよ圭ちゃん。お姉たちに見せてあげたいですよ、あんたのその姿。素っ裸でごめん連呼して、気持ちの悪いよだれ流しまくりで」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」 「ちなみに今の出力は最弱ですから、一応感謝してください」 「ごめんなさいごめんなさい……」 家畜と呼ばれた圭一は謝罪をまるでお経のように繰り返していた。 「ごめんごめんうっさいなあっ! 少し黙ってくれません、また当てられたいんですか?」 圭一ははっとすると 「……っご、ごめんなさ……」 「次はもっと出力上げましょうか? おんなじ所に寸分狂わず当てて。今度は腕の神経焼けちゃうかもしれませんね。腕上がらなくなるかも。いいじゃないですか圭ちゃん、あんたが片輪になっても誰も悲しまないですよ? 家畜なんだし」 もう一度当てると詩音が言うと圭一は必死にふるふると頭を振った。 「必死ですね……ほら腕どけてください。バチっともう一回しましょう。もう一回すれ ば、約束守らない圭ちゃんにはもうならないでしょう、ほら、だから腕どけて」 「い……嫌だぁ! 詩音、もうしませんからあ! もうしないからあ!」 「ちょっと、腕どけろって……はい、圭ちゃん見えます? 目盛り最強、右まで振れてるの見えます? 圭ちゃんから見たら左かな? じゃあ当てまーす。圭ちゃんの頭良くなりますように」 「嫌だああああああ!! やめてええええええええ!」 「ぱーん」 圭一は高い音を聞いた瞬間、全身をびくっと震わせた。反応してしまった男の自分が情けなくなって体を抱きながら声を殺してみじにに泣き始めた。 「冗談ですよ圭ちゃん」 「ううっく……ううあうっくぅ」 「……ふふっ、あっはははははは!! そんな泣かないでもいいのに」 自分に組み伏され、泣かした圭一を見て詩音はぞくりと体を震わせた。真っ赤に泣きはらした圭一の瞳と電撃で赤くした二の腕のその部分を見て 「本当にぞくぞくしちゃいます……その泣き顔……声」 そう言って圭一の瞳からこぼれた涙をぬぐった。 「少しは落ち着くと思ったのに……全然萎えてないです。っていうかさっきより大きく なってません? 圭ちゃんは生粋のMなんですね」 「うくぅっ……う……うう」 「そうだ圭ちゃん、いいこと思い付きました」 いまだに泣きはらしている圭一を尻目に無邪気そうに言った。 「さっきから見てると圭ちゃんは聞く耳持たないというか、生まれつき耳が悪いというか」 「……うう、あっ」 圭一の耳に手を添わせ、円を書くように指先で撫でたあとに詩音は言った。 「耳の通りを良くしてあげます」 「…………え」 詩音は圭一を横臥を命じると後頭部側に正座した。 「そうそう、ちゃんと言うこと聞けて偉いですよぉ、圭ちゃん」 圭一の目の届かないところに詩音は座したため、これから何をやってくるのか、見当が付かなかった。先ほどと比べたら柔らかい口調になったが、彼女のことだ。分からない。もしかしたら、笑顔でスタンガンを耳に当ててくるかもしれない。耳の通りを良くすると聞いたのでその可能性も否めなかった。 「し……しおん?……何を……」 詩音から耳について小言を何度も言われた。圭一は後悔した。決して聴力が低いわけではなかったが、詩音の責めにより強大な相手には黙り込んでしまう昔の暗い自分が去来し、返事をすることができなかったのだ。そして詩音の言葉は聞こえていたが責め苦によりせせず、結果的に詩音の苛立ちを招いてしまっているのだ。 「動かないでくださいね……絶対」 いじっていた指を止め詩音はわざと息が吹きかかるように調節してささやいた。 「う、ん…… えぁ……?! え?」 耳の入り口を撫でられたような感じがした。初めは舌を突き入れられているのだと思った。しかし耳のとても届かないような部分ま達している感触を覚え ───これは……本当に舌? なのか…… とにかく生温い何かを詩音は操作している。それだけが分かった。 「し……おん、何を……!」 耳の聞こえが悪くなって、詰まるような奇妙な、陸上では感じたことのない。しかしながら最近どこかで味わったことのあるような感触。どうして詩音はそんなことができるのか末恐ろしくなった圭一は恐る恐る聞いた。 「一体……一体、何をして」 「分かりません? …………圭ちゃんの耳の穴に唾流し込んでるんですよ」 聞こえが悪くなった耳でそれを聞くとぞわっと今までで一番鳥肌が立った。無意識にぶるりと首が震えた。ずちゅっと詩音が唾を溜める口音が片方の耳から聞こえてきた。唾液を分泌する詩音の口の音は普段の圭一が聞いたら、辛抱たまらない、おかずにさえできる音のはずだ。しかし今の圭一には恐ろしい怪物の咀嚼音に聞こえた。水泳の授業で耳に水が入ったときのもどかしい感触。最近味わっこことのある例の水詰まりとほぼ同じ状態になっていた。 「すごいですよ、いっぱい流してるのにすぐ空いちゃう」 「はああはあ……詩音……おかしい……よ……ああ!」 重力にしたがって耳の奥に進む詩音の唾液に悶絶しながら圭一はまたもや自分がいきり立っているのを見た。こんなことをされて勃起している自分は病気なんじゃないかと思う。 「……このくらいで……どうです? ちゃんと入ってます? きちんと耳の外側に落とさないように直接穴に垂らしましたから」 「あっあっあっあっ」 圭一が等間隔で声を上げ始めた。詩音の指が圭一の耳孔に突っ込まれている。ゆっくりと詩音はそれを上下させた。 「んん? 感じてるんですか? 圭ちゃん。こうやって指でじゅぼじゅぼされるの気持ちいいんですか? 」 未知の感触に冒されて圭一の目の前がくらくらと揺れ始めた。耳の中をかき回されて、規管がおかしくなったのかそれを考える余裕もなかった。気が付くと口をだらしなく開けて口の端からよだれを垂らし始めていた。 「あっういっひ……ひおんん……ひいひようう……」 「ふふ、そんなにも……じゃあ、圭ちゃんは太目の親指でされるのが好きですかぁ?それとも細い小指で突付かれるのがいいですかぁ?」 「お、おやゆびがひいひいいよおおうう! ひおん! ひおんんん!」 「あっはははは! 圭ちゃん本当に頭おかしくなっちゃったんじゃないですか? 耳に親指突っ込まれて、電気食らって、こんなにあえいで。こんなにおっ立ててさあ!」 詩音は笑い叫びながら、空いた手で圭一の気味の悪いぐらい勃起したペニスをぴんと指で弾いた。しずくが舞ってシーツを汚した。 「だ、だってええ! ひおんが……ふ、好きだからあああ! ひおんなら何されても!いいからあ! ひおんもっとおおお!!」 「うふ、あははははは! こんなによだれ垂らして体くねらしてる豚に、好きとか 言われても全然うれしくありませんよ圭ちゃん! 本当に気持ち悪い」 気違いじみた嘲笑を顔に貼り付けて詩音は片手を圭一にペニスに添わした。 「あっああああ! きもひいいよおおう! ひおん、ひごいて! ひぼいてえええ」 「いいですよ、圭ちゃんしごいてあげます。それに」 詩音は耳から指を引き抜くと次は自分の髪の毛を幾筋かを耳の穴に突っ込んだ。 「あああ! ぼそぼそしてる! 詩音の髪の毛があああ!」 「このまま髪の毛で鼓膜破っちゃいましょうかぁ? 耳もっと悪くなりますね! あは、あははははは!!」 「うん! 破っていいいからああ! もっとしごいて! 出させてええっつ!」 「ほらあ、ぼそぼそずるずるずる聞こえてるんでしょう? 鼓膜触られて気持ちいい?! っはははは!」 詩音のしごくてが段々と速さを増した。あきらかにそれは射精に向かわせている動きで圭一にようやく放出を許そうとする動きでもあった。 「あ、あああっ! も、もう少しでイきそう!」 執拗な責め苦はもう数時間も経ったのだ。詩音も手を緩めようとはしない。ようやく射精に持っていける。しかも詩音が導いてくれている。数秒後に訪れるはずの未知の快感に身を委ねようとする。対する詩音は唾液にあふれた圭一の耳の中にぐいぐいと長髪を流し込んでいる。片方の手は圭一の限界にまできているペニスを緩慢な動きなく上下させていた・ 「あうああうっつ! イ、イぐううう! 詩音んん!!」 圭一は腰を反らせて溜まり切った白濁液を外に吐こうとした。無意識の行動で抑圧された溜まりを身体が外に出そうとしていた。 「だめ」 「え!? あああ! なんで!? 詩音んんんん! 止めないでよおおおおおお!!」 ぱっと詩音の手が離れた。あと半往復してくれれば、というぎりぎりで詩音はまたもや止めてしまったのだ。同時に圭一の両手首をぎりぎりと絞り上げ、勝手に自慰をさせないようにした。 「しおんんんん! お、お願い!! もう少しだからああ!!」 「誰が出して良いって言いました? 耳の通りよくしたのになあ……やっぱり聞いてなかったんですね」 圭一はなんとか刺激を受けようと腰を突き上げて何かに擦りつけようとした。圭一のペニスはただ空気を切るだけであって。達するには不十分だった。 「動かないでください。またビリビリします?」 じたばたと赤子のようにわめいていた圭一はそのビリビリという言葉ですっと大人しくなる。圭一はううとか嫌だとかつぶやいて、懇願するように詩音を見つめていた。 「私のこと嫌いになりました? 圭ちゃんは今こう思っているんでしょう? 目の前の詩音に出してもらいたい。詩音の憎らしい口に突っ込んで喉の奥まで入れ込んで精液飲ませたい。詩音のおま○こぐちゃぐちゃにかき回して、中出ししたいとか」 「うう……うわぁあ」 「でもだめ、だって私は……」 圭一が静かになってこれ以上暴れないとみた詩音は手を自由にさせた。圭一の唾を入れたほうの耳をわざと選びこうつぶやいた。 「圭ちゃんのことなんて考えてないですから。圭ちゃんに今日付き合ったのなぜだか分かります? 遊びです。悟史君が帰ってくるまでの暇つぶし。いわば圭ちゃんは代わりです悟史君の。いいえ、代わりにもならないただの人形、私の人形。初めに言いますけどあんたなんかに私のおま○こみせたり、圭ちゃんのくわえたりそんな汚いこと絶対しませんからね」 強い言葉を吹きかけていると圭一はその度に震えたり、あうとか言って面白かった。 「私の体は悟史君のものですから、悟史君ならなんでもしちゃいます。精液飲めって言われたら四つん這いになってぺろぺろしますし、気の済むまで中出しされて赤ちゃんできても全部喜んで受け入れます。でも圭ちゃんは論外」 悟史のことを言われてしまった。圭一には入り込むことができない現実ををまざまざと突き付けられた。ひとりでに涙が溢れてくるのを感じた。射精をお預けにされた絶望と現実がぐちゃぐちゃに混ざって心を締め上げた。 「しおんん……待って……」 射精させてもらいたい、嫌いにならないでもらいたい、自分を見捨てて欲しくない。複雑に入り混じった心のうちが圭一に言葉を紡がせた。 「待って……捨てないで……悟史には適わないって……分かるから……これ以上……」 完全に突き放したはずなのに、妙にひたむきに向かってくる圭一を詩音は嘲笑った。 「こんなにまでされたのにまだ足りないんですか? しかも涙なんて流して……気味悪い」 すでに圭一から体を離して、帰宅の準備をしていた詩音はそう言い放った。 「捨てるつもりなんてないですよ圭ちゃん。悟史君が帰ってくるまであんたと遊んであげますよ。だってこんなに面白いお人形見つけたんですから」 「詩音……」 「一週間後、また遊んであげます。でも圭ちゃん」 満足げににこにこ笑いながら詩音は圭一に再び迫った。寝っ転がっている 圭一の顔に合わせるように姿勢をかがませた。圭一に自分の目を合わせて、瞳を見つめるように命令をすると 「でも圭ちゃん、この一週間絶対射精しないこと、この後ももちろんだめです。一つだけです。一つだけだからこれなら圭ちゃんも守れますよね」 一週間射精禁止を命じられたとき圭一はくっと目を開きくぐもった声を漏らした。 「ん? 何か問題でも?」 圭一は力なく首を横に振った。 「もし、射精したら、そのことがばれたら……電気だけじゃ済みませんから、両親や村の人たちにあんたの痴態言いふらします。住めなくなるかも? お姉にも学校にも言います。お姉泣いちゃうかもしれないですね」 射精を禁止されるという強大な釘をさされた。思春期の少年にはこれ以上のことはない恐ろしい宣言だったが頭のどこかで詩音に捨てられなくて良かったという感情が湧いていた。 「詩音……」 「なんです?」 「一週間経ったら……経ったら……出しても……?」 詩音は手にあごを乗せ考える素振りをした後に 「考えてあげます」 と言った。 「それじゃあ、さよなら圭ちゃん」 詩音は圭一の部屋を出て行った。 continue
r 「ほらほらぁ、もっと泣いてくださいよ、圭ちゃん まだ終わりませんから。」 「んんんぅーー!! ああっ! はっ! はああうあ!!」 華奢な体つきの少年の腹の上にまたがって狂ったように手を動かし続ける。おとしやかな制服を着た少女は恍惚の笑みを浮かべ、その少年、前原圭一のペニスを上下に激しくしごき上げる。だらしなく全裸の身体を必死によじらせて園崎詩音の責めから逃れようとするが両腕を挟み込むように詩音は両足で圭一の腰を押さえているため何もならない。ただ短めのスカートが圭一が腰を動かすごとに宙に舞って、形のいい彼女の薄緑色の下着が見え隠れするだけだった。むしろ肉感のある詩の ヒップが圭一の射精欲を押してしまうだけだった。 「し、おん。詩音んん……頼むもう出させて……くれ……あっ!」 「黙って。反故にする気ですか、私との約束」 「ああ、ちょっ……っと……やめっ!!」 圭一の乳首が詩音の爪の先によって絞り上げられていた。詩音の右手の指先はぬめぬめとした粘液でまみれている。 「ぬるぬるしてて気持ちいいんですか? これ全部圭ちゃんのから出たやつですよ。 私の唾とか一切入ってない、全部圭ちゃんの汚い竿から出たやつ」 「放して……詩音うわあああっつう! はあ、はあういいっ!! 」 「痛い? 圭ちゃん。痛いですか? 止めて欲しいですか、続けて欲しい?」 頬を紅潮させた詩音は、体勢を変えて圭一の耳元に口を寄せる。 「私のこと知りたいんですよね……もっと。そう言いましたもんね? 圭ちゃん」 にっこりとした表情の詩音は、ペニスから出た分泌液をすくい取ると、そのまま圭一の口に突っ込んだ。 「ほら、美味しいですか? その口が私のこと知りたいって言ったんですよね?」 圭一の口内は詩音のほっそりとした指二本に蹂躙する。圭一自身のペニスから出た液を塗り込めながら、歯や舌、唇を犯しているのだ。瞳が涙に染まっていくのを圭一は自覚した。喉の奥に行くにつれて、口内の粘度が増してきていると彼女は思った。 「噛んじゃだめですよ、噛んじゃ」 詩音の指先がゆっくりと旋回しながら奥を目指した。 「ん? ここですか? 圭ちゃん。ここも良いんですか?」 詩音の指が圭一の喉頭に触れ、くりくりと撫で回す。ぬるりとした肉の一塊に触れたとき圭一はきく声をあげた。そのままそれを突き入れた二つの指で挟みこむ。 「ここから圭ちゃんの声出てるんですよね……もっと聞かせてください、圭ちゃんのえずき声…もっと鳴いてください」 「あぇぇええぅ、げっほ、ぐふっ! はあ、詩音……詩音はあ……」 「これが私ですよ圭ちゃん……もっと知ってくれます?」 圭一の分泌液で濡れた手を詩音は赤い舌で舐め取り、後ろ手でペニスの亀頭の頂点を擦り上げながら言った。まるでスクラッチを剥すように爪を少し立てながらだ。尿道口に爪が引っかかるにつれてぷつっぷつっと肉が弾けてる音が小さく聞こえる。 「い、もう……二時間もこのまま……だ……だから、一回……出させて……」 「ぞくぞくしちゃいます、その顔」 圭一が呼び付けたのは詩音。友人の妹だった。 「あ、あの……なあ詩音……話があるんだ」 圭一のことを怪訝な顔をした緑髪の少女が見つめる。詩音と呼ばれた少女にはきっちりとした薄い制服がその性徴著しい身体を包む。本来は制服というのはしゃんとしていて貞淑さ勤勉さを示す。しかしながらその機能に反するように大きく膨らんだ二つの胸と照り乗る蜂蜜色の太ももを目の前の少年の目にさらしていた。夏の暑さは人肌を露出させる。開放されたその詩音の身体は圭一の心を奪うのには十分過ぎた。私的な用事でわざわざこの暑さの中、圭一に呼び出されて帰宅しようとしていた詩音の心境は正直穏やかではなかった。暑いので早く帰ってくつろぎたいと思っていたが友人の圭一に呼ばれた。まだ圭一とは知り合って日は経っていないため本当の形での友人、親友とは程遠い。一体何の用なのか。詩音は少しじれったく感じていた。 雛見沢に移住する前に彼は孤独と勉学の点数に四面を囲まれていた。友人と呼べる存在は無く、抑圧された心理的重圧はその華奢な身体のなかに徐々に蓄積された。溜まったものを散らす術などは無くて、ただただ、憂鬱な毎日を垂れ流し続けていた。自分で動くようなことは無く受動的に周囲を受け入れるだけ。彼は受動的に言うことを聞いていれば周りの大人から賞賛を受けた。苦痛を受け入れればご褒美がもらえる。彼が移住する前に全身に刻まれた証だった。 「どうしたんですか圭ちゃん。なんかいきなりだし」 「あの……その」 そんな圭一がこの土地に越してきてから、何もかもが嘘のように好転した。彼はクラスメイト。いわゆる友達というものに恵まれた。同い年、年上の少女。年少の女子。幸運にも今まで接した事のあまり無かった女子に恵まれた。圭一君、圭ちゃん、圭一さん、圭一……本来の陰鬱な感情が嘘のように飛んで行った。毎日のように家まで迎えに来てくれる同い年。初めて自分に話してくれた年上の子。猫のようにじゃれ合ってくる二人の幼女。こんなににも自分を必要としてくれている人間が肉親以外にいるのだ。圭一はそれを知ったときうれしくて身が震えた。徐々に圭一の性格は明るくなり思春期真っ盛りの快活な少年に変わった。 「あのさ……実は……」 圭一が詩音と出会ってさほど日にちは経ってはいない。年上の友人に妹がいたということを知ったのは最近のことだった。詩音を妹として紹介されたとき圭一は彼女にある感情を抱き始めた。学校の友人らと比べると詩音は積極的な子だった。喫茶店での淫靡なコスチューム。体の線を前面に突き出した私服と制服。気の強く、姉とは違ったさばさばした性格。そして、分校にいる友人たちとは違う都会育ちの垢抜けた容姿。言いたいことはストレートに言う。手を上げるときは容赦はしない。 「はい、なんですか」 「俺実は……し、詩音のことを……詩音が」 「好きなんだ」 「圭ちゃん」 「…………あ、いや」 「本気で私を」 そこまでいうと詩音は手を口に当てた。詩音は少しだけ驚き、そして顔をほんの少し、誰も気が付かないぐらいに表情を憂いに染めた。圭一が詩音に惹かれたのは彼女の強さではなくこの時折見せる、憂いを帯びた表情だった。まるで何年もの孤独の中を生きてきたような憂慮の顔。詩音の過去はあまり知らない。悟史の事は聞いたことがある。その関係だろうか、普段の気の強さからは想像できない悲しげな表情に圭一は惹かれたのだ。 「知り合って間もないのにいきなり告白ですか。圭ちゃん。それっておかしくありませんか、まるで、体だけを目的にしてるみたいですよ。唐突過ぎて」 「……でも、詩音のこと知りたいんだ。詩音のことをもっと深く知りたい……」 「どうしようもないこと知ってどうするんですか。圭ちゃん、馬鹿馬鹿しい」 「…………」 「言っておきますけど、私は毛頭そんな気はないですよ。興味なしってことです、あんたには」 腕を組み冷酷に言い放った。圭一の胸に重くのしかかる。 「詩音……でも俺は!」 圭一は拳を握り締めて、俯きながらつぶやいた。 「そんなにも知りたいんですか、私のことを」 「……え……?」 詩音のほうに目をやる。笑っているのだ、詩音が。先ほど冷静に突き放した詩音が。詩音の薄ら笑いが圭一の全身を総毛立たせた。夏なのに全身が震えそうになるくらいだった。 「そんなに知りたいのならいいですよ、教えてあげます。私を、詩音を」 圭一の自室には当人以外あまり人は来ない。友人らと遊ぶときももっぱら学校や神社など外を使うことが多かったからだ。そんな暮らしの中で圭一が年端も変わらない少女を入れたのは久々のことだった。 「知りたいなら脱いでください」 招いたとたんに言われた言葉に圭一は絶句した。何かの冗談とも思ったが、目の前にいる詩音は 「聞こえなかったんですか、それとも耳が悪いんですか」 と言った。 「私のこと教えてあげますから、早くしてください。教えて欲しいんでしょう?」 「ちょっと……詩音。お、俺はべつにそんなやらしい意味で知りたいとか言ったんじゃ……」 戸惑う圭一を尻目に 「いらいらしますね、さっきは知りたいんだとか好きとかなんだかほざいてて。いいから脱げって言ってるんですよ」 圭一には視線を合わさずに詩音は髪を手で梳かしながら言った。 「教えてあげますから、あんたの身体に。ここまで招いておきながらやめるってのはなしですよね」 「し、しおんんん! それ、は、ちょ……爪が、あああう、とめ……!」 「へえ、これそんなに良いんですか」 詩音は白い爪先を立てて、尿道口の溝と垂直にあてがい擦っていた。 「でも、勝手にイっちゃったりしたら駄目ですよ」 圭一は両の手でシーツを掴み、詩音の責めに耐えていた。がくがくと震える足の指先がその苦痛を物語る。普通なら悶絶して目の前の詩音を跳ね飛ばしてしまうかもしれない。力だけで考えるならそれはするのは難しくはない。圭一とて男だから。しかしながらその行為はできないのだ。 「まず、約束してください」 圭一が倒される前に詩音はこう言い放った。私の身体には一切触れないこと。圭ちゃんは自分の下半身を決して触らないこと。勝手に射精しないこと。達しそうになったら必ず申告すること。 「それともう一つ、私の行為をすべて受け入れることです。できるでしょ圭ちゃん? 私が好きなら……否定じゃしませんよね?」 いきなり性行為を持ち上げられて心がふわふわと揺れ始めた。詩音はにこりと口角を上げてから圭一を押し倒した。華奢な体つきだからなのか、詩音の艶めく言葉に魅入られたのか。圭一はまるで人形のようにぱたりと倒れ込んだ。詩音の体重を腰に感じたのはその直後だった。 詩音と交わした約束によって圭一の身体は拘束された。約束を守ろうと必死で圭一は努めた。しかし詩音の責めが容赦なく襲った。視覚的にも好意を持った制服の少女が自分の腹の上にまたがり自分のペニスを弄んでいる。平素の圭一なら状況を把握する間もなく出してしまうところだろう。そして、目には見えない部分の刺激も加わっている。露出した自分の腹に直接詩音はまたがっている。今まで触れたことのない焦がれた異性のうごめく柔らかい二つの太ももの感触と、その間にある布地の生温かさがダイレクトに伝わってくるのだ。 「爪好きなんですね、圭ちゃんは。もっと伸ばしておけばよかった」 詩音の整った爪による責めは動きを変えていた。ただ一方向に動かすだけではなくて尿道口を中心に円を描くようにしていた。とめどなくあふれる分泌物が詩音の爪の間に入り込む。圭一にとってみれば粘りのある液体はわずかながらの緩衝剤にとなり、濃厚な刺激を抑え詩音の責めをやわらげてくれる唯一のものであった。しかし詩音にとってみれば 「どんだけ漏らしてんですか。噴水みたいにあふれて気持ち悪い」 と嫌悪を誘うものでしかないのだ。増殖した下等生物のようにとめどなく出てくる液体を眺めながら、詩音は表情なく擦り続けた。空気が混じった卑猥な水音が響くほどに詩音は容赦なく力を入れた。 「はああっ! あはああ!! しお……! だめ……だ」 「イきそうなんですか? こんなの痛いだけに決まってるのに。圭ちゃんイクんですか」 「ああっつ、とめ……! しおんんん!!っつくはあ! もうイ……!」 腰を大きく突き上げ絶頂に達しようとする圭一だが 「………………」 「……?! ああ! うぅ、またっ……なん……で……やめ……」 圭一の射精の申請を聞いた瞬間に詩音は手を止めた。先ほどまで、洗い物をするかのように動かしていた爪先をぱっと離して一切の刺激を停止させた。圭一の涙声が聞こえたとき詩音は首から上をぴくりと震わせた。 「しおんん……もう……どうして……っもう何回……やれば……気が」 「だって約束してくれたじゃないですか」 手を止めて、ふうっと隆起したペニスに息を吹き掛けた。ぴくんとペニスが縦に動き 「ううっ! もう……二時間以上……この……まま……おかしく……なって」 「だめです、許すまで出しちゃ」 完全に腹のところまでそり上がった圭一のペニスをぴんぴんと埃を払うように弾きながら詩音は続けた。 「だって、圭ちゃんの泣き声が……聞いてるこっちがおかしくなっちゃいそう」 荒くて深い呼吸する圭一の上の詩音は射精に達しない程度の力の弱さで、再びペニスに指を添わせた。また責めが始まる。込みあがった射精欲をぎりぎりのところまで貯めさせておいて、ゆっくりと少しずつ減少させる。寸止めで限界近くに留めさせる詩音の動き。初めは自然と圭一の方から笑みをこぼしていた。射精を導いてもらえる期待がまだそこにはあったからである。しかし何時間もたった今は、寸止めを数え切れないくらい繰り返えされ、引いては押す、押しては引くの連鎖で気狂いするような甘辛い苦痛でしかなかった。再び圭一は詩音の手の中で転がされようと 「少し休ませてあげます」 思いがけない言葉を圭一は聞いた。 「……やす……み?」 「ええ、聞こえなかったんですか? 本当に圭ちゃん耳が悪いんですね」 そう言って、ペニスから手を離すと膝立ちになり 「圭ちゃんのせいだから、圭ちゃん使わせてください」 ゆっくりと詩音はスカートの端をつまみ上げ、履いていた薄緑の下着を露出させた。圭一の目がはっと開いていくのを詩音は見た。 「そんな、血眼にならないでください。……舌を出しちゃだめですから」 「し、詩音……なに……を……?」 舌を出すなという宣告を理解できなかった。詩音の身体が自分の上半身のほうへ向かうのを見て、何かをされるということだけ考えることができた。 「んん…んん?! んむむうう?! 」 ゆっくりと詩音は圭一の顔面に腰を下ろしたのだ。一瞬、視界に詩音のスカートの中身が写り、暗転した。暗くなる前に見た詩音の下着の薄緑は局所の一部だけが濃くなっていたような気がした。好きな子が自分のせいで濡らしている。今までの責め苦が消えて圭一はあろうことか射精が管理されているのに心底うれしいと思った。興味なんてない、馬鹿馬鹿しいとはじめは言われた。しかし今の詩音は圭一のことを思っている。ただの遊び道具としか見てないかもしれない。それが圭一にはうれしい。詩音との距離が縮まったような気がした。 詩音は圭一の顔と正対するように腰を下ろした。圭一の鼻腔に蒸れた酸いにおいが広がっていく。詩音の股間のにおいと柔らかさを余すことなく食えて、圭一の勃起は今まで以上に体積を増しこのまま射精できたら死ぬと思えるぐらい朦朧とした。 「んん……圭ちゃん、いいですか? 舌を出してはだめ……息以外に口を開くのもだめ。動くのも、喋るのも。もちろん手で触るのなしですから」 圭一は詩音の下着に包まれた柔らかい局所を鼻を中心とした顔全体に感じている。体重を掛けられて、動かすことすらままならない。 「はあうう……ふうっ……! ふう!…………ふはう」 と圭一が声を上げた。詩音が動き始めた。 「ふ……んん! んくっ……」 詩音は声を押し忍んで圭一の顔に擦り付けていると圭一は思った。当の本人にしか分からないことだが圭一に自分が感じているのを悟られたくないから、ただの遊び相手の人形に知られたくないから。そう想像するとさらに圭一は高ぶった。自分にできる範囲で詩音にもっと感じてもらいたいと 「はあ……はあ……はあ……ハア……しお……ん」 できることは口から蒸れた熱い息で下着越しに撫でることしかできなかった。 「はぁう……んんんぅっ……」 詩音が少しだけ高い声を出した。動きは速まり、圭一の鼻のでっぱりを利用して快感を詩音は得ている。スカートの布地が覆い被さり、中の空気が薄くなる。息苦しさが圭一を取り巻いた。酸素を得ようと大きく息を吸おうとすると詩音の下着のにおいが一段と鼻に入ってくる。鼻を動かして空気の残っているところを探し吸う。 「圭ちゃん……鼻……動か……」 その言葉を聞いて圭一は思った。詩音は鼻に押し付けて感じてるから、こちらからもっと動いてやれば……そう圭一は酸欠の脳で考えて無意識に行動した。 「んうぁあ……」 小刻みに上下左右に鼻を突き動かした。詩音のあえぎを聞きたいから、そのために動かした。首を無理に持ち上げて詩音の局所に鼻を突き入れようとも試みた。 「くぅん……はぁ……はぁぅ」 何回も動かしているうちに詩音はさらに感じているように思った。鼻の表面にぬるっとした粘液か汗かが伝っているように感じる。 「圭ちゃん」 自分が呼ばれて圭一は髪の毛を鷲掴みにされた。息ができなくなるぐらいにねじ込まれ ている。 「ふうううううんん! うううんんんむううう!」 圭一は喉から地響きのような声を上げた。髪の毛が抜けてしまうぐらいに詩音は強い力で圭一の顔を使っているのだ。ここまでくると息ができない苦痛を全身に感じるはずだが、圭一は違った。自分の顔を使ってあこがれの詩音がオナニーをしてくれているのだ。なんて恵まれているんだろうとおかしな感覚が全身を巻いていく。 「はあ……っんむんんっ」 詩音の押し殺した声が上から聞こえてくる。圭一は詩音がもうすぐ達してしまうのではないかと思った。顔に掛かる圧力が徐々に強くなってきていると思ったからだ。そして 「圭ちゃん、なかなかいいですよ」 そう言ってくれたからだ。 ───詩音がもうすぐ 圭一はそう考えた。朦朧とした意識が圭一の行動を逆に助長させた。詩音の意に反して顔を動かしたり、言葉を発したのもそのせいだった。顔を動かしたときにまたとがめられると思ったが詩音は何もせず自らの股間を押し付けてくるだけ。だから圭一に思いが浮かんだ。 ───詩音だけ気持ちよくなって……もう俺も出してもいいんじゃ…… と。今、快感を味わっている詩音なら仮に射精をしても 『圭ちゃん……出しちゃったんですね……仕方ないです。圭ちゃんのおかげで私もよくなれたんだから許してあげます』そんな言葉を掛けてくれるはずと圭一は確信してしまった。 「うはううう……ひおん……おれも……おれももうふぐ……」 詩音にはばれないように圭一は右手を自分のペニスに持っていった。感覚がなくなってしまうぐらいにそそり立っていて、垂れ流した汁でぬらぬらとしていた。詩音のほうは変わらず圭一の鼻を使っていたから発覚はしていない。ゆっくり、ゆっくりとしごきあげると感覚が戻ってきてびくびくとペニスが震え始めた。 「ひおんん……ひおおんんんっ! ごめん、ごめん……うああ」 もう止められなかった。詩音にここでばれても強引に射精まで持っていける。 ───やっと……しかも詩音のにおいを嗅ぎながら……出せる……なんて 鼻で詩音の蒸れた空気を思いっきり吸い込んでフィニッシュに添えようとする。 「何をしてるんですか、圭ちゃん」 ぱん。 「あああ!? 痛うああうううああうっああああああ! ああああああ!!」 何かをされた後に圭一が必死にしごいていたほうの腕を押さえながらのた打ち回った。炸裂音が一瞬響いた。 「あうううう! ああ、ああ、ああ」 圭一は上腕の筋肉が切れてしまったと思った。がくがくとその部位が痙攣する。腕の中をバットで叩かれたような鈍痛が襲う。詩音は愛用のスタンガンを圭一に当てたのだ。一人で達しようとする圭一に体罰を与え、 「勝手に何してたんです?」 詩音の抑揚のない声が降ってきた。するすると顔から身体を離し、腹の上にまたがった。 「痛いでしょ? 食らうのは初めてですか?」 圭一はうめくだけで何も答えようとはしなかった。 「うあわああ……ああああ」 チッと詩音が舌打ちをし、残念そうに言った。 「また、答えてくれないんですか、本当に圭ちゃんは耳が悪いんですね」 制服の乱れを直しながら 「人が気持ちよくなってたら……勝手にイこうとして。使ってやってるから、少し調子に乗りました? 圭ちゃん」 と言った。 「あれだけ、約束したのに許しもせずに喋って、顔を動かして……汚い息吹き掛けてきやがって……興冷めですよ」 静かに詩音は言い放ったが、下にいる圭一はもぞもぞと身体を揺り動かしているだけだった。あうあう、痛い痛いと悶絶しながら痛みを抑えようとして詩音のことなど考えてはいないようだった。再びチッと鳴らすと 「聞こえてんのかって言ってんだろうが! この豚野郎が!」 「ああああつ!! 」 詩音はスタンガンの柄を先ほど電撃を当てた部位に押し込んだ。ぐりぐりと柄をそのまま赤くなった腕に食い込ませたのだ。スタンガン越しに骨の感触が届くぐらい詩音は本気で押し当てた。 「っはは……痛いですかぁ? 耳の悪い圭ちゃんは言っても聞いてくれないですもんね。だから、こうっやって! ほら! 体で覚えさせなきゃだめですよね~。圭ちゃんはグズだから、こう教え込まないと。ふふ、はははは!」 「……ごめん、ごめんなさいいい! ごめんなさいごめんなさいもうしません!」 「家畜と一緒ですよ圭ちゃん。お姉たちに見せてあげたいですよ、あんたのその姿。素っ裸でごめん連呼して、気持ちの悪いよだれ流しまくりで」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」 「ちなみに今の出力は最弱ですから、一応感謝してください」 「ごめんなさいごめんなさい……」 家畜と呼ばれた圭一は謝罪をまるでお経のように繰り返していた。 「ごめんごめんうっさいなあっ! 少し黙ってくれません、また当てられたいんですか?」 圭一ははっとすると 「……っご、ごめんなさ……」 「次はもっと出力上げましょうか? おんなじ所に寸分狂わず当てて。今度は腕の神経焼けちゃうかもしれませんね。腕上がらなくなるかも。いいじゃないですか圭ちゃん、あんたが片輪になっても誰も悲しまないですよ? 家畜なんだし」 もう一度当てると詩音が言うと圭一は必死にふるふると頭を振った。 「必死ですね……ほら腕どけてください。バチっともう一回しましょう。もう一回すれ ば、約束守らない圭ちゃんにはもうならないでしょう、ほら、だから腕どけて」 「い……嫌だぁ! 詩音、もうしませんからあ! もうしないからあ!」 「ちょっと、腕どけろって……はい、圭ちゃん見えます? 目盛り最強、右まで振れてるの見えます? 圭ちゃんから見たら左かな? じゃあ当てまーす。圭ちゃんの頭良くなりますように」 「嫌だああああああ!! やめてええええええええ!」 「ぱーん」 圭一は高い音を聞いた瞬間、全身をびくっと震わせた。反応してしまった男の自分が情けなくなって体を抱きながら声を殺してみじにに泣き始めた。 「冗談ですよ圭ちゃん」 「ううっく……ううあうっくぅ」 「……ふふっ、あっはははははは!! そんな泣かないでもいいのに」 自分に組み伏され、泣かした圭一を見て詩音はぞくりと体を震わせた。真っ赤に泣きはらした圭一の瞳と電撃で赤くした二の腕のその部分を見て 「本当にぞくぞくしちゃいます……その泣き顔……声」 そう言って圭一の瞳からこぼれた涙をぬぐった。 「少しは落ち着くと思ったのに……全然萎えてないです。っていうかさっきより大きく なってません? 圭ちゃんは生粋のMなんですね」 「うくぅっ……う……うう」 「そうだ圭ちゃん、いいこと思い付きました」 いまだに泣きはらしている圭一を尻目に無邪気そうに言った。 「さっきから見てると圭ちゃんは聞く耳持たないというか、生まれつき耳が悪いというか」 「……うう、あっ」 圭一の耳に手を添わせ、円を書くように指先で撫でたあとに詩音は言った。 「耳の通りを良くしてあげます」 「…………え」 詩音は圭一を横臥を命じると後頭部側に正座した。 「そうそう、ちゃんと言うこと聞けて偉いですよぉ、圭ちゃん」 圭一の目の届かないところに詩音は座したため、これから何をやってくるのか、見当が付かなかった。先ほどと比べたら柔らかい口調になったが、彼女のことだ。分からない。もしかしたら、笑顔でスタンガンを耳に当ててくるかもしれない。耳の通りを良くすると聞いたのでその可能性も否めなかった。 「し……しおん?……何を……」 詩音から耳について小言を何度も言われた。圭一は後悔した。決して聴力が低いわけではなかったが、詩音の責めにより強大な相手には黙り込んでしまう昔の暗い自分が去来し、返事をすることができなかったのだ。そして詩音の言葉は聞こえていたが責め苦によりせせず、結果的に詩音の苛立ちを招いてしまっているのだ。 「動かないでくださいね……絶対」 いじっていた指を止め詩音はわざと息が吹きかかるように調節してささやいた。 「う、ん…… えぁ……?! え?」 耳の入り口を撫でられたような感じがした。初めは舌を突き入れられているのだと思った。しかし耳のとても届かないような部分ま達している感触を覚え ───これは……本当に舌? なのか…… とにかく生温い何かを詩音は操作している。それだけが分かった。 「し……おん、何を……!」 耳の聞こえが悪くなって、詰まるような奇妙な、陸上では感じたことのない。しかしながら最近どこかで味わったことのあるような感触。どうして詩音はそんなことができるのか末恐ろしくなった圭一は恐る恐る聞いた。 「一体……一体、何をして」 「分かりません? …………圭ちゃんの耳の穴に唾流し込んでるんですよ」 聞こえが悪くなった耳でそれを聞くとぞわっと今までで一番鳥肌が立った。無意識にぶるりと首が震えた。ずちゅっと詩音が唾を溜める口音が片方の耳から聞こえてきた。唾液を分泌する詩音の口の音は普段の圭一が聞いたら、辛抱たまらない、おかずにさえできる音のはずだ。しかし今の圭一には恐ろしい怪物の咀嚼音に聞こえた。水泳の授業で耳に水が入ったときのもどかしい感触。最近味わっこことのある例の水詰まりとほぼ同じ状態になっていた。 「すごいですよ、いっぱい流してるのにすぐ空いちゃう」 「はああはあ……詩音……おかしい……よ……ああ!」 重力にしたがって耳の奥に進む詩音の唾液に悶絶しながら圭一はまたもや自分がいきり立っているのを見た。こんなことをされて勃起している自分は病気なんじゃないかと思う。 「……このくらいで……どうです? ちゃんと入ってます? きちんと耳の外側に落とさないように直接穴に垂らしましたから」 「あっあっあっあっ」 圭一が等間隔で声を上げ始めた。詩音の指が圭一の耳孔に突っ込まれている。ゆっくりと詩音はそれを上下させた。 「んん? 感じてるんですか? 圭ちゃん。こうやって指でじゅぼじゅぼされるの気持ちいいんですか? 」 未知の感触に冒されて圭一の目の前がくらくらと揺れ始めた。耳の中をかき回されて、規管がおかしくなったのかそれを考える余裕もなかった。気が付くと口をだらしなく開けて口の端からよだれを垂らし始めていた。 「あっういっひ……ひおんん……ひいひようう……」 「ふふ、そんなにも……じゃあ、圭ちゃんは太目の親指でされるのが好きですかぁ?それとも細い小指で突付かれるのがいいですかぁ?」 「お、おやゆびがひいひいいよおおうう! ひおん! ひおんんん!」 「あっはははは! 圭ちゃん本当に頭おかしくなっちゃったんじゃないですか? 耳に親指突っ込まれて、電気食らって、こんなにあえいで。こんなにおっ立ててさあ!」 詩音は笑い叫びながら、空いた手で圭一の気味の悪いぐらい勃起したペニスをぴんと指で弾いた。しずくが舞ってシーツを汚した。 「だ、だってええ! ひおんが……ふ、好きだからあああ! ひおんなら何されても!いいからあ! ひおんもっとおおお!!」 「うふ、あははははは! こんなによだれ垂らして体くねらしてる豚に、好きとか 言われても全然うれしくありませんよ圭ちゃん! 本当に気持ち悪い」 気違いじみた嘲笑を顔に貼り付けて詩音は片手を圭一にペニスに添わした。 「あっああああ! きもひいいよおおう! ひおん、ひごいて! ひぼいてえええ」 「いいですよ、圭ちゃんしごいてあげます。それに」 詩音は耳から指を引き抜くと次は自分の髪の毛を幾筋かを耳の穴に突っ込んだ。 「あああ! ぼそぼそしてる! 詩音の髪の毛があああ!」 「このまま髪の毛で鼓膜破っちゃいましょうかぁ? 耳もっと悪くなりますね! あは、あははははは!!」 「うん! 破っていいいからああ! もっとしごいて! 出させてええっつ!」 「ほらあ、ぼそぼそずるずるずる聞こえてるんでしょう? 鼓膜触られて気持ちいい?! っはははは!」 詩音のしごくてが段々と速さを増した。あきらかにそれは射精に向かわせている動きで圭一にようやく放出を許そうとする動きでもあった。 「あ、あああっ! も、もう少しでイきそう!」 執拗な責め苦はもう数時間も経ったのだ。詩音も手を緩めようとはしない。ようやく射精に持っていける。しかも詩音が導いてくれている。数秒後に訪れるはずの未知の快感に身を委ねようとする。対する詩音は唾液にあふれた圭一の耳の中にぐいぐいと長髪を流し込んでいる。片方の手は圭一の限界にまできているペニスを緩慢な動きなく上下させていた・ 「あうああうっつ! イ、イぐううう! 詩音んん!!」 圭一は腰を反らせて溜まり切った白濁液を外に吐こうとした。無意識の行動で抑圧された溜まりを身体が外に出そうとしていた。 「だめ」 「え!? あああ! なんで!? 詩音んんんん! 止めないでよおおおおおお!!」 ぱっと詩音の手が離れた。あと半往復してくれれば、というぎりぎりで詩音はまたもや止めてしまったのだ。同時に圭一の両手首をぎりぎりと絞り上げ、勝手に自慰をさせないようにした。 「しおんんんん! お、お願い!! もう少しだからああ!!」 「誰が出して良いって言いました? 耳の通りよくしたのになあ……やっぱり聞いてなかったんですね」 圭一はなんとか刺激を受けようと腰を突き上げて何かに擦りつけようとした。圭一のペニスはただ空気を切るだけであって。達するには不十分だった。 「動かないでください。またビリビリします?」 じたばたと赤子のようにわめいていた圭一はそのビリビリという言葉ですっと大人しくなる。圭一はううとか嫌だとかつぶやいて、懇願するように詩音を見つめていた。 「私のこと嫌いになりました? 圭ちゃんは今こう思っているんでしょう? 目の前の詩音に出してもらいたい。詩音の憎らしい口に突っ込んで喉の奥まで入れ込んで精液飲ませたい。詩音のおま○こぐちゃぐちゃにかき回して、中出ししたいとか」 「うう……うわぁあ」 「でもだめ、だって私は……」 圭一が静かになってこれ以上暴れないとみた詩音は手を自由にさせた。圭一の唾を入れたほうの耳をわざと選びこうつぶやいた。 「圭ちゃんのことなんて考えてないですから。圭ちゃんに今日付き合ったのなぜだか分かります? 遊びです。悟史君が帰ってくるまでの暇つぶし。いわば圭ちゃんは代わりです悟史君の。いいえ、代わりにもならないただの人形、私の人形。初めに言いますけどあんたなんかに私のおま○こみせたり、圭ちゃんのくわえたりそんな汚いこと絶対しませんからね」 強い言葉を吹きかけていると圭一はその度に震えたり、あうとか言って面白かった。 「私の体は悟史君のものですから、悟史君ならなんでもしちゃいます。精液飲めって言われたら四つん這いになってぺろぺろしますし、気の済むまで中出しされて赤ちゃんできても全部喜んで受け入れます。でも圭ちゃんは論外」 悟史のことを言われてしまった。圭一には入り込むことができない現実ををまざまざと突き付けられた。ひとりでに涙が溢れてくるのを感じた。射精をお預けにされた絶望と現実がぐちゃぐちゃに混ざって心を締め上げた。 「しおんん……待って……」 射精させてもらいたい、嫌いにならないでもらいたい、自分を見捨てて欲しくない。複雑に入り混じった心のうちが圭一に言葉を紡がせた。 「待って……捨てないで……悟史には適わないって……分かるから……これ以上……」 完全に突き放したはずなのに、妙にひたむきに向かってくる圭一を詩音は嘲笑った。 「こんなにまでされたのにまだ足りないんですか? しかも涙なんて流して……気味悪い」 すでに圭一から体を離して、帰宅の準備をしていた詩音はそう言い放った。 「捨てるつもりなんてないですよ圭ちゃん。悟史君が帰ってくるまであんたと遊んであげますよ。だってこんなに面白いお人形見つけたんですから」 「詩音……」 「一週間後、また遊んであげます。でも圭ちゃん」 満足げににこにこ笑いながら詩音は圭一に再び迫った。寝っ転がっている 圭一の顔に合わせるように姿勢をかがませた。圭一に自分の目を合わせて、瞳を見つめるように命令をすると 「でも圭ちゃん、この一週間絶対射精しないこと、この後ももちろんだめです。一つだけです。一つだけだからこれなら圭ちゃんも守れますよね」 一週間射精禁止を命じられたとき圭一はくっと目を開きくぐもった声を漏らした。 「ん? 何か問題でも?」 圭一は力なく首を横に振った。 「もし、射精したら、そのことがばれたら……電気だけじゃ済みませんから、両親や村の人たちにあんたの痴態言いふらします。住めなくなるかも? お姉にも学校にも言います。お姉泣いちゃうかもしれないですね」 射精を禁止されるという強大な釘をさされた。思春期の少年にはこれ以上のことはない恐ろしい宣言だったが頭のどこかで詩音に捨てられなくて良かったという感情が湧いていた。 「詩音……」 「なんです?」 「一週間経ったら……経ったら……出しても……?」 詩音は手にあごを乗せ考える素振りをした後に 「考えてあげます」 と言った。 「それじゃあ、さよなら圭ちゃん」 詩音は圭一の部屋を出て行った。 continue &counter()

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