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小説や小説2 - (2006/08/29 (火) 16:44:14) の1つ前との変更点

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<p>「すっげーな、ここ。」<br> 一人関心するゼロ。<br> 施設の中も古びて蔦がはっていた。<br> あまり人気は無いが、色々な機械が置いてあった。<br> ゼロが機械をまじまじと見つめる。<br> 「あんまりイジるなよ、ブッこわれっから。」<br> 「わかってるよ。」<br> キールは無言、と言うか無視。<br> シロタカに全てまかせている。<br> そして奥へと進んで行く。<br> すると、一つの部屋へ辿り着いた。<br> 他の所とは違う、真っ白な部屋。<br> 機械は見られないが、代わりにモニターが幾つも置いてあった。あと椅子が一つ。<br> 「さて、ゼロ。そこに座って頂けますか?」<br> ゼロは頷き、椅子に座る。<br> そしてキールがモニターを操作すると、何かメーターの様な物が沢山出てきた。<br> 「・・・・なるほどね。」<br> 「何だ?何か凄いのか?」<br> ゼロが聞くと、キールが頷き<br> 「ええ、そりゃあもう。」<br> と言った。<br> 「初心者・・・ってゆうかキミ教育受けてないのに武器だけは出せてるね。凄いよ。」<br> 「そんなに凄いのか?シロタカって人。」<br> と言うと、シロタカは不機嫌そうな顔をして<br> 「『シロタカって人』って呼び方止めてくれない?何だか嫌だ。」<br> 「じゃ、何て呼ぶんだ?」<br> 「シロタカかトマトクン。」<br> 何故トマトクン?<br> ゼロは「シロタカ」と「トマトクン」どちらにするかではなく、まず一番にそう思った。<br> 「・・・何故トマトクン?」<br> そして思った通りに口に出してしまった。<br> 「何故か教えてあげましょうか?」<br> キールが施設に入ってから初めて口を開く。<br> 何故か楽しげだ。<br> 「それはシロタカがこの部隊に入ったばかりの頃ですね・・・。」</p> <p><br> 「第五戦闘部隊に今日から配属となる、シロタカです。」<br> 丁寧に挨拶をするシロタカ。<br> 「今日から宜しくお願いします、第五戦闘部隊総長。」<br> そこは大きい図書室のような部屋。<br> だがけっして図書室ではない。<br> ここは総長室、総長が指令を出したり事務こなしたりヒマしたりする部屋だ。<br> そして今総長の座る椅子に座ってるのが、キールの前の総長。<br> 「ああ、今後よろしくね。」<br> と前総長もシロタカに挨拶。<br> 「所でこの書類を見ると、君は慢性的な「口内炎」らしいね。」<br> シロタカの紹介の書類を見て、前総長は楽しそうに質問する。<br> 何故楽しいのかシロタカは聞きたかったのだが、<br> 今は聞かない事にした。<br> 前総長は少し黙った後、また楽しそうにニヤリと妖しく笑って、<br> 「よし!君は今日からトマトクンだ!」<br> と叫んだ。<br> シロタカは勿論突っ込んだ。<br> 「何でトマトクン?!」<br> 「それはね、トマトは口内炎に効くらしいのだよ。」<br> 「そんなワケないじゃないですか!」<br> 「とゆう事で今日から君はトマトクン!宜しく!」<br> 「ちょっと、人の話ちゃんと聞けって!」<br> もう思いっきり突っ込むトマトクン・・・じゃなくてシロタカ。<br> 「・・・・・っはははあは!」<br> 前総長は楽しそうに笑い出した。<br> 「な、何が可笑しいんですか!」<br> 「いや、面白い子だなぁと思ってさ。」<br> まだ前総長は少し笑っている。<br> 「それで、君の能力を少し見せてよ。」<br> 分かりました、と言ってトマトク・・・じゃなかったシロタカは能力を発動した。<br> 手を前にかざすと、部屋の真ん中に一瞬で大きい氷の柱が完成。<br> 「・・・・ほぉ、凄いね。」<br> 前総長は驚いた様子だった。<br> 「いやぁ、氷のIMだって聞いてたけどこんなに強力だとはねぇ。流石はトマトクン!」<br> 「だからトマトクンじゃありません!」<br> やっぱり突っ込み。<br> 「じゃあキミは第二小隊に所属ね、あそこIMじゃなくて武術ばっかだし。」<br> 「私も大部分武術なんですが。」<br> とシロタカが言うと、前総長は驚いていた。<br> 「・・・・え?マジ?あの強力なのを武術に混ぜるワケ?!」<br> 「勿論。」<br> 「じゃ、私と戦ってみようか。」<br> 「・・・・え?」<br> 前総長はさっきよりも楽しそうに、<br> 「いや、だから戦おうって。あ、勿論殺す気では行かないけど。」<br> と言った。<br> 「え、本当にやるんですか?」<br> 「勿論。」<br> 前総長は素手で殴りかかってきた。<br> シロタカはたじろきながらも、攻撃をよける。<br> 「おっ、反応も結構良いね。」<br> 楽しそう以下略。<br> 「じゃ、トマトクンも攻撃してきてよ。そのための戦いなんだから。」<br> 「・・・・分かりましたよ、総長。」<br> と言って腕を前総長にかざす。<br> すると手にピキピキと氷が構成され始めた。<br> そしてそれは五つに別れ・・・・魔物のような手を構成した。<br> その手からは冷気が途切れなく流れている。<br> 「月映氷手。」<br> 構成を終えると、シロタカは前総長に向かって走り始めた。<br> 前総長も構え、シロタカに向かって走り出す。<br> 「ふん!」<br> シロタカが氷の手を振ると、冷気が前総長に襲い掛かった。<br> 「おぉ!おおおぉ!」<br> 何だか楽しそうな前総長。<br> そして軽々と避ける。</p> <p>しばらく戦闘。</p> <p>「よし、終了!いやっ凄いねトマトクン!」<br> 前総長は楽しそうに笑って立っている。<br> 一方シロタカは息切れしている。<br> 「はぁっはぁっ、くっ・・・。」<br> シロタカはかなり苦しそう。<br> 「合格!」<br> と楽しそうにシロタカに向かって叫ぶ前総長。<br> 「・・・・は?・・・ご、合格?」<br> 息を切らしながら聞くシロタカ。<br> 「弱い子だったらもっと強くする必要があるから第3小隊だけど、トマトクン強いから第1小隊ね!」<br> 何で第3小隊かシロタカが聞くと、<br> 「ああ、アレね。顔に傷がある類の人達の集まりだから。」<br> シロタカは納得。<br> 「さて、じゃあ第1小隊の寮に案内するよ。着いて来てね、トマトクン!」<br> と言って歩き出す前総長。<br> 「え、ちょ、待って下さいよ!」<br></p>
<p>「すっげーな、ここ。」<br> 一人関心するゼロ。<br> 施設の中も古びて蔦がはっていた。<br> あまり人気は無いが、色々な機械が置いてあった。<br> ゼロが機械をまじまじと見つめる。<br> 「あんまりイジるなよ、ブッこわれっから。」<br> 「わかってるよ。」<br> キールは無言、と言うか無視。<br> シロタカに全てまかせている。<br> そして奥へと進んで行く。<br> すると、一つの部屋へ辿り着いた。<br> 他の所とは違う、真っ白な部屋。<br> 機械は見られないが、代わりにモニターが幾つも置いてあった。あと椅子が一つ。<br> 「さて、ゼロ。そこに座って頂けますか?」<br> ゼロは頷き、椅子に座る。<br> そしてキールがモニターを操作すると、何かメーターの様な物が沢山出てきた。<br> 「・・・・なるほどね。」<br> 「何だ?何か凄いのか?」<br> ゼロが聞くと、キールが頷き<br> 「ええ、そりゃあもう。」<br> と言った。<br> 「初心者・・・ってゆうかキミ教育受けてないのに武器だけは出せてるね。凄いよ。」<br> 「そんなに凄いのか?シロタカって人。」<br> と言うと、シロタカは不機嫌そうな顔をして<br> 「『シロタカって人』って呼び方止めてくれない?何だか嫌だ。」<br> 「じゃ、何て呼ぶんだ?」<br> 「シロタカかトマトクン。」<br> 何故トマトクン?<br> ゼロは「シロタカ」と「トマトクン」どちらにするかではなく、まず一番にそう思った。<br> 「・・・何故トマトクン?」<br> そして思った通りに口に出してしまった。<br> 「何故か教えてあげましょうか?」<br> キールが施設に入ってから初めて口を開く。<br> 何故か楽しげだ。<br> 「それはシロタカがこの部隊に入ったばかりの頃ですね・・・。」</p> <p><br></p> <p> 「第五戦闘部隊に今日から配属となる、シロタカです。」<br> 丁寧に挨拶をするシロタカ。<br> 「今日から宜しくお願いします、第五戦闘部隊総長。」<br> そこは大きい図書室のような部屋。<br> だがけっして図書室ではない。<br> ここは総長室、総長が指令を出したり事務こなしたりヒマしたりする部屋だ。<br> そして今総長の座る椅子に座ってるのが、キールの前の総長。<br> 「ああ、今後よろしくね。」<br> と前総長もシロタカに挨拶。<br> 「所でこの書類を見ると、君は慢性的な「口内炎」らしいね。」<br> シロタカの紹介の書類を見て、前総長は楽しそうに質問する。<br> 何故楽しいのかシロタカは聞きたかったのだが、<br> 今は聞かない事にした。<br> 前総長は少し黙った後、また楽しそうにニヤリと妖しく笑って、<br> 「よし!君は今日からトマトクンだ!」<br> と叫んだ。<br> シロタカは勿論突っ込んだ。<br> 「何でトマトクン?!」<br> 「それはね、トマトは口内炎に効くらしいのだよ。」<br> 「そんなワケないじゃないですか!」<br> 「とゆう事で今日から君はトマトクン!宜しく!」<br> 「ちょっと、人の話ちゃんと聞けって!」<br> もう思いっきり突っ込むトマトクン・・・じゃなくてシロタカ。<br> 「・・・・・っはははあは!」<br> 前総長は楽しそうに笑い出した。<br> 「な、何が可笑しいんですか!」<br> 「いや、面白い子だなぁと思ってさ。」<br> まだ前総長は少し笑っている。<br> 「それで、君の能力を少し見せてよ。」<br> 分かりました、と言ってトマトク・・・じゃなかったシロタカは能力を発動した。<br> 手を前にかざすと、部屋の真ん中に一瞬で大きい氷の柱が完成。<br> 「・・・・ほぉ、凄いね。」<br> 前総長は驚いた様子だった。<br> 「いやぁ、氷のIMだって聞いてたけどこんなに強力だとはねぇ。流石はトマトクン!」<br> 「だからトマトクンじゃありません!」<br> やっぱり突っ込み。<br> 「じゃあキミは第二小隊に所属ね、あそこIMじゃなくて武術ばっかだし。」<br> 「私も大部分武術なんですが。」<br> とシロタカが言うと、前総長は驚いていた。<br> 「・・・・え?マジ?あの強力なのを武術に混ぜるワケ?!」<br> 「勿論。」<br> 「じゃ、私と戦ってみようか。」<br> 「・・・・え?」<br> 前総長はさっきよりも楽しそうに、<br> 「いや、だから戦おうって。あ、勿論殺す気では行かないけど。」<br> と言った。<br> 「え、本当にやるんですか?」<br> 「勿論。」<br> 前総長は素手で殴りかかってきた。<br> シロタカはたじろきながらも、攻撃をよける。<br> 「おっ、反応も結構良いね。」<br> 楽しそう以下略。<br> 「じゃ、トマトクンも攻撃してきてよ。そのための戦いなんだから。」<br> 「・・・・分かりましたよ、総長。」<br> と言って腕を前総長にかざす。<br> すると手にピキピキと氷が構成され始めた。<br> そしてそれは五つに別れ・・・・魔物のような手を構成した。<br> その手からは冷気が途切れなく流れている。<br> 「月映氷手。」<br> 構成を終えると、シロタカは前総長に向かって走り始めた。<br> 前総長も構え、シロタカに向かって走り出す。<br> 「ふん!」<br> シロタカが氷の手を振ると、冷気が前総長に襲い掛かった。<br> 「おぉ!おおおぉ!」<br> 何だか楽しそうな前総長。<br> そして軽々と避ける。</p> <p>しばらく戦闘。</p> <p>「よし、終了!いやっ凄いねトマトクン!」<br> 前総長は楽しそうに笑って立っている。<br> 一方シロタカは息切れしている。<br> 「はぁっはぁっ、くっ・・・。」<br> シロタカはかなり苦しそう。<br> 「合格!」<br> と楽しそうにシロタカに向かって叫ぶ前総長。<br> 「・・・・は?・・・ご、合格?」<br> 息を切らしながら聞くシロタカ。<br> 「弱い子だったらもっと強くする必要があるから第3小隊だけど、トマトクン強いから第1小隊ね!」<br> 何で第3小隊かシロタカが聞くと、<br> 「ああ、アレね。顔に傷がある類の人達の集まりだから。」<br> シロタカは納得。<br> 「さて、じゃあ第1小隊の寮に案内するよ。着いて来てね、トマトクン!」<br> と言って歩き出す前総長。<br> 「え、ちょ、待って下さいよ!」<br></p> <br> <p> 「・・・で、その案内した寮でも名前はトマトクンで紹介したから、トマトクンが定着してしまったとゆうワケです。」<br> 「すごい人だな、その前総長。」<br> 「えぇ、そりゃもう。総長だと言うのに書類は副長に任せて戦闘に出て行ってしまうし、自分の隊の人が誕生日ならば隊を上げて祝って。」<br> その他にも色々あるらしいが、全部は言い切れないので言わなかった。<br> 「まぁ、単純に言えば陽気で祭り事が好きな結構歳のイッってるオッサンだな。」<br> 「すげぇ言われ様だな、前総長。」<br> それを聞くと、言われても仕方が無いとシロタカは微笑んだ。<br> しばらくすると、ピーピーとビーブ音が聞こえてきた。<br> 「終わったみたいですね。」<br> キールはゼロに紙を差し出した。<br> 「・・・・いや、見ても分からんのだけども。」<br> 椅子に座ったまま顔をしかめて紙を見つめる。<br> キールは「あ、そういえば見ても分からないんですね。じゃあこっちです。」ともう一枚の紙を差し出した。<br> 「・・・・・・何と無くは分かった。」<br> その紙には色々な事が描いてあった。<br> 「武術」や「イヴシリウム」など書いてある下に説明がかいてあり、円グラフが上にある。<br> 武術は比較的高かったが、問題はイヴシリウムの方だ。<br> 物凄い、果てしなく低い。<br> 横の説明には「高いと操作能力が高い、低いと操作能力が低い。」と書いてある。<br> 「なぁ、これって良いのか?」<br> キールに聞くと、シロタカに聞いてください。と言われた。<br> シロタカに聞くと、「・・・・良くは・・・無いな。」と小さい声で呟いた。<br> 「ていうかコレはヤバイの?火の粉も出せないとか?」<br> と冗談っぽくゼロが聞くと、キールとシロタカは深刻な表情をして顔をそむけた。。<br> 「・・・・マジですか。」<br> ゼロ脱力。<br> 「・・・・まぁ、今から力を付けてくって方法があります。」<br> 「・・・・それしかなさそうだな。」<br> キールとシロタカがゼロを励ますが、ゼロは落ち込んでいる。<br> しばし沈黙。<br> そんな中キールが沈黙を破る。<br> 「では取り合えず今は家に帰ってもらいます。」<br> 「あ、そっか。学校があるから此処の寮に居るワケにはいかないからね。」<br> ゼロは顔を上げると、<br> 「え、マジ?学校に行くワケ?今から?」<br> とゼロは驚いていた。<br> なぜなら今は7:56、学校が始まるのは8:00~8:10。<br> どう考えてもココからじゃ4分じゃ行けない距離に学校がある。<br> 「ではこっちに着てください、ゼロ。」<br> ゼロは間に合うワケ無いと思いながらキールについていく。<br> 「これに乗ってください。」<br> 「・・・・・?」<br> 目の前にあったのは小さなヘリコプター。<br> 「・・・・まぁ、行かないよリはマシか。」<br> ゼロがヘリコプターに乗り込もうとすると、シロタカが呼び止めた。<br> 「そうだ、これ持ってって。」<br> すると、家の前でキールが持っていたような携帯みたいなのを差し出された。<br> ゼロが何か聞くと、<br> 「コレを使うとこの施設と連絡がとれるから、ここに来る時はこれを使ってね。部下が迎えに行く。」<br> と早口で説明した。<br> ゼロがドアを閉めようとすると、<br> 「あ、そうだ!あと普通の携帯としてもある程度機能するからね。」<br> と言った。<br> 「では、いってらっしゃい。ゼロ。」<br> キールが言うと、それを合図にヘリコプターが発進しだした。</p>

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