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羅針盤 - (2008/01/26 (土) 22:30:20) の最新版との変更点

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「……んん……ふぅ……んぅ……。……はい、こんな感じです。お姉もやってみてください」 詩音は圭一のペニスから口を離すと、魅音に自らと同様の行為を促がした。 エンジェルモート制服に身を包まれた魅音は、ベッドに腰を下ろした圭一のペニスに、たどたどしく手を添える。 そして、しばらくの間どうすればいいのか思案した挙句、自分と同じ服装の詩音に視線を向けた。 「あ、あの……くわえればいいの……?」 「はい。でも、抵抗があるなら最初は舐めるだけでも構いません。軽く触れるだけでも、圭ちゃんは喜んでくれると思いますよ」 「う、うん。分かった……」 魅音は躊躇いながらも圭一の屹立したペニスに舌を這わせた。 ペニスの裏側を付け根から先まで舐め上げられ……その快感に、圭一の口から無意識の呻きが漏れる。 「圭ちゃん……? ……き、気持ちいい……?」 「あ、いや……別に……」 「圭ちゃんっ!! お姉は初めてなんですよ!? 気持ちいい時は、ちゃんと気持ちいいって言ってあげてください!」 「あー、……分かった。……うん。気持ちいいよ」 「……だそうです。さあ、お姉。続けてください。圭ちゃんをもっと気持ちよくしてあげましょう☆」 魅音は詩音の言葉に頷くと、さっきの詩音と同じように、圭一のペニスを口に含む。 ……元々は、魅音がウェイトレスのバイトに慣れない、と詩音に相談したのが事の発端であった。 魅音がそれほど緊張しないで済む相手……つまりは圭一で接待の練習をしよう、という趣旨であったのだが……。 詩音の『ウェイトレスはお客様を満足させなければいけない』という言葉で、何かが狂ってしまった。 ……肩を揉んだりしているうちは可愛いものだった。 しかし、詩音の行う手本と称する行為はどんどんエスカレートしていき……。 遂には前戯と呼べる行為にまで至ってしまった……。 「どうですか、圭ちゃん。私と比べて」 「し、詩音よりは……拙い、けど……。拙いなりに……気持ちは……んぐっ!? ……こ、こもってると……思う…………」 「要するにテクニックは私には及ばないけど、頑張って奉仕している姿に興奮しちゃって、今にもイキそう! と言いたいわけですね」 「い、いや、そこまでは言ってないが……」 「お姉の方はどうですか? ……あ、止めなくてもいいですよ。……気持ちいいですよね? 圭ちゃんのおっきなモノが、お口の中でぷにぷにしてて、とっても気持ちいいんですよね……?」 魅音は質問には答えず、一心不乱に行為を続ける事で答えた。 ひとつ年上の親友は、圭一のペニスに両手を添え、先端部分を口の中で転がし続けている……。 「うっふふ……。夢中ですね、お姉。……そうだ。ちょっとだけ手伝ってあげますね……」 詩音は圭一の股間に右手を伸ばす。 その手が睾丸に触れた瞬間、圭一の腰がガクン、と跳ねるように引いた。 「ほら、今のは気持ちいい証拠ですよ。お姉もやってみてください。……分かってると思いますけど、強く握っちゃダメですよ……? そうそう、そうです。そういう風に……」 魅音は、片手で圭一の睾丸を包み込むように優しく握る。 もちろん、その間も圭一への奉仕の手と口を休めない。 ……しばらく行為を続けているうちに、圭一の表情が歪んできた。 「あの、詩音……。その、そろそろ……出そうなんだけど……」 「え、もうですか!? ……お姉って、こういうことの才能でもあるんでしょうか。それとも圭ちゃんと相性がいいのかなぁ……?」 「そういうことじゃなくてさ! このままだと……み、魅音の口に……その……」 「……それは私に言ってもしょうがないですよ。お姉に言ってください」 「そ、それもそうだな……。魅音……? あ、あのさ。そろそろやめてくれよ。このままだと、お前の口に出すことになるぞ……?」 「………………」 魅音は圭一の言葉を聞き入れず、愛しそうにペニスをしゃぶり続けている……。 「お、おい、聞いてるのかよ?! このままだと本当に……」 圭一は無理やり引き離すため、魅音の頭を掴んだが……遅かった。 圭一のペニスは激しく脈動し、魅音の口内を生温い精液で満たしまう……。 魅音は圭一から口を離し、それを当然のように飲み込んだ。 そして、ぼうっとした表情のまま圭一を見つめている……。 「……あ……お、俺、なんてことを……」 「お姉、どうですか~? 圭ちゃんからのご褒美の味は」 「………………おいしい……」 「そうですよね、おいしいですよね! お姉が大好きな圭ちゃんの精液ですから、おいしくて当然です……って、お姉~ぇ? ダメじゃないですかぁ。まだ残ってますよ……」 詩音はそう言うと、放心状態の魅音から圭一のペニスを受け取る。 それを口に含み、ちゅくちゅくと……イヤらしい音をたてながら尿道に残った精液を吸いだした。 ……その間も魅音はうつろな表情で圭一を見つめ続け、圭一も魅音から目を離すことができない……。 行為を終えた詩音は圭一の様子に気づいた。 「あれ? どうしたんですか、圭ちゃん。……ああ、そっか。……お姉がいいんですね……?」 「えっ? い、いや……そうじゃなくて……」 「しょうがないですねぇ。最初は私が相手をしてあげようと思っていたんですけど……」 詩音は呆けている魅音の背後に回り、胸当て部分をぺろん、と剥がした。 人前に出ることを想定していないため、乳首にニプレスの類は貼られていない。 詩音は魅音の胸を揉み、更には下腹部へ手を這わせようとしている……。 「さ、どうぞ。お姉を可愛がってあげてください。私も手伝いますから」 「………………」 おそらく、普段の圭一なら魅音を抱け、などという提案に応じることはない。 だが、恋人の目の前で、彼自身の親友であり恋人の姉でもある女性に口内射精してしまった圭一にとっては……、そんなことは些細な問題だったのかもしれない……。 「圭一の手が魅音の豊満な胸に伸び……って、ああっ?! なにするんですかッ!!?」 ……詩音からノートを取り上げた。 詩音はベッドの上に座りながら朗読していたので、俺もベッドに上がったことになる。 「なにをするんだ、だと……? それはこっちの台詞だッ!! 人を呼び出しておいて、こんな妄想を聞かせるのが目的だったのか?! ふざけるのもいい加減にしろ!!」 「違います!! 実際にこういうことをしてみましょう、というつもりで話したんです!!」 「余計に悪いわ!! 誰がするか、そんなことッ!!」 ……この、俺に猥談を聞かせるのが大好きなヤツが、俺の交際相手なのだから頭が痛い。 立っていると余計にヒートアップしそうなので、俺もベッドに腰を下ろす。 「そもそも!! 俺だけならともかく、魅音にまでこんな話を聞かせるな!! 見てみろ!!」 ……魅音は座布団に正座したままの状態で気を失っているようだ。 顔を完熟トマトのように紅潮させ、目はうずまきのようにクルクル回り、頭からは湯気が噴出している……。 「あらら。……まぁ、たしかに生娘のお姉に聞かせるには、ちょっと刺激の強い話だったかもしれませんね」 「お前のせいでこんな面白い状態になっちまったんだぞ!? どうするつもりだ!!」 「でもほら。こういうことって、実際に体験して慣れていくことですから」 「3Pなんぞ慣れんでいいわ!! むしろ、一生体験しなくて結構だッ!!」 「……私が邪魔だっていうのなら、外で時間を潰してきますけど。三時間くらいでいいですか? あ、そうそう。避妊はちゃんとしてくださいね」 「だぁから!! なんで俺が魅音と……」 「したいんですよね? お姉と」 「はぁ?! そ、そんなこと……あるわけ……」 「あれ、おっかしいなぁ……」 詩音は俺に、すーっと肩を寄せてくる。 「私、圭ちゃんがお姉を好きだとばかり思ってました。最近、なんか妙に意識している感じでしたし」 「……べ、別に俺は……」 「……いいんですよ、圭ちゃん。他の人なら絶対にイヤですけど。お姉が相手なら、浮気しても許しちゃいます☆」 「……んぐぐ……」 ……騙されるな、前原圭一。 詩音は、俺が魅音に微妙な感情を抱いていることを知っていて、葛藤している様を見て楽しんでいるだけだ。 ……横目で詩音の顔を盗み見る。 ほらみろ、にやけてやがるぞ。 くそ、いつもいつも俺をからかいやがって……! ……よーし。 「さ、圭ちゃん。私と一緒に、お姉を大人のオンナにしてあげましょう。……大丈夫です。私に強要された、って言い訳しても構いませんから」 「……いや、いいよ。やめとく」 「またまたぁ! そんなに遠慮しなくても~」 「……だって俺には」 詩音の肩を抱き、自分の方へ引き寄せる。 「詩音がいるから」 「……へっ……?」 「詩音みたいな可愛い女の子と付き合っているのに。それなのに他のヤツとそんな事をしたいだなんて、考えるはずないだろ……?」 「え……えっ? …………か、可愛い……?」 俺の言葉に、詩音の顔がどんどん赤くなっていく。 ……最近、ふと気づいたことなのだが、詩音は色恋沙汰に強いようで意外と打たれ弱い。 容姿を褒めたりストレートな愛情表現をしてやると、簡単に動揺してしまう。 つまり、責めることには慣れていても、責められることには慣れていないのだ……ッ!! ……もじもじしている詩音の髪を手に取る。 「詩音の髪ってさ。さらさらしてて、凄く綺麗だよな。手入れとかに気を遣ってたりするのか?」 「え!? ……ぁ、はい。……それなりに気を遣ってますよ……? 週に一度はトリートメントしてますし……」 「そっか。それでこんなに綺麗なんだな。…………詩音ってズルいな」 「え、えっ!? ズルいって……どうしてですか……?」 「だってさ。詩音は可愛くて、それでいて髪はこんなに綺麗なんだから。……そんなのズルいだろ?」 「か、かわ……きれ……?」 「でも、だからこそ俺って幸せ者だよな。可愛くて、綺麗で……こんなに素敵な女の子と付き合っているんだから」 「……す、すて……きな…………おんな……のこ……」 詩音はすっかり大人しくなり、その姿はまさに借りてきた猫。 ……詩音の耳に、そっと息を吹きかけてやる。 「ふぁあ!? ……あぅぅ……」 詩音は全身をぞわぞわと震わせた後、その身体を俺に預けてくる。 気持ち良さそうにしている姿は、本物の猫みたいだ。 夢見心地な詩音の頭をやさしく撫でる。 ………………あれ? 俺って、詩音を困らせてやろうと思ってたんだよな……? ………………。 「け、圭ちゃん……」 詩音が瞳を閉じて、んー、と唇を突き出してくる。 いつものキスを求める仕草だ。 ……ま、いっか。 せっかくいい雰囲気になったことだし。 ……詩音の頬に手を添え、互いの唇を重ねる……。 「ぶっ??!」 な、ななな、なんだ!!? 詩音にキスしようとしたら、顔に何かが飛んできた。 「なんだこれ。……座布団? なんで座布団が…………あっ……」 座布団が飛んできた方向に目を移すと、魅音が投げたままの姿勢でぷるぷると震えている……。 しまった、魅音の存在をすっかり忘れていた……! 「……なにが……」 「み、魅音、落ち着けよ……?」 「……なにが俺を好きでも迷惑じゃないだぁ!! このスケコマシがぁああぁああああッッ!!!」 「うわ、バカバカ!? やめろ!!」 魅音が近くの物を手当たり次第に投げてくる! くそ、クッションやヌイグルミならともかく、置時計や本まで投げるなよッ! 俺は、こんな状況になってもキスを待ち続けている詩音を抱え上げ、慌ててベッドの陰に退避する。 安全圏から魅音の様子をみると……。 「げっ!? マジかよ……、あのエアガンを使うつもりか……」 魅音は右手にホルスターから引き抜いたエアガンを持っている……だけでなく、左手にもエアガンを装備している。 一体どこに隠し持ってたんだ……? 「詩音に圭ちゃああああん!!? 大人しく出てきなさい!! おじさん、全然怒ってないからさァ!!!」 ……血走った眼で何を言ってやがる。 ありゃあ、のこのこ出てきたら蜂の巣にしてやろうってツラだ。 「……なんか大変なことになってますね」 「お、やっと正気に戻ったか」 「どうせ圭ちゃんのせいで怒っているんですよね? 早くなんとかしてください」 「なんとかって言われても……どうすりゃいいんだよ?」 「お姉って単純だから。圭ちゃんがキスでもしてあげれば、すぐに機嫌を直すと思います」 「はぁ?! な、なんで俺が……」 「それなら他にいい方法でもあるっていうんですか?」 「い、いや、無いけどさ。でも、だからって……そんな……」 「あぁもう!! じゃあいいですよ。私がやりますから」 「は? ……あ、おい!!?」 詩音はベッドの陰から飛び出し、魅音に向かって突進する! 当然、魅音がそれに気づかないはずはない。 「詩音!? よく出てきたね、いい度胸……んんんっ??!」 俺は目の前で繰り広げられている光景に唖然とした……。 し、詩音のヤツ……魅音にキスしてやがる!!? 魅音は、予想外の攻撃に両腕をバタつかせている。 慌ててエアガンを放り出し、詩音を引き離そうと抵抗するが……。 既に、詩音によって口の中をぐちゃぐちゃにかき回されているためか、身体に力が入らないようだ。 魅音の声にならない悲鳴が、段々と高く細くなっていく……。 ……俺、いつもあんなことされてるのかよ。 どうりで詩音のキスに弱いわけだよ。 あんなの、口で強姦してるようなもんじゃないか……! 詩音は、魅音が腰砕けになり、へたり込みそうになっても許してはくれない。 魅音の声が完全に途絶え、抵抗する気力さえなくなったところで、ようやく解放した。 床に崩れ落ち、呆然としている魅音に、詩音が抑えた声で語りかける……。 「……お姉。これに懲りたら、二度と私や圭ちゃんに危害を加えようなんて考えないでくださいね」 「…………あ…………ぁ、……」 「今度こんなマネをしたら…………もっと気持ちよくしてあげますからね……?」 「ふ、……ふわぁああぁあああんんっ!! 圭ちゃああぁああん!!!」 魅音は、泣きじゃくりながら俺の胸に飛び込んできた。 ……可哀想に。 実の妹にあんなことをされれば、誰だってショックを受けるだろう。 ……魅音は俺にしがみつき、ガタガタと震えている。 「み、魅音……? 大丈夫か……?」 「えぐっ、うっく……ううぅ……」 「……だいぶ反省してるみたいですね」 詩音はベッドの上で仁王立ちし、俺と魅音を見下ろしている……。 「詩音……。もう許してやれよ。……こんなに怯えてる魅音なんて、初めて見るぞ」 「……そうですね。それじゃ、お姉も従順になったことですし。そろそろ始めましょうか」 「あ、あぁ……。……始める? ……えっと、何の話だったっけ」 「3Pです」 「…………さ……。……す、するかぁああぁああああッッ!!!!」 Chapter-1 -[[Hold me tight]] Chapter-2 -[[アンダースタンド1]]
「……んん……ふぅ……んぅ……。……はい、こんな感じです。お姉もやってみてください」 詩音は圭一のペニスから口を離すと、魅音に自らと同様の行為を促がした。 エンジェルモート制服に身を包まれた魅音は、ベッドに腰を下ろした圭一のペニスに、たどたどしく手を添える。 そして、しばらくの間どうすればいいのか思案した挙句、自分と同じ服装の詩音に視線を向けた。 「あ、あの……くわえればいいの……?」 「はい。でも、抵抗があるなら最初は舐めるだけでも構いません。軽く触れるだけでも、圭ちゃんは喜んでくれると思いますよ」 「う、うん。分かった……」 魅音は躊躇いながらも圭一の屹立したペニスに舌を這わせた。 ペニスの裏側を付け根から先まで舐め上げられ……その快感に、圭一の口から無意識の呻きが漏れる。 「圭ちゃん……? ……き、気持ちいい……?」 「あ、いや……別に……」 「圭ちゃんっ!! お姉は初めてなんですよ!? 気持ちいい時は、ちゃんと気持ちいいって言ってあげてください!」 「あー、……分かった。……うん。気持ちいいよ」 「……だそうです。さあ、お姉。続けてください。圭ちゃんをもっと気持ちよくしてあげましょう☆」 魅音は詩音の言葉に頷くと、さっきの詩音と同じように、圭一のペニスを口に含む。 ……元々は、魅音がウェイトレスのバイトに慣れない、と詩音に相談したのが事の発端であった。 魅音がそれほど緊張しないで済む相手……つまりは圭一で接待の練習をしよう、という趣旨であったのだが……。 詩音の『ウェイトレスはお客様を満足させなければいけない』という言葉で、何かが狂ってしまった。 ……肩を揉んだりしているうちは可愛いものだった。 しかし、詩音の行う手本と称する行為はどんどんエスカレートしていき……。 遂には前戯と呼べる行為にまで至ってしまった……。 「どうですか、圭ちゃん。私と比べて」 「し、詩音よりは……拙い、けど……。拙いなりに……気持ちは……んぐっ!? ……こ、こもってると……思う…………」 「要するにテクニックは私には及ばないけど、頑張って奉仕している姿に興奮しちゃって、今にもイキそう! と言いたいわけですね」 「い、いや、そこまでは言ってないが……」 「お姉の方はどうですか? ……あ、止めなくてもいいですよ。……気持ちいいですよね? 圭ちゃんのおっきなモノが、お口の中でぷにぷにしてて、とっても気持ちいいんですよね……?」 魅音は質問には答えず、一心不乱に行為を続ける事で答えた。 ひとつ年上の親友は、圭一のペニスに両手を添え、先端部分を口の中で転がし続けている……。 「うっふふ……。夢中ですね、お姉。……そうだ。ちょっとだけ手伝ってあげますね……」 詩音は圭一の股間に右手を伸ばす。 その手が睾丸に触れた瞬間、圭一の腰がガクン、と跳ねるように引いた。 「ほら、今のは気持ちいい証拠ですよ。お姉もやってみてください。……分かってると思いますけど、強く握っちゃダメですよ……? そうそう、そうです。そういう風に……」 魅音は、片手で圭一の睾丸を包み込むように優しく握る。 もちろん、その間も圭一への奉仕の手と口を休めない。 ……しばらく行為を続けているうちに、圭一の表情が歪んできた。 「あの、詩音……。その、そろそろ……出そうなんだけど……」 「え、もうですか!? ……お姉って、こういうことの才能でもあるんでしょうか。それとも圭ちゃんと相性がいいのかなぁ……?」 「そういうことじゃなくてさ! このままだと……み、魅音の口に……その……」 「……それは私に言ってもしょうがないですよ。お姉に言ってください」 「そ、それもそうだな……。魅音……? あ、あのさ。そろそろやめてくれよ。このままだと、お前の口に出すことになるぞ……?」 「………………」 魅音は圭一の言葉を聞き入れず、愛しそうにペニスをしゃぶり続けている……。 「お、おい、聞いてるのかよ?! このままだと本当に……」 圭一は無理やり引き離すため、魅音の頭を掴んだが……遅かった。 圭一のペニスは激しく脈動し、魅音の口内を生温い精液で満たしまう……。 魅音は圭一から口を離し、それを当然のように飲み込んだ。 そして、ぼうっとした表情のまま圭一を見つめている……。 「……あ……お、俺、なんてことを……」 「お姉、どうですか~? 圭ちゃんからのご褒美の味は」 「………………おいしい……」 「そうですよね、おいしいですよね! お姉が大好きな圭ちゃんの精液ですから、おいしくて当然です……って、お姉~ぇ? ダメじゃないですかぁ。まだ残ってますよ……」 詩音はそう言うと、放心状態の魅音から圭一のペニスを受け取る。 それを口に含み、ちゅくちゅくと……イヤらしい音をたてながら尿道に残った精液を吸いだした。 ……その間も魅音はうつろな表情で圭一を見つめ続け、圭一も魅音から目を離すことができない……。 行為を終えた詩音は圭一の様子に気づいた。 「あれ? どうしたんですか、圭ちゃん。……ああ、そっか。……お姉がいいんですね……?」 「えっ? い、いや……そうじゃなくて……」 「しょうがないですねぇ。最初は私が相手をしてあげようと思っていたんですけど……」 詩音は呆けている魅音の背後に回り、胸当て部分をぺろん、と剥がした。 人前に出ることを想定していないため、乳首にニプレスの類は貼られていない。 詩音は魅音の胸を揉み、更には下腹部へ手を這わせようとしている……。 「さ、どうぞ。お姉を可愛がってあげてください。私も手伝いますから」 「………………」 おそらく、普段の圭一なら魅音を抱け、などという提案に応じることはない。 だが、恋人の目の前で、彼自身の親友であり恋人の姉でもある女性に口内射精してしまった圭一にとっては……、そんなことは些細な問題だったのかもしれない……。 「圭一の手が魅音の豊満な胸に伸び……って、ああっ?! なにするんですかッ!!?」 ……詩音からノートを取り上げた。 詩音はベッドの上に座りながら朗読していたので、俺もベッドに上がったことになる。 「なにをするんだ、だと……? それはこっちの台詞だッ!! 人を呼び出しておいて、こんな妄想を聞かせるのが目的だったのか?! ふざけるのもいい加減にしろ!!」 「違います!! 実際にこういうことをしてみましょう、というつもりで話したんです!!」 「余計に悪いわ!! 誰がするか、そんなことッ!!」 ……この、俺に猥談を聞かせるのが大好きなヤツが、俺の交際相手なのだから頭が痛い。 立っていると余計にヒートアップしそうなので、俺もベッドに腰を下ろす。 「そもそも!! 俺だけならともかく、魅音にまでこんな話を聞かせるな!! 見てみろ!!」 ……魅音は座布団に正座したままの状態で気を失っているようだ。 顔を完熟トマトのように紅潮させ、目はうずまきのようにクルクル回り、頭からは湯気が噴出している……。 「あらら。……まぁ、たしかに生娘のお姉に聞かせるには、ちょっと刺激の強い話だったかもしれませんね」 「お前のせいでこんな面白い状態になっちまったんだぞ!? どうするつもりだ!!」 「でもほら。こういうことって、実際に体験して慣れていくことですから」 「3Pなんぞ慣れんでいいわ!! むしろ、一生体験しなくて結構だッ!!」 「……私が邪魔だっていうのなら、外で時間を潰してきますけど。三時間くらいでいいですか? あ、そうそう。避妊はちゃんとしてくださいね」 「だぁから!! なんで俺が魅音と……」 「したいんですよね? お姉と」 「はぁ?! そ、そんなこと……あるわけ……」 「あれ、おっかしいなぁ……」 詩音は俺に、すーっと肩を寄せてくる。 「私、圭ちゃんがお姉を好きだとばかり思ってました。最近、なんか妙に意識している感じでしたし」 「……べ、別に俺は……」 「……いいんですよ、圭ちゃん。他の人なら絶対にイヤですけど。お姉が相手なら、浮気しても許しちゃいます☆」 「……んぐぐ……」 ……騙されるな、前原圭一。 詩音は、俺が魅音に微妙な感情を抱いていることを知っていて、葛藤している様を見て楽しんでいるだけだ。 ……横目で詩音の顔を盗み見る。 ほらみろ、にやけてやがるぞ。 くそ、いつもいつも俺をからかいやがって……! ……よーし。 「さ、圭ちゃん。私と一緒に、お姉を大人のオンナにしてあげましょう。……大丈夫です。私に強要された、って言い訳しても構いませんから」 「……いや、いいよ。やめとく」 「またまたぁ! そんなに遠慮しなくても~」 「……だって俺には」 詩音の肩を抱き、自分の方へ引き寄せる。 「詩音がいるから」 「……へっ……?」 「詩音みたいな可愛い女の子と付き合っているのに。それなのに他のヤツとそんな事をしたいだなんて、考えるはずないだろ……?」 「え……えっ? …………か、可愛い……?」 俺の言葉に、詩音の顔がどんどん赤くなっていく。 ……最近、ふと気づいたことなのだが、詩音は色恋沙汰に強いようで意外と打たれ弱い。 容姿を褒めたりストレートな愛情表現をしてやると、簡単に動揺してしまう。 つまり、責めることには慣れていても、責められることには慣れていないのだ……ッ!! ……もじもじしている詩音の髪を手に取る。 「詩音の髪ってさ。さらさらしてて、凄く綺麗だよな。手入れとかに気を遣ってたりするのか?」 「え!? ……ぁ、はい。……それなりに気を遣ってますよ……? 週に一度はトリートメントしてますし……」 「そっか。それでこんなに綺麗なんだな。…………詩音ってズルいな」 「え、えっ!? ズルいって……どうしてですか……?」 「だってさ。詩音は可愛くて、それでいて髪はこんなに綺麗なんだから。……そんなのズルいだろ?」 「か、かわ……きれ……?」 「でも、だからこそ俺って幸せ者だよな。可愛くて、綺麗で……こんなに素敵な女の子と付き合っているんだから」 「……す、すて……きな…………おんな……のこ……」 詩音はすっかり大人しくなり、その姿はまさに借りてきた猫。 ……詩音の耳に、そっと息を吹きかけてやる。 「ふぁあ!? ……あぅぅ……」 詩音は全身をぞわぞわと震わせた後、その身体を俺に預けてくる。 気持ち良さそうにしている姿は、本物の猫みたいだ。 夢見心地な詩音の頭をやさしく撫でる。 ………………あれ? 俺って、詩音を困らせてやろうと思ってたんだよな……? ………………。 「け、圭ちゃん……」 詩音が瞳を閉じて、んー、と唇を突き出してくる。 いつものキスを求める仕草だ。 ……ま、いっか。 せっかくいい雰囲気になったことだし。 ……詩音の頬に手を添え、互いの唇を重ねる……。 「ぶっ??!」 な、ななな、なんだ!!? 詩音にキスしようとしたら、顔に何かが飛んできた。 「なんだこれ。……座布団? なんで座布団が…………あっ……」 座布団が飛んできた方向に目を移すと、魅音が投げたままの姿勢でぷるぷると震えている……。 しまった、魅音の存在をすっかり忘れていた……! 「……なにが……」 「み、魅音、落ち着けよ……?」 「……なにが俺を好きでも迷惑じゃないだぁ!! このスケコマシがぁああぁああああッッ!!!」 「うわ、バカバカ!? やめろ!!」 魅音が近くの物を手当たり次第に投げてくる! くそ、クッションやヌイグルミならともかく、置時計や本まで投げるなよッ! 俺は、こんな状況になってもキスを待ち続けている詩音を抱え上げ、慌ててベッドの陰に退避する。 安全圏から魅音の様子をみると……。 「げっ!? マジかよ……、あのエアガンを使うつもりか……」 魅音は右手にホルスターから引き抜いたエアガンを持っている……だけでなく、左手にもエアガンを装備している。 一体どこに隠し持ってたんだ……? 「詩音に圭ちゃああああん!!? 大人しく出てきなさい!! おじさん、全然怒ってないからさァ!!!」 ……血走った眼で何を言ってやがる。 ありゃあ、のこのこ出てきたら蜂の巣にしてやろうってツラだ。 「……なんか大変なことになってますね」 「お、やっと正気に戻ったか」 「どうせ圭ちゃんのせいで怒っているんですよね? 早くなんとかしてください」 「なんとかって言われても……どうすりゃいいんだよ?」 「お姉って単純だから。圭ちゃんがキスでもしてあげれば、すぐに機嫌を直すと思います」 「はぁ?! な、なんで俺が……」 「それなら他にいい方法でもあるっていうんですか?」 「い、いや、無いけどさ。でも、だからって……そんな……」 「あぁもう!! じゃあいいですよ。私がやりますから」 「は? ……あ、おい!!?」 詩音はベッドの陰から飛び出し、魅音に向かって突進する! 当然、魅音がそれに気づかないはずはない。 「詩音!? よく出てきたね、いい度胸……んんんっ??!」 俺は目の前で繰り広げられている光景に唖然とした……。 し、詩音のヤツ……魅音にキスしてやがる!!? 魅音は、予想外の攻撃に両腕をバタつかせている。 慌ててエアガンを放り出し、詩音を引き離そうと抵抗するが……。 既に、詩音によって口の中をぐちゃぐちゃにかき回されているためか、身体に力が入らないようだ。 魅音の声にならない悲鳴が、段々と高く細くなっていく……。 ……俺、いつもあんなことされてるのかよ。 どうりで詩音のキスに弱いわけだよ。 あんなの、口で強姦してるようなもんじゃないか……! 詩音は、魅音が腰砕けになり、へたり込みそうになっても許してはくれない。 魅音の声が完全に途絶え、抵抗する気力さえなくなったところで、ようやく解放した。 床に崩れ落ち、呆然としている魅音に、詩音が抑えた声で語りかける……。 「……お姉。これに懲りたら、二度と私や圭ちゃんに危害を加えようなんて考えないでくださいね」 「…………あ…………ぁ、……」 「今度こんなマネをしたら…………もっと気持ちよくしてあげますからね……?」 「ふ、……ふわぁああぁあああんんっ!! 圭ちゃああぁああん!!!」 魅音は、泣きじゃくりながら俺の胸に飛び込んできた。 ……可哀想に。 実の妹にあんなことをされれば、誰だってショックを受けるだろう。 ……魅音は俺にしがみつき、ガタガタと震えている。 「み、魅音……? 大丈夫か……?」 「えぐっ、うっく……ううぅ……」 「……だいぶ反省してるみたいですね」 詩音はベッドの上で仁王立ちし、俺と魅音を見下ろしている……。 「詩音……。もう許してやれよ。……こんなに怯えてる魅音なんて、初めて見るぞ」 「……そうですね。それじゃ、お姉も従順になったことですし。そろそろ始めましょうか」 「あ、あぁ……。……始める? ……えっと、何の話だったっけ」 「3Pです」 「…………さ……。……す、するかぁああぁああああッッ!!!!」 Chapter-1 -[[Hold me tight]] Chapter-2 -[[アンダースタンド1]]

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