プロフィール

誕生日 12月23日
血液型
身長 164cm
体重 47kg
3サイズ 83-57-82
一人称 「わたし」
CV 國府田マリ子
ヒロインの1人。
主人公、相沢祐一のいとこにして幼なじみ、同居人。
もう1人のヒロインである沢渡真琴とも同居する。
水瀬秋子の娘であり、美坂香里、北川潤の友人である。斉藤というクラスメイトとも仲が良い?
学校では陸上部部長を務めており、走るのは男の祐一よりも早いが、腕力は全くと言っていいほどない。
猫が大好きだが猫アレルギー。
猫の次に(ふさふさの)蛙が好きらしく、蛙の抱き枕にけろぴーという名をつけて愛用している。
朝が弱く、目覚まし時計を十数個も持っているが、それら全てを使っても起きられない。
自分の声を録音した目覚まし時計を祐一に貸す。祐一はその時計から流れる名雪の声で毎朝起きている。
更に授業中も寝ていることが多く、1日の1/3から半分を寝て過ごしている。
どちらかというとすらっとした体型で、ドレスが似合いそうな容姿をしているらしい。
祐一は認めないが、一般的に美人と評される容貌のようだ。
祐一への恋心を胸の奥底に秘めている。
物語の鍵となる、祐一の7年前の過去を知る、キーパーソンでもある。

好きな食べ物;イチゴサンデー、イチゴジャムなど(イチゴに関するデザートならなんでも)
口癖;「わたし、眠い」、「うにゅ」、「ふぁいとっ、だよっ」、「ねこー、ねこー」(同じ言葉を歌うように繰り返す癖がある)

特徴・性格

メインヒロインのあゆをさしおいて、最初に登場するヒロインである。また、物語における登場時間や発言数もあゆを大きく凌ぎ、主人公の祐一以外では、彼女だけが全てのシナリオに関わる。共通のバッドエンディングでは、彼女が祐一と共にあり続けることが示唆されており、物語における位置付けはメインヒロインのあゆに劣らない重要なキャラクターである(裏のメインヒロインと呼ばれることもある)。
彼女の性格については諸説あり、Kanonで最も掴み所のないキャラであると言えよう。
基本的には、マイペースでおっとりとした、お人好しの性格と見ることができるが、それだけでは括れない言動を取ることがある。
特に、あゆが木から落ちた直後の傷心の祐一に対して何故告白したのか、彼女は7年前の出来事についてどこまで知っているのかが明らかにされておらず、これらの答えによっては、彼女のイメージは全く違ったものになるだろう。
彼女について分析を深めていくと、腹にイチモツあるという結論に落ち着きがちのようだ。これは彼女にリアリティを感じて行くにつれて、彼女のキャラクター的な行動が白々しく映るようになっていくからと考えられる。
名雪の性格に深く関わると思われる解釈を、以下にまとめる。

名雪は何故、傷心の祐一に告白したのか?


別途項目を設けて説明する。

名雪は7年前の出来事について、どこまで知っているのか?

これについても別途項目を設けて説明する。

名雪は祐一への恋心に自覚的か?


名雪は7年前に祐一に告白していることから、7年前は祐一に恋心を抱いていたのは間違いない。また、

【祐一】「でも、名雪が好きだったのって、小学生の頃のそいつなんだろ?」

【名雪】「・・・うん」
【祐一】「だったら、今会っても全然変わってる可能性だって、あるだろ」
【名雪】「でも、変わってない可能性だって&あるよ」
【祐一】「それは・・・そうだけど&」
【名雪】「・・・わたしは、変わってないと思う」 
(名雪編、1月22日)

という会話から窺えるように、現在も祐一への恋心を抱いているという意見が大多数である。
しかしながら、彼女が現在その恋心に自覚的であるかどうかについては、意見が分かれる。
いずれにしろ言える事は、彼女の祐一に対する愛情は、家族としての愛情と異性としての愛情の区別がついていない(彼女に物心がついていた時には、既に父親がいなかった事にも関係があるだろう)。そのため、祐一に女性として好きだと言われた際には大きなとまどいを見せている。
なお、端から見ていれば名雪と祐一の関係は恋人同士にしか見えないらしく、あゆや香里、北川の発言もそれを示唆している。祐一は彼女らの冷やかしめいた発言を否定しているが、少なくとも名雪シナリオでの彼は、名雪への家族としての愛情と異性としての恋心との区別が付かなくなってしまっているようだ(彼はまず間違いなく、恋心については完全に無自覚だったが)。
祐一が他の女性と付き合い出しても、彼女が嫉妬心をみせることはないが(例外として、あゆシナリオ1月21日で、祐一が無自覚にあゆと間接キスになりそうだったときに、嫉妬と受け取れないこともない反応を見せる)、一方で祐一が他の女性と緊密な関係になっていくと、真琴以外の全てのシナリオで、「大切な人」「付き合っている」などと最初に追認を与えるのも彼女である。
名雪は祐一との関係(同居)をクラス中にふれまわったり、彼が寝ている上に乗ったりしているが、これらが恋心に自覚的な上での行動であるなら、なかなかの策士である。

名雪は心が広いか狭いか?

結論から言えば、心の広さ狭さの定義にも依るが、どちらにも取れると言わざるを得ない。少なくとも祐一の周りの人間に対しては優しいが、執着心は強いキャラだと言える。
名雪は基本的に人あたりがよく、本人も「みんな好きだよ」(名雪、1月22日)というほどに周りを大切にする性格である。じっさい、初対面のあゆや栞ともすぐに打ち解けていた。しかしながら、同居することになった真琴には、優しく接しはするものの一定の距離をおいていたようだ(真琴、1月25日などから)。しかし、これは真琴にも原因があると言える。また最終的には、名雪は真琴を家族として扱い、真琴も名雪から借りたパジャマを嫌がったり、名雪と雪だるまを作るようにもなっている。同居している真琴と距離を感じるから、名雪は心が狭いとするのは苦しい主張だろう。
真琴への接し方以上に彼女から心の狭さを感じさせる出来事とは、やはり秋子を喪う危機に際して部屋に引き籠もったこと(名雪
、1月27日~30日)だろう。名雪は悲しみを友人の香里たちや恋人の祐一とも共有することはなく、ひとりで耐えようとするからだ。また、彼女は、心情的には秋子と二人っきりであることを示唆する言動を取っているが(名雪編、1月22日)、そこから「家族の絆には、友人でも立ち入れないものがある」という以上の彼女の母親への依存、母親以外に対する孤高さを感じることもできる。そこから発展して、父親がいない、街から殆ど出たことがない(名雪、1月24日)などの環境的要因から、彼女の心の狭さを推測することもできるだろうし、時には融通が利かないと呼べるくらいの頑固さ(誰にでもあるものだが)、生真面目さは裏返すと、心の狭い部分であると解することもできるかも知れない。
恋人になってからの祐一に対する執着心も、おそらく誰よりも強い。一般に女性は(男性を知らないうぶな少女であるならなおさら)安心を求めて言質取りを行いがちであるが、名雪はそれが最も激しいのである。度を過ぎればそれを煩わしいと思うプレイヤーも多かろう。学校で一緒に昼食を取った件や、名雪編1月30日の会話

【名雪】「わたし、消さないよ」
【名雪】「だから、ずっと証拠残ってるよ?」
【名雪】「それでも、本当に頷いてくれる?」
【名雪】「わたしに、約束してくれる?」
【祐一】「約束する」
【名雪】「・・・うん」
【祐一】「もし約束破ったら、イチゴサンデーおごる」
【名雪】「・・・ダメだよ、イチゴサンデーでも許してあげない」

は、受け取り方によっては一層寒くなるシーンであろう(笑)。この延長上で、前述の「
祐一との関係(同居)をクラス中にふれまわった件」をはじめ数々のシーンを捉え直したとき、名雪はいじましく腹黒い女性という解釈が生まれる。
プレイヤーは祐一の視点からしか彼女を見ることができないので、彼女の見せる数々の優しさが、誰に対しても向けられているものなのか、祐一を含むごく一部の人間だけに向けられるものなのか、判断が難しいのである。

名雪はしたたかな女か?

名雪は
最終更新:2006年09月06日 21:53