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たった一つの冴えたワッフル - (2008/04/03 (木) 00:11:52) のソース

魅音の白いからだが跳ねた。 
先ほどまであれだけ嫌がっていた、背中の刺青が見えてしまうのも気にせず、 
魅音はただ快感に酔ったように、体をくねらせていた。 
それが俺には、たまらなくうれしかった。 
俺がする行為で感じてくれていること。 
俺がする行為を受け入れてくれること。 
そのことが、たまらなくうれしかった。 

俺は、魅音の乳房の先にある、 
桜色の突起に吸い付いた。 
「あふっ!」 
苦しそうに息を切らしていた魅音が、 
突如として声を上げる。 
これは良かったようだ。 
その突起を俺は、甘く噛んだ。 
「だ、だめっ、けぃちゃっ……ごめっ、ごめんなさい、男扱いしないでごめんなさぃ、 
やめてぇ、ごめんなさいぃぃ」 
魅音が泣きそうな顔で、俺にやめるように懇願する。 
それは、俺に対しての静止になるはずも無かった。 
「いいや、許さないね。だって……魅音が綺麗だ」 
その言葉を聞いた魅音は、みるみるうちに顔が赤くなった。 
俺と、俺自身の意識は、がちがちに充血してしまった一点に集まってしまう。 
脳が溶けそうだった。 
もはや自分が、何のために魅音の胸を責めたてているのかもわからない。 

「な、なぁ、魅音、いいか? 魅音んん!」 
「ダメ、ダメだよ、それ、あふぅ! だって、私たちまだ……ちゅうがっ、あうぅ!」 
俺のベルトで魅音の手は縛ってあるが、 
魅音なら何の造作もなく抜け出せるほどの、甘い縛りだった。 
それを、いままで解かなかったのに、 
俺が魅音と一つになりたいという意思を表した途端、するすると魅音の手から抜け落ちていく。 
ただの偶然かもしれないそれに、 
俺は悲しみと憤りを感じていた。 

なんで……これだけ俺は魅音が好きなのに。 
これは、一方的な愛だった? 
俺が触って魅音が感じてくれているのは、 
やさしい魅音の嘘で…… 
本当は、俺のことなんか、どうだってよかったんだろう。 
悔しかった。 
涙が出た。 
雫になって落ちるほどの涙だった。 

「け、圭ちゃ…・・・ん?」 
「そ、そうだよなぁ、魅音、お前は、俺のことが嫌いだったんだよなぁ!」 
俺の内在する暴力性が、一気に加速した。 
俺は魅音を思いっきり押し倒し 

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ワッフルワッフル

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(中略) 
「圭ちゃんおっはよー!」 
寝ぼけた頭に、魅音の馬鹿でかい声が響いた。 
それと同時に、この夏の暑い日に涼しさを感じた。 
特に股間あたり。 

「う……ん? 魅音?」 
俺は魅音を抱き寄せた。 
「ちょ、ちょっと圭ちゃん! 何寝ぼけてんの! って、あ、うあ……これって……」 
バランスが崩れた魅音は、俺の太ももあたりを触って、 
すぐに飛びのいた。 
「あ、あたし何にも見なかったから、は、早く起きてきてね、け、圭ちゃん」 
「ん? あー、あ? ああ! 俺、何して……って、この臭いは……」 
逆順で快感を思い出した。 
俺……夢精した? 
……魅音……うわっ! 魅音これ見たのか? 
っていうか、勃ったまま、じゃない、この濡れたのとか、臭いとか…… 

居間の向こうの玄関から、レナの元気な声が聞こえてくる。 
「魅ぃちゃんどうしたの? 圭一くんは?」 
「は、はは、まだ、まだ寝てた!」 
「魅ぃちゃん何それ? ドレッシング?」 
「あ、そ、そうそう、ドレッシングドレッシング、私朝にサラダ食べててさ!」 
「ちょっと魅ぃちゃん、そんな舐め取らなくても、私ハンカチ持ってたのに……」 
「あは、あはは!」 

ど、どうしよう…… 
まだおさまらないし、これ、絶対母さんにバレるよな…… 
とりあえず、このおさまらない疼きを沈めるため、 
俺は必死になって夢での魅音との行為を思い出した。 
現実の俺は、十五秒だった。 

たった一つの冴えたワッフル ―完―