エロパロ板 ひぐらしのなく頃に 保管庫内検索 / 「夏の終わり4」で検索した結果

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  • 夏の終わり4
    夏の終わり3の続きです。 ===== TIPS 「あなた」 貴方の手は気持ちいい。ただ、ちょっと切ない。 まるで私を壊れ物のように扱うかのように優しすぎる。その優しさが切なすぎて私が声をあげてしまうくらいに。 貴方の唇は気持ちいい。ただ、ちょっと温かい。 親鳥が雛鳥の毛づくろいを手伝ってあげるかのように優しすぎる。その優しさが温かすぎて私の身体が火照ってしまうくらいに。 貴方の舌は私を狂わせる。ただ、私を狂わせる。 まるで媚薬を飲まされたかのように狂わせる。その狂気が愛しすぎて私の身体で貴方を包み込んでしまうくらいに。 貴方に触れられるのが好き。 全身を使って貴方に愛されているのを感じられるから。だから私はその愛を一身に纏って生きたい。 貴方に触れるのが好き。 全身を使って貴方を愛しているのを伝えられるから。だから...
  • 夏の終わり3
    ...―― 夏の終わり4に続きます。
  • 夏の終わり5
    夏の終わり4の続きです。 ===== TIPS 消えない印 人はこの世に生を受けてそれを天に返すまでにたくさんの罪を背負う。 例えば食だって。 生きていくためには食べなくてはいけない。 ものを食べるということは生命あるものの運命をそこで終わりにすること、即ち殺す事。 そして私たちは自分より弱い植物や動物を殺めて自分が生き長らえるようにと足掻く。 それは見苦しい事ではなく人が生を受けてからの「当然」の行為だ。 それが命を与えてくれた神への恩返しなのだとしたらどうだろう。 私はもっと食に対して特別な何かを見出すのだろうか。 ならば今私の手で抱かれているこの子だって。 私がこの手で彼女に傷をつけてしまう事、それは決して軽々しいものなんだというわけではなくて もっともっと尊くて儚くて…とても重要なものだとしたら。 私はこの子に対して...
  • 夏の終わり
    CP:梨花×沙都子(リバあり) 設定:祭囃し編の後日談。    羽入は澪尽しのような状態でいると思ってください(存在はしているけど梨花の前に姿を現さない)  鷹野の企みを打ち破って平穏な日々を送れる、と毎朝目が覚めるたびに心が躍った。早起きした方が競って破る日めくりカレンダーで日にちを見るのが毎日楽しみだった。毎日が笑って過ごせて、隣には沙都子がいて。本当に幸せだった。  ――だが、いつからだっただろうか。  沙都子が私に目を合わさなくなったのは。  沙都子が私に触れなくなったのは。  沙都子が私から離れていったのは。  ――沙都子が家に帰るなりすぐ出かけるようになったのは――。  帰宅してものの数分で私服に着替えた沙都子は私が部屋の換気を行っている隙に出かけようとしていた。 「沙都子?」 「何ですの、梨花…私急いでいるん...
  • 夏の終わり2
    夏の終わりの続きです。 ====  目を覚ました時には診療所のベッドで寝ていた。過呼吸と栄養失調が重なったんだと、梨花が監督に話をしていた。  気を失う前に私を呼ぶ梨花の声が嬉しかった、私を抱きすくめてくれた時に触れられたところがまだ熱く感じながらぼんやりしているとカーテンをあけて梨花と監督が足音が近づいてきた。 「みぃ~☆沙都子起きて大丈夫なのですか?」 「え、ええ…ご迷惑をかけてしまいましたわね…」 「いいんですよぉ~沙都子ちゃんのすべすべお肌に触れられるだけでこの入江は満足ですから」 「みぃ~沙都子、寝てても作動するトラップを仕掛けるのですよ☆」 「アハハハ診療所にトラップとはおちおち診察も出来ないですねぇ~」 「沙都子の身の危険を守るのが第一なのです」 「そうですわね…」  そんな他愛無い話を久しぶりにするだけでも固く閉ざしてし...
  • SSリスト (作者別)
    ...り2 夏の終わり3 夏の終わり4 夏の終わり5 眠れぬ夜に 眠れぬ夜に2 眠れぬ夜に3 ◆DzyKP0eLn6氏 すてきななまえ(レナ×圭一) 夕昏(レナ×圭一) 前編 夕昏(レナ×圭一) 後編 輿宮エ*本事情 たった一つの冴えたワッフル 未知なる悟史を夢に求めて 俺の願いは魅音の笑顔 俺の願いは魅音の笑顔 2 シザーハート 見えない何かに怯える夜 盥回し 壊 百万回やった(何を?)猫 僕は礼奈に恋をした 真夜中の抱擁 幸せのシチュー 決意 綺麗な手 ふぁいと ―stay hinamizawa― 嘆キノ森 嘆キノ森2 書き置き ◆Virgobc36M氏 傷の浅い娯楽 圭一×レナ 呼吸を止めて待っていて 必要悪の夜 ◆yNb1.jMivk氏 練習 ホームワーク ホームワーク2 無題(詩音×魅音) ◆eRDUfXaGp2氏 笑う鬼 笑う鬼2 笑う鬼...
  • SSリスト (ジャンル別)
    ...2 夏の終わり3 夏の終わり4 夏の終わり5 眠れぬ夜に 眠れぬ夜に2 眠れぬ夜に3 三四×梨花 練習 絡みつくものよ 鷹野×入江 綺麗な手 そんな彼女らの絆 酔神色鬼 黒沙都子×白梨花(賽殺し編) 古手さんが可愛いだなんて 無知な幼女の戯れ 園崎姉妹の黒歴史 詩ぃちゃんの保健室 d (梨花×レナ) 百年目の奇跡(小ネタ②) You give love a bad name you give love a bad name 2 キャベツと薔薇 k 変態レナ 沙都子編 l 変態レナ 羽入編 深奥の記憶 へたれ攻のススメ n 変態レナ 梨花編 無題(詩音×沙都子) 嫉妬(魅音×詩音) きょにゅー 羽詩 風邪ひき詩音 レナ魅(ラムネ) レナ魅(お風呂) 無題(梨花×魅音) スキだらけ ケジメ 【双】 缶詰 ふたりぼっち Tips「ひとりぼっち」 永遠廻し編 黄昏のトライアングラー1 ...
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    ...2 夏の終わり3 夏の終わり4 夏の終わり5 眠れぬ夜に 眠れぬ夜に2 眠れぬ夜に3 真夜中の抱擁 嘆キノ森 嘆キノ森2 深淵の檻 黒沙都子×白梨花(賽殺し編) 百年目の奇跡(小ネタ②) You give love a bad name you give love a bad name 2 ○梨花・羽入 酔神色鬼 無題(羽入から梨花へのお願い) 月下に啼いて 持余し編 羽入ちん☆ 黄昏のトライアングラー1 ○悟史・詩音(サトシオン) 飴渡し編 詩音アナザー 作者 1スレ目236 氏 詩音×悟史 詩音×悟史(エロ無し) 幸せな時間(悟史×詩音) サトシオンin女の園 100年の想い おいた (おもら詩音) めおと (悟×詩) 鬼隠シ (悟×詩) i 宙空~アナザー罪滅し~(悟史×詩音) Thanks 詩音の看病大作戦 欲望への第一段階(詩音×悟史) ○園崎姉妹...
  • SSリスト (総合)
    ...り2 夏の終わり3 夏の終わり4 夏の終わり5 二重罠 作者:腹黒屋丼兵衛 氏 圭一×沙都子(×梨花) ネタ 眠れぬ夜に 眠れぬ夜に2 眠れぬ夜に3 ノーパン魅音 覗き見 ~レナ~ ハ行 肌合し編(圭一×レナ) 発表会 ~はーれむ?~ 罰ゲーム:ババ抜き 魅音編 罵倒 ~レナシオ~ 罵倒 ~レナシオ~ 弐 羽入ちん☆ 羽入と圭一の一番長い日(前篇) 羽入と圭一の一番長い日(後篇) 羽入のポニテが見てみたい はにゅうのヤド 張込みin興宮 ひぐらし が 嘆くから ひぐらしのなく頃に 外典・花散し編 作者:ガチャ玉 氏 沙都子×梨花 ひぐらしのなく頃に ~色罰し編~ ひぐらしのなく頃に ~足攻し編~ ひぐらしのなく頃に ~言訳し編~ ひぐらしのなく頃に ~憑降し編~ ひぐらしハード 必要悪の夜 雛のなく頃に ―贄始め― 雛見沢の日常 ― 秘密 A― ― 秘密 B ― ― 秘密 C ―...
  • ある二人の終わりと始まり
    俺達の関係が、こんな結末を……あるいは始まりを迎えたのは、ある意味では必然だったのかも知れない。 今から三年前――昭和58年6月のある日、俺達は互いに自分達の多くのものを失った。 俺は両親と、家と……かけがえのない仲間達と……友人を……。 彼女は多くの親類と……仲間と……そして最愛の姉を……。 付き合うとかそういう関係ではなかったけれど、それでも何かと休日になるたびに俺達は共に過ごし、あるいは電話し合った。心の中にぽっかりと空いたものを埋めるように、互いに寄り添い合っていた。 彼女は想い人の帰りを待ち続け、俺もまた……かけがえのない日々の幻影を追い続けていた。ある日ひょっこりあいつらが帰ってくるんじゃないかって……そんなことを夢見ていた。 二人で墓参りに行って……そして彼女の部屋で、彼女と二人っきりで酒を飲んで……きっとそれがまずかったんだと思う。 酒を酌み交わ...
  • 神が堕ちる夏の夜
     人の身に例えるなら、それは喪失感という感覚に近いのだと思う。  自らの存在というもの……自分を自分として認識させる意識が、世界を渡るのと共に希薄になる。  神として残された力は、もうほとんど残ってはいない。本当にこれでもう最後だ。泣いても笑っても、これでもう最後。  自分の周囲の状況を確認する。  カレンダーなど見なくても、時間は分かる。……綿流しの十日前。その深夜。  そしてここは……。  彼女が視線を落とすと、暗がりの中で少年が眠っていた。 “ごめんなさい”  誰にも届かない彼女の呟きが、闇の中に溶けて消える。  神は人の世界に干渉出来ない。それは罪を犯してはならないから。罪と隔絶された世界に住まうが故に神。  では、神が罪を犯すなら?  それは……人に堕ちる。罪にまみれた世界に生きるのが人なのだから。  本来、それはあってはならないこと。しかしそ...
  • 眠れぬ夜に
    ※続き物になります。文末に次作へのリンクを貼っております。 CP :梨花×沙都子(リバあり) 設定:夏の終わりからの続編ですが未読でも楽しめるものとなっております。 注意:文中に生理描写がありますので苦手な方はご注意ください。  ある夏の終わりに沙都子と結ばれた。  思いもしない未来に戸惑ったけれど、それでも沙都子と共に歩む毎日はそれまで以上にきらめいて見えた。寝るのも惜しいくらいに一秒でも長く起きて沙都子と一緒に何かを過ごしていたかった。それは沙都子も同じだったのだろう、結ばれたあの日からというもの私たちはお互いの欲を満たすようにお互いを欲した。  基本的に沙都子が極端な恥ずかしがりなのか、事に及ぼうとするともじもじとしてしまうため毎度の事とは言え私は常々その些細な可愛らしさで簡単に理性を吹き飛ばして、沙都子を押し倒すという形が当たり前となっていた。なので常...
  • 祭りの始末
                祭りの始末  待ちかねた夕暮れを喜ぶかのように、ひぐらしが鳴いている。  一日の終わりを寂しがっているのか、それとも夜の帳を待ちかねているのか。どちらにせよ、彼らの声を聞くと、言い知れぬ寂寥感が込み上げてくる。  入江診療所の前に自転車を停めた富竹は、ふと思った。  入り口のガラス戸を開けて中に入ると、扇風機の風が身を包む。キンキンに冷えた都会の病院の冷房よりも、この優しい風の方が心地良い。  「もう、診察の時間は終わりですよ。」  受付に座っていた年配の女性が、渋い顔をしてこちらを覗く。しかし、富竹の顔を見て  「ああ、富竹さんですかあぃ。」  と、笑みを浮かべた。  医療スタッフ以外の受付や事務員、清掃員などはほとんどが地元の出身で、富竹の正体を知らない。  入江所長の学生時代の友人というのが、病院内での富竹の立場だ...
  • おさわり会 弐  ~はーれむ?~
    おさわり会 ~はーれむ?~の続き 圭一は沙都子をえらく気に入ったらしい。 もう集中攻撃。 オットセイでね!!! 沙都子の顔の前で舞う。 踊りまくるの。 あの奉納演舞という名の古手家侮辱の舞いを! 腰をグイグイ突き出す。 オットセイをグルングルン回す。 どうなってんだそれ!? 目の前のそれに沙都子はもう大笑いなの。 止まらない止まらない。 死ぬ! 沙都子が笑い死んでしまう! あんなふざけた舞いで私の天使が殺されてしまうー!? 「沙都子ぉー沙都くぉーほーらにーにーだよー? にーにーのにーにーの舞いー!」 「け、圭一さ、もうやめてくださいまし……わかりましたから、わ、わかりましたか、ら……」 「おう、じゃあやめてやるぜ。 どうだ沙都子、にーにーのオットセイはおもしろいだろう? ぜんぜん怖いことなんてないんだぜーほーらぐるんぐるんぐるんどーん!どーん!」 ...
  • おさわり会 ~はーれむ?~
    発表会 ~はーれむ?~の続き このままじゃ全員が圭一の手篭めにされる。 この変態男のハーレムに入れられる! なんだかすっかり楽しい放課後の罰ゲームみたいになってるけど……これは異常。 絶対に異常なのよ! 有り得ないありえない! だ、だってね? ほらほらほら! 圭一はあいかわらずオットセイを出してるのよ? もうぶらんぶらん丸出しなのよ!? 女の子にそんなもの見せつけないでって! ふ、普通に犯罪でしょうが!わかってんの!  あんなビンビンに大きくして……ガッチガチに硬そうで……も、もう見てられない。 し、しかもさ? 私達を『オカズ』にしてるのよ? この男、すごいいやらしい目で見てる! こんな屈辱的なこと、許せないでしょ? うああああ身体じゅうがゾクゾクするぅ……。 なのに、なのになのになのに! なんでみんなこの男の口車に簡単に乗せられちゃうの? 圭一はなおもオ...
  • トラップバスター (後篇)
    トラップバスター (中篇) 必死になって俺を支える沙都子を見て思う。 出来るじゃないかよ。お前、人を救おうとしているじゃないか、罪を償おうとしているじゃないかよ・・・。 しかし、人間の力には限界がある。苦痛に顔を歪める沙都子に、その限界が近づいているのは明らかだった。 「畜生ォォッ!誰か、俺はどうでもいいッ!沙都子を、沙都子を助けてくれぇっ!!」 来るはずの無い助けを求める声が、山中に響く。神様でも、悪魔でも、オヤシロさまでもいい!誰か沙都子を助けてくれぇ・・・。 全てのものに俺が祈った瞬間。奇跡が起きた。 「どうしたんだっ!」 近くで響く、力強い男の声。さらに俺が叫ぶと、まるで機関車が走るような地響きが近づいてきた。 「「富竹さんっ!!」」 まさか、ありえない。沙都子を抱え上げた姿を見るまでは信じられなかったが、その頼りなさそうな顔は正しく富竹...
  • 誕生日裸祭り事件・後編
    誕生日裸祭り事件・前編 誕生日裸祭り事件・後編 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ついに俺の一人勝ち。 最初のターゲットは・・・パンツ一枚の沙都子! 「わかるなぁ、沙都子ぉ~?そのスジをさらすんだー!!!!!」 「ふ・・・ふ・・・・・・ふわあああああああああああん!!!!!!!!」 沙都子は号泣しつつ、俺にパンツを投げつけた。 一緒にバレーボールやバスケットボールまで飛んできたが、スジを垣間見ることに成功した俺は満足だった。 「最下位は沙都子に決まりだね!」 「わたくしの誕生日ですのにー!!!」 「沙都子ー、全部終わるまで着ちゃ駄目ですよー?」 「はぅー。涙目の沙都子ちゃんかぁいいよ~」 「かわいそかわいそなのです♪」 主賓といえども容赦はしない。 それがわが部活の恐ろしさだ。 次のターゲットは、沙都子と同じくパン...
  • 圭一×(魅音+詩音)
    ある日、時を止める能力に目覚めた圭一。 そして当然の事ながら、若い健康な男子として、至極有り体にこの能力の悪用方法を考え付いた。 詩音「あれ? 一体なんの用事ですか圭ちゃん」 魅音「しかもなにそのラジカセ?」 圭一「ん? いや、なんでもねえよ」 そこで圭一はラジカセのスイッチを押した。 すると、曲が流れ出すのと同時に時間が止まった。 フカーイーナゲーキーノーモーリー 圭一「フハハ! 動けるぞ! 止まった時の空間を俺だけが自由に動くことができる!」 魅音と詩音は目の前でまばたきもせずに硬直している。 圭一は恐る恐るながら魅音の胸の先を突っついた。 そして、全く反応が無いことを確認して、今度はがしっとわしづかみにした。 圭一「うおお! 柔らけー! 父ちゃん、俺は今猛烈に感動しているぜー!!!」 次第にだん...
  • 「祭りの後、最後の日」富竹×鷹野(エロなし)
    今でも時々、夢を見る。 ジロウさん、あなたが「こんなことはやめるんだ」と言って。 私は悩んで、でも結局は頷いて、「そうね、やめましょう」と答える。 それで何もかもが終わりになる、そんな夢。 でも、そうはならなかったからこそ、今の私がある。 あそこでジロウさんの言葉に頷いていたら、 私は「東京」の手で亡き者にされていただろう。 彼らにとっては、あの事件は「起きなければならなかった」のだから。 それでも時々、私は夢を見る。 何も起こらず、何もかもが平穏に過ぎていく夢を。 「これで、終わりですね」  入江は最後の資料をファイルに綴じると、それを私に差し出した。 「日付は鷹野さんが書き込んでください。それはあなたの役目だと思います」 「……ありがとう」  私はファイルの表紙に、今日の日付を書き入れる。昭和61年3月31日。ファイルのタイトルは、 「雛見沢症候群の研究と治療に関する最終報告書...
  • ふぁいと ―stay hinamizawa―
    沙都子ちゃんは、あまりの痛みに身をこわばらせていた。 「ゃぁぁああッ! ぬ、抜いて、抜いてくださいまし、抜いてくださいましぃぃ!」 「大丈夫ですよ……沙都子ちゃん……まだ、始まったばかりですから」 自分が自分で嫌になる。 沙都子ちゃんが好きだというのに……いや、好きだからこそやっているのだが…… とにかく私は、抽送を続ける。 「やっ、やっ、やですぅぅ、ぬ、ぬぃてぇぇ! ふわぁああああああん!」 「沙都子ちゃん、もうちょっとだから、もうちょっとだから、我慢して!」 私もつらいというのは、たぶん自分を誤魔化すための言葉だ。 事実私は、辛くないのだ。 それどころか、愉悦の笑みさえ浮かべてるではないか。 そんな自分の内なる暴力性に気付き、 うろたえ、蔑み、嫌っていようと…… 私は続けるのだ。 「沙都子ちゃん、これで、最後だから」 ...
  • 無題 圭一×魅音 前編
    「さぁ魅音。覚悟はいいな?」 圭ちゃんが嬉しそうに私ににじりよる。 「うぅ…」 約束は守らなければならない。私は観念して、その場に跪いた。 きっかけは、圭ちゃんの筆箱がなくなったことだった。 「魅音!」 「おじさんじゃないよ!」 「嘘だっ!」 「嘘じゃない!犯人がおじさんだったら犬の真似でもなんでもするよ!」 そんな約束をした。 家に帰って鞄をみると、中には圭ちゃんの筆箱があったというわけ。 …入れた覚えはないのに。 「犬の真似でもなんでもするんだよな?」 「そうだよ!圭ちゃんの犬になったげるよ!」 覚悟は決まった。四つん這いになって圭ちゃんをにらみ付ける。 「これでいい?」 「おや?犬って日本語話したっけな?」 「うぅ…」 屈辱だ。身に覚えのないことで、こんな… 「首輪もつけないとな」 圭ちゃんは...
  • 茜×圭一
    「義母さん…やっぱりいけませんよこんなこと」 「大丈夫さね。魅音も鬼婆も今日は帰ってこないんだ。たまには親子水入らずで楽しもうじゃないか」 そういうと唇を重ねる 「義母さん…」 二人の舌が激しく絡み合う 「おやおや?もうこんなになってるのかい?」 圭一の股間に手を伸ばす。圭一のオットセイは既にはち切れんばかりに大きくなっていた 「義母さん…!そこはまずいっすよ!」 「そんなことないさ」 「でも…仮に義父さんにばれたら…」 仮にばれれば間違いなく二人ともけじめをつけることになるだろう。しかし茜はそんなこと関係ないとばかりに圭一のオットセイを口に含む 「義母さん!ああっ!もう!」 茜の老獪なテクニックで圭一はあっさり絶頂に達してしまう 茜は圭一のそれを飲み込むと...
  • 魅音×沙都子×圭一
    放課後、夕日の差し込む誰もいない教室。そこに魅音はいた。――――机の角に自分のソコを押し付けて、喘ぎながら。 「はっ、んぅ、圭ちゃ…っ!」 事の発端は些細なことだった。 忘れ物を取りにきたら、教室があまりにも静まり返ってるもんだから。…こっそりと圭一の机に座ってみたのだ。 ―――年頃の恋する乙女なら一度はやってみたいこと。 それがあろうことか下心が出て、ダメだダメだとは分かっていても、そして……………今に至る。 「ん、んっ、んんん…!!」 圭一の机の角を、ちょうど自分の気持ちいいところに押し付ける。ごり、とした固い感触。 本当にちょっとした好奇心というか……冗談のつもりだった。 そういう本とかに載っている話を真似してみようと思っただけだった。 やってみても、最初は別に何てことないと思っていた。 けれど徐々に、好きな男の子の机でこういう…...
  • カモン・エンジェル!
    見てはいけないものを見てしまったことがあるだろうか。 見てはいけない、すなわちタブーとされる物事を見てしまうということがその定義であるとするならば、私は今、その見てはいけないものを見てしまっているということである。 「お、や、じ・・・。」 「あ、圭一くんの、お父さん、かな、かなぁ・・・?」 私の目の前には二人の人影がある。 一人は私の愛すべき家族であり、一人息子の圭一。もう一人は、その女友達である竜宮礼奈ちゃんだ。 驚いたようにこちらを振り向き、完全に固まっている。 二人とも膝をつき、圭一の手は礼奈ちゃんの両肩に優しく置かれていた。 キス・シーン(はぁと おお、おおお、おおおおおおおっっっっつ! テレビと漫画以外で、初めて見たっ!! しかも、あどけなさが残る、自分の息子のキスシーンだぞッ! 私の心にズキュゥゥーン!とか、ドォーーー...
  • 入江×羽入の陵辱物っぽい…何か
    痛い! 「あ…ぅ、あああぅぅぅ。」 千年ぶりに得た肉の体から受ける感覚は容赦なく鮮明で、羽入にとっては 受け入れがたい物だった。 「いやっ、痛いのです。あぅっ。」 「暴れてはいけませんよ、羽入ちゃん?」 羽入を見下ろす入江の顔は、普段と変わらない。 その、どこまでも人の良さそうな笑顔が、かえって羽入の恐怖心を煽る。 「羽入ちゃん、頑張って…。」 レナだった。 既に入江から『お注射』されてしまったレナだって痛みを感じているはずなのに、 彼女は健気に微笑んで羽入を力づけようとしてくれている。 …レナだけじゃない。 魅音も沙都子も梨花も圭一も、自分の痛みを隠して羽入を励まそうとして くれている。 でも。 「嫌なのです! お注射なんて要らないのです!」 入江の合図に男たちが動く。 幼いと形容しても差し支えない...
  • 季節のなかで
    「先生、さよーならー。」 「また来週~。歯ぁ、磨けよ~。」 最後まで残っていた生徒を見送り、知恵は職員室へと戻っていった。 今日は半ドンの土曜日ということもあって、子供たちの帰宅も早い。 職員室に戻ると、知恵は出席簿を机に置き、椅子に座った。 校長の海江田は、昨日から教育委員会の会合のため出張しており、来週まで留守をしている。 久々に一人で過ごす昼の職員室であった。 知恵は鞄の中から、今日も作っておいた弁当箱を取り出すと、待ちかねたように包みを解き、蓋を開けた。 とろみを帯びた赤茶色の液体の中に、刻んだニンジン・ジャガイモ・タマネギ・鶏肉が彩りを与え、心地よい刺激臭が、鼻を包む。 その隣には白いご飯が仕切りで分けられ、隅に薄赤の福神漬けがちょこんと、かしこまった様に乗せられていた。 カレーライス。 知恵留美子にとってそれを食べる時が、人生で...
  • 死者の時間【前編】(黒入×沙)
    入江×沙都子。 入江黒幕設定(皆・祭とはいろいろ矛盾します。特に経済状態)の陵辱物。 軟禁状態でメイド服を着せてエロります。 途中で入江に気弱スイッチが入って、エロなし純愛+バッドエンドにシフト。 あなたには後半を拒絶する権利があります。 目を覚ますと、沙都子は知らない場所にいた。 フローリングに木製の家具、淡い色をした壁紙の…外国の映画に出てくる子供部屋の ような可愛らしい部屋だった。 およそ視界に入るもの全てに見覚えがなく、唯一自分の物だと分かるのは身につけている チェックのパジャマだけだ。 「…梨花?」 隣で眠っていたはずの親友の名前を呼ぶが、当然のように返事はない。 沙都子はそろそろとベッドから下り、ドアを開けてみた。 (ここ、どこですの?) 廊下にも見覚えがない。 彼女はひとまず部屋に戻り、少しでも情報を収集するために...
  • 月下に啼いて
    月の下……神社の社で僕は独り悶える。 どうせ幽体である僕は梨花以外の誰の目にも見えない。 どれだけ乱れようと、それを恥じる必要も無い。 けれどそれにも拘わらず屋外での行為は、かつて肉を持っていた古き昔のなごりなのか……背徳的なものを訴えてきて……更に僕の情欲を刺激する。 半裸になり、ほとんど衣服が意味を成していない……ただ布をまとわりつかせただけの状態で、獣のように僕は啼く。 「ハァハァ……梨花、そこですそこ……もっと……激しくぅううっ!」 別に梨花がそばにいるわけじゃない。 梨花は沙都子と住むプレハブ小屋の中にいる。 けれど私がこうして悶えるのは梨花のせいだ。 梨花と共有している感覚は味覚だけではない。彼女には黙っているが、本当は性感といった刺激も共有している。 実体を持たない僕にとっては味覚や嗅覚、そして触覚といった感覚は特に得難いものであり、それ故なのか……梨花か...
  • オヤシロ様の罪
    「……はぁ……」 空に満点の星空が浮かぶ真夜中。 梨花は窓のふちに腰をかけながら、そう深くため息をついた。 その手には愛用のグラスが握り締められており、中には彼女の大好きな紫色の液体がなみなみと注がれている。 そのグラスの中の氷をカランと鳴らしながら、梨花は憂鬱そうな表情でふたたび美しい夜空を見上げていく。 「…………ふぅ……」 一口、そして二口……手元のグラスを口に運ぶと、梨花は今夜もう何度目かというため息をついた。 どこか色っぽい雰囲気を漂わせながら、ワインを片手にため息をつく少女……。 はたから見たらまるでどこぞの熟女がするような仕草にも見えるだろうが、そこに腰をかけている梨花の身体はまだとても小さく、幼い。 だがだからこそ余計に、それを見てるものにとってはとても物悲しく感じられた。 「あぅ……あの、り、梨花……?」 ついに我慢できず、...
  • 羽入と圭一の一番長い日(後篇)
    前篇 羽入と圭一の一番長い日(前篇) 約束を守る最上の手段は決して約束をしないことである。 『ナポレオン言行録』より カエサル「賽を投げろ」(「賽は投げられた」の原語) プルタルコス『ポンペイウス伝』より あの後、ボクは圭一のお家から、梨花たちにバレないように神社に戻ったのです。 何もなかったように目を覚まし、登校し、そして今――放課後の部活を迎えたのです。 …今日はバレンタインデー。そして、圭一にチョコをあげようとしているのが、ボクを含めて――六人。 レナ、魅音、詩音、沙都子、梨花、そしてボクなのです。 みんな愛しの圭一に手作りのチョコをあげようとしているのは、女であれば分かってしまうことなのです。当然、ボクも。 でも、そこはボクたち部活メンバー。どんなことでも過酷な「部活」になるのです。 「じ...
  • プリンセス・オブ・トミタケ ~究極 男の妹~
    私、前原圭一は、操を狙われていました。 なぜ、どうして、操を狙われたのかはわかりません。 ただひとつ判る事は、 オヤシロさまの祟りと関係があったと言う事です。 どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。 これをあなたが読んだなら、その時、私は廃人になっているでしょう。 意識があるか、ないかの違いはあるでしょうが。  おかしい、何かがおかしい。  俺の名は前原圭一。東京からこの雛見沢へ引っ越してきたばかりの、村のニューフェイスだ。村のみんなは優しくて、初めての田舎暮らしに慣れない俺をあれこれと面倒を見てくれた。  よく耳にする、田舎は余所者を受け付けないなどという事もなく、俺はこの数ヶ月間を都会に居た頃とくらべて雲泥の差といってもいいほどにリラックスして送ってこられた……。  だけど、あの晩……綿流しのお祭りを境に...
  • 張込みin興宮
    ネオンサインが輝く深夜の歓楽街。 その歓楽街から程近い、沿線沿いの古いアパートの一室に、俺は潜んでいる。 フォークソング全盛期のような、四畳半の一室。下宿していた学生達の落書きだろうか、「造反有理!」「日帝粉砕!」の文字が、煤けた壁に残っている。 俺は近場の商店で買っていたアンパンを、油紙の包みから取り出して、口に放る。随分前に蓋を開けた牛乳瓶は、既に生温かった。 腕時計を見て時間を確認する。もうじき日が変わる時刻だ。 そろそろかと思い、例の道具の点検を行う。懐中電灯を取り出し、か細い光でテープが巻き戻っているのかを確認すると、俺はふぅっと溜め息を付いた。  それと同時に、アパートの外階段の辺りから人の話し声が聞こえた。 若干甲高い女性の声と、酔っているのであろうか、妙に上機嫌な中年男性の声。 俺は目標が帰ってきたことを悟ると、すぐに引いてある黒電話のダイヤ...
  • 夢月祭夜 沙都子ルート
    rァ 沙都子かもしれない 俺以外にまだ眠れない奴がいるのかと思い。そっと布団から抜け出し、障子へと移動する。 「沙都子? お前まだ起きてたのかよ?」 戸を開けると、そこには沙都子が立っていた。 「圭一さんには言われたくありませんわね。圭一さんも同じじゃありませんこと?」 若干むくれながら言い返してくる沙都子に、俺は苦笑を返した。 「それもそうだな。……魅音に知られたら何て言われることだか……」 「その魅音さんが凄いいびきなんですのよ? おかげで眠れないったらないですわ」 「そうなのか? じゃあひょっとしてレナや梨花ちゃん、羽入も起きてるのか?」 「皆さんはすぐに寝付いたようですわね。……あのいびきの中でも眠ったままというのが信じられませんけど……」 羨ましい限りですわ、と沙都子は肩をすくめた。 「なるほどな。……でも沙都子、いつまでも夜風に...
  • さよならは冗長に(後篇)
    さよならは冗長に(前篇) さよならは冗長に (後篇) 久しぶりに嗅ぐ欲望の匂いは、やはり栗の花の香りがした。 迷いの消えた圭一の行動は、思春期の少年らしく直接的なものだった。 襟元から手を入れて直に私の胸を掴み、その感触を愉しむ。直ぐに両手が乳房を覆い、這うように指が動くのを感じた。 私も襟をはだけて圭一の手を自由にさせる。加減を知らない圭一の愛撫は相変わらず痛みが伴うが、その荒々しさにすら胸が熱くなってしまう。 愛撫が一段落すると、圭一は乳首を口に含んで転がし始めた。頭を抱えると、夢中になって吸い続ける。 「んっ、圭一・・・。もう少し、優しく・・・」 胸元に目を向けると、圭一の顔。息を吸うために口を離す度に、唾液で濡れた私の乳首が鈍く光る。 「すげぇ、羽入の胸・・・。柔らかくて、温かくて・・・」 思うように私の胸を動かす圭一が...
  • トラップバスター (前篇)
    トラップバスター 秋の夕日に照る山もみじ・・・。 日本の自然は、特に秋のそれは美しい。 夏の盛りに青々と茂っていた木の葉が、寒さの訪れと共に色褪せ、やがて地面に落ちて土に還る。 自然のサイクルの中で、木の葉に現れる色合いの変化。緑から黄色、そして紅に染まるその様子は、少女が着物を着せ替えしている姿に例えて良いのかもしれない。 『ちょ、ちょっとアンタ!何見てんのよっ、このヘンタイ!!』 だとすると、秋の山を訪れて紅葉を楽しむ旅人は、皆すべて少女の着替えをのぞきに来るヘンタイとも言える。 突然の来訪者に戸惑い、慌てて身を隠し、モノを投げつけるその様子は、まさにツンデレ。時折落ちてくる木の葉や木の実も、このように考えると趣があるものだ。 だが膨らんだ妄想を愉しむ余裕は無かった。 俺は今、古手神社の裏山を歩いている。獣道という言葉が相応しい、細く...
  • 鬼畜王K1 ─Apocrypha─<外典>
    今日、私は、私の教え子を三人失いました。 私は雛見沢分校の教師として、今日まで幾人もの子供達を導いてきました。 しかし、他人を――しかも無二の友人を――その手に掛けるような教え子を育ててしまったことは、すなわち私の教育が間違っていたことに他なりません。 私は子供達に、なによりも「他人への優しさ」を説いたつもりでした。 自分のことだけを考えず、仲間と喜びを分かち合える優しい人間であれ――それは何にも増して美しいことであり、人が生きていく上で一番大事なことだと思っていました。 それも今となっては、虚しく感じられてなりません。私の信念は、三人の教え子の死と同時に葬られたのです。 私の教えが正しければ、彼らが悲しい末路を辿らずに済んだはずなのに。私が未熟であったがゆえに、彼らを救えなかった。 彼らの訃報を聞いた時、張り裂けんばかりの慟哭がまず私を襲いました。...
  • トラップバスター (中篇)
    トラップバスター (前篇) 最初は、俺が振り向いた顔があまりにも恐ろしかったので、沙都子が驚いたのだと思った。 そりゃあ、橋の上で突然背中に触れられたら誰だって驚いた顔をするだろう。 しかし、沙都子の様子を見ると、その様子は俺の顔だけに驚いたものではないのだと、すぐに分かった。 「さ、沙都子・・・?」 俺は両手で顔を覆った沙都子の肩に手を置いた。その瞬間 「ご、ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい圭一さんっ!!」 俺の手が、強く打ち払われた。数秒遅れで痺れるような痛みが掌に伝わる。 「ど、どうしたんだよ。いきなり?」 沙都子の気に障ることでもしたのだろうか?俺は努めて優しく声をかけた。 しかし、沙都子は俺を見据えたまま首を振るだけで、徐々に後退りを始めていた。あの、ごめんなさいという謝罪の言葉を繰り返しながら。 「おい、沙都子。一体どうし...
  • お魎メモリアル
    カナカナカナカナカナ…… ひぐらしのなく夕べ、一人の長い髪をひっつめた女性が早歩きで寒村のあぜ道を通り過ぎていく。 手には一抱えあるふろしき包み。 夕暮れの中では分かりづらいが、わずかに顔を赤く染めて彼女は村の中心、神社へと足を速める。 「ふいー、そろそろ休憩にしましょうや、宗平」 「ああ、わかっとるよ喜一郎。さて……と」 高台の神社では、明日の祭に備えて二人の青年がいくつかの屋台じみた小屋を建て終わり、休憩に入るところだった。 まあ、所詮は片田舎の神社。時代が移ればもっと立派になるかもしれないが、こじんまりした出し物がいくつかある程度のものである。 もういくつかばかり作業を繰り返せばそれで終わり。最後の休憩と言ったところだった。 と、田舎らしく暮れる前に夕餉の匂いが漂いだす中に駆けて来る小柄な影がひとつ―――― 「お兄さーん!!」 青年たちが振り返り鳥居のほ...
  • 兄から恋人へ
    ひぐらしのなく頃になると、もう夏なのだと思う。 去年の冬、沙都子の兄、悟史が帰ってきた。 病を患っていて意識昏睡の状態だった為、沙都子には伏せられていたそうなんだが、遂に意識を取り戻したのだという。 悟史を慕い続けていたという詩音と一緒に、沙都子は入江医院でリハビリに励む悟史の元を毎日見舞っている。 それは、今まで兄の帰りを待ち続けた沙都子にとって、とても幸福なことだろう。 雛見沢で虐げられ続けてきた沙都子にとって、兄の帰りを待つことは生きるアイデンティティだったのだから。 あいつは、小さな身体で両脚を踏ん張って、どんなに強い風に吹かれても、強い雨や雹に打たれても必死で立ち続けた。 そんな沙都子を、俺は守りたかった。 沙都子がいつも笑っているように、悟史の代わりに沙都子の兄として、あいつを守らなくちゃと思ったんだ。 北条鉄平により、沙都子は笑えなくなって...
  • 嘆キノ森
    私は、必死だった。 とにかくここを抜け出そう。 この村を抜け出そう。 そうして……どうする? 不意に私が立ち止まったからか、 沙都子は驚きの表情を見せた。 あたりはひぐらしの、近くで聞くとけたたましいほどの鳴き声で、静かとは程遠い場所に居たのに…… 私は、いや、私たちは……静寂の真ん中に居た。 「ここは……どこですの?」 「どこだっていいのです」 少しきつい言い方だったかもしれない。 沙都子が肩がびくんとはねた。 強い日差しがちらちらとしか突き刺さらないのは、 深い深い森のおかげだ。 谷河内のほうの森は、避暑にぴったりだった。 まだ六月だというのに、真夏日のようなこの日々に、 二人は汗をかいていた。 もしかしたらその汗は、暑さや運動のせいだけではないのかもしれない。 今回は……鉄平が来たのだ。 そ...
  • 沙都子ルート
    沙都子かもしれない 俺以外にまだ眠れない奴がいるのかと思い。そっと布団から抜け出し、障子へと移動する。 「沙都子? お前まだ起きてたのかよ?」 戸を開けると、そこには沙都子が立っていた。 「圭一さんには言われたくありませんわね。圭一さんも同じじゃありませんこと?」 若干むくれながら言い返してくる沙都子に、俺は苦笑を返した。 「それもそうだな。……魅音に知られたら何て言われることだか……」 「その魅音さんが凄いいびきなんですのよ? おかげで眠れないったらないですわ」 「そうなのか? じゃあひょっとしてレナや梨花ちゃん、羽入も起きてるのか?」 「皆さんはすぐに寝付いたようですわね。……あのいびきの中でも眠ったままというのが信じられませんけど……」 羨ましい限りですわ、と沙都子は肩をすくめた。 「なるほどな。……でも沙都子、いつまでも夜風に当たっ...
  • ― 秘密 B ―
    長い眠りから目覚めた北条悟史を待っていたのは、友人たちと見慣れない一つ年下の少年、以前よりもはるかに生き生きと力強い眼をした妹の姿、温かくなった住み慣れた村の空気だった。 色々あって、園崎家頭首がダム戦争の終わりを明言したらしい。 悟史の胸をよぎったのは、これで多くの重圧から解放されるという安心と、今更何を――という複雑な感情だった。諸手を挙げて喜ぶだけで終われるほど無邪気ではなかった。 彼に味方なんていなかった。けれど、どっちもどっちだと彼は自嘲する。最後には色んな人を疑って遠ざけて傷つけた。そりゃ雛見沢にいるという神だって呆れるだろう、と。 彼はまた全ての感情を抑え込んで、他人よりも自分の内に害悪と責任を見出す。悟史とは、そういう人間だ。 だから、クラスメイトである二人の少女たち――園崎魅音と竜宮レナの、許しを乞うような眼差しが、痛かった。 ――ごめんなさい。 ...
  • 鬼の刺青
    鬼の 刺 青 夏の日差しが照りつける部屋の中で、俺たちは卓袱台を挟んで向かい合っていた。 卓袱台の上には、筆記用具に参考書とノート、そして俺が運んできた麦茶が雑然と置かれている。 進学のために勉強を見てもらいたいと言ってきた魅音の面倒をみてしばらく経つ。最初は興宮の図書館で教えていたが、移動にかかる時間が勿体無いということで、最近はもっぱらこの俺の部屋が教室となっている。 「あ~、圭ちゃ~ん」 参考書を覗き込んでいた魅音が、ぐしゃぐしゃと頭を掻いて首をかしげる。 「どうしてもおじさんにはわかんないよ~。おしえてぇ~」 机に座って十分も経たないうちに音を上げやがった・・・。俺はやれやれだぜと呟いて、渡されたそのページを眺めた。 「げっ、魅音。ここって、一年の時に勉強していれば理解できているはずだぞ・・・」 魅音の知識は偏っているというかなんと言うか、...
  • L5沙都子×圭一
    沙都子の叔父を殺してから世界がおかしくなった。仲間達の奇妙な言動。俺が望むと次の日には死ぬ力。そして殺したはずの叔父が生きていること。「いいさ。生きてるなら生きてるで……何度でも殺してやる。」俺は家の倉庫から鉈を取り出し、新聞紙に包み家を出た……。 沙都子の家の前から様子を伺うが、叔父のバイクがない。 出かけてるのか? 家の前まで行き施錠の有無を確かめる。……開いてる。まあいい。中でまつか。 家の中を歩いていると、妙な音が聞こえてきた。……風呂場から聞こえる。 風呂場の前まで行くと、沙都子の服があった。 こんな朝早くから風呂に入るわけがない。 まさか……昨日から入っているのか! 「沙、沙都子!大丈夫か!返事をしろ!」返事はない。くそ……! 「は、入るからな!」 ドアをこじ開けると中には沙都子がいた。ぐったりとして動かない沙都子が! 「沙、沙...
  • m 変態レナ 外伝 圭一編
    マッサージローションが必要です。 睡眠薬入りシュークリームが必要です。 m 「な、レナ。次の祭日開いてるか? 」 帰り支度をしていた私にいきなり空気読めない2号こと、圭一くんが話を掛けていた。 「……えと、何かな圭一くん? 」 正直、男の子と話すのは面倒くさいのだが一応は友達として通っている。ここは話を聞いてやる。つんと無視するわけにもいかない。 「あのさ、映画見に行かないか。一緒に」 どうやらデートのお誘いのようだった。無論私はそれを断る。大事な沙都子ちゃんのお勉強と体を見なくてはならないし、何よりなんで圭一くんなんかと遊びに行かなくちゃいけないのだ? どうせ遊び終わった後は私とセックスを求めてくるのだろう。男子ってそんな生き物だ。下半身が全ての厭らしい獣だ。気持ち悪い。 そんなに寝たけりゃ魅ぃちゃんを誘えばいいのに。あの子は圭一くんに惚れているようだし、...
  • 兎の様に(前編)
    前回までのお話 それぞれの愛し方 「おい。魅音、大丈夫か?もう外は真っ暗だしさ、そろそろ帰ろうぜ?」 そう言う圭ちゃんの声が耳に微かに届く。 ボーッとする頭で、さっきまでの事を思い出す。 ああ、そうだ・・・私は圭ちゃんのペットになったんだよね? いや彼女かな? それとも両方だっけ?分かんないや・・・。 悲しい、悔しい、嬉しい、どれか分からない涙が一滴頬を流れた。 力の入らない手を支えにして、ゆっくりと身体を起こし、足首にかかっているショーツを履き、乱れた制服を直しながら口を開く。 「うん。そうだね・・・。早く帰らないと圭ちゃん怒られちゃうね」 ちなみに婆っちゃは今日からお母さんとお父さんに連れられて北海道に旅行に行っている。 確か三泊して帰って来る予定だったはずだ。 だから遅く帰っても大丈夫だが、圭ちゃんの両親が心配...
  • ありがとう。~予想外~
    前回 ありがとう。~ワン・ショット・ライター~ 沈黙。 重い空気がダム工事現場跡に流れる。いつの間にか蝉の鳴声も聞こえなくなっていた。 今日は暑い。真夏の太陽が容赦無く、私達の上に降り注いでいる。 「・・・あ、あはははははは!じょ、冗談が過ぎるよ?詩音。」 お姉が真っ青な顔で問い掛けてくる。 レナさんも「そ、そうだよ!何で圭一君の名前が出てくるのかな?かな?」と続けて言う。顔は笑っているが目は笑って無い。 レナさんの目に、いつもの可愛らしさは無く、怒りが渦巻いているのが分かる。この目で見られると怖い。正直逃げ出したくなる。 「・・・すいません。本当です」 だが逃げてどうなる。私は圭ちゃんと一緒に居たいのだ。私は絶対に引かない。 また沈黙が訪れる。しばらくしてお姉が、うわ言の様に「こりゃ参ったね・・・」と言って片腕で自分の視界を遮り顔を上に向ける。そ...
  • 魅音と圭一の入れ替わり
    ひょんな事から圭ちゃんと入れ替わってしまい、 私は前原圭一として圭ちゃんの部屋にいる。 このパラレルワールドな状態を 古手神社の巫女さんである梨花ちゃんならなんとかしてくれるかもしれないという事で 明日の朝一に学校で梨花ちゃんに相談しようということになった。 本当だったら今すぐにでも相談に行きたかったけど 時間も遅かったし二人きりで頑張って生活している 梨花ちゃんと沙都子にこんな時間に迷惑もかけられなかったので 私と圭ちゃんは今夜はお互いの家で休むことにした。 圭ちゃんがばっちゃ相手に変なヘマしてなければいいんだけど…正直心配だなぁ…。 前原家の両親はとても朗らかで楽しい両親だったので 最初は緊張したものの割りとすんなり馴染む事が出来たし、 圭ちゃんを毎日見てるだけあって私の演技もなかなかのものだったと我ながら思う。 でも汗も...
  • 忘れてはいけないこと:alter
     どうしてか……ここ最近、ずっと気分が悪い。  レナから綿流しという言葉を聞いたときに、何かがちくりと胸の奥を刺した。 綿流しが近付くにつれて、何かが胸の中で育ってきた。  今目の前で起きていることが、聞いていることが……感じているすべてが、もやの掛かった……夢のように、何かが隔てられているように虚ろな気がする。  楽しいのに……こんなにもみんなと一緒にいて楽しいのに、楽しいと感じているはずなのに、どうしてこんな気分になるのだろう。  そうだよ。……昨日だって、あんなにも楽しく綿流しのお祭りを楽しんだじゃないか。  けれど、心の底からはしゃぎ回っている自分を、冷ややかに自分が見下ろしている。  しかもその自分はいつまで経っても俺から離れようとしない。いつも俺の後ろをぺたぺたと……。  大石という刑事に――富竹さんが死んで鷹野さんが行方不明になった――と聞かされたときでさえ、...
  • You give love a bad name
    「はぁ、はぁ…」 夕暮れ時の部屋に梨花のあえぎ声がひびく。 窓からさしこむ鮮やかなオレンジ色の光。その中に床に座り込み、自慰にふける少女の裸体が浮かび上がる。 仮にこの時、梨花の部屋をのぞいている者がいたとしたら、この光景を淫靡というより美しいと感じてしまったことだろう。 もちろん当の梨花本人には、そんなことを考えている余裕など無かった。息を荒げ、右手で自らのまだ無垢なピンクの乳首を、左手で自分の股間の割れ目をこねくり回す。 そして梨花の視線は、目の前の床に広げられた薄っぺらなマンガと、そのとなりに置かれた沙都子の写真に注がれていた。 頭の中で、マンガに描かれている裸体の少女と、沙都子を重ねる。 「あぐっ……」 うめき声をあげると恍惚としたような表情をうかべ、梨花は床の上にぐったりと倒れこんだ。自分の左手を窓の外の夕日にかざし、こびりついた愛液をながめる。 ...
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