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鬼畜悟史~古手の巫女~ - (2008/05/16 (金) 19:56:30) のソース

前回
-[[鬼畜悟史~異端者~]]

それにしてもレナのヤツ、堕ちるの早かったな。 
今日の乱交パーティーとも言える部活から帰宅する際に思った。 
少し触るとすぐに身体をビクビクさせて、本当に淫乱だった。 
今となっては判断できないが、もしかしたらレナは日常が物足りなくて真新しい刺激
が欲しかったのかもしれない。 それならすぐに女の悦びに目覚めたところにも合点がいく。 
まあいいや。これ以上憶測しても仕方ないし、最後のターゲットに引き金を引く事を今は考えよう。 
古手梨花。
オヤシロさまの生まれ変わりだと称される彼女は、不思議な能力を兼ね持つらしい。 
その能力は判らないが、注意するに越した事は無い。
だが、すでに梨花の準備は出来ている。 
たかが小娘が今の僕にどの程度抵抗できるか、これは見物だな。 

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#center(){
一度目なら、今度こそはと私も思う。 
避けられなかった惨劇に。 

二度目なら、またもかと私は呆れる。 
避けられなかった惨劇に。 

三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。 
七度目を数えるとそろそろ喜劇になる。 

                Frederica Bernkastel 
}

#center(){
*ひ ぐ ら し の&color(red){な}く 頃 に ~ 鬼 畜&color(red){悟}史 ~
}
#center(){
*第七話~古手の巫女~
}


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「今日も熱いわね、羽入」 
「そうですね~、熱いですね~」 
 あれ? こいつって熱いとか寒いとかの感覚持ってたの? あ、そうか。私が熱いなら羽入も熱いわけか。感覚が私とリンクしてるのだから当然だ。 
「そういえばもう19時よ。沙都子はどうしたのかしら?」 
「どこかで道草食ってるに違いないのです、あぅあぅ!」 
 遅いなぁ沙都子。そろそろ帰ってきてもいいと思うんだけど。最近の沙都子は部活の日に帰ってくる時間が遅い。 
 そこに玄関の戸が開く音。やっと帰ってきたか。 
 階段を下りて見るとそこに立っていたのは沙都子だった。いや、沙都子以外が立ってたら異常なんだけどね。 
「沙都子、おかえりなさいなのですよ。もうご飯が冷めてしまいそうだったのです」 
「…………ただいまですわ」 
「……?」 
 ここ数日の沙都子には元気が無いような気がする。私の気のせいだろうか。テレビを見ながらご飯を食べても、沙都子の口数が少ない。 
 明るい性格を示すような金髪も、今日に限ってその輝きを失っているように思えた。 
「何か、嫌なことでもあったのですか?」 
 ご飯を食べていた沙都子の箸が止まる。そして、私の身体を熱っぽい瞳で見つめる。 
 じろじろと私の身体を査定するような視線に、私は多少たじろぐ。 
「梨花。梨花も私と気持ち良いことしませんか?」 
「気持ち良いこと……?」 
 沙都子がゆっくりと、私目掛けてにじり寄って来る。その顔は何かに興奮するかのように赤みを帯びていた。じりじりと壁側に追い詰められていく私。
 一体何だって言うのよ……? 
 沙都子の細い手が逃亡を企てる私の手を掴む。 
 そしてそのまま私の手を引き、磁石のようにぴったり身体を合わせると、沙都子の唇が私の唇を奪い取った。 
「むむ!? ふむむむむ! んんん!」 
 咄嗟の出来事に私は驚き、混乱する。沙都子が私とキスするなんて、絶対に有り得ない。 
 気が動転した私は、反射的に沙都子を突き飛ばしてしまった。 
 畳みに倒れた沙都子は、そのまま起き上がろうとしない。ひょっとして、やりすぎた……? 
 そんな私の杞憂とは裏腹に、静かに沙都子の身体が起き上がる。ほっ、と私が安堵の溜息をついたその時、沙都子のまさかの行動にぎょっとした。 

 沙都子は私の目の前で、私より大きな胸を服の上から弄りだしたのだ。荒々しく自分を慰める沙都子を、私は呆然と見つめていた。 
「はぁぁ……!ん……あ、……ッあ!」 
 無邪気さを溢れさせ、意思の強さも併せ持った彼女が一体何故? 
 沙都子の外出時には私がいつも付き添ったし、そんなことを教えた記憶も無い。最近は、悟史の家で泊まる事もあったが悟史はそんな事を 実の妹に教えるような人物ではないはずだ。……筈だよね? ……あれ? 
 何か大事な事を圭一から伝えられた気がする。あれは、何だった? 

『悟史の様子が最近おかしいんだ。もしかしたら症候群が再発してるのかもしれない』 
『本当ですか圭一?』 
『本当かどうかは分からない。でも様子がおかしいんだ。だから気をつけてくれないか?』 

「…………!」 
 思い出した。あれはつい先日の話じゃないか。圭一の指し示す『おかしい』というのはまさか……。 
 快楽に身を震わせる沙都子の服を脱がし、あどけなさの残る下着を取る。いまだ何も生えていない状態のソコからは、蜜がはみ出ていた。 
 そして私は、近くにあった適度な大きさの胡瓜を手に取り、そのまま沙都子のナカに最後まで挿入した。 
「あはぁああぁぁ……!!」 
 沙都子は大きく身体を動かし、明確に痛みとは違う感覚で喘いだ。 
 これで決まりだ。悟史は、沙都子の処女を奪ったんだ。 

 何故あの悟史が? 頭の中で矛盾が旋回し、私の頭を掻き乱す。 
 彼ほど純情で妹想いの人物はいない筈だ。来る日も来る日も妹の誕生日の為に力仕事でお金を貯め、高価なぬいぐるみを購入した。 
 その後、妹に届けられたぬいぐるみは沙都子の部屋に置いてある…………? 
 え……嘘……あれ……? 

 ――人形なんて、この部屋の何所にも存在してはいなかったのだ。 

 有り得ない。 あの人形は沙都子に渡すために大金を支払ってまで手に入れたのに、それが沙都子の手元に無いなんて。 
 じゃあ、あの人形は今どこに……? 
 分からない。でもするべきことは一つ。 
 背後で喘ぐ沙都子を横目で見てから、私は昼とは違う漆黒の闇に駆け出していった。 

「ふ~ん。……で?僕にどうしろと?」 
「沙都子にこれ以上手を出さないでくださいです。いくら悟史とはいえ、こんなこと許されないのですよ……!」 
 悟史に張り付いた冷ややかな笑みは微動だにもしない。こんなのが悟史だと言うのか!? 
 悟史の家に訪れた私は単刀直入に悟史に用件を告げた。最初は驚いた様子だったが、悟史の表情はすぐに狼のそれに変わる。 
 隙でも出そうものなら、私にもその牙を立てるだろう。 
「あなたはこんなことをする人間じゃなかったはずなのです。一体どうして……!?」 
「勝手に決め付けないで欲しいな。僕がやったって言う証拠がどこにあるんだい?」 

 悪びれる風もなく、あくまで無実を訴える悟史。今すぐこいつを殴り飛ばしてやりたい衝動に駆られる。 

「ふざけないでなのです!沙都子にこれ以上手を出すなら酷い目に遭いますですよ!」 
「わ~怖い怖い。巫女の警告ほど怖いものもないね。あはははは!」 

 私の前でおどける道化師。 
 やはり素直には聞き入れてくれなかったか。これ以上の会話は無駄だろうし、今日はもう立ち去ろうか。 
 踵を返す私の背中に悟史の呼び声が降りかかる。――かかった! 
 悟史からすれば私は唯一の目撃者のはず。悟史が目撃者を放っておくわけが無い。 

「何ですか悟史? 僕は不出来な兄と違って沙都子の世話で忙しいのです。つまらない用だったら即座に帰りますですよ」 
「ごめんごめん。あのさ、これ梨花ちゃんじゃないかなって思ってさ」 
 悟史の手には5枚くらいの写真。その中身を確かめようと私はその写真を見た。 
「え…………!?」 
「形勢逆転……かな?これみたら梨花ちゃんを信仰してるお年寄りの方々は何を思うだろうね?」 

 そこに写っていたのは私だった。正確には、全裸で自慰に励む私。しかもその枚数は5枚もありその全てが私のプライベートな写真だった。 

 醜く嘲笑う悟史の姿が私の目の前にある。一体どこでこんな物を……!? 
「さぁ梨花ちゃん、拒否権は無いよ。僕の言う事を聞かなければこれを村中に広める」 
「……あなたが人のことを言えるのですか?」 
「そう思うなら写真でも取ってくればいいさ、僕みたいにね。この時点では、君のはただの言いがかりでしかない。 証拠が有るほうと無いほう、どちらが信用されるかなんて目に見えてるし、幸い僕は『優しく正直な』少年でしかないんだよ」 

 明らかな劣勢。だが、悟史の言う事を聞いてどうするというのか。どうせロクでもない頼みの筈だ。私をハメ撮りでもして、一生自分に縛り付ける魂胆は目に見えている。 
 しかし、ここで悟史から提案されたのは少し意外なことだった。 

「一週間の間、僕が望んだときに君は自慰をすればいい。そうすればその間もその後も 
沙都子には何もしない。……どうだい? そんなに悪くないだろう?」 
「何を基準に悪くないと言ってるのか、僕には分かりかねますですよ」 

 私のバージンを奪い取られると覚悟していただけに、この提案には驚いてしまった。この提案は沙都子と縁を切らせるには破格の条件かもしれない。 

「僕を、襲ったりはしないのですか……?」 
「そうしたいのは山々だけど、僕もそこまで非情な人間じゃあないよ」 

 人の情報をタネにして脅すやつのどこが非情ではないというのか、と心の中でツッコミをいれてみたりする。 

「分かりましたのです。その条件をのみますから、沙都子には一切の手出しをしないと誓えますか?」 
「ああ、絶対に手を出さないよ」 

 その後、契りを交わしたあとに、私は悟史の家を後にした。 
 明日から一週間が勝負だ。沙都子の為にも耐えなければならない。 

 だが、私の決意を飲み込むように私の周囲は深い闇が覆っていたのだった――。 

----

 初日、今日は学校がある日だ。子供たちの元気に騒ぐ声が聞こえてくる。 
 その中にあるはずの沙都子の姿は何所にも無く、僅かな違和感を感じた。彼女は今、教室で外を眺めている。まるで魂だけが抜け落ちているのではないかと思うくらい、その瞳は虚ろだった。 

 そして、その沙都子のすぐ後ろで自慰を強要されている自分ほど惨めな人間はここにはいない。 

「あ……ッ! ……! ぁ…………!」 
 一応、情けという事で悟史の身体によって私の痴態は隠されていたが、一人のカバーのみで全方位からの視線を隠せるわけも無い。 
 秘所を掻き乱す際に生じる水音と声は抑えきれず、こんな公共の場で行為に耽る背徳感が、私の感度を更に鋭利にさせていた。 
 
 誰かに見つかるんじゃないか? 

 誰かにこのいやらしい音を聞かれているんじゃないか? 

 沙都子は気づいているんじゃないのか? 

 様々な危惧が私の不安を募らせていく。同時に、どんどん絶頂への階段を上り詰めていく。 
 イ……ク…………! 
「ぁ……………っ!!」 
 脳内が一瞬真っ白になり、視点が虚空を泳ぐ。 
「よかったよ。次もその調子で頼むよ」 
 悟史の嫌味な声が私の耳に届く。私は無言で頷き、着衣の乱れを正す。 

 部活の時も自慰をやらせられた。カードゲームで椅子に座っている時など、皆の顔色を伺いながら指を動かす。 
 沙都子は早退。他の皆が楽しそうに部活に勤しんでいる光景と、今の私が置かれた状況を対比してしまう。 
 世界は自分を中心にして回ってはいないのだ。私一人だけの不幸。 
 ぐしょぐしょに濡れて、すっかり下着は機能を失ってしまった。 
イったらみんなに気付かれる。私の指は緩慢な動きを続ける他無かった。 

 早く部活が終わらないのか。ああ、いつもより時間の経過が遅く感じる。誰か時を進めてくれ……! 

――こんなことをあと6日も続けなければならないのか。 

 既に、私の心は折れる寸前だった。 
 なんとか私がイってしまう寸前で部活が終わり、これで今日は終わった。 

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 二日目。授業中や鬼ごっこ中、はたまた給食の時間まで、悟史の悪魔の指令が私を突き動かす。 
「悟史……こんな場所でもやらなくてはいけないんですか……?」 
 そして、私が今居るのは男子トイレの個室。勿論、悟史は同室だ。 
「こんなところ来た事ないだろ?それに誰か入ってこない限りは、悲鳴を上げても聞こえないはずだよ」 
 仕方無しに私は身に付けていた服を全部床に散らかす。ぺったんこの胸が寂しい……。 
 まずは隆起も無い胸を漁る。当然だが乳首が中心だ。 
「ぁ……はぁ……ぁぁ……!」 
 悟史のやらしい視線を痛いほど感じる。荒い息遣いが私の耳にあたり、それが僅かに私を追い詰めた。 
「あぁ……あはぁぁ…………!」 
 内股を両脚でさすりながら空いた手を股まで持っていき、まだ毛も生えていない秘裂を上下にさする。片手で乳首を、片手で秘裂を。気づかぬ間に責める手は次第に加速していく。
あと少し……! もう少し……! 
 その時、個室の外から男の子二人の声。私は絶頂に上り詰める前に、動かしていた手に歯止めを掛けた。一体誰なのよ……!? 
 どうやら男の子たちは自分と同級生の子らしい。彼らは学校の中では珍しい乱暴者で、二人の会話が耳に行き渡る。 

「授業めんどくさいよな~」 
「そうだよな。まったく知恵のうるさいことと言ったら……」 
「竜宮さんは優しいのにあいつは怒ってばかり……。あ、そういやさ、お前って誰か嫌いなヤツいる?」 
「俺は古手だな。あの猫被った表情の化けの皮を剥いでやりたいね」 
「あ~、古手かぁ。実を言えば俺も。あいつを犯して、よがる顔を見てみたいね。きっと淫乱だと思うぜ」 

 小学生の癖に性の知識は持ちえているらしい。彼らは当の本人がすぐ後ろにいることも知らずに次から次へと私に対する侮辱の言葉を吐き散らしていく。 
 怒りと羞恥に身を染める私の肩に悟史の手がかかる。 
 しばらく行為を中断していた私に悟史が自慰を促してきたのだ。 
 こんなところで万が一気付かれたりしたら……私は痴女のレッテルを貼られてしまうだろう。 
 そんなことにならないように、私は必死に声を噛み殺しながら行為を続けていった。 
「…………ぁ、……ぁ……ぅ……」 

 正直言って、物足りない。先程までは自分の好きなペースでやっていたのに、それを一時中断した上、さっきよりも力を抑えなければならないのだ。 
 早くイきたい……! 早くここから出て行って……! 

 そんな想いが通じたのか。彼らは何か話しながら、やっと出て行った。 
 それと同時に私の手のスピードを最高速まで上げ、Gスポットを何度もさする。 
「やぁん! はぁぁん! あん!!」 
 指を動かすたびに生じる音と声が更なる快感を与え、絶頂に上り詰めていく。そして―― 
「ふぁぁぁぁぁ!! あっ……ああ……あっ……!」 
 私の意志とは無関係に跳ね回る肢体。 
 力なく床にへたり込んだ私を見た悟史は満足そうにズボンの下から股間を盛り上げていたのだった。 

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 三日目も同じようなことを悟史は指示してきた。 
 校舎裏で。帰り道の草むらで。図書館で。 
 日に日にエスカレートしていく内容に私の限度も耐え切れなくなっていた。 

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 四日目。いつものように学校で散々やられた後、悟史の家にくるように言われた。 
 悟史の家に行って見るとそこには先客の姿が。 
「はろろ~ん、梨花ちゃま。今日は悟史君に用ですか?」 
 そこに居たのは詩音だった。今日は制服のまま来ているらしい。腰くらいまで伸びた緑の髪を風で揺らしている。だが、私が羨ましいのはそこじゃなくて……。 
「梨花ちゃま? 私の身体に何かついていますか?」 
 付いていますとも、その巨大なメロンが! そしてバランスのよい肉が! 私の身体にも分け与えて欲しいぐらいね! 
「僕もいつかは詩ぃみたいにボインボインでムチムチのパーフェクトボディーになるのですよ~。ほれほれ~!」 
「ちょ、梨花ちゃま!? いきなり胸を揉まないでくださ……ぁん……」 

 この程度で感じるとは笑止! このままもみ倒してあげるわ、おいで巨乳女! 
 僕の手では収まりきれないその巨乳をもぎ取って入江に付けてもらうのです! 
 それにしても本当に憎らしいな、この胸。食い込んだ指にあわせて胸が踊ってやがる! 

 服の上からでも分かる変幻自在ぶりに驚いていると、背後から声がかかってきた。 
「楽しそうだね梨花ちゃんに詩音。とりあえず……家の中に入ろうか……」 
「「はい…………」」 

「じゃあ二人とも脱いで」 
 おいおい。家の中とはいえ詩音の前で脱げって言うのか。いくら同性だからといっても抵抗が……。 
 しかし、詩音を見るともう全部脱ぎ終わっている。 
 え、何よこの差は。もしかして自慢か? 自慢してんのか!? そんなにそのプロポーションに自信あんのか? 
 私だって詩音ぐらいの年になったら、男を魅了できるくらいの身体になるんだから! 
「梨花ちゃま? やっぱり私の身体に何か付いてるんですか?」 
 こいつわざとだろう……! 百年の魔女を虐めてそんなに嬉しいか拷問狂め! 
「なんでもないのですよ、にぱ~☆」 
 今は負けてるけど覚えとけよこの野郎、なんて独り言を呟きながら私も服を脱いでいく。 
 私が全部脱ぎ終わったのを見届けた悟史は、私と詩音に指示する。 
「梨花ちゃんはいつも通り自慰して。詩音は僕とセックスしようか」 
 絶対命令だから仕方ない。いつも通り私は胸に手を伸ばす……が。
 
 くちゅ くちゅ くちゅ 

 悟史と詩音のディープキスの音がうるさくて集中できない。見せつけてんのか!? 
 これは自慰を終わらせてとっとと帰らなければ、やってられない……! 
 両乳首を両手ですりあげ、こねくり回す。 
「はぁぁ……! ふぁ……ひぐぅ……!」 
 うう……、やっぱり物足りない……。 
 だってほら、隣では乳首を吸ったり、舐めたり、一人ではできないことをやってるんだから。 
 早く帰らないとやってられないわ……。 
 そう考えた私は昨日のように手を秘部にかざし、そのまま一気に指を動かす。 
「あぁ、んはぁ、はんっ、あぁ、あっ……!」 
 このまま最後まで……! 
「はぁぁ、あん、ああん……あぁぁぁぁ!」 
 やっと絶頂に上り詰めた。やった……これで……! 
「ああんっ! あん、ペニス、はふぅ、ふあぁ、イイ、よぉ!!」 
 お隣さんは性交の真っ最中だが……なんだあのグロテスクなモノは……!? 
 そりゃあ、私だって100年生きてるから何度か見てきたけど、あれは『異常』だ。 あんなモノで貫かれたらひとたまりもないだろう。 
 そそくさと帰ろうとする私を、悟史が呼び止める。 
「何で帰ろうとしてるのかな? 僕はイったら終わりなんていってないけど」 
 はぁ…………。 

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 5日目。今日も悟史の家に呼ばれた。 
 昨日は散々、詩音とのセックスを見せ付けられた挙句家に帰ったのは23時も過ぎた時だった。 
 で、今日は。レナが悟史のお相手だった。 
 私が自慰に耽っている時に、レナは悟史のオットセイをフェラしていた。 
「ん……む、ぴちゅ……はむぅ……ふぅん……」 
 レナはそのかぁいい口でどう考えてもかぁいいとは呼べないオットセイを口いっぱいに頬張る。 

 そして、反響する卑猥な音を私はオカズにしていた。 
 最近毎日の自慰に飽きを感じてしまった私は、友達の痴態を興奮の材料にしていたのだった。 
(レナの顔……かぁいい……。悟史のペニス……大きい……) 
「あふぅ……イイ……レナの顔……はうぅぅん……!」 

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 6日目。身体が鉛のように重い。 
 今度は魅音が悟史の家に来る。……悟史は何人誑かしてるんだ? 
 今日は69ですかそうですか。どう考えても悟史は私に見せ付けている。 
「ああっ! 悟史ぃ! 咥えられないよぉ! ぃあああっ!」 
 私も自慰を開始するのだが、心の底から満足できなかった。 
 毎日の自慰で、身体が刺激に飢えてしまう体質になっていたのだ。 
 いくら頑張っても気が晴れることはないのに、隣では満足そうに魅音が腰を振っている。 

 ごくり、と私は気づかぬ間に喉を鳴らしていた。もちろんそれは、悟史のペニスに。 
(大きい……魅音、かなり気持ちよさそう……あれが……ここに入るの?) 
 私は悟史のペニスを渇望していた。今、自分が頑張っても到底たどり着けない領域まで連れて行ってくれる剛直で貫いて欲しかった。 
 決して満たされぬ穴を埋めて欲しかった。 
 気付けば、悟史のペニスで激しく突かれる妄想で自分を慰めていた。 
(悟史ぃ! 悟史のペニス大きくて、イイ、イイのぉ!!) 
 そして達してしまった後になって、嫌悪感が私を襲う。いや、正確には嫌悪感ではなく、誘惑に負けてしまった自分が情けなかったのだ。 

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 ついに最終日。今日は誰も来なかった。 
「今日で最終日だからね」 
 今までのように自慰に励む。でも、全く満足出来なかった。 

 駄目、もう駄目……! 嫌悪感なんて感覚は昨日無くした。 
 私の女の部分が悟史のアレを求めて疼いている。ヒクヒクといやらしく蠢かせているそこはすでに、私の愛液で溢れていた。 

「ねぇ、悟史ぃ……。そのペニスを……ここに入れてはくれないですか……?」 
 自らの手で秘裂を押し広げ、ペニスを心待ちにする様子を悟史に見せ付ける。 
「ここが疼いて仕方無いのです。だから……」 
「駄目だね」 
 ピシャリと言い切られる。 
「梨花ちゃんみたいな淫乱女は、こっちから願い下げだよ。それに僕には『彼女たち』がいる。 
彼女たちがいれば梨花ちゃんみたいなのは要らないね。でももし……どうしてもと言うのなら……」 
「言うのなら……?」 
 分かってる。何を言うか分かってる。だから貴方のその口から早く言葉を紡いで欲しい。 
「僕のコレにご奉仕していただこうか」 
 ズボンのチャックを下ろし、そこから彼の分身を取り出す。 
 私にとって最早愛おしいソレは全体を硬直させ、苦しそうにピクピクと震わせていた。 
 今、楽にしてあげるんだから……。 
「あむぅ、んん……んふぅ……あふ……はふ……ん……」 
 出来る限り口を大きく開けて、歯が当たらないようにご奉仕する。 
 精一杯ピストンさせ、頭を上下させるたびに悟史のペニスに唾液が纏わり付いた。 
 しかしそれでも、悟史はピクリともしない。まるで不動明王のように構えている。 
 
 ――こいつ……出来る……! 

 そう考えた私は後ろに伸ばした髪を掴み、悟史のペニスに括り付け、そのままシゴく。 
 さすがにこの行動は想定外だったのか唇が曲がる悟史。 
「くぅ…………!」 
「みぃ~☆ 早くその汚らしいのを出してしまうのですよ~!」 
 直後、彼のペニスが一段と大きくなったかと思うと、すぐに白濁を噴出し、私の顔を汚す。 
 ふふ、おいしい……。 

「よく出来たね。ご褒美をあげるよ。最初は痛いから力を抜いて……」 
 むくむくとその硬度を取り戻し、立派な大きさに戻るペニス。 
 それを私の秘裂にあてがい、ゆっくりと挿入していき――。 
「ふぁ、ぁぁぁ……っあああああ!!」 

 私の純潔を証明していた膜はあっけなく破れ、愛液とともに朱の色が流れてくる。 
 こんなにも後になって。私は正気を取り戻す。いや、取り戻してしまった。 
 あのまま流れに身を任せておけばよかったのに、半端な理性と痛みが行為を押しとどめてしまった。 
 あの6月を乗り越えてたどり着いた未来が『コレ』だなんて、今まで考えていない振りをしていたのに……。
 
「いやぁぁぁぁ! 駄目ぇ! 離してぇ!」 
「今更何を言ってるんだい?これは君が望んだことだよ?」 
「ひぐぅ! やぁ、ふぁ……っあ、あひぃ!」 
 悟史の腰は遅くなるどころかそのスピードを上昇させていく。 
 肉と肉がぶつかり合い、一緒に卑猥な音と悲鳴が広がった。 
「梨花ちゃんの膣、凄くぎちぎちしてて僕のを締め上げてくるよ。
そんなに僕のがいいのかな?」 
「そんなの嘘なのです! ああっ、あっ、嘘なのですよ!」 
「口と膣の両方から涎を垂らしながら喋っても説得力がないな。ほらほらほら!」 
「ふあぁ! らめぇ! らめぇ! はひぃぃ! あぁっ!」 

 悪魔のような笑みを浮かべながら、腰をぶつける悟史。 
 今なら分かる。レナや沙都子、魅音、詩音も全員彼の手法に陥れられたのだ。 
 私ももう、駄目。 
 私の身体が快楽に支配されている。もう恥じらいや怒りも湧き出てこない。きっともう壊れたのだろう。身体が悟史のペニスを欲しがっている。 

「あんっ! 悟史ぃ! もっと突いてぇ! もっと激しくぅぅぅ!」 
「くぅ! 梨花のナカ、搾り取るように圧迫してくる! ははは、やっぱり君は最高だ! 前から巫女を穢してみたかったんだ!」 
 絶頂に向けて追い詰められていく私と追い詰めていく悟史。 
 酸素が足りなくて頭がくらくらする。酸素を求めて空で喘ぐが、それすらも中断された。 
「らめぇぇ! んああっ! らめっ! 壊れる! ひゃあぁあ! ひぅぅ!」 
 悟史の絶頂も近いのか、腰の動きが前よりもさらに早く、荒々しくなる。 
 私も絶頂が近い。もうそろそろ……! 
「イク! 梨花の中に出すぞ!」 
「出して! 悟史のあったかいの全部出してぇ!」 

 早く早く早く! 私の中に悟史の精液を出してぇ! 
 来る来る来る! 高い波が押し寄せてくるぅ! 

「あっ……!あふぁああぁぁ!」 

 私の膣が悟史のペニスを今まで以上に搾り上げ、それをきっかけに悟史が欲望を開放する。 
 どくどくと熱い精液の感覚を感じながら、私の意識は朦朧となっていく。 
 最後に見た悟史の顔は……今までの、どの表情より醜悪で。 

 でも何故か、その顔の奥に一抹の寂しさを垣間見た気がした―― 

----

 あはははははははははは!! 笑いが止まらない! 
 これで全ての部活メンバーを堕としてやった。思い知ったか偽善者どもめ! 
 さて明日からはもう何も恐れる事はない。全ての女が僕のペニスによがり寄ってくる光景は、明日から日常となる。 
 そうさ。これで僕の復讐劇も幕を閉じる。これで……全て終わったんだ! 

 達成感に打ちひしがれていると、近くの電話が鳴った。 
 うるさいな……。最初は取らなかったが、いつまでも鳴り響く音に負け、電話に応じる。 

「……北条ですが、何か?」 
「悟史! ごめん魅音だよ。早急に電話しなくちゃいけなくて……!」 

 魅音の焦り方と、魅音の後ろから聞こえてくる騒々しい音が何かの非常事態を知らせる。 
 くそっ! 何だって言うんだ……! 

「それで用件は!?」 

 電話の向こうの魅音は一瞬言葉を詰まらせた後、こう答えた。 

「詩音が……! 詩音が私たちから逃げ出したんだ!」 


<続く>
----

TIPS「もう一人」

 あぅあぅあぅ! 梨花は凄い乱れっぷりなのです! 
 あぅ!? アソコがむずむずしますのです!? 
 あふぅ! あん! あん! あん! 
 あぅぅぅぅぅぅぅ!! 

 あぅ……あぅ……あぅ……。 

 アソコが熱いのです……。 
 それにしても久しぶりに気持ちよかったのです。 
 梨花はもう壊れたみたいですけど、この程度で古手の巫女が務まるわけもないのですよ。 
 あぅあぅ!