「雑記」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
雑記」を以下のとおり復元します。
雑記
(そのうちちゃんと分類してまとめなおすけど、今は面倒なので、というページ)
#contents

思うに、
PAの技術は経験がモノを言う気がするんですが、S.T.A.F.-1ではそこまで経験を積めるものでもない、また近年の会員増加により、全体的に技術力が低下している。
会場ごとのセッティングに関しても、以前のデータ(ノウハウ)が重要なものになってくるけども、定例会での知識の共有も不十分であるし(伝わっているかがかなり疑問)、定例会ノートもそこまで細かくは書かれていない、さらに感想文書いても公開されない、まとめない、まとめてもどこかに消える、さらには最近総括を書かない。とか。

まぁそんな状況考えると、ちゃんと文章化しておかないといけないなーと思うわけです。
ってことで今こんな作業しています。これでも不十分だとは思いますが、口だけで伝えて徐々に薄れていくよりはマシかなと。

ってことです。


いつ公の場に出してやろうかな・・・

----

*セッティング

***電気的な音質のこと
音声信号は基本的に電圧伝送なので、パラっても音量は変わらないが、送り側の出力の余裕加減とかインピーダンスのなんたらで音の方は若干変化したりしている。DI-1のパラアウトはその音の変化がかなーりわかる。
つーことで
''DI-1のパラアウトは基本的には使わないほうが音は良くなる。''
このためDI-9では意図的にパラアウトを装備させていない。

※DI-1のパラアウトはDIへの電源供給に関係なく使用できる(当たり前)ので、大きなサポートならメインの電源落ちてもステージの電源が生きていれば、一応なんとなくサポート続行できたりする。というかそんなことが過去にありました。(雑草グリルパン事件)


同様の話で、マルチBOXなどでパラるのもやはり音質劣化が発生する。
ただし、DIを使用してハイインピーダンスな機器(ベース、ギターなど)を収録する時よりは劣化具合はそこまでひどくない。
(ベースなどDIで収録する際にパラアウトを使用すると、DI,アンプ側の入力インピーダンスががくーんと落ちてしまい、ロー出しハイ受けの鉄則が最悪の場合崩れてしまい、音に多大な変化をもたらす、というかノイズが異常なくらい増える。)
不要な分岐はあまり作らないほうが得策である。

**マイキング
SHUREのカタログにコラム的な感じで掲載されていたので参考にしても良いかと。
(2005年5月版には未掲載)
またドラムのマイク選定、マイキングについてはサンレコやプロサウンドのライブ報告の所を見るなり、サンレコでたまにある特集を読んでみると面白い。

とりあえずは人のやっているものをぱくって、んで自分でもいろいろ試してみた方が良いですね。他の人がやっていて、これはいい音だと思ったらチェックしたいところ。

***個人的にこれのマイキングはこうするべき、と思ったもの。
-太鼓
美原納涼祭での話。
理想的には叩いている側にマイクを立てたい所だけど、ドラムとは違い太鼓のふちも叩くので、マイク位置が低いと明らかに邪魔になり、高くすると腐ったマイクスタンドばかりなので不安定、ついでに邪魔。
そこでしょうがないのでスネアの裏取りよろしく、逆側から集音することになるけど、これだけだとふちを叩く音がほとんど集音できない。
ということで、太鼓の集音は叩く側とは逆側の方から集音するマイク(個人的にゼンハがいい)と、ふちの音を取るためにもう一本、これも邪魔にならないように太鼓の中心から狙う感じでマイキングを行ったほうがよさげ。

***個人的に楽しかったマイクセッティング例
-ぎたーまわり
SM57と[[audio-technica AE3000>http://www.audio-technica.co.jp/proaudio/microphones/ae3000/ae3000.html]]
ギターにコンデンサマイクって結構使えるなーと実感した時。
第2期再購入関連でマイク借りた時にやってみた組み合わせ。SM57とC460Bとの組み合わせ同様にギターの音を最大限に拾ってくれる、と思う。AE3000の方がダイヤフラムのサイズが大きいせいか、単体でも芯がそこそこ出る。でもSM57の方が遥かに芯が出るというか低域が出る。
ただマイクスタンドが足りなくなる。

SM57とC460Bの組み合わせ。
57のおかげで太くて芯の音は取れるわ、しろーさんのおかげで高域まで伸びやかな音は取れるわ、Mixしてもケンカしないわで良かった。クリーンからディストーションまで何でもこいやー、って感じ。ただギターアンプ周りがうざったくなる。あとC460B単体では音の芯が細くて使いにくい。

**ハウり切り
まずはマイクとスピーカの位置関係を見直す。スピーカーに向けてマイクを使用するとかいう状況は、EQで補正できるレベルではない。
マイク毎に集音特性は変わってくるが、一般的にマイクのコネクタ側の集音量は小さいので、スピーカが基本的にその方向にあるよう調整する。

マイクを持ってもらう場合には、ちゃんと使い方を説明。かなりの不安要素が取り除かれるので、メイン・モニ・というか機材的にも負担が減って楽。
言わなければならないことは、
-マイクヘッドの部分は持たず、胴体の部分を持つ
-振り回さない、投げない
-なるべく口にマイクヘッドを近づけてもらう
など。SHUREさんによると、
>-ライブ(ハンドヘルド型マイクロホンを使う場合)
>--ウィンドスクリーンに触れるか数cmの距離に、唇を近づける。
>--低音域が強調された力強い音質。
>--イコライザで低音域を下げると、より自然な音質になります。
>-ボーカル用として多く用いられている単一指向性(カーディオイド、スーパーカーディオイド等)のマイクロホンは、正面からの音を最も優れた感度で収音します。マイクロホンは口に向かってまっすぐ持ち、口に付くくらい近づけることで、そのマイクロホンの持つ最良の音質を得ることができます。
>-マイクロホンと口の距離や角度をコントロールすると、繊細な音からパワフルな音まで幅広く表現できます。自分の声の音質がどのように変化するかいろいろと試してみて、自分のマイクロホンに慣れることが大切です。
と、バンドマンの方々にもがんばってもらわないといけないようです。
ちょっと脱線。


モニタスピーカの方向も工夫すると環境が改善されやすい。
具体的には角度の調整がある。多少煽ることでスピーカの中心軸がより耳の位置に近くなるので、スピーカ音量を多少抑えることが出来、ハウリングの危険性も多少抑えられる。(コロガシの話)
また、Keyなどでモニスピを立てる場合も、後ろ側に立てるのではなく、真横に立てるとギリギリ見栄えは悪くないし、この時マイクもコネクタ側をスピーカ側に多少振ると、集音する音量が減るので楽かもしれない。


んでEQ。
あんまりスピーカの前に近づいてやるのはお勧めしない。耳傷めるし、違うハウリングの音が出ている気がする。
現実的にはマイクを持つ人がやりそうなことを考えながらやったほうがいいかと。具体的に、
-オフマイク
-声量が少ない
-マイクヘッドの部分を持つ
-マイクヘッドが口の方向に向いていない
など。
極端にEQをいじると声に違和感を感じてしまい、全体の音として悪くなる結果となるので、ハウリングを全て抑えるのではなく、音が変にならない程度でハウリングがぎりぎり起こらない、わずかに起こる程度で止めておいた方が結果的にはいい方向に持っていける。

ハウり切りにもっとも向いているとされるEQはPEQ。ハウリングが起こっている周波数ポイントに合わせることができ、Qも変更可能なので元音への影響が少なくできる。
但し難しい。

DriveRackのAFSを利用して、AFSが反応した周波数ポイントをPEQで抑えていき、最終的にAFSはOFFにするのもアリかな。AFSは周波数ポイント、Q、GAIN全て自動で決定して、PCを利用すればその値が全て分かるので、それを参考にフィードパックかけていくとうまくいくかもしれない。あくまで参考。ベースは耳。最後はやはり自分の耳。
参考程度になるもののひとつはスペアナ(スペクトルアナライザ)。そこそこのハウリングであれば、明らかにその周波数付近のゲインが上がるのが分かるので、それを利用すれば的確なハウリング周波数ポイントの推定と迅速な対応が可能になるのではないか、と思う。


**Comp,Gate,EQ,reverb,etc.
とりあえず触ってみよう。
''できるならどれをいじるとどのように音が変わるのか、という感覚を身につけておきたい。''

説明書ぐらい読む癖つけないとね。

***Compressor
コンプレッサーはどの楽器にどの機種が合うかというのはまだまだ調べていかないといけないが、とりあえずわかっていることについて。
-Vocal
AHPEX model651もしくは162SLが割といい感じ。基本的にあまり潰すということは考えないほうが良い。DL241は向かない。どうもしっくりくるセッティングが見つけられないです。というか最近使ってないからな・・・
個人的にはAPHEXでゲインリダクションは6dB程度でレシオ2.5ちょいぐらいでHFXで3k~8kあたりを返してあげる、といった感じのセッティングをよくやる。
162SLはほとんどゲインリダクションのかからないくらいがいい。VUメータで、しかも反応の鈍い針(?)なので意外とリダクションかかってたりしてるから。ついでによく聴いてるとリダクションかかった瞬間が判断できたりする。APHEXの方はそんなこともないんだけど。

あとVoMicの回線数が多くなる場合は、Vo用に2系統コンプを用意しておき、メインボーカルとコーラスなどで分けておくと、音量が歌う人数の変化で変わり、それに伴ってコンプのかかり具合が変化してイマイチ抜けの悪い音になるのを防ぐことが出来る。また、ドラム周辺のVoMicはやはりドラムの音をかなり拾ってしまい、この音でコンプが反応してしまうこともかなりあることなので、Voの音を大切にしたいのであれば、このような対策をしておいた方が良い。

-Drums
基本的にゲートは全てのマイクにあった方が楽かも。

DL241には単純なゲート機能があるので、不要な残響音を切ることは容易いことだが、APHEXだとなかなか難しい。HFXやSPRといった魅力的な機能はあるのだが、残響音が気になったらどうすることも出来ない。マイキングし直すのもありだけど、そんな時間無いことも多いので・・・・

途中でジャズスティックに変わるというか曲によって曲調が大きく変わる場合は、ゲートを一旦OFFにしておかないと痛い目に会う。

バスドラに関しては、よく潰しすぎている事が多々ある。特に、音量が小さいかなと思い、コンプのスレッショルドの設定を変えないままゲインを上げて、「全然音量上がんない」とかゆーケースはかなり多い。この時コンプのゲインリダクションは結構ひどいことになっている。素直に考えればコンプで潰してしまう結果に終わってしまうので、音量を上げたいと思った時には、
・コンプの設定を見直す
・フェーダで調節する
を優先でやって、おかしいと思う時はゲインとコンプの設定を両方見直す、というスタイルの方が余計な手間を省けるのではと思う。

-Bass
APHEXとDL241では、潰し過ぎると芯がなくなってかなり扱いにくい音になってしまう。まぁ、目立たせたくないのならがっつり潰してもいいけど、ホントに存在感がなくなってしまう。ピッキング時のわずかなピークを潰すくらいのイメージでやるほうがいいかな?アタックは早め、リリースとホールドはそこそこで。APHEXだとHFXで多少3kあたりを返すと芯っぽいものが復活したような。
162SLでは俺は使ったことないですー
(コンプによってはがっつり潰していい感じのものもあるけど・・・・)

***EQ
その楽器の美味しい周波数を持ち上げて、かつ他の楽器の中心となる周波数とかぶらないように出来たら最高、かも。

Voなどで3kあたりを持ち上げると多少抜けがよくなる。
VoInsertでハウり切りの為に不要にカットをするのは、元の音の変化が激しくなり、まともに聴けたものじゃなくなるので、動かしたフェーダが10を超えたら、トータルEQから見直した方が良い。

***reverb
リバーブに関しては、SPX990やSPX2000はプリセットが豊富(2000は糞多い)なので、そこから一度探してみて、なければ作ってみればいい。
音の傾向として、SPX2000とSDR-1000+は温かみのある伸びやかな音で、Vo系のリバーブに向いている。SPX990は固め?の音でVoには扱いづらい。
個人的にはSPX系は操作しやすい。SDRはなんとなくとっつきにくかったりする。

----

**シールド製作
ピンは構造的にやられ易い・・・のかなぁ。抜き方が悪い為にあんなに壊れている気がするよママン。

ピンの中身のワニ口みたいになっているところは、シールド(編んである部分)を挟むのではなく、皮膜(ゴムの部分)ごと全体を挟むもんです。ゴムの部分をはがして挟むと、イマイチ固定が緩くなり、断線の危険性が高まるようです。
またワニ口の近くに穴が開いているのは、その部分にGND線を突っ込んで、裏側ではんだ付けをする様にしているため。このタイプだと、HOTとGNDがピンコネクタ内部でショートする可能性がぐっと減り、またはんだ付けの難易度も下がります。

***はんだこて

基本的に加熱する際はこての先端部分を使うのではなく、腹の部分を使う。
加熱する部分にこてを力いっぱい押し付けたところで結果は変わらないので、置く程度で。

まず加熱してからはんだを乗せる。加熱していない状態ではんだを付けてもはんだこてにはんだが溶けるだけで、つけたい部分には付いてくれない。
加熱しすぎると今度はキャノンの樹脂の部分が溶けたりシールドの皮膜が溶けたりとあまりいいことはない。

はんだこてを使い終わる際は、こて先にはんだを溶かして膜を作っておくと長持ちするようで。


**サウンドフェスタ
新機材を知るにはいい場所。コンソールも触れるし、スピーカ視聴会もありとても為になる。
2004,2005年度は再購入があり、西原さんのお誘いもあったので結構な人が参加しました、授業放棄して(ぉ

2004年度の[[大型SP視聴会>http://www.sound-festa.com/2004-saito/festa2004-sp-dai.html]]の写真には、よく見ると参加しに行ったS.T.A.F.-1を確認することが出来る。

[[サウンドフェスタ>http://www.sound-festa.com/]]

----

- 電圧が2倍されたら+6dBで、結果+6dBuになってしまうのでは??  -- ねった  (2006-07-02 22:56:31)
- つまり根拠が違うように思われます…  -- ねった  (2006-07-02 22:56:48)
- ぁぁぁ・・・そうですね(´ヘ`;) ということは業務用機種は元々+4dBuがノミナルレベルで設計しているってことですかね?  -- Q  (2006-07-05 22:29:12)
- 多分そうだと思います。…でさっき閃いたのですが、こんな理由はどうでしょう?  -- ねった  (2006-07-06 02:39:08)
- +4dBuって電圧が約1Vrms(実効値)の信号。つまり±1.4V位の電圧信号ですね。  -- ねった  (2006-07-06 02:42:44)
- プロ用機器で一般的なのは15V両電源の回路。これで出力できる電圧は±14V程度。なのでマージン(ヘッドルームと呼ばれます)を20dbとったら丁度±1.4V程度が規定電圧に!  -- ねった  (2006-07-06 02:46:20)
- なるほど。そう考えると都合が良いですね。  -- Q  (2006-07-07 16:00:22)
- 調べてたら0dBu=0.774Vって実効値表示っぽい感じでした・・・まぁそれでも、+26dBuで17V(p-p)なので18Vの両電源なら事足りますけど。DN360は18V両電源でした。  -- Q  (2006-07-27 01:26:20)
- 計算してみたら15V両電源でも22dBuまではいけますね。  -- Q  (2006-07-27 01:27:47)
#comment

復元してよろしいですか?