フィールドインのテクニックにはいくつかの手法がある。
- トップ・フォール・イン
机の中央付近で腕を構え、指のひねりのタイミングをぴったりあわせて画鋲を真上に射出する技。着地時の横方向への力の加わりを最小限にすることで、回転ロスを軽減する目的だ。その代わり射出時に高さが出てしまうので、落下による衝撃で回転ロスが発生しやすい。なるべく机の高さギリギリに構えて(机に触れてしまえば反則となる)、なるべく低い高さで小さく真上に射出、直後、腕をひきぬいて画鋲の落下場所を確保する。すばやい動作が求められる中級者以上で可能となる技。この方法での射出は画鋲がフィールド中央に着地するので、フィールドから落下するリスクを最大限軽減できるという利点がある。
- サイド・ステップ・イン
指のひねりのタイミングをずらし、ほぼ手から真横方向に画鋲を放出する技。着地時に横方向への力が加わるので回転ロスが起きるが、低い高さでの放出が可能という点で、逆に高さの衝撃によるロスが出にくい。やり方は机の端のほうに立ち、机の高さよりも若干低い位置で腕を構えて、ひねりをくわえて画用を射出した時の画鋲の高さが完全に机の高さと同じになるように射出する。フィールド端での回転となるのでフィールドアウトの危険は大きい。が、乗ってしまえばトップ・フォールよりも安定性は高い。上級者向け。
- ムーン・フォール・イン
画鋲は余り強い回転をかけてもブレがでやすく、着地の衝撃で飛び出してしまうリスクもある。だから適度な強さの回転が必要であり、それとあわせなるべく低い高さでの射出が不可欠だが、この方法は発想の逆転によって生まれた技。なんと机から離れた位置で画鋲を構え、超高回転で高く放り投げるように画鋲を打ち上げて、弧を描くようにフィールドインさせる技なのだ。
利点として、こちらが空中に高く放り投げている間におそらく対戦相手は既にフィールドに着地しているので、机に画鋲が摩擦を受けるまでの時間を遅らせる事が出来る。そして高回転中の画鋲は、空中にいる間にその回転の風圧によって乱気流を起こし、滞空しながら相手をかき乱す。やがて回転は遅くなり、まるでタンポポの綿毛のようにゆっくりとフィールドに着地するのだ。こいつは超ド級の高難易度技といえよう。この技が出来るのは学生ではまずおらず、プロでもごく一部だろう。
■試合方法
□フィールドインテクニック