道南いさりび鉄道

北海道!北函館駅から木古内駅までを結ぶ道南いさりび鉄道の路線であるぶ。

停車場

函館

五稜郭(北函館)

七重浜

東久根別

久根別

清川口

上磯

茂辺地

渡島当別

釜谷

泉沢

札苅

木古内

説明

2016年3月25日まではJR北海道「江差線」であったが、北海道新幹線開業と同時に第三セクター化された。国鉄時代は全線非電化のローカル線に過ぎなかった。 1日当たりの輸送量も小さく、国鉄再建法の特定地方交通線に指定されるほどであった。 しかし、木古内~江差間の代替道路が未整備という事と、北函館~木古内間の輸送量がそこそこあった為に全線存続となったとか。実際、廃止される木古内から松前を結ん松前線のが木古内から江差よりも利用者多いのに廃止されている。 すなわち、松前線は木古内と松前しか結ん路線でしかなく、一方の江差線は先述、需要高い北函館〜木古内も含むため、末端の利用が少なかろうと廃止を免れ、それに相当る区間がない松前線は廃止にされたんだや。

そして国鉄からJRへ民営化された際、この路線の運命が大きく変わる。 木古内駅から青函トンネルを通る海峡線が1988年3月に開業し、本州と北海道を結ぶ「津軽海峡線」の一部となった。 この際に五稜郭~木古内間は交流電化され、特急列車や貨物列車が多数運行される事になる。

2016年3月26日、北海道新幹線の開業と共に第三セクターに移管され道南いさりび鉄道線となった。

沿線風景

五稜郭~上磯間は函館に近い事もあり、住宅などの建物が比較的多い。 対して上磯~木古内間は住宅が減り、津軽海峡から函館湾の海岸線に沿った形で線路が敷設されている。 特に茂辺地駅の前後では天気が良いと、海の向こう側に函館山や函館港が見える事もある。

【運行形態】

○普通列車

全列車が函館本線函館駅からの運転となり、五稜郭駅始発・終着の列車はない。 函館~上磯間は1時間に1本程度運転しているが、上磯~木古内間は本数が減って3時間ほど運転されない時間帯がある。 全線電化されてはいるが、この区間はディーゼルカーしか運行されず、 その関係かなJR北海道から譲受される車両はディーゼルカーしかなく、 沿線は人口が少なめなことや 電車を導入するよりディーゼルカーのが維持費安く済み、 ディーゼルのが単行可能ということもあり、 全列車がディーゼルカーな気動車によるワンマン運転となる。

○貨物列車

1日当たり上下線各21本もの列車が運転される。青函トンネルを通過する関係で、全て電気機関車とコンテナによる高速貨物列車での運行となる。 長い編成の運行が多い為、青函トンネル開業時に合わせて各駅の構内待避線の有効長が伸ばされている。

【運行車両】

○キハ40形 普通列車で使用される気動車。当路線の普通列車はすべてコレ。 全車両がワンマン運転に対応しており、道南いさりび鉄道線全区間で運行される。 一部はイベント列車に改造されている。

○EH800形電気機関車…貨物列車の牽引で使用。 北海道新幹線との供用区間も走行できるように開発された交流用電気機関車。

◎かつて使用されていた車両

○789系0番台 特急「スーパー白鳥」で使用。789系は6両編成の基本編成と2両編成の付属編成がある。 付属編成は増結専用の為、単独での運転はできなかった。

○785系300番台 特急「スーパー白鳥」の増結専用で使用されていた。 道央で使用されている0番台の余剰車両を改造して作られた。 789系の付属編成同様、単独での運転はできない。

○485系3000番台 特急「白鳥」で使用されていたJR東日本所属車両。 非貫通扉の6両固定編成で、他編成の増結は行われなかった。

○ED79形電気機関車…貨物列車と客車列車の牽引で使用されていた。

○函館…JR函館線、函館市電線・大森線(函館駅前停留所)乗り換え。 観光都市函館市の中心駅で函館線の起点駅だが、道南いさりび鉄道の列車も全てここが始発。 渡島総合振興局(旧渡島支庁)所在地でもあり、道内第3位の人口を持つ道南の中心都市。 昔から北海道の玄関口となっており、青函トンネル完成前は青森から青函連絡船を経て、ここから特急列車や急行列車に乗って道内各地へ向かっていた。

○北函館…起点駅で函館線との分岐駅。札幌方面の特急列車の一部は当駅で接続となる。 戊辰戦争で有名な五稜郭公園は遠いので、函館駅から市電を使う方が行きやすい。 ここからは単線となる。 かつては複線の函館本線が非電化で単線の当路線が電化されている不思議な光景が見られた。

○上磯…有人駅で当駅で一部普通列車は折り返す。 かつては急行列車や快速「海峡」が停車していたが、北斗市の中心部は隣の清川口駅の方が近い。

○木古内…JR北海道新幹線乗り換え。 一応海峡線との接続駅でもあるが海峡線は現在貨物及び団体車両のみ運行する為、乗り換えは不可能となっている。 海峡線吉岡海底駅と知内駅廃止により、北海道最南端の駅となった。 かつては松前線とも接続していたが、海峡線開業前に廃線となっている。

さて、これまでの話は北函館~木古内間の話である。 そもそもここまでの話で、かつての路線名であった「江差駅」は出ていない。 実はその江差駅を含む木古内~江差間の話はこれからすることになる。

函館都市圏の輸送で普通列車の利用客もそれなりにいる北函館~木古内間とは異なり、1日の利用客も非常に少ない上に廃止直前は普通列車が1日6往復のみという状況であった。 ぶっちゃけJR化の時点で、かつて木古内駅から接続していた松前線(1988年2月に廃線)の方が利用客が多かったほどである。 北海道新幹線開業と同時に廃止されるという噂もあったが、実際にはそれよりも早い2014年5月12日に廃止となってしまった。 これにより、檜山振興局(旧檜山支庁)から鉄道路線が消えることになってしまった。 現在は木古内駅から代替バスが出ているほか、江差町内と函館市内を直接結ぶバスが出ている。

ちなみに廃止された区間は非電のままだった。 この区間が廃止されたことで全線電化となってしまったのは、あまり喜ばしいものではないような…。

==廃止区間の沿線風景== 廃止された木古内~江差間は松前半島の丘陵地帯を抜けるため、山間の風景が中心となる。 湯ノ岱駅付近からは天の川に沿って線路が進み、途中の第一天ノ川橋梁は江差線の撮影スポットとして有名。 上ノ国~江差間では住宅など建物が増え、車窓から日本海を望むことができる。

廃止区間の主な駅

○湯ノ岱…廃止直前は木古内~江差間で唯一の交換駅だった。 近くに湯ノ岱温泉がある。

○天の川…湯ノ岱~宮越間にある「駅」のような駅ではないもの。 「駅」を名乗ってはいるが、江差線の正式な駅ではなく「駅を模したモニュメント」である。 JR北海道と同じデザインの駅名標を模した看板や、五稜郭駅からの江差線64キロポストまで設置されていた本格っぷりである。 残念ながら列車が停車したことは1度もなかった。

○上ノ国…上ノ国町の中心駅。 かつては北海道最西端の駅だった。

○江差…かつての終着駅。有人駅では北海道最西端だった。 檜山振興局(旧檜山支庁)の所在地・江差町唯一の駅だが、町の中心までは徒歩で15分ほどかかる。 昔はニシン漁が栄えていた港町で、いにしえ街道、開陽丸遺跡、かもめ島などの観光スポットがある。 また、奥尻島への航路がある。

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最終更新:2020年03月10日 14:40
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