<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?><rdf:RDF 
  xmlns="http://purl.org/rss/1.0/"
  xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
  xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
  xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
  xml:lang="ja">
  <channel rdf:about="http://w.atwiki.jp/wiki7_makino/">
    <title>Cross Books</title>
    <link>http://w.atwiki.jp/wiki7_makino/</link>
    <atom:link href="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/rss10.xml" rel="self" type="application/rss+xml" />
    <atom:link rel="hub" href="https://pubsubhubbub.appspot.com" />
    <description>Cross Books</description>

    <dc:language>ja</dc:language>
    <dc:date>2006-03-12T16:16:43+09:00</dc:date>
    <utime>1142147803</utime>

    <items>
      <rdf:Seq>
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/16.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/2.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/20.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/19.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/18.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/17.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/15.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/6.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/35.html" />
                <rdf:li rdf:resource="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/31.html" />
              </rdf:Seq>
    </items>
	
		
    
  </channel>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/16.html">
    <title>cross books</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/16.html</link>
    <description>
      あなたは&amp;counter()番目のお客様です。


来ていただいて、ありがとうございます。
ここは管理人：槙野真が住んでる日記と小説がメインのサイトです。
感想を残していってもらえると嬉しいです。
荒らしは厳禁ですよ？

現在更新する時間がなくてごめんなさい！（謝）
実家に帰り次第、更新は進めてまいります。

[[日記&gt;http://curuhome.cururu.jp/crossbooks]]

[[小説]]

[[感想&gt;http://www4.rocketbbs.com/441/makino.html]]

[[リンク]]    </description>
    <dc:date>2006-03-12T16:16:43+09:00</dc:date>
    <utime>1142147803</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/2.html">
    <title>メニュー</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/2.html</link>
    <description>
      メニュー
-[[トップ&gt;cross books]]
-[[日記&gt;http://curuhome.cururu.jp/crossbooks]]
-[[小説]]
-[[感想&gt;http://www4.rocketbbs.com/441/makino.html]]
-[[リンク]]    </description>
    <dc:date>2006-01-28T15:06:59+09:00</dc:date>
    <utime>1138428419</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/20.html">
    <title>第一話　「緊急事態？」 (5)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/20.html</link>
    <description>
      「……自己紹介に意味はあるの？」
「え？」
　　オルニアの言葉に、少年――アイドは表情を変える。
「だって、私はただの通りすがりよ？　無駄に親密になる必要性が無いじゃない」
　　すると、アイドは少し申し訳なさそうにしながら言ってくる。
「いやあの……ちょっと路銀がなくなっちゃって。雇ってもらいたいなー、と思って。剣の扱いは見ての通りなかなかだと思うし。自画自賛だけど」
「それは認めるわ。でも残念ながら、今は私もいうほど持ってないの。収入源が賞金首だから」
「じゃ、パーティー組まない？」
　　突然の提案に、オルニアは目を丸くする。
「話からすると、お姉さんは賞金稼ぎなんでしょ？　それなら、護衛にするよりパーティーの一員にしたほうが仲良くなれそうじゃない！　効率もアップ！　山賊狩りだってできるし！」
「いや、それはちょっと無理じゃない？」
「そんなことどーでもいいんだよ！」
　　控えめなツッコミを切り捨て、アイドは期待するような――実際期待している目でじっと見て、
「パーティー組もう？　ね？　ね？」
「…………」
　　オルニアは多少たじろぎ――結局。
「……いいわよ。組みましょ」
「やった！」
　　アイドは跳んで喜び、後方を向き、
「リラー！　よかったね、これで生活できるよ！」
「え？」
　　理解することができず、一瞬オルニアが固まる。
　　唐突に、アイドの後ろに男が現れたのだ。光にも白まぬ漆黒のローブ。それが体を首から足まで覆っている。
　　ちなみに、アイドはアルビノらしく白髪に赤眼、リラーと呼ばれた男はローブと同じような漆黒の目と漆黒の長髪。まったく似ていない。兄弟ではないだろう。
「俺はリラー＝ドルーヴ。魔呪なら使える。これからよろしく」
　　端的な自己紹介をしてきた。アイドが詳しく説明する。
「リラーの魔呪はすごいんだよ！　難しいって言われてる二元魔呪(デュアルマジック)を使いこなせるんだから！　さっきもお姉さんが狙われないように“気薄(スパース)”を自身とお姉さんにかけてたんだから」
　　“気薄(スパース)”は、姿と気配を薄れさせ、他の生物に気づかせなくさせる高度魔呪の一つである。“不可視体(インビジビリティ)”とは違い、完全に消えるわけではないが、使う者が使えばほぼ姿を消すことができ、気配もなくなるので、使い勝手は良い。ただし、かなり習熟は難しく、ある程度の実力が無ければ何も起こせない。それを使いこなすということは、リラーもかなりの戦力であろう。
「イヤだなんて言わないよね？　ぬか喜びはしたくないし」
　　懇願の目でじっと見るアイド。その押し返せない力に負けて。
「……私はオルニア＝トッカ。これからよろしく」
　　小さくため息をついた。


　　　　　[[前へ&gt;第一話　「緊急事態？」 (4)]]　　　　　[[戻る&gt;航界記]]　　　　　[[次へ&gt;第二話　「山賊狩り」 (1)]]    </description>
    <dc:date>2005-12-31T20:01:46+09:00</dc:date>
    <utime>1136026906</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/19.html">
    <title>第一話　「緊急事態？」 (4)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/19.html</link>
    <description>
      　　棒の反対側から、光を鈍く返す刃がそれぞれ出現。片刃のそれらは、少年の腕の動きに忠実に従い、切っ先を獣へ向ける。
　　そして――獣が到達した。
　　オルニアは見た。獣はかなり大きく、切り株の高さを含む少年の身長とほぼ同じ高さ。横の長さはその倍程か。四本足で、長い尾がなびいている。これの突進をそのまま受ければ、まず間違いなく生涯を終える。
　　その突進の的となった少年は――宙を舞っていた。弾き上げられたのかと思ったが、違う。彼は並外れた跳躍でかわしたのだ。切り株の周りの草がなびく。対象を見失った獣は、すぐにどこにいるかを体で感じる。
　　少年が不自然な体勢ながらも斬ったのだ。力の入らない一撃のはずだが、獣は激痛の方向を上げた。どうやら、切れ味は恐ろしい――むしろあり得ないほどに鋭いらしい。刃の動きに停滞がなかった。獣はそれでも勢いのままに走り抜け、かなり先で止まる。まだ力はあるらしく、向きを変えて、華麗に着地した少年を見据えている。痛みと怒りで興奮しているのかもしれない。
　　対して少年は、二対の刀を前に差し出す。「前にならえ」のように。そして、先程オルニアに見せたのと同じ、ニコリとした笑いをする。
　　そして、獣が突進した。脇目もふらず――実際には光で見えなかったが、オルニアはそう感じた――少年を目指す。
　　彼は接触する寸前、ほんの少し横にステップした。獣に当たらないギリギリの所まで。刀の刃先は固定したままで。刃の方を獣に向けて。
　　圧倒的な質量と思われるものの勢いを受けても、刃は押されなかった。力を完全に受けず、刃はただ獣の体を抜けた。
　　獣はしばらく走り抜けて――横倒しになった。あとは全く動かない。
「大丈夫だった？」
　　少年が声をかけてくる。先程まで戦っていたというのに、緊張感は全くない。オルニアはただ頷いた。
　　少年はまたニコリと笑い、棒に付けた球を外し、腰のベルトに戻す。
「はじめまして。僕の名前はアイド＝モレイト。君は？」


　　　　　[[前へ&gt;第一話　「緊急事態？」 (3)]]　　　　　[[戻る&gt;航界記]]　　　　　[[次へ&gt;第一話　「緊急事態？」 (5)]]    </description>
    <dc:date>2005-12-31T20:01:05+09:00</dc:date>
    <utime>1136026865</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/18.html">
    <title>第一話　「緊急事態？」 (3)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/18.html</link>
    <description>
      「本当に、緊急事態とやらはあるの？」
　　少し冷ややかになった呟きが、オルニアの口から漏れた。しかし、もう返事は無い。
　　シーズと会話ができるのは、夢の中と、起きて数分以内。最初は夢でさえ、向こうから何かを語りかけてこない限り話すこともできなかったのだが、今では起きてからも少し話せるようになった。
　　ただ、それでもやはり会話時間は短い。話せなければ、これ以上確かめる手段は無い。
　　多少の不安に駆られながら、先に進み続けると、前方を光が照らさなくなった。
　　どうやら、開けた広い場所に出たようだ。
　　光をあちこちに向けてみると、木製の遊具があった。アスレチックにシーソー、滑り台に飛び株。丈夫な蔓を用いたブランコもある。
　　そして、この広場の中心に位置するであろう所に。
　　切り株の上に、背を向けて立つ少年がいた。半ズボンにパーカーという軽い服装。腰の左右に二つの玉を装備しているのが見て取れる。両手には、手のひらサイズの棒のようなものを握っている。
　　光に気づき、少年が振り向いた。オルニアの方を、眩しがらずに直視し、体の向きを変える。
「どうしたの？　こんな時間に」
　　気安く声を投げかけてくる。光がどうやって出ているのかは、どうやらわかっていない、というか光で見えていないと判断し、そのまま光を放ち続ける。
　　返事を待たず、少年は続けた。
「ここは危ないよ。今すぐ逃げたほうがいい」
「え？」
　　一瞬の間の後。
　　いきなり、森の一角が闇を切り裂いた。
「！？」
　　驚いてその方角を見れば、闇に慣れてしまった目ではかなり見辛いけれども、強烈な光を身にまとった獣がこちらに突進してきていた。
「運が悪かったね。できる限りはあなたの方に行かせないようにするけど、もししくじったら……ゴメンね？」
　　にこりと笑って、少年は光の獣の方を向く。
　　獣はかなり距離を詰めていた。少年に一直線に向かっている。それに対して少年は、腰の玉を両手の棒の端に一個ずつつける。
　　刃が、生えた。


　　　　　[[前へ&gt;第一話　「緊急事態？」 (2)]]　　　　　[[戻る&gt;航界記]]　　　　　[[次へ&gt;第一話　「緊急事態？」 (4)]]    </description>
    <dc:date>2005-12-31T19:59:14+09:00</dc:date>
    <utime>1136026754</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/17.html">
    <title>第一話　「緊急事態？」 (2)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/17.html</link>
    <description>
      　　夜の街は、ただ寂しい。
　　大きな市街ともなれば、夜も歓楽街で華やかかつにぎやかに彩られるのだが、今いるこの小さな街では、夜を主とする酒場さえ見あたらない。灯りもなく、ほんのわずかな星明かりが照らす。
　　闇と静けさが支配する空間を、オルニアは歩いている。土を踏みしめる音が小さく響く。
「で？　何があるの？」
　　シーズに示された方に進んでいるが、彼曰くの「緊急事態」について詳しい説明は成されていない。
　　だが、
『分かりません。漠然として、かつ明確に何かがあると啓示があっただけです』
　　何の役にも立ちはしない。
　　それでも歩き続けて。
「………………」
　　街を出てしまった。この街は森の中にある。一歩出れば、木々が乱立する自然が立ちはだかる。視界を遮る黒々とした幹が、左右を阻む。
「……まだ？」
　　湿った土が気持ちの悪い感触を伝えてくる。そういえば、寝る前は雨が降っていた。もともと柔らかい土をしているこの近辺は、どこも似たような状況だろう。
　　オルニアは右手から光を出し、転ばないように照らしながら歩いている。

　　オルニアは“消現の奇跡”という力を持つ。手で触れた状態であらゆるものを現し、手に触れた状態ならあらゆるものを消せる。その両手は決して傷つくことはない。
　　この力はシーズによって託されたものである。彼曰く、この力は神の力の一部であるらしい。なぜそんな力を授けたのか、彼は話そうとはしない。

　　森の一角は切り開かれている。
　　そこには子供のための、木で作られた遊具があちこちに置かれている。
　　その中心に残された切り株の上に、一つの影が立っていた。
　　星は完全に雲に覆われ、完全な闇が、その場を支配している。
「……ここかな。じゃ、あとは時を待てば向こうから来るかな」
　　声は、闇に消えていく。


　　　　　[[前へ&gt;第一話　「緊急事態？」 (1)]]　　　　　[[戻る&gt;航界記]]　　　　　[[次へ&gt;第一話　「緊急事態？」 (3)]]    </description>
    <dc:date>2005-12-31T19:58:45+09:00</dc:date>
    <utime>1136026725</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/15.html">
    <title>第一話　「緊急事態？」 (1)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/15.html</link>
    <description>
      『オルニア、聞こえていますか？』
　　頭の中の声が、紫の瞳を開かせた。
「……何？　唐突に」
　　腰まで届く茶の長髪をまとめ、タオルで封じている。寝ぼけ眼の女は、自分以外誰もいない宿屋の部屋の中で声をあげた。上体を起こし、外を眺める。
「……まだ真夜中じゃない」
　　窓の外は暗く、覆われた雲の隙間から少し星が瞬いている。まだ空が明らむ様子は無い。
『仕方ないでしょう。緊急事態なのですから』
　　男の声はどこまでも明瞭に女の頭に入る。夢心地に漂う意識がクリアになっていく。
「緊急事態……誰にとって？」
『決まっています。あなたにですよ』
　　声はとても平静。会話のテンポも淡々としている。ただ、内容は違っていた。
　　女は頭のタオルをほどいた。髪がさらりと流れ、ベッドに広がる。立ち上がり、洗われた簡素なタンクトップとジーンズを着、腰の後ろに短剣を鞘ごと取り付ける。
「今、その『緊急事態』とやらはどこに？」
『ここより真東です』
　　すぐに返された答えにうなずき、女は扉を開けた。

　　女の名前はオルニア＝トッカ。頭の声の主はシーズ＝メルンという。
　　今は、この二人の名前だけ記憶してもらうだけで構わない。


　　　　　前へ　　　　　[[戻る&gt;航界記]]　　　　　[[次へ&gt;第一話　「緊急事態？」 (2)]]    </description>
    <dc:date>2005-12-31T19:58:13+09:00</dc:date>
    <utime>1136026693</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/6.html">
    <title>001～020</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/6.html</link>
    <description>
      001：時計　[[1&gt;001：時計 (1)]]
002：荒れた大地　[[1&gt;002：荒れた大地 (1)]]　[[2&gt;002：荒れた大地 (2)]]
003：さいごの皇帝　[[1&gt;003：さいごの皇帝 (1)]]　[[2&gt;003：さいごの皇帝 (2)]]　[[3&gt;003：さいごの皇帝 (3)]]　[[4&gt;003：さいごの皇帝 (4)]]　[[5&gt;003：さいごの皇帝 (5)]]
004：霧深い都市
005：呪い
006：切れない絆
007：ギルドマスター
008：滲んだインク
009：竜（龍）の眠り
010：夢
011：英雄
012：砂漠の水
013：南にある町（街）
014：聖杯
015：主従
016：長い夜
017：スティグマ
018：混血
019：後継者
020：花束


　　　　　[[戻る&gt;フォーワールド100のお題]]    </description>
    <dc:date>2005-12-31T12:41:36+09:00</dc:date>
    <utime>1136000496</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/35.html">
    <title>003：さいごの皇帝 (5)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/35.html</link>
    <description>
      「どうしてそう思うのよ？」
　マイティナは少し落ち着かない目でシーズを見た。
「あなたが自分で、彼は自殺したと語ったのよ。覚えていないの？」
　そう話す声も、先ほどよりも固くなっていた。ポーガルも脂汗を額に流している。
「あんな推理の内容で、実際に行えるわけがないでしょう。推理はあの騎士団長に適当に納得してもらうためのでっち上げです。人というのは単純で、面倒なものに対して、適当に筋を通した話をされれば、簡単にそれを受け入れるのですよ。
　まず、昨日話した推理の穴をお教えしましょう。
　自殺するには、そのための剣が必要です。しかし、それをどうやって持ってくるのですか？」
　何を馬鹿なことを、とでもいうような顔でマイティナは答える。
「そんなもの、人目を盗んでいくらでも――」
「できるはずがないでしょう？　夜であろうと巡回する騎士がいるはずです。たとえ皇帝であろうとも、巡回ルート、その時間、そのようなものを知れるはずがありません」
「それは、私も同じじゃない！」
「ええ、確かにそうです。ですが、それを知る人がいます。騎士ポーガル、あなたですよ」
　いきなり呼ばれて、ポーガルはびくりと身をすくませた。
「皇帝の寝室の警備は、長く勤め、かつ腕が立たねばなりません。それだけで、あなたが騎士の中で高い地位にいることが知れます。おそらく、あの騎士団長の次でしょうね。そしてもちろん、巡回についてのあらゆる事は熟知しています。
　あなたは夜の巡回時、いつも装備していた剣は自分の部屋に置き、巡回に出ます。そして倉庫に少し急いで倉庫に行き、剣を一本取ります。それを帯剣し、巡回を終えます。
　そして昨日。今度は二本帯剣し、いつものように寝室の警備に回ります。剣が二本あっても、まず誰も気にしません。
　でも、殺すのはあなたじゃありません。侍女長であるマイティナ、あなたです。
　皇帝の食事や部屋の掃除などを行うのは侍女長の役目です。そして、皇后の他に入ることができる、唯一の人物。
　あなたは、いつものように掃除をするために寝室に向かいました。そして、待機しているポーガルから剣を受け、中に入り、皇帝を殺害。そして掃除をして、部屋を出ます。そして、偶然やってきた私達がそれを発見しました。もし誰も来なければ、食事を運んだときに発見するつもりでいたのでしょう？
　確かにポーガル一人でも犯行は可能です。しかし、万が一にでも、そこに常時いるはずの護衛がいないことが誰かにばれてしまえば、その時点でアウトです。だから、マイティナが殺したのですよ。ポーガルが誰も来なかったと証言すれば、その時点で犯人の実像が消失します。それに、あなたが侍女達に『怪しい者を見なかったか』と聞いても、当然見ていないと答えますよ。あなたが皇帝の部屋に行くことは、怪しいことではないですしね。
　言っておきますが、私達はあなた達をしかるべきところにつき出すつもりはありませんよ。ですから、あまり意固地にならなくてもいいですので」
「……そう」
　マイティナは小さく首を振った。
「そうよ。私が皇帝を殺したわ」


　　　　　[[前へ&gt;003：さいごの皇帝 (5)]]　　　　　[[戻る&gt;001～020]]　　　　　次へ    </description>
    <dc:date>2005-12-31T12:40:56+09:00</dc:date>
    <utime>1136000456</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/31.html">
    <title>003：さいごの皇帝 (4)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/wiki7_makino/pages/31.html</link>
    <description>
      　しばらくしてノデが戻ってきた。
「確かに、一つ減っていました。昨日の調査結果と変わっています」
　報告を聞き、シーズはうなずいた。
「ならば、まず間違いないですね。これは、痛みに耐え切れずに彼が自殺したのでしょう」
　解説にノデは少し考え、小さくうなずくと、部屋の外に出ていった。
「さ、私達も行きましょう。皇帝が死んでしまったのでは、もうここに用事はありません」

　その後、シーズはアイドを呼び、少し話した。
　アイドはうなずいて、その場を離れた。

　翌日。
　急遽王城からミルソナ帝国全域に「皇帝の死去、共和政となる」ことが通達された。

　オルニア達四人は、ミルソナ帝国の郊外を歩いている。先導するのはアイド。
「どこに連れて行くの？」
　オルニアは何も聞いていない。だが、他の三人はどうやら知っているらしい。ただ黙々と歩いている。
　やがて、そこに着いた。
「あ、あの人たち……」
　そこにいたのは、侍女長マイティナと騎士ポーガル。二人はとても仲良さそうに話している。
「こんにちは、二人とも」
　シーズが話し掛けた。二人はこちらに顔を向けて、表情を強張らせた。
「……こんにちは、皆さん。どうしてここにいると分かったんですか？」
　ほんの少し震える声を出して、マイティナは訊いてきた。
「昨日からアイドにつかせていました。リラーの魔呪があったので、気付かなかったでしょう？」
　昨日、シーズはアイドを呼び、マイティナを尾行するよう頼んだ。アイドはリラーに“気薄(スパース)”をかけてもらい、マイティナの後をついていった。そして、この場所を知ったのである。
「……それで、何の用です？」
　声に棘の残る声でマイティナは言う。
「予想はついているのでしょう？」
　対してシーズは冷静。試すような目でマイティナを見る。
「……私が、皇帝を殺した……とでも？」
「ええ」
　ぴきりと彼女のこめかみが引きつったのを、オルニアは見逃さなかった。


　　　　　[[前へ&gt;003：さいごの皇帝 (3)]]　　　　　[[戻る&gt;001～020]]　　　　　[[次へ&gt;003：さいごの皇帝 (5)]]    </description>
    <dc:date>2005-12-31T12:40:25+09:00</dc:date>
    <utime>1136000425</utime>
  </item>
  </rdf:RDF>
