「アナザー鬼隠し」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

アナザー鬼隠し - (2007/07/02 (月) 21:29:31) のソース

448 :アナザー鬼隠し其の一 :2006/10/23(月) 01:49:09 ID:Vqaz3wvW
――――圭一サイド―――― 
「罰ゲームなんだよ、だよぉ…!」 
「圭ちゃん…富竹のおじさまと同じ目にあってもらうよ…」 
嘘だと叫び、電話を盗聴、おはぎに針を入れ、あまつさえ仲間に隠し事をした、 
レナと魅音だ。 
もう"こいつら"は俺の知っている"二人"じゃない。鬼に身体を乗っ取られたに違いない。 

近付く注射器が 
――私はレナっていうんだよ、だよ。圭一くんって呼んでもいいよね?よろしくね!はぅ 
――あたしは園崎魅音!わからないことは何っでも聞きなさ~い! 
げてげてと笑うやつらは 
――これってデート……なのかな、かな? 
――前原圭一君を新たな部員として……! 
俺は殺されるのか 
――圭一くんの手、……あったかいね。 
――おじさんたちは最強のコンビだからね! 

世界から色が消えていく……! 
俺の未だにクールな頭が電光石火で弾き出した 計 算 結 果 ッ !!! 

そうだ、殺される前に、全部壊してしまえ! 


449 :アナザー鬼隠し其の二 :2006/10/23(月) 01:50:56 ID:Vqaz3wvW
もうあの日常が戻ってくるなどと希望的観測は信じられない、いや"信じるな"前原圭一ッゴメンな、レナ、魅音。俺は二人が鬼に蝕まれるのを止められなかったッ!一番近くにいた!止められた!仲間だと思ってた!いや、今も思ってる!だから俺が終わらせる! 

ぅうおぉあぁああぁぁああぁあッ!!!! 
そばにあった金属バットに手ヲカケル…… 

――――レナサイド―――― 
最近圭一くんはとにかく元気がなかった。 
それだけじゃない、だんだん冷たくなっていった。指を詰められたし、酷いことも言われた。 
私だけじゃ無いよ、魅ぃちゃんも。 
魅ぃちゃんは泣いてた。 
――私は圭ちゃんを怖がらせたくなかっただけなんだよ…。っく、でも、そんなことしないほうが良かったのかな…? 
圭ちゃんに嫌われちゃったよ…うっく…―― 
――でも圭一くんは具合がすごく悪いのかもしれないから、もう少し待ってみよ?ね?―― 

やっぱりそうだった。 
やっと追い付いたと思ったら、圭一くんは道に倒れていた。 
「魅ぃちゃん……!大変だよ!圭一くん、倒れてたよ!」 
「えぇっ?あ、あたしもすぐ圭ちゃん家行くよ!」 


450 :アナザー鬼隠し其の三:2006/10/23(月) 01:52:31 ID:Vqaz3wvW
「……圭一くん、しばらく休んだ方がいいのかもしれないね」 
「うん……じゃあ何か圭ちゃんを元気づけるような事してあげようか!」 
「うん、いいかも。じゃあまた後でね!」 

それで魅ぃちゃんがマジックを出したら……圭一くんの様子はおかしくなった。 

叫びながら、私を振り払い、金属バットで魅ぃちゃんを思い切り殴った。 
……鈍い音がした…… 

――――圭一サイド―――― 
やつらは抵抗を試みた様だったが、そんなものはあまりにも非力ッ 
……なんだ、こんなに簡単に捩伏せられるなら、もっともっと早くに。 
魅音の姿をした鬼は、最初の一撃で頭から血(赤い色だというのは意外だった)を流して、時々唸りながら気絶していた。 
しかし……レナの方は両手を広げながら、まだ襲ってこようとする。 
ナメルナヨ、いくらお前が鬼でも、俺は丸腰じゃない! 

それを理解したのか……なかなか仕掛けてこない。 
まだまだ俺は冷静だが、やつも少しは頭を使うようだった。 
レナの姿をしている時点でなかなか戦略的だと思う。このせいでなかなか抵抗できなかったのだなと分析した。 
しかし……俺に殴られながらも、まだ何か呪詛を吐きながら襲ってこようとする 


451 :アナザー鬼隠し其の四:2006/10/23(月) 01:54:28 ID:Vqaz3wvW
んだぜ、なんて恐ろしい…… 
ふと思う。 
もう、本物のレナは戻ってこない。 

じゃあ、わかってるよな、前原圭一?幸い、やつは弱ってる。 

……ドウセ壊スナラ、徹底的ニ…… 

あぁ、なんだ、識ってるじゃないか、もっともっと効率的で、俺になら出来る、壊シ方…… 
――――レナサイド―――― 
圭一くんは凄い形相でいきなり私を押し倒した。抵抗できない……! 
そして私の襟首を引っつかむと、凄い力で制服を破いた! 
「け、圭一くん!レナは何も恐くないよ!信じて…きゃうッ」 
ブラの上から胸を鷲掴みにされ、鎖骨から首筋に向かって生暖かい舌が這う。 
そのまま強引に唇を奪われた! 
「ん……にゅ……うぅッ…………」 
息が出来ない。抗えない。そうしてる間にも圭一くんの手は、ブラの上でなく、中になって、もう外れかけている。 
「んはぁッ……はぁっはぁっ……圭一くん……いやッ…助け……ッ、魅ぃちゃん助けて……!」 
魅ぃちゃんは、死んではいないようだけど、気絶したままだ。 
足掻いても足掻いても、のしかかられて動けない。 
あまりにも強引に暴れたため、圭一くんのシャツのボタンが弾けた。剥き出しになった素肌と素肌が擦れあう。 


452 :アナザー鬼隠し其の五 :2006/10/23(月) 01:56:55 ID:Vqaz3wvW
ふと、こんな時なのに思った。 
圭一くんにキスされても嫌じゃなかったな…… 

その時、乳首が敏感に擦れを感じた。 
「……はうっ……は、はあっ……信じて……圭一くん……レナ、もう動かないから!圭一くんを困らせないから!」 
嘘だ、動かないんじゃない、動けない。 
もう、これだけで身体は火照って、とろけそうになっていた。 
圭一くんは、押し倒してからは何も言わなくなっていた。 

――――圭一サイド―――― 
しばらく柔らかな胸を虐め続けた。 
それでも口は休ませずに、無数に赤い跡を残すと、もうレナは抵抗しなくなっていた。 
息を荒くして、それでもまだ何か呟いている。 

どくん、どくんと心臓が高鳴る。 
背筋を冷たいものが走る。 
あれ…あれ……?何か俺は間違ってないか? 
違う気がする。何が?わからない。 
俺は、鬼に対して罪悪感を抱いている……? 
なぜ?殺そうとしてるんだぞ?だから壊すんじゃないのか? 

じゃあなぜ俺は戦ってたんだ?日常を取り戻すためじゃなかったのか? 
今からでも日常は戻ってこないだろうか? 



453 :アナザー鬼隠し其の六:2006/10/23(月) 01:57:43 ID:Vqaz3wvW
魅音を見た。 
頭から血を流して、倒れていた。 
俺ガ殴ッタ 

レナを見た。 
上半身は曝されて、目に涙を貯めていた。 
俺ガ曝シタ 

俺ガ間違ッタ……? 

「ふ…………はははははははははッ!!ハハハハハハハハハハハッ!!!! 
もういいッ!何もかも!どうでも! 
壊してやる!そうだ俺が!終わらせてやる!」 

もういいよ……楽になろうぜ…… 

……お前を、犯す。 

――――レナサイド―――― 
「っ!?」 
私はいまだかつて、こんな顔をした人間を見たことがない。 
血走った目で、見下される。その目は人間の目にあらずして……人間に向ける目じゃない。 
人間に向けられた目じゃない以上、普通は人間である私達には解釈できないもの。でも、はっきりと解った。 
いや、この状況で解らない方がどうかしている。 

私は………………犯される。 

解っているのに動けない。がくがく、と膝は言う事を聞いてくれない。 
かちかちかちかち、と頭に響く。私の奥歯の音だ。 
その場で硬直していると、魅ぃちゃんが「んん……」とうなった。 
注意と、何よりも視線が逸らされる。少しだけほっとした自分に気がついた。 
圭一くんはゆらり、と音のした方にまるで条件反射のように顔を向けると 
「……ああ、こいつも忘れちゃいけないな……」 
と言って、私の破れてぼろぼろになった制服を手に取ると、細く裂いて、 
その紐で魅ぃちゃんの手首と足首を、見てるだけでもきつすぎると解る位に縛った。 


478 :アナザー鬼隠し其の八 :2006/10/25(水) 01:21:13 ID:5h5SJiUC
私は動けない。魅ぃちゃんが危ないかもしれなくても、あの視線がまた戻ってくるなんて耐えられない。 
最後に、布団のシーツの端を口に詰めている最中で魅ぃちゃんが目を覚ました。(あぁ、遅かった) 
最初に自分の状況と眼前の圭一くんに驚き、次に半裸で呆然とする私に気付き、 
「んんっ!?んーッ!ん、んっ!?」 
ああ、もしこれが外国語や、まして宇宙人語だったとしても、意味だけは万国共通で通じるな、と思った。 
――――圭一サイド―――― 
さぁ、もう抵抗してこないレナと、きっちり縛り上げた魅音。 
……どうしてくれようか。 
そういえば、レナを犯そうとした時にちょうど起きやがったんだ、コイツは。 
そのタイミングを狙ったに違いない。でなきゃ、そんな都合良く邪魔が出来るかよ。チッ、つくづく策士な野郎だ。 
さて、続きをするか……? 
いや、それよりも、魅音を見ていると、もっと面白い事を思い付いた。 
最近ずっと直帰だったからな。溜まった分を楽しもうじゃないか。 
「なぁ、魅音。そういえばお前、部活しに来たんだったよな。」 
縛られて転がされながらも、目を伏せ、うなづいた。 


479 :アナザー鬼隠し其の九 :2006/10/25(水) 01:27:41 ID:5h5SJiUC
「……今日の部活は俺が決める。ルールは簡単だ、昔話のジジイとババアも出来たんだからな、部活メンバーなら問題ないだろ?」 
レナは前を隠したいのか、うずくまりながら様子を伺う。 
……なんだよ……?仲間同士の部活だぞ?もっと楽しそうにしろよ、なぁッ!? 
「なっ、何をするのかな、かなぁ?はぅ……ぅ……」 
なかなか久々に楽しくなって来た…… 
やはり部活はこうでないといけない。 
沙都子や梨花ちゃんがいないのは残念だが。 
「簡単だ、今から最後まで黙ってりゃいい。声をあげたやつ2人は罰ゲームだ。いいな?」 
さぁ、存分に楽しもうじゃないか、この夜を。 
―――――――― 
――――レナサイド―――― 
しぃんと静かな部屋には水音が響いていた。 

圭一くんの口から漏れる音だ。 
私の身体のあらゆる所、唇や首、胸やその先端。上半身を中心に、唾液でべたべたになって、ひんやりと冷えかけていた。 
お互いに服は脱げてしまった。 
圭一くんの口からは、銀糸が絶え間無く光り、 
私の口からは、荒い吐息が漏れるだけ。 

もうどれくらい経ったのかわからないほど――いや、実際はそんなに経っていないのだろうか――頭がぼやける。 
魅ぃちゃんはずっと目を堅くつむっているけど、聞こえる淫らな音は防ぎようが無くて、声は出せなくても啜り泣いていた。 
『レナが犯されるのが耐えられない』から? 
…………『圭一くんが他でもない、レナを犯す』から? 

気がついた。犯されているのにも拘わらず、冷静な自分に。 

違うね。冷静じゃないわけが無いじゃないか。恐怖で狂ってしまいそうだ。 
でも、それ以上に圭一くんだって何かに怯えてる。今この瞬間も。 
こんなに必死になって、子供のように、純粋に甘えてるみたいだ。 


496 :アナザー鬼隠し其の十一 ◆T2gba4XHVE :2006/11/01(水) 01:02:47 ID:YjJrSbXk
書き忘れましたが>>479の続きです 

あは、あはははは。かぁいいね、圭一くんは。 
守ってあげるよ。レナが守ってあげる。 

かぁいいから、かわいくて可愛くて、愛しいから。 
怖がらなくていいんだよ、レナが受け止めてあげる。 

それが伝わったのか、圭一くんはぴったりと動くのを止めると、真正面から私の顔を見た。 
声が出せないから、特によくわかった。 
さっきとは違う目、何かを求めるような、そんな目だった。 
…………あれ?私なんでこんなにドキドキしてるのかな、かな? 

そっと圭一くんの胸に触れると、同じ早さでどくん、どくん、と波打っていた。 
あはは、可笑しいよね?ドキドキが感染しちゃったのかな? 

次の瞬間、ぎゅっ、と抱きしめられた。 


497 :アナザー鬼隠し其の十二 ◆T2gba4XHVE :2006/11/01(水) 01:03:58 ID:YjJrSbXk
――――圭一サイド―――― 
最初はこちらが攻めてるんだって思ってた。 
でも、違ってた。 
後に引けなくなって、自分自身では取り返しがつかないことに怯えていた。 

レナはそんな俺を解ってくれた気がした。 
全身に俺の匂いを擦り付けられて、それでもそんな目で俺を見るな。 

どんなに壊そうとしても、レナは壊れない。 
敵わない、と思った。そんな強さが欲しかった。 

華奢な身体を抱きしめて、首元に軽く犬歯を立て、歯の間から素肌を愛撫した。 
ぴくん、と小さく跳ねるレナ。それでも声はここまでずっと堪え切っている。 
熱くなったレナの吐息が、今度は俺の耳元をくすぐる。 
「…………ッ!」 
さらに強く抱きしめる事で堪えた。 
肌が触れ合うだけでも息が荒くなる。柔らかな胸の感触と、先端の固い感触が、俺の胸元を刺激する。 


498 :アナザー鬼隠し其の十三 ◆T2gba4XHVE :2006/11/01(水) 01:04:44 ID:YjJrSbXk
抱きしめた腕を少しずつずらして、片方の指先で肩から背中の中心まで、 
もう片方で、腰から肩甲骨まで、ほんの少し食い込むくらいの強さで滑らせた。 
レナも耐え切れなくて、俺にぎゅううっ、としがみついて、肩にがむ、と噛み付いた。 

――――密着感。お互いにうっすらと脂汗が浮かび、さらにみっちりと肌に吸着感があった。 

既に下腹部の熱さも隠せない。それは、レナのちょうどおへその下辺りで月光を跳ね返し、先端を光らせていた。 
―――――――― 
――――レナサイド―――― 
「もうやめてよッ!圭ちゃんやめて!!」 
いつの間にか口の詰め物を剥ぎ取った魅ぃちゃんが、叫んだ。 
顔はもう涙でぐしゃぐしゃだった。 
あぁ……珍しい。魅ぃちゃんがビリだ。 
圭一くんは、無言のまま一旦体を離して、机の横に落ちていたゴムボールを拾うと、 
魅ぃちゃんの側に行き、前髪を思いっきり引っつかんで、上体を起こした。 
転がされた視点よりも、はるかに私と圭一くんが見やすくなる視点。 
黙って見てろ、って意味だ。 
「そ……やだッ!ちょっ、やめ……ぁ……がっ!?」 
そのまま顎を無理矢理こじ開けて、ボールを詰める。 
さらにその上からシーツとガムテープを何重にも巻き付けた。 
顔は殆ど隠れてしまったが、目と鼻は塞がれなかった。 
口の端から唾液が伝って、私服の胸元に染みが広がっていく…… 

私はと言うと、支えを無くして、ぐったりと壁に寄り掛かっていた。 
そういえば、魅ぃちゃんも圭一くんが好きなんだっけか。 

頭の中で違う感情が噴き出すのを感じた。 

圭一くんは無言のままで戻ってくると、いきなりのしかかってきた。 
互いに手を握り合う体勢。 
「……はぁ……は……はぁ」 
生めかしい息遣い、筋肉の感触。 
自分自身の腹部にくっつくかと言わんばかりに、反り上がったものの先端が、ぬるりとおへそに入った。 
……ぎゅううッと手を握る。 
圭一くんも同じだった。 
快楽を感じるほど、それはそのまま握る強さになった。 


583 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:42:20 ID:5urxqvwT
――――圭一サイド―――― 
たまたま先端に走った電撃が、体中を貫く。うめき声をなんとか噛み殺す。 
レナはぐったりと薄目を開けて、されるがままだった。 
温かそうな舌が覗く唇を塞ぐ。 
そのまま舌をからめて思い切り吸うと、俺の口の中でとろけるような感触がした。 
激しく舌を弄ぶ間にも、胸にあった手は腰、下腹部、そしてその場所に触れる。 
……ちゅくっ、ぴちゃ、くちゅっ 
レナがビクンと跳ね、目が見開く。俺の舌が根元から持って行かれた。 
握ったままの左手がきつく握られる……! 
俺はかなり潤っていた事にも驚いた。こんなに濡れるとは思わなかった……。 
そのままゆっくりと中指を割れ目に挿れていき、親指で外周をなぞる。 
本来入るものよりもずっと細い指は、十分な潤いが助けになって、簡単に飲み込まれていく。 
親指に、こりっとした硬い突起が当たる。 
左手が握り潰されるかと思うくらいにレナは感じて、そこから逃れようと腰を激しく振った。 
親指は滑ってそこから外れたが、今度は中に入り込んでいる中指が、必然的に中を擦ることになる! 
繋がったままの舌が、必死に堪える喉の震えまで、敏感に感じ取った。 
中指が締め付けられる……! 
次の瞬間、ぴくっ、ぴくっ、と指に感じる収縮。どうやら軽くイッたらしかった。 
レナの自由な左手が掛け布団の一部を握り締めた。 
「……はッ!……はふ……はぁ、はぁ……」 
お互いに塞いでいた口を離す。 
最後に舌を離した時には少し酸欠だった。 



584 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:42:55 ID:5urxqvwT
――――レナサイド―――― 
足ががくがくと震え、下腹部が熱かった。 
圭一くんの指が入ったままで軽く達してしまい、指の感触からバレバレだったらしい。 
恥じらいと異物感が一層身体を敏感にする。 
しばらく放心していると、圭一くんが中を"掻き混ぜた" 
……くちゃ……ぴちゅ……ぐちゅ、ぐちゅ…… 
「…………っぁ……ッ!?」 
体が悲鳴をあげ、無意識にきゅうぅ……と指が動かないように締め付ける。それでも細い指が止まるほどではない。 
自然にもがき、喘ぐ。叫びたい衝動を引っ込める。 
「……ッ……ぅ…………はぁ…んッ……」 
ギリギリだった。声をあげてると指摘されたら言い返せない……。 

「……ふは……く……ふぅぅうッ……」 
魅ぃちゃんの方から粗い吐息が聞こえる。 
ちらっと見ると、真っ赤な顔を俯かせた魅ぃちゃんが小刻みにふるふると震えている。 
既に自分の唾液で服はかなり濡れていたが、よく見ると全身からの汗も原因のようだった。 
まさか魅ぃちゃん……私が圭一くんに犯されてるのを見て感じてるの……? 
圭一くんはもう魅ぃちゃんは眼中になかった。 

魅ぃちゃんに気を取られている内に、ぬぷッといきなり指が抜かれる。 
それだけでも不意打ちだったから相当に感じる……!歯を食いしばって耐えた。 
替わりにおへそからの硬い感触が消え、先端はさっきまで指があった位置にあてがわれた。 
間髪入れずにゆっくりと入っていくが、さっきよりもずっと太くてギンギンに硬い。 
潤滑があるとはいえ、痛みと違和感だけが押し寄せる。 
吐息が混ざりあって、誰の出したものかわからなくなっていた。 
互いの下腹部が当たって、ようやく限界まで入ったのだと気付く。 
あ……今、圭一くんと、ひとつなんだ…… 


585 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:43:41 ID:5urxqvwT
――――圭一サイド―――― 
限界の奥まで入ると、濡れに濡れて冷えた外部と違って、温かかった。 
今の俺は(多分レナもそうだろうが)少しの刺激にもかなり敏感になっていた。 
やはりそれは、初めて体験する悦びの感情や、裸体という視覚だけじゃなく、純粋に、繋がった安心感と愛しさが大きかったんだと思う。 
お互いに初めてだから、どうしたらいいのかわからなくて、動きが止まってしまった。 

……とくん、とくん……とくん…… 

一つになった鼓動さえ聞こえるくらいに静まり返った。 
いや、 
「……っくんっ……ぁふ、ぃっ、いっ……」 
俺とレナをオカズに、魅音がずっと悶えていたことに今気付いた。 
既に普段からは想像もつかないほど、乱れた表情だ。 
こういうのは、してる本人よりも、それを直に見せられた方が余計に感じるのかもしれないな。 
噛ませたシーツより口を開けているから、はっきりとした嬌声が響く。 
顔は真っ赤で目は固く閉じ、折れるのではないかと思うくらい、後ろにのけ反る。 
魅音は自分の股間を床に押し付け、腰を激しく振り、ついに 
「……あぁッ!……圭ちゃ……圭ちゃああん!! 
ぃ、見ないでッ!お願いッ!……あウッ!?…… 
……ひぁ……ぁぁあぁあああぁぁあッ!!! 
見ないでェ!あぁッ!あっ……いやッ!!」 
懇願も空しく、俺とレナにしっかり見られながら、独りきりで絶頂に達したようだった。 
一気に力が抜け、その場に崩れ落ちた。 
恍惚の表情で、大きな呼吸を繰り返す。 
もはや、見られながらイッたことすら快感なのだろうか……。それとも、そんな事すらどうでもいいのか……。 

『こういうのは、してる本人よりも、それを直に見せられた方が余計に感じる』 
今度はこちらがそれにあてはまる立場になった。 
レナも今ので相当発情したらしく、くいっ、と腰を軽く振った。レナの動きがダイレクトに伝わる。 
それに反応してビクつく俺の動きが、今度はレナを擦る。連鎖反応だった。 



586 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:44:19 ID:5urxqvwT
――――レナサイド―――― 
「はぁっ、は……はあっ……はあッ!」 
ぐちゅ、ずちゅ、ちゅくッ、……ぴちゅ 

いつの間にか私たちは夢中になっていた。 
もう圭一くんしか見えないよ……。 
それでも未だ声をあげることはなく、妖しい音が一層身体を熱くした。 
最初は違和感ばかり感じていたのに、だんだん馴れてくると、自分の気持ちいい場所や、圭一くんの形がわかってきた。 
一度取り付かれたらその場所ばかりひたすら擦った。 
特に硬くて熱い所を重点的に擦りあげた。 

右手は砕けんばかりにずっと握られていた。圭一くんもだんだん激しさが増す。 
腰だけでなく、空いてる右手や口で、常に身体のどこかに接触していた。 
身体は熱い……焼け溶けてしまいそうだ。 
中から貫かれたものが一層熱い存在感をもって突き上げてくる。 
「…………ぅあ……っく」 
もう叫びたい。解放されたい。圭一くんと…… 

殺されたっていいよ。圭一くんになら。 
気付いたから。全てをあげられる。 
…………だから、……ね? 

パン、パン、パチュ!パチュッ! 
柔らかな腰の丘が激しくぶつかり合う。 

――上り詰めていく感覚 
――――チリチリと焼けていくような結合部 
――――――一瞬の極限状態。 

圭一くん圭一くん圭一くん圭一くん圭一くん 
圭一くん圭一くん圭一くん圭一圭一圭一ッ!! 

「うぁあ!レナッ!イく!イくっ!イくッ!!が……うあぁぁああ…………ッ!」 
「ぁ……ぁぁああぁぁッ!!圭……圭一くん!!圭一ッ!!!!」 

真っ白な頭の中で、波打つ繋がり……! 
びゅくっ!びゅくっ!と熱い塊が脈打ちながら内部を汚し、犯す。 
「あ……熱ッ!中が……ぁ……すご……な、中がぁ……!」 
「レナぁ……あ、きもちい……くあぁ……ッ」 
ぎゅううッと足を絡め、左手の爪は圭一くんの肩に食い込む。 
その力以上に圭一くんは私を抱きつぶす。 



587 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:45:07 ID:5urxqvwT
――――圭一サイド―――― 
実際出したモノはそんなに大量ではなかったように思う。 
それでも出し切って数十秒はレナの中で暴れ狂っていた。もう自分の意思で止めようがない。 
愛おしさを押し付けるように、力いっぱい抱きしめた。 
イッた瞬間は絶頂感以外に何もなかったのに、ピークが終わると一気に外界の生々しい感覚が襲ってきて、異常な暑さや上がりきった呼吸を実感した。 
「はぁ!はあっ!は、……はあッ!」 
… 
…… 
……… 
とっぷりと暮れた中で、少しずつレナから出ていく。 
ぬぷ、ぷちゅ……っぷちゅ、ぬぽっ 
出した瞬間レナが「あんっ」と艶のある声を発して肢体を揺らした。 
成長途中の胸も遅れて揺れ動く。 

レナは全身ぐしゃぐしゃで、そのいで立ちが余計に悲壮感を伴って、妙にそそり立たせるものがあった。 
俺が貫いていた秘部からは、白濁に朱が混じったものが流れ出ていて、畳の上に粘度の高い水たまりを創っていた。 

「……レナ。」 
「圭一くん……。」 
潤んだ目で見上げるレナと生まれたままで抱き合い、唇を重ねる。……しばらくそのままだった。 
離したくなかった。 

魅音はぐったりとして、動かなくなっていた。 
胸元と股間はすごい染みだった。 
既に部活とか罰ゲームとかはどうでもよくなっていた。 
放っておこう。 

落ち着きを取り戻して、ズボンとシャツを引っ掛けると、妙にこっ恥ずかしくてレナの顔がまともに見られない。 
「……服、破いちまったな。悪りぃ。」 
などと関係のない言葉が漏れる。 
「ん、ううん。いいよ。」 
「俺のシャツでいいなら着るか?そのままってワケにもいかねぇよな。」 
当たり前だ。 
下着とスカートは無事だったものの、上半身はブラのみで、さっきまで俺に裸体をさらしていたにもかかわらず、少しだけ斜め向きで前かがみなレナだった。 
「はう、圭一くんのTシャツ……」 



588 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:45:46 ID:5urxqvwT
――――レナサイド―――― 
圭一くんのシャツはちょっと大きくて、圭一くんの匂いがした。 
それだけで包まれてるようで、ぽかぽかした。 
圭一くんは何か決心した様子で言った。 
「下、ずいぶん荒らしちまったんだ。片付けてくるな。」 
そんなの、その場しのぎだってわかってる。 
「レナも手伝うよ……ふわっ」 
立ち上がった瞬間にふらついた。ぼすっ、と圭一くんは受け止めてくれて、 
「フラフラだろ。ちょっとここにいろよ。すぐ終わらせるから。」 
「………………うん。」 

そうだね、ちょうどいいや。レナはやらなきゃいけないことがあるんだよ、だよ。 
圭一くんが階下に降りると立ち上がって、魅ぃちゃんのところに行った。 
「……魅ぃちゃん?聞こえてる?」 
「……………………」 
「魅ぃちゃん?」 
「あ、レナ…………あ、ぁああぁあッ!……私、イッちゃった……!圭ちゃんの前で! 
ど……どうしようッ!うあぁあぁぁああ!!!!」 
「……そうだね、魅ぃちゃんはレナが圭一くんに犯されるの見て、助ける前にイッちゃったんだよね? 
凄かったよー、魅ぃちゃん。レナも圭一くんも必死に耐えてたのに、上級生の魅ぃちゃん一人ハァハァ言ってたしね。」 
「違ッ……いやあぁああぁぁッ!」 
今さら羞恥心が爆発したらしい。……遅いよ。 
そう、これこそが圭一くんの腕の中で園崎魅音に対して沸き上がった感情。 
「ねぇ、魅ぃちゃん、こんなの遠回しに言っても仕方ないから、はっきり言うね。 
魅ぃちゃん、圭一くんの事諦めてくれるかな、かな。」 
「……え、レナ、……何を……?」 
「……圭一くんさ、一人でハァハァ言って、一人で勝手にイッちゃった魅ぃちゃん見て、どう思ったんだろうね? 
はしたない娘だとか、いやらしいとか、そう思ってると思う?」 
「あ……あぁ…………う」 
恥辱にまみれた顔。ふーん、まだそんな顔する余力があるんだ……。 
「そういうの、『期待』って言うんだよ、だよ。 
圭一くんは魅ぃちゃんの事なんかカケラも思ってないんだから。」 
まあ、全く思ってない、なんてことはないんだろうけど、 
少なくとも私に夢中になってからは、魅ぃちゃんなんか眼中にもなかったしね。 
「そ、そんな……あ……あぁ……レナぁ……」 
もう後は言葉にならない。 
その場に崩れ落ち、ぶつぶつとうわごとをつぶやくのみだった。 

…………ばいばい、園崎魅音。 



589 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:46:21 ID:5urxqvwT
――――圭一サイド―――― 
台所の散らかったゴミを片付け、針のメモを剥がし、ガスコンロで燃やした。 
一方で、片付ける、と言っておきながら、玄関から俺の部屋までを徹底的に荒らしまくった。 
少しでも襲われたようにするために。 
行動が筒抜けの雛見沢でここまでやってしまった以上、いつか必ず警察は来る。 
雛見沢に必ず敵はいる。それを伝える必要があった。 
一通り終えると、ふーッと息をつき、頭を冷やす。 
そういえば、レナが 
「はう、魅ぃちゃん、やっぱり監督にみてもらった方がいいかな、かな」 
とか言ってたな。 
レナや魅音は力で押さえ込めることがわかったんだ。今となってはどうでもいい。 
これから先、二人に怯える必要はないだろうが、必ず村、少なくとも『監督』からの報復があるだろう。 
つまり、事が発覚する前に逃げ延びなければならない。 

どこに?いや、殺されるよりはマシだ。どこでもいい。 

レナと魅音を消す事も考えたが、ギリギリの所でやめた。 

学校から帰ったままの服装だったから、ポケットには、もしもの時の為と言っておきながら、出番が全くなかった財布が入っている。 
靴を履き、外に出る。風が気持ちいい。 
自転車のスタンドを外していると、じゃりっ、と背後で地面を踏み締める音。 

…………レナだった。 

永遠に長い数秒を無言で見つめあう。 
レナは無表情だった。ははっ、俺はどんな顔してるんだろうな。 
レナの方からざあっと風が流れて、ようやくレナが口を開いた。 
「……おいて行くの?」 
意味はわかっていた。 
いや、例えそういう意味じゃなかったとしてもいい。 
ずっと、居たんだろ? 

だから俺はこう言うんだ。 
「……背中、空いてるから。」 



590 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:46:53 ID:5urxqvwT
――――レナサイド―――― 
自転車が夜風をきって進む。 
私は後ろの荷台に横座りして、圭一くんの背中にしがみついていた。 

『雛見沢を離れるとオヤシロ様のお怒りにふれる』 

そんな恐怖もあった。 
しかも、自分が祟られるかもしれないだけでなく、圭一くんまで祟られる可能性まで出来たわけだ。 
あはは、じゃあ私たちは祟られ仲間じゃないか。 
大丈夫だよね。だって 
ずーっと圭一くんといるから。 

「圭一くん、私たちは、大丈夫だよね?」 
「え?保証はできないぜ。金もそんなにあるわけじゃないしな……」 

圭一くんにはわからないか。まあいい。 
なにかあったら私が圭一くんを守ろう。 

「……でもな、レナだけは守るよ。」 
「…………え?」 
「もし、世界が全部敵になっても。いや、そん時は大人しく観念するかもしれないけどさ……まぁ、ちゃんとレナだけは信じてるから。 
だから……な。行けるとこまで行かないか?ダメだったとしても、その時も一緒だろ?」 
「………………」 
圭一くんは知らないはず知らないはず。 
だからこれは、オヤシロさまの祟りとは関係なく言った台詞だろう。 
それでも、涙がこぼれた。 
初めて『助ける』って言ってくれた人だったから。 
腕をまわし、抱きついてから背中に頬を押し付ける。 
「……圭一くんの背中、あったかいね。はうー。ばふばふ!」 
「んあ?くすぐったい……!ちょ、おい、こら!コケるって!」 
よろよろとふらつきながら進む。 

ガクンと揺れ、砂利道から舗装道路に変わる。雛見沢を出たサイン。 
坂道を一気に下る。 

あとはもう知らない! 



591 :東(ry ◆T2gba4XHVE :2006/11/11(土) 22:47:27 ID:5urxqvwT
■事件報告 

 昭和58年6月23日××県鹿骨市雛見沢にて 傷害、失踪事件が発生。 
 被疑者は前原圭一(1X歳) 
 被害者はクラスメートの竜宮礼奈(1X歳)、園崎魅音(1X歳)。 
 また、前原圭一と竜宮礼奈は事件後失踪。 園崎魅音は全治4週間の頭部外傷。 
 竜宮礼奈については外傷は不明。 
 ただし、血痕等検出されなかった為、外傷はほぼ無いと思われる。 

□鑑識結果から推測される事件概要 

 被疑者は23日夕方、被害者二人を自宅に呼び寄せ、金属バットで被害者2名を殴打。 
 園崎魅音をガムテープ等で拘束、窓際に放置。 
 また、体液の痕跡や毛髪等から鑑みて、竜宮礼奈は被疑者に強姦された可能性が非常に高い。 
 その後、被疑者は竜宮礼奈を誘拐。逃走には被疑者の自転車を使用したものと思われるが、 
 雛見沢一帯は砂利道が多く、タイヤ痕は発見できなかった。 

 被疑者自宅は玄関から被疑者の自室にかけて荒らされた形跡があった。 
 しかし、発見された毛髪等は、被疑者と当時不在だった両親のもののみだったため、 
 被害者と争ったものではなく、被疑者が意図的に荒らしたものと断定。その真意は不明。 

 また、被疑者の自室の壁時計裏から被疑者直筆のメモが発見された。 
 以下はその内容。 

  私、前原圭一は命を狙われています。 
  何故、誰に命を狙われているのかはわかりません。 

 また、現場に居合わせていた園崎魅音から重要な手掛かりが得られるかと思われたが、 
 精神的なショックが強く、今日まで事情聴取に応じられる精神状態にない。 
 医師の診断によると、今後長期的な治療が必要とのこと。 


 平成19年現在、失踪者2名の消息は未だわかっていない…… 


――――終―――