基本はトーナメントで1対1の勝ち抜き対戦形式。
まず、審判による画鋲規格のチェック、それと競技者の魔術具や機械の所持のチェック。(普段付けっぱなしのものでも、魔術具は試合前には外しておく事になっている) それが済んだら四角いフィールド…というか要するに小学校用の狭い一人用の机をフィールドとして使うのだが、その前に立ち、お互い対峙してスタンバイする。ちなみに公式戦の選手が立つフィールドにはアンチマジックが施されており、よほど高レベルのものでもない限り魔法の発動は行えないようになっている。
審判の「スタンバイ」それから「セット・レディ!」の掛け声を合図にお互いに画鋲を構える。普通のコマと違い画鋲には上面に軸がないので、針の部分を人差し指と親指でつまんで逆さまに構える。そして「GO!」の合図で指を交差するようにひねり、回転を加えつつ画鋲をフィールドに放り入れる。この指を離す動作が二人が同時に行えない場合は先に放出したほうが不利になってしまうのでやりなおしとなる。ちなみにフィールドに画鋲が着地するタイミングを合わせるのではなく、あくまで画鋲が指を離れるタイミングを重視する。それと重要な事なのだが、画鋲の射出時、競技中共に、選手は机に触れてはいけない事となっている。
同時スタートが成功した場合は、あとはどちらかの画鋲が倒れるまで、もしくはフィールドから落下するまでが勝負となる。先にフィールドから落下、もしくは画鋲の頭の部分(円盤部分)が地に付いたほうが負けである。対戦中のお互いの画鋲の接触は有効なので故意にぶつける事も許されるが、基本的にどちらが不利になるかが読み辛く、お互いが不利になる場合が多いので、一般的には有効な戦略とは認知されていない。殆どの選手は純粋な回転時間をお互いに競うスタイルとなる。
□試合方法