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[[口移し編>http://www16.atwiki.jp/when_they_cry/pages/545.html]](???×レナ)の続きです。  口接し編(圭一×レナ)  それからどのくらいの時間が経ったのだろうか……。 「―――ナッ! レナッ!」  遠くから誰かに呼ばれているような声が耳に届き、竜宮レナは目を覚ました。 「ん……ここ…は……?」 「レナ、よかった……。さっきから魘されてたんだぞ?」 「け、圭一くん?」  レナに呼びかけていたのは、前原圭一その人だった。 「安心しろ。もう大丈夫だからな?」  圭一の助けを借りながら、ゆっくりと上体を起こして周りを見渡すと、外は暗いながらも、自分の秘密基地の中だということが見て取れた。 ……同時に、先程自分の身に降りかかった出来事をはっきりと思い出す。 ―――あぁ…そうだった。私は……。  レナの脳裏に、宇宙人を殺そうとして逆に組み伏せられ、抵抗も空しく無理やり唇を奪われながら液体を飲まされるという、死に勝る屈辱を味わわされた記憶がフラッシュバックする。  今のところ身体の表面に変調は見られないようだが、いつどんな症状が現れるか判らず不安が波のように押し寄せてきた。 ―――まさか、あれには宇宙人の卵か何かが入っていて、今頃お腹の中で……。そういえば、何かされたような感じが……。  途端に全身が恐怖と悔しさと絶望でガクガクと震えだし、喉から嗚咽が漏れ出してくる。 「う……あぁ………うわあぁぁぁぁぁぁん!!」 「おい、レナ? どうしたんだよ!?」  圭一はいきなり抱きついてきて泣き喚くレナを何とか落ち着かせようとするが、彼女は極度のパニックを起こしていた。 「いやだっ! レナのお腹の中に奴らが、奴らがぁ……っ!」 「落ち着けっ! 俺がついてるから!」  放っておけば、自分自身で本来の意味での綿流しをやりかねない勢いだ。  仕方なく、圭一が半ば強引に抱き締めて懸命に宥めると、レナは何とか泣きじゃくる程度にまで落ち着いた。 「ひっく、ご、ごめ、ごめんね……。うっ、で、でも…、レナ…は、……も、もうすぐっ、し、死んじゃうの……っ!」  そして、自分が宇宙人から謎の液体を飲まされたことを涙ながらに訴える。  しかし、それに対する圭一の返事は意外なものだった。 「あ……。それは違うんだ。あれを飲ませたのは俺なんだ」 「……えっ? ど、どういう…こと?」  レナは不審げに圭一の顔を見上げる。 「か、勘違いするなよ? レナに飲ませたのはちゃんとした薬だし、非常時だったんだからな!」  圭一は、近頃のレナの様子がおかしいことに気付いていた。  ふとした事からそれを梨花に話すと、彼女は極めて深刻な表情でレナが雛見沢症候群を発症しかけている可能性を告げた。  そして、二人で一緒に入江診療所に出向き、入江に事情を説明すると、彼は快く治療薬を渡してくれた。  幸いなことに、あれから研究を進めた結果、注射ではなく、暴れるような患者に摂取させやすい飲み薬としての治療薬が新たに開発されており、それさえ飲ませれば一応は大丈夫とのことだった。  しかし、飲み薬になったとはいえ、L5になりかけている相手に薬を摂取させることは、下手をすれば返り討ちに遭いかねないことを、梨花はこれまでの経験から充分承知していた。  そのため、あまり気は進まないものの、レナと互いに信頼しあっている圭一に全てを託したのだった。  最初は何とか口車に乗せて飲ませるか、持ってきた飲料水に混ぜて飲ませる作戦だったのだが、予想に反していきなりレナが襲い掛かってきたため、万一に備えて梨花から預かった目潰しスプレーと、護身用の金属バットを使い、やむを得ず口移しで飲ませることになってしまったというわけである。 「だからさ、レナ。宇宙人なんてのはレナの幻覚」 「嘘だッ!!」  説明を終えかけた圭一に浴びせられたのは、耳を劈くようなレナの怒声だった。 「レナは病気になんかなってない! あれは間違いなく奴らだったんだから!」  症状が一応は治まったはずのレナがここまで圭一を否定するのは、好きな人を化け物顔の宇宙人と認識してしまったことを認めたくなかったからだった。  しかも、見間違えるだけでなく、懸命に自分を助けようとしてくれた彼を殺そうとまでしたのだから……。  圭一は再び興奮状態となったレナを何とか宥めようとするが、彼女は頑として譲らなかった。 「レナ、落ち着けよ。なっ?」 「信じない、レナは絶対信じないから! どうしても信じさせたいなら、あれが圭一くんだったってことを証明してみせてよ!」  これにはさすがの圭一も困り果ててしまうが、しばらくして、レナを信じさせる一つの方法を考え付く。  少しばかり犯罪な気もするが、これも好きな女の子を助けるためだと自らを無理やり納得させる。  というか、ついさっきやりかけたわけだし……。  そして、押し黙っているレナのほうに向き直ると、真剣な表情で話しかけた。 「レナ、もし証明することができたら、俺の話を信じてくれるんだな?」 「……あはは! いいよ、信じてあげる。証明なんて、できるわけないけど!」 「できるさ。それも、今すぐにな」  言うなり圭一は、いきなりレナを床に敷かれてあるシーツの上に組み伏せ、無理やり唇を重ね合わせる。 「なっ!? んっ、ちょっと、圭一く……」  レナは不意の出来事に面食らいながらも、彼を押し退けようと両手で力一杯胸を押し、膝をばたつかせるなどの抵抗を試みるが、如何せん弱った身体ではどうにもならず、彼にされるがままとなる。  やがて、レナの呼吸が苦しくなってきた頃、圭一はようやく唇を離した。 「……どうだ。信じる気になったか?」  圭一の問いに対し、レナは息を切らせつつも無言のまま顔を背ける。  ただし、嫌悪の表情は見せず否定もしなかった。  唇から中には入ってこなかったものの、あの時、宇宙人にされたのと同じ口付けの感触だったことをレナは思い出したのだ。  それと同時に、奪われる形だったとはいえ、ファーストキスの相手が圭一だったという事実はもはや疑いようがなく、彼女を心の底から安堵させるのだった。  そんなレナの様子を見て、圭一は内心では自分の話を信じたことに気付いたが、口には出さずに彼女の髪を撫でながら、わざと意地悪な笑みを浮かべる。 「しょうがねぇ。こうなったら、信じてくれるまでとことんやるしかねえな」 「えっ―――? んんっ!」  驚きの表情でこちらに顔を向けるレナの唇を、圭一は自分のそれで再び塞ぎ始める。  今度は優しくゆったりとした動作で……。 「んーーーーっ! う…んっ……!」  抗議の呻き声が漏れているが、今度は手足をばたつかせることなく、レナは大人しくそれを受け入れていた。  それを確認すると、圭一は一旦唇を離し、そっとレナの耳元で囁く。 「信じたならはっきり言えよ。だけど、言わないなら俺も今度は容赦しないぞ?」 「ふぅ…ぁ……」  レナは紅潮した虚ろな表情で呻くのみだった。  まともな返事などできるわけがない。二度のキスで脳内を甘く刺激され、すっかり脱力させられてしまったのだから。 ―――あれ…レナ、どうしたん…だろ? 力が…入らない…よぅ……。  そんなレナに、再び圭一がニヤリと笑みを浮かべる。 「ったく強情だよなぁ。……じゃあ、覚悟はいいなぁ?」 「…う…待っ…て、レナ…信じるよ。信じるからぁ……。んぅ―――」  やっとの思いで紡ぎだした言葉を圭一は敢えて聞き流す。  そして予告どおり、今度はやや強引にレナの唇を奪い、抉じ開け、舌をじわりと中へ侵入させ、怯えたように逃げ回るレナの舌を緩やかに捕らえて絡ませることで、これ以上の発言を封じてしまう。 ―――あっ……やっ…圭一…くん…の…うそつ…きぃ……。  さらに、無抵抗なのを良いことにレナの胸をお触りし始めた。  衣服と下着越しながら、程よい大きさの膨らみが、彼の掌に包まれて丹念に揉み込まれていく。 ―――ひゃ…う……ぅ…うあ……いやぁ……えっ…ちぃ……。  口を塞がれていなければ、とっくに喘ぎ声が漏れていただろう。  ここにきて、レナは彼が口付けだけで済ませるつもりではないことを悟るが、すでに手遅れとなっていた。  彼の腕が別の場所へと伸びてきたのだ。  普通ならこうなる前に圭一の顔面に光速パンチをお見舞いするのだが、全身の力が抜け落ちている今となっては、彼の胸を弱々しくポカリと叩くのがやっとだった。  すると、叩いたお返しだと言わんばかりに、圭一はレナの肩や腰に腕を回して完璧に捕獲し、身体をぎゅうっと密着させて、彼女の艶かしい肢体がうごめくのを全身の肌で感じ取り始める。  ここまで密着されては、もはや逃れるどころか押しのけることも不可能だ。  すでに彼の唇はレナの口から離れ、頬や首筋を沿うように舐め回していた。  それにより、今まで漏れることのなかった彼女の喘ぎ声が徐々に解放され始める。  声を聞かれる恥ずかしさに耐えられず、何とか喉の奥に押し込めようとするものの、それ以上に圭一の愛撫が堂に入っており、とても抗えるものではなかった。 「……ふぁ…んぅ……だめぇ…っ…やめ…てぇ……やぁ…っ…」  そして、そんな声の一つ一つが圭一の脳内をさらに蕩けさせていく。  もはやレナは、舌なめずりする貪欲な狼に捕らわれ、弄ばれる哀れな子羊でしかなかった。  理性までも削ぎ落とされかけている彼女の脳内を占めているのが、食べられる恐怖ではなく、くすぐったさを伴う快感という点が異なってはいたが。 ―――はぁ…ぅ。  せめてもの抵抗として―――いや、彼に屈服した意味が大なのかもしれないが―――レナも圭一の背中に腕を回し、自らの身体、特に胸をきゅっと押し付ける。  どうやら効果はあったらしく、圭一の抱き締めてくる力が俄然強くなるのを感じる。  やがて、腰に回されていた腕がスリットの間から静かに侵入して柔らかな肌を這い回り、肩を抱いていた腕が着ている服を器用に剥ぎ取り始め、同時に首筋をなぞっていた頭が胸元の膨らみへと滑り落ちていくのを、彼女は何一つ抗おうともせず従容と受け入れる。  レナがその身の全てで圭一を求め、彼が痛みを伴う行為でそれに応えたのは、それから間もなくのことだった。  [[肌合し編>http://www16.atwiki.jp/when_they_cry/pages/549.html]](圭一×レナ)へ続く
[[口移し編>http://www16.atwiki.jp/when_they_cry/pages/545.html]](???×レナ)の続きです。  口接し編(圭一×レナ)  それからどのくらいの時間が経ったのだろうか……。 「―――ナッ! レナッ!」  遠くから誰かに呼ばれているような声が耳に届き、竜宮レナは目を覚ました。 「ん……ここ…は……?」 「レナ、よかった……。さっきから魘されてたんだぞ?」 「け、圭一くん?」  レナに呼びかけていたのは、前原圭一その人だった。 「安心しろ。もう大丈夫だからな?」  圭一の助けを借りながら、ゆっくりと上体を起こして周りを見渡すと、外は暗いながらも、自分の秘密基地の中だということが見て取れた。 ……同時に、先程自分の身に降りかかった出来事をはっきりと思い出す。 ―――あぁ…そうだった。私は……。  レナの脳裏に、宇宙人を殺そうとして逆に組み伏せられ、抵抗も空しく無理やり唇を奪われながら液体を飲まされるという、死に勝る屈辱を味わわされた記憶がフラッシュバックする。  今のところ身体の表面に変調は見られないようだが、いつどんな症状が現れるか判らず不安が波のように押し寄せてきた。 ―――まさか、あれには宇宙人の卵か何かが入っていて、今頃お腹の中で……。そういえば、何かされたような感じが……。  途端に全身が恐怖と悔しさと絶望でガクガクと震えだし、喉から嗚咽が漏れ出してくる。 「う……あぁ………うわあぁぁぁぁぁぁん!!」 「おい、レナ? どうしたんだよ!?」  圭一はいきなり抱きついてきて泣き喚くレナを何とか落ち着かせようとするが、彼女は極度のパニックを起こしていた。 「いやだっ! レナのお腹の中に奴らが、奴らがぁ……っ!」 「落ち着けっ! 俺がついてるから!」  放っておけば、自分自身で本来の意味での綿流しをやりかねない勢いだ。  仕方なく、圭一が半ば強引に抱き締めて懸命に宥めると、レナは何とか泣きじゃくる程度にまで落ち着いた。 「ひっく、ご、ごめ、ごめんね……。うっ、で、でも…、レナ…は、……も、もうすぐっ、し、死んじゃうの……っ!」  そして、自分が宇宙人から謎の液体を飲まされたことを涙ながらに訴える。  しかし、それに対する圭一の返事は意外なものだった。 「あ……。それは違うんだ。あれを飲ませたのは俺なんだ」 「……えっ? ど、どういう…こと?」  レナは不審げに圭一の顔を見上げる。 「か、勘違いするなよ? レナに飲ませたのはちゃんとした薬だし、非常時だったんだからな!」  圭一は、近頃のレナの様子がおかしいことに気付いていた。  ふとした事からそれを梨花に話すと、彼女は極めて深刻な表情でレナが雛見沢症候群を発症しかけている可能性を告げた。  そして、二人で一緒に入江診療所に出向き、入江に事情を説明すると、彼は快く治療薬を渡してくれた。  幸いなことに、あれから研究を進めた結果、注射ではなく、暴れるような患者に摂取させやすい飲み薬としての治療薬が新たに開発されており、それさえ飲ませれば一応は大丈夫とのことだった。  しかし、飲み薬になったとはいえ、L5になりかけている相手に薬を摂取させることは、下手をすれば返り討ちに遭いかねないことを、梨花はこれまでの経験から充分承知していた。  そのため、あまり気は進まないものの、レナと互いに信頼しあっている圭一に全てを託したのだった。  最初は何とか口車に乗せて飲ませるか、持ってきた飲料水に混ぜて飲ませる作戦だったのだが、予想に反していきなりレナが襲い掛かってきたため、万一に備えて梨花から預かった目潰しスプレーと、護身用の金属バットを使い、やむを得ず口移しで飲ませることになってしまったというわけである。 「だからさ、レナ。宇宙人なんてのはレナの幻覚」 「嘘だッ!!」  説明を終えかけた圭一に浴びせられたのは、耳を劈くようなレナの怒声だった。 「レナは病気になんかなってない! あれは間違いなく奴らだったんだから!」  症状が一応は治まったはずのレナがここまで圭一を否定するのは、好きな人を化け物顔の宇宙人と認識してしまったことを認めたくなかったからだった。  しかも、見間違えるだけでなく、懸命に自分を助けようとしてくれた彼を殺そうとまでしたのだから……。  圭一は再び興奮状態となったレナを何とか宥めようとするが、彼女は頑として譲らなかった。 「レナ、落ち着けよ。なっ?」 「信じない、レナは絶対信じないから! どうしても信じさせたいなら、あれが圭一くんだったってことを証明してみせてよ!」  これにはさすがの圭一も困り果ててしまうが、しばらくして、レナを信じさせる一つの方法を考え付く。  少しばかり犯罪な気もするが、これも好きな女の子を助けるためだと自らを無理やり納得させる。  というか、ついさっきやりかけたわけだし……。 [[『口移し編 解>http://www16.atwiki.jp/when_they_cry/pages/555.html]](圭一×レナ)』を読む。  そして、押し黙っているレナのほうに向き直ると、真剣な表情で話しかけた。 「レナ、もし証明することができたら、俺の話を信じてくれるんだな?」 「……あはは! いいよ、信じてあげる。証明なんて、できるわけないけど!」 「できるさ。それも、今すぐにな」  言うなり圭一は、いきなりレナを床に敷かれてあるシーツの上に組み伏せ、無理やり唇を重ね合わせる。 「なっ!? んっ、ちょっと、圭一く……」  レナは不意の出来事に面食らいながらも、彼を押し退けようと両手で力一杯胸を押し、膝をばたつかせるなどの抵抗を試みるが、如何せん弱った身体ではどうにもならず、彼にされるがままとなる。  やがて、レナの呼吸が苦しくなってきた頃、圭一はようやく唇を離した。 「……どうだ。信じる気になったか?」  圭一の問いに対し、レナは息を切らせつつも無言のまま顔を背ける。  ただし、嫌悪の表情は見せず否定もしなかった。  唇から中には入ってこなかったものの、あの時、宇宙人にされたのと同じ口付けの感触だったことをレナは思い出したのだ。  それと同時に、奪われる形だったとはいえ、ファーストキスの相手が圭一だったという事実はもはや疑いようがなく、彼女を心の底から安堵させるのだった。  そんなレナの様子を見て、圭一は内心では自分の話を信じたことに気付いたが、口には出さずに彼女の髪を撫でながら、わざと意地悪な笑みを浮かべる。 「しょうがねぇ。こうなったら、信じてくれるまでとことんやるしかねえな」 「えっ―――? んんっ!」  驚きの表情でこちらに顔を向けるレナの唇を、圭一は自分のそれで再び塞ぎ始める。  今度は優しくゆったりとした動作で……。 「んーーーーっ! う…んっ……!」  抗議の呻き声が漏れているが、今度は手足をばたつかせることなく、レナは大人しくそれを受け入れていた。  それを確認すると、圭一は一旦唇を離し、そっとレナの耳元で囁く。 「信じたならはっきり言えよ。だけど、言わないなら俺も今度は容赦しないぞ?」 「ふぅ…ぁ……」  レナは紅潮した虚ろな表情で呻くのみだった。  まともな返事などできるわけがない。二度のキスで脳内を甘く刺激され、すっかり脱力させられてしまったのだから。 ―――あれ…レナ、どうしたん…だろ? 力が…入らない…よぅ……。  そんなレナに、再び圭一がニヤリと笑みを浮かべる。 「ったく強情だよなぁ。……じゃあ、覚悟はいいなぁ?」 「…う…待っ…て、レナ…信じるよ。信じるからぁ……。んぅ―――」  やっとの思いで紡ぎだした言葉を圭一は敢えて聞き流す。  そして予告どおり、今度はやや強引にレナの唇を奪い、抉じ開け、舌をじわりと中へ侵入させ、怯えたように逃げ回るレナの舌を緩やかに捕らえて絡ませることで、これ以上の発言を封じてしまう。 ―――あっ……やっ…圭一…くん…の…うそつ…きぃ……。  さらに、無抵抗なのを良いことにレナの胸をお触りし始めた。  衣服と下着越しながら、程よい大きさの膨らみが、彼の掌に包まれて丹念に揉み込まれていく。 ―――ひゃ…う……ぅ…うあ……いやぁ……えっ…ちぃ……。  口を塞がれていなければ、とっくに喘ぎ声が漏れていただろう。  ここにきて、レナは彼が口付けだけで済ませるつもりではないことを悟るが、すでに手遅れとなっていた。  彼の腕が別の場所へと伸びてきたのだ。  普通ならこうなる前に圭一の顔面に光速パンチをお見舞いするのだが、全身の力が抜け落ちている今となっては、彼の胸を弱々しくポカリと叩くのがやっとだった。  すると、叩いたお返しだと言わんばかりに、圭一はレナの肩や腰に腕を回して完璧に捕獲し、身体をぎゅうっと密着させて、彼女の艶かしい肢体がうごめくのを全身の肌で感じ取り始める。  ここまで密着されては、もはや逃れるどころか押しのけることも不可能だ。  すでに彼の唇はレナの口から離れ、頬や首筋を沿うように舐め回していた。  それにより、今まで漏れることのなかった彼女の喘ぎ声が徐々に解放され始める。  声を聞かれる恥ずかしさに耐えられず、何とか喉の奥に押し込めようとするものの、それ以上に圭一の愛撫が堂に入っており、とても抗えるものではなかった。 「……ふぁ…んぅ……だめぇ…っ…やめ…てぇ……やぁ…っ…」  そして、そんな声の一つ一つが圭一の脳内をさらに蕩けさせていく。  もはやレナは、舌なめずりする貪欲な狼に捕らわれ、弄ばれる哀れな子羊でしかなかった。  理性までも削ぎ落とされかけている彼女の脳内を占めているのが、食べられる恐怖ではなく、くすぐったさを伴う快感という点が異なってはいたが。 ―――はぁ…ぅ。  せめてもの抵抗として―――いや、彼に屈服した意味が大なのかもしれないが―――レナも圭一の背中に腕を回し、自らの身体、特に胸をきゅっと押し付ける。  どうやら効果はあったらしく、圭一の抱き締めてくる力が俄然強くなるのを感じる。  やがて、腰に回されていた腕がスリットの間から静かに侵入して柔らかな肌を這い回り、肩を抱いていた腕が着ている服を器用に剥ぎ取り始め、同時に首筋をなぞっていた頭が胸元の膨らみへと滑り落ちていくのを、彼女は何一つ抗おうともせず従容と受け入れる。  レナがその身の全てで圭一を求め、彼が痛みを伴う行為でそれに応えたのは、それから間もなくのことだった。  [[肌合し編>http://www16.atwiki.jp/when_they_cry/pages/549.html]](圭一×レナ)へ続く

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