「流石にお金があるお家は違いますわねぇ~、仕掛け易くて大助かりですわ♪」 前原家の台所では、北条沙都子が陽気に鼻歌を歌いながら、浄水器に透明な液体を 流し込んでは濾過し、水差しに入れていた。 今日は部活の「お泊まり会」であった。 出張で両親が不在(千葉で定期的に開催される展示会との事である)という前原屋敷に 部活の“札付き共”が集まって色々と騒ぐ予定であり、勿論、大掛かりな罠を仕掛ける にはこの絶好の機会を見逃す沙都子では無かった。 結局、料理当番に決定した(と言うより自ら名乗り出た)沙都子が用意していたのは 特製の“水”・・・あの浄水器で濾過していた、臭気を飛ばした日本酒がその正体であった。 この他にも、特製の酒蒸し・粕汁等に通常の倍以上もの日本酒を投入していた。 沙都子の予定プランでは、特製料理を食べた仲間達はベロベロに酔っ払って寝入る。 寝入った仲間達を使って後で面白いネタになりそうな証拠を“捏造”する (魅音と詩音のレズプレイ、いや、圭一と魅音・レナの3Pなんて宜しくてよ・・・くくく!) ・・・当初の計画ではその筈であった。 その夜、時計は午後9時を回ろうとしていた。 (あぁ・・・、何で皆様はこんなに強いんですの?) 予め別に料理を用意していた沙都子は、目の前で展開している光景に狼狽していた。 沙都子の手料理を心行くまで堪能した仲間達は、今は居酒屋に居そうな性質の悪い酔漢 と化していた・・・皆、揃いも揃って酒豪であったのだ。 特に、“泡の出る麦茶”に目が無い魅音と梨花に特盛りで薦めたのが仇となった。 「みぃ~、ボクはず~っと前から、沙都子の発育が良いのが羨ましかったのですよ」 普段は白い肌を桃色に染めた梨花が、三白眼の目で沙都子に絡んできた。 「げげげ、沙都子もあと数年したら、おぢさんみたいにムチムチになるかもねぇ」 いきなり、魅音が沙都子に抱きついてきた。渋柿臭い息が沙都子の頬にかかった。 「ひいっ?!」 「沙都子のお乳がもっと育つように、おぢさんがマッサージしちゃうからねぇ」 魅音が沙都子の両胸を鷲づかみにし、そのまま揉み上げた。 「ちょ、ちょっと魅音さん!」 「やっぱり、歳の割に結構育ってるのね~、くけけけけけ!」 魅音は渋柿臭い息を吐きながら、更に沙都子の胸を揉むのであった。 「じゃぁね~、お姉さんが沙都子ちゃんの中を確かめてあげる」 魅音の双子の妹である詩音は沙都子のスカートの中に頭を突っ込んできた。 姉に比べて行動が大胆な分、遥かに性質が悪い。 「ななな・・・何するんですの!、止めて下さいまし!」 沙都子は詩音の乱行に驚き、流石に抵抗しようとした。 「沙都子ちゃん、将来のお姑さんに乱暴しちゃ駄目だよ・・・だよ?」 既に鼻血で制服に赤い斑点模様を描いているレナが、沙都子の両腕をしっかりと押さえた。 「ええと・・・、ここかなぁ?」 何と、詩音は沙都子の秘所を、スパッツ越しに舌で突っつき、割れ目に沿って這わせた。 「ひゃうっ!」 沙都子は恥ずかしい部分から伝わるこそばゆい感触に身体を身震いさせた。 「悟史きゅん~、沙都子ちゃんのアソコはまだ処女だよぉ~、キュンキュン☆」 もはや、彼等の暴走は止まる事を知らなかった。 「や・・・止めて下さいまし!」 時計が10時を回る頃、酔っ払い達は沙都子の服に手を掛け、無理矢理脱がし始めた。 沙都子は胸を抱き抱える格好で抵抗したが、それならばとスカートの中から脱がされた。 「あはははは、沙都子ちゃん凄いね!」 スパッツはおろか、ショーツまでずり下ろされた沙都子は顔を真っ赤にした。 「へぇ、流石につんつるてんだねぇ・・・」 「沙都子はまだお子ちゃまなのですよ・・・くすくす」 梨花は普段では見られない様な邪悪な笑みを浮かべて狂態を見物していた。 そして、涼しい顔をしつつ、とんでもない提案を口にした。 「・・・ここで、沙都子を“大人の女”にしてあげるのはどうなのです?」 「なっ・・・」 梨花の意外過ぎる発言に、沙都子は絶句した。 「他のきちゃない男にやられる位なら、僕達が貰うのが沙都子にとっても幸せなのです」 沙都子にとって思い当たる節は確かに存在するものの、梨花の言葉は 『強盗に入られる前に、私達に有り金全部差し出せ』と要求しているに等しい。 「どうして、梨花は私がそんな目に遭うって断定出来ますのっ!」 当然の事ながら、沙都子は反論した。 「・・・何も知らないくせに、小娘が」 梨花は、普段では想像も付かない程の険しい目付きで沙都子の瞳を凝視した。 「ひっ・・・」 余りの迫力に、沙都子は抗弁する気力を削がれてそのまま黙り込んだ。 更に悪い事に、他の仲間達の言葉が追い打ちをかけた。 「賛成賛成っ!」 「はぅ~、いぃなあ・・・、私も大人のお姉さんになりたいかな・・・かな?」 魅音はともかくとして、レナはとんでもない事を口にしている。 「沙都子ちゃんもいいお嫁さんになれば、悟史きゅんもきっと喜びますよぉ~」 詩音の悟史想いと壊れっぷりも相当なものである。 「で、誰が沙都子を女にするんだ?」 「そりゃ圭ちゃんに決まってるじゃないの。圭ちゃん以外オットセイ付いてないもんね」 「それもそうだな・・・、よぉし、ここは俺が沙都子の為に一肌脱いでやるぜ!」 圭一は荒々しくズボンのチャックを開けると、茶褐色の“オットセイ”を剥き出しにした。 「はぅ~!、圭一君のオットセイさん、とってもかぁいいよぉ!」 レナは圭一のオットセイに目が釘付けとなり、更に鼻血を噴き出した。 「ははははは~!、流石にお持ち帰りは無理だが、ここでお召し上がりはOKだぜ~!」 「なら、部長特権で一番乗りぃ~!」 間髪入れず、魅音が圭一のオットセイに齧り付いた。 「あ~、お姉ずるい!」 「・・・ふぁふぁふぁふぁ、ふぁふぉふぃふんほふぇひひひゃひゃい」 (アンタは悟史きゅんのオットセイでいいじゃない) 「はいはい・・・なら、私と梨花ちゃまとレナさんで沙都子ちゃんの服を脱ぎ脱ぎさせて あげましょうね♪」 「やっと沙都子ちゃんの裸が見られるかな・・・かな?」 「ボクは沙都子の裸はお風呂の時に見てるので、半脱ぎが新鮮で萌えるのですよ」 「ちょ・・・ちょっと!」 もはや、彼等が服を脱がす程度の事を遠慮する訳が無かった。 たちまち、沙都子のセーラー服はペティコートごとすっぽりと脱がされ、ショーツも 黒いスパッツごとカワハギの湯剥き宜しく、上から綺麗に剥ぎ取られてしまった。 こうして、哀れにも衣服を剥ぎ取られて素っ裸にされた沙都子の割れ目に、圭一の 立派にそそり立った剛直が当てられた。 (助けて、にーにー・・・) 「沙都子、力んでるとオットセイさんが入った時にイタイイタイなのですよ」 梨花は、黒い笑みを浮かべながら圭一の行為をせき立てていた。 「沙都子ぉ!、俺様のオットセイが入るぜぇ~」 「圭ちゃん、優しくしなよ」 「はぅ~~~!、沙都子ちゃんの開通式だよ!、開通式だよ!」 酔っ払い達が騒ぐ中、圭一の剛直が沙都子の小さな秘所に突き刺さった。 「ひぎぃ!!」 沙都子は棒切れの如き異物が、めりめりと膜を破って突き破る痛みに身体を反らせた。 「初モノ、ゲットだぜぃ!」 酔いが回った圭一には、もはや理性の歯止めが効かなくなっていた。 「痛いのは初めだけ、すぐに気持ち良くなるわ・・・くすくす」 「梨花ちゃま、どうしてそんな事知ってんの?」 詩音が顔を真っ赤にしながら、興味深げに梨花の顔を覗いた。 「さて、どうしてかしらね・・・くすくすくす」 破孔の痛みにのたうつ沙都子を尻目に、梨花は懈怠な笑みを浮かべた。 居間に備え付けの時計が11時を刻んだ頃、この狂気の宴は佳境を迎えようとしていた。 「ふっ・・・くっ・・・ふらぁ!」 「あぁ・・・にーにぃ、にーにーぃ・・・」 圭一は汗まみれになりながらも、沙都子の秘所に楔を打ち付けていた。 沙都子は瞳にうっすらと涙を溜めながら、小さな身体を揺らしていた。 これだけでも十分悲惨であったが、更に悪い事態が起ころうとは。 「沙都子ぉ・・・俺の・・・特製ミルクをたっぷり味わいなぁ!」 圭一は腰を止めると、そのまま何回か身震いした。 それと共に、沙都子の身体に液体を流し込まれる感触が伝わってきた。 「やぁぁぁぁ・・・」 処女喪失と種付けという二重の悪夢に、沙都子は気が狂いそうな思いであった。 おまけに、周りの酔っ払い達はきゃぁきゃぁとはしゃいで騒ぎ立てている。 「はぅぅぅ~!、圭ちゃんの特濃ミルクだよ・・・だよ!」 「ぐっげっげっ!、おぢさんも後で圭ちゃんのを味見してみるかなぁ~」 「私も圭一のオットセイミルクを飲んでみたいわね」 「梨花ちゃまにはまだ早いかもねぇ。あぁ、圭一きゅんのミルク飲んでみたひ・・・」 詩音は口から涎を垂らしながらうっとりと微笑んだ。 (あぁ・・・、にーにー、私、お母さんになっちゃうの・・・かなぁ・・・) 文字通り、“ミルク”塗れにされた沙都子は秘所から“ストロベリーミルク”を垂らし ながら、ぐったりと床に倒れ込んだ。 翌朝、前原家の居間は竜巻とゴジラでも通り過ぎたかという位に惨憺たる有様であった。 辺りに料理の残りが紙皿や割り箸と共に散乱し、おまけに誰かの“駅雑炊”までもが 板張りの床にこぼれている始末であった。 「あぁ・・・頭がイテェ・・・」 「ボクもイタイイタイなのです・・・」 「何故かな・・・かな?」 「この感覚・・・久しぶりね」 「ぐぎゃぎゃ・・・あら、沙都子ちゃんは?」 二日酔いで痛む頭を押さえながら方々を探し回ると、沙都子は風呂場に居る事が分かった。 「あ、圭ちゃんは入っちゃ駄目だよ」 「そういう事か・・・分かったよ」 昨夜、沙都子に何をしでかしたのか全く覚えていない圭一は、大人しく居間に下がった。 もし昨夜の出来事を覚えていたのであれば、沙都子に土下座して謝りに行った事であろう。 風呂場では、湯気が立ちこめる中、沙都子がしきりに身体を洗っていた。 ・・・それも、下半身を執拗に洗っているのが気にかかった。 「沙都子ちゃん・・・?」 「昨夜の後片付けで、身体が汚れちゃいましたのっ!」 沙都子の言葉には棘があった。昨夜された事を思えば無理も無いのだが。 「ボク達、そんなに騒いでいたのですか?」 梨花が、普段通りの表情で沙都子に問いかけた。 「梨花、貴方が一番酷かったですわよ!」 沙都子の語気は更に強まった。 「みぃ・・・」 梨花は困惑した表情で黙り込み、沙都子を見つめるのみであった。 困惑する4人を他所に、沙都子は密かに復讐を誓っていた。 (見てなさい・・・、私の花代は高く付くって嫌と言う程教えてやりますわ) ・・・この日の学校は、トラップ大豊作の地獄絵図になったのは言うまでも無い。 [完] ---- しかし、これだけでは終わりそうも無いのが恐ろしい所です。 散らかった居間を片付けに入った時に、誰も下着を履いていない事に気付いたり。 (勿論、それらは部屋の方々に転がっている訳です)