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葛西×詩音2 - (2007/10/05 (金) 23:34:58) の編集履歴(バックアップ)


前篇


ジジジ…とチャックを下ろす音の後、微かに衣服の擦れあう音…次いで詩音が感心した様な声をあげた。
「こっ……これは…なんか色とか違いますねぇ…」
誰と比べてだ……との心の声を押し殺し、葛西は詩音が自分のペニスを恐々いじるのを苦笑して眺めている。
詩音は薄ピンクの年相応に可愛らしい下着姿だが、葛西はまだいつもの背広の上着を脱いだだけだ。
いつもの姿でいつもとは違う詩音が自分の股間に蹲っている…だからなのか、この状況がどこかボンヤリした白昼夢の様で現実味がない。
隠していた欲望、汚らしい妄想がジワジワと現実を浸食していく……
フッ…と、葛西がとりとめのない思考から我にかえったのは……股間に感じた違和感のせいだった。
「詩…音さん?なにしてらっしゃるんですか…?」
「あは☆こうしたら凶悪な葛西のご子息もかわいくなるかなー?って」
いつのまにか葛西のペニスは、先刻まで詩音が喜んで食べていた限定ケーキの特濃クリームが乗せられていた。
まだ完全には勃起しきっていないソレを愛撫するように、詩音はクリームを塗りたくっていき…すっかり真っ白にコーティングし終わるとニヤリと不敵に笑う。
「美味しそうな匂いがします…食べていいですか?」
「詩音さん……っぅ…」
葛西の返事を聞く前に、詩音は男性器に唇をよせ、チロリと舌でクリームを舐めとる。
「ん…甘くて…美味しいですよ?葛西…」
挑発的な言葉をはきながらも詩音のペニスに添えている指は微かに震え、舌の動きにもためらいが見える。
(慣れていないんだな…)
こんな行為をさせながらも、葛西は少し安堵した。
ピチャピチャと懸命に舌を踊らせる詩音の口の周りはクリームまみれになる。
「んもう…葛西の…どんどん熱くなるから、クリームが溶けちゃいます…はふ」
「ふ…溶ける前に綺麗に召し上がってくださいよ」
詩音の仕掛けた悪戯の後始末をさせるため、いきり立ったモノで彼女の唇をツンツン突いて催促してやった。
「…うん…入るかなぁ…」
あむ…はむはむ……小さな口を精一杯開けて、詩音は葛西のすっかりパンパンに膨れ上がった欲望を口に含む。
「はぅ…んっ…んむっ」
唇を窄めて頭全体を上下させ、性器についたクリームを削ぎ落とそうと頑張る詩音の頭を「良い子良い子」するみたいに撫でてやる。
「んっ…ぷは…なんかクリームの味が変わってきてるんですけど…やだぁ、我慢汁ですか?」
「やせ我慢しないで、とっとと出してください」
「…別に我慢しているわけではないんですがね…」
葛西は自分のペニスに触れていた詩音の手を自分の手で包み込む。
「わっ…なになにっ!?」
「詩音さんの力加減では温いというか…これ位強く擦った方がいいですね」
そう言って詩音の手ごと大きく反り返った己のモノを扱き上げる。
「や…熱い…うぅ…ビクビクしてます…きゃっ…!」
突然、先端から吐き出された精液を避けることが出来ず、詩音の顔に白濁した液体が降り掛かる。
「…ぁ…もう…ベトベトです…出すなら出すって言って下さい」
「はは…すいません」
謝りながらも葛西は詩音の顔から精液とケーキのクリームをすくいとり、詩音の口に含ませた。
「ん…ふ……変な味ですねぇ…溜まってたんじゃないですか?…っていうか、葛西だんだん意地悪くなってません?」
「日頃の恨みを晴らすチャンスですからね」
「……う…あんまり痛くしないでください…」
「痛くなんかしませんよ……詩音さん、もっとケーキを食べましょうか?」
「ふぇ…?」
詩音は葛西の手で下半身を高くあげられ、頭を下にして体を折りたたたむ様な格好にさせられる。
「ちょっと…苦しいンですけどっ…て、あ…!!」
「下の口にも美味しいケーキを食べさせてあげましょう」
「下の口って…親父くさすぎですー!待って…パンティはまだ…恥ずかし…」
抗議は無視して下着を一気にずり下げる。
パンティの下から表れた薄い陰毛は、詩音の秘肉の狭間から溢れた愛液でテラテラと濡れて光っていた。
「ほら、涎を垂らして欲しがってるじゃないですか」
「だから…そういう事を…言わないでくださいってば!」
詩音が真っ赤になって大声で反論する。
「まぁまぁ…そう言わずに召し上がってみて下さい」
葛西は皿に残されたケーキを摘みあげ、詩音の割れ目の中に押しこんだ。
「きゃぅ…やあん…あっ…ああっ」
「…痛いですか?」
クリームと共に葛西の太い指も潜り込む。
ニチャニチャと音がするたび詩音の腰はビクンと大きく跳ね、内側の肉壁は葛西の指を締め付けた。
「あ…大丈…夫…ああぁっ!!だけど…んっ…ケーキ…っ…奥に入れすぎたら取れなくなっちゃうっ…はぅっ!」
「ですが、詩音さんのここは喜んで召し上がってるみたいですよ?」
一本から二本へと指の本数を増やして抉るように回転させ、クリームを肉壁に塗りこめる。
「やぁ…もう…もう…あっあぁあ…」
「もうお腹がいっぱいですか?…では、残りは私が食べましょう」
そう言って、葛西は詩音のトロトロにほぐれた蜜口に口を付け、強く中の愛液を吸い上げた。
「ひっ…!?あぅぅ…!あ…あああ!駄目…汚いです…あぁっ…!!」
ジュルジュルと自分のソコがたてる卑猥な音に耐えられず、詩音は腰を捻って逃れようとする。
が、葛西の手でがっちりと固定されているのでそれはかなわない。
「汚くないですよ?甘いですね」
「…ばかっ…!!あ…っ…くぅぅ」
熱い舌が侵入してきてクリームを塗られた肉壁を味わう様に舐め上げると、詩音は高い嬌声を上げて体を宙に踊らせた。
「ああっああぁー…っ…!!は…あ…ああぅ…」
絶叫の後、ぐったりした詩音の体をソファの上に優しく横たえ葛西は耳元で囁いた。
「これ位でへばってたら後が持ちませんよ?」
「う…うぅ…やっぱり葛西が意地悪です…」
啜り泣く詩音のおでこにそっとキスを落とし、葛西は詩音の股間へと手を滑らせる。
ソコからはまだコンコンと愛液が溢れだしているようで、すぐに葛西の指は熱い粘液に包まれる。
その指で肉芽をキュッと摘むと、詩音は息も絶え絶えに反応をしめす。
「あっ…あ…ああ…」
「詩音さん…止めるんなら…今のうちですよ?」
「葛西ぃ…」
「ここからは…嫌だって言っても止められませんから」
「………嫌……なわけ…ないじゃないですか。もっと…葛西が欲しいです…」
「…もっとですか?」
「ふふ…沢山です」
クチュ…と音を立てて二人の唇が触れ合う。
舌を絡め合ったまま、葛西は体を移動させ、詩音の足の間に体を割り込ませた。
再び硬度を持ち始めた己のモノを割れ目の部分にそっとあてがう。
上下に撫で上げると蜜口はキュッと収縮して葛西のモノをくわえこもうと怪しく蠢いた。
「…いきますよ」
「う…ん…あっ…いっあっああぁあああっ!!」
ズブスブと無遠慮に潜り込む葛西の欲望を少しだけ堅くなって拒んだのは最初の入り口だけ…一気に奥まで突き入れると、全身を震わせて快楽の叫びをあげる。
「ひっ…ひぅあぁっ!葛西…凄い…奥まで…こんなにぃ来てるますぅぅっ!!」
「詩音さん…!」
詩音の腰を引き寄せ、乱暴にひたすら突き上げる。
詩音の下半身はその度に宙に跳ね、快感に丸まった爪先は揺さ振られるままに力なく揺れた。
熱い…溶けそうだ…
詩音の肉壁に自身を絞り上げられながらも、葛西の頭はどこか冷静だった。

…詩音の「好き」と自分の「好き」は違う。
今まで葛西は詩音を独占したい・誰にも触れさせたくないという気持ちが強かった。
しかし、詩音は「悟史」を「好き」だという。
悟史に蹂躙されたであろう詩音の秘所を犯しながら思う。詩音が自分に求めている「好き」は誰でも与えられるものではないんだ。
なにがあっても詩音が帰ってくる場所…無条件に詩音に安らぎを与えるのが当たり前の存在……秘密を共有する共犯者。
……………普通の愛情など、「悟史」にくれてやる。
自分は影になろう。つねに詩音に寄り添い、嫌われても忘れさられても…決して切り離す事の出来ない影に。

「あぁぁっ…いくっ…またぁぁ!いっちゃいますぅぅあはぁ ぁ あ!!」
グチャグチャに溶けきった秘所からは蜜が溢れ、尻にまで伝い落ちる。
「いいんっ…あぁうぅっ!!あぁ…だめぇっ」
限界まで大きくなった葛西の性器に圧迫され、詩音の狭いソコは苦痛にも似た快楽を絶えず持ち主に与え続ける。
「ひゃあぁ…はああぁああぁ…っ!!」
「…詩音さん…っ」
葛西は逃げようとする詩音の尻たぶを掴みあげ、その狭間に熱い欲望をぶちまけたのだった。
奥深くまで…一滴残らず。


Fin