私の母校、なんか前よりもっとおかしくなっている。
こう、何でもありな方向に。
普通の商品しか置いてなかったはずの購買では豚足パンとか売ってるし。
あれ、全然売れてない気がするんだけど有名人御用達って誰のことなんだろう。
そしてさっきからその豚足の匂いがあたりに漂っている。
正直脂くさくて疲れた身にはきつい。
「カラシぬきで豚足なんて食えるのかな・・・」
正直疲れ果てている私にはそんな感想しか浮かばない。
警備のバイト、洒落になんないほどハード。
夜からずっと働きづめでやっと休憩取れたのがこのお昼休み。
師匠にバイトの斡旋を頼んだのが間違いだった。
そもそもこんな大きかったっけ、この学校。
去年改修入ったとは聞いたがそういう次元の問題ではない気がするくらい変わってる。
でも母校が繁盛してることなんだろう。そしてそれはいいことだろう、きっと。
こう、何でもありな方向に。
普通の商品しか置いてなかったはずの購買では豚足パンとか売ってるし。
あれ、全然売れてない気がするんだけど有名人御用達って誰のことなんだろう。
そしてさっきからその豚足の匂いがあたりに漂っている。
正直脂くさくて疲れた身にはきつい。
「カラシぬきで豚足なんて食えるのかな・・・」
正直疲れ果てている私にはそんな感想しか浮かばない。
警備のバイト、洒落になんないほどハード。
夜からずっと働きづめでやっと休憩取れたのがこのお昼休み。
師匠にバイトの斡旋を頼んだのが間違いだった。
そもそもこんな大きかったっけ、この学校。
去年改修入ったとは聞いたがそういう次元の問題ではない気がするくらい変わってる。
でも母校が繁盛してることなんだろう。そしてそれはいいことだろう、きっと。
とりあえず食堂の喧騒は明らかに許容の範囲を超えているが他の警備部の人はいないらしく、騒ぎは収まりそうにない。
さきほどガッシャーンとかガラスの割れる不穏当な音が聞こえたし。さすがにダメだろう。
「これはやるしかないか、疲れたなぁ・・・」
何か最近愚痴っぽくなってる気がする。
けど騒ぎの中心へ向かっていく私だった。
「はいはい、ちょっとどいてー」
人ごみをかきわけて私が中心で見たのは少女が放り投げたネコで人を吹っ飛ばしている光景だった。
きれいに窓の外へ吹っ飛んでいく男子生徒。
って、ここは4階だから落ちたらただじゃ済まない!とあわてて動こうとしたが時既に遅し。
そのまま窓の外へ消えていった。
目の前で人が死ぬのを見てしまうのか・・・!
とか思ったら戻ってきた。
さっきよりはやーい。
そのまま・・・ネコを放り投げた後、やってやった!というような顔をして仁王立ちしていた少女に直撃した。
なんだこれ。
一瞬の静寂の後、辺りを爆笑が包む。
とりあえず収拾をつけないと。
そう思って声をあげる。
「警備部です!この件に関係ない人は速やかに立ち去ってください!」
声を聞いて周りの生徒達はざわつきながら立ち去っていく。
『とうとう警備部出ちゃったか』
『もうちょっと見たかったな』
『あんな警備員いたっけ?』
『男の割にずいぶん華奢だよな』
去っていく群衆から色々声が聞こえてくる。
最後の奴、余計なお世話だ、というか一応女だ。
さきほどガッシャーンとかガラスの割れる不穏当な音が聞こえたし。さすがにダメだろう。
「これはやるしかないか、疲れたなぁ・・・」
何か最近愚痴っぽくなってる気がする。
けど騒ぎの中心へ向かっていく私だった。
「はいはい、ちょっとどいてー」
人ごみをかきわけて私が中心で見たのは少女が放り投げたネコで人を吹っ飛ばしている光景だった。
きれいに窓の外へ吹っ飛んでいく男子生徒。
って、ここは4階だから落ちたらただじゃ済まない!とあわてて動こうとしたが時既に遅し。
そのまま窓の外へ消えていった。
目の前で人が死ぬのを見てしまうのか・・・!
とか思ったら戻ってきた。
さっきよりはやーい。
そのまま・・・ネコを放り投げた後、やってやった!というような顔をして仁王立ちしていた少女に直撃した。
なんだこれ。
一瞬の静寂の後、辺りを爆笑が包む。
とりあえず収拾をつけないと。
そう思って声をあげる。
「警備部です!この件に関係ない人は速やかに立ち去ってください!」
声を聞いて周りの生徒達はざわつきながら立ち去っていく。
『とうとう警備部出ちゃったか』
『もうちょっと見たかったな』
『あんな警備員いたっけ?』
『男の割にずいぶん華奢だよな』
去っていく群衆から色々声が聞こえてくる。
最後の奴、余計なお世話だ、というか一応女だ。
残ったのは倒れて意識を失った学生が二人と、それを介抱する学生が一人、教育実習生の腕章をつけた三人だった。
後、ネコらしき何か。
というかよく見るとネコじゃない。
ぐったりと力尽きているそれは最近宣伝を良く見る軽車輌のマイマイスクーターに姿を変えていた。
あれって変形するのか・・・機械工学すごい。
それはともかく、残った顔を確認すると見知った顔があり思わず声を上げる。
真ん中の実習生の人は多分・・・
「あれ、カトリアさん?」
相手もこっちを覚えてたみたいだ。
「えっ・・・あ、もしかしてヒサカさん?」
そうだ、彼女は先日ヨーデフ教授の研究室前で倒れたときにお世話になったカトリアさんだ。
教育実習先、ここだったのか。
「ええ、ちょっと学校お休みしてバイトを」
なんて答えていると後ろから声がかかった。
後、ネコらしき何か。
というかよく見るとネコじゃない。
ぐったりと力尽きているそれは最近宣伝を良く見る軽車輌のマイマイスクーターに姿を変えていた。
あれって変形するのか・・・機械工学すごい。
それはともかく、残った顔を確認すると見知った顔があり思わず声を上げる。
真ん中の実習生の人は多分・・・
「あれ、カトリアさん?」
相手もこっちを覚えてたみたいだ。
「えっ・・・あ、もしかしてヒサカさん?」
そうだ、彼女は先日ヨーデフ教授の研究室前で倒れたときにお世話になったカトリアさんだ。
教育実習先、ここだったのか。
「ええ、ちょっと学校お休みしてバイトを」
なんて答えていると後ろから声がかかった。
「お、なんだヒサカ、お前の知り合いか」
そこに居たのはすらっとした高身長にブロンド、その上ステキなスタイルを持つ完璧超人の警備部長だった。
ちなみにこの人、私が在籍してた頃にいたか記憶にない。
こんなインパクトの強い人だったら覚えてるはずなんだけど。
まぁ・・・師匠の知り合いらしいし気にしたらダメだろうな・・・。
さらに後ろにはちょっとぼろぼろになってる男子生徒が一人とそれを支えている女子生徒が一人。
男子生徒の方はそこそこ美形だけど首輪がいただけない。
あえてつけてるってことは趣味か魔導具…なんだろうか。
とりあえず女子生徒がお嬢様してるせいで怪我したペットを気遣うご主人様に見えなくもない。
『ほら、しっかりしなさいよ』とか聞こえるし。
そこに居たのはすらっとした高身長にブロンド、その上ステキなスタイルを持つ完璧超人の警備部長だった。
ちなみにこの人、私が在籍してた頃にいたか記憶にない。
こんなインパクトの強い人だったら覚えてるはずなんだけど。
まぁ・・・師匠の知り合いらしいし気にしたらダメだろうな・・・。
さらに後ろにはちょっとぼろぼろになってる男子生徒が一人とそれを支えている女子生徒が一人。
男子生徒の方はそこそこ美形だけど首輪がいただけない。
あえてつけてるってことは趣味か魔導具…なんだろうか。
とりあえず女子生徒がお嬢様してるせいで怪我したペットを気遣うご主人様に見えなくもない。
『ほら、しっかりしなさいよ』とか聞こえるし。
「部長、どうしたんですか?」
部長の持ち回りは外だけど、どうしたんだろう。
「あぁ、外で見回りしてたら窓からこいつが落ちかけていてな」
男子生徒のほうを顔で示す部長。
ってことは・・・ガラス割れたとき人が投げ出されてたのか。
なんてことだ。
「それはそこの生徒が助けたんだが話を聞いたら中でバカやってるらしくて解決に来たわけだ」
今度は女子生徒のほうを示す部長。
そしてどうだ、えらいだろといわんばかりに仁王立ちする部長。
でもそのほっぺたにはご飯粒がついていた。
「部長・・・頬にご飯粒がついてます。サボってましたね?」
でも台無しだった。
「ば、バカ言うな!これはさっき外で見回りしてたら新規開店した牛丼屋からの差し入れを食べただけだ!」
顔を真っ赤にして頬を手でぬぐって、言い訳を続ける部長。
その言い訳、前にも聞いたこと有るのは忘れておこう。
「・・・と、とにかくだ!お前の知り合いならこの二人からも話を聞いて報告書書いておくように!」
やられた。
仕事押し付けられた。
休憩中だったのに、だったのに・・・
部長の持ち回りは外だけど、どうしたんだろう。
「あぁ、外で見回りしてたら窓からこいつが落ちかけていてな」
男子生徒のほうを顔で示す部長。
ってことは・・・ガラス割れたとき人が投げ出されてたのか。
なんてことだ。
「それはそこの生徒が助けたんだが話を聞いたら中でバカやってるらしくて解決に来たわけだ」
今度は女子生徒のほうを示す部長。
そしてどうだ、えらいだろといわんばかりに仁王立ちする部長。
でもそのほっぺたにはご飯粒がついていた。
「部長・・・頬にご飯粒がついてます。サボってましたね?」
でも台無しだった。
「ば、バカ言うな!これはさっき外で見回りしてたら新規開店した牛丼屋からの差し入れを食べただけだ!」
顔を真っ赤にして頬を手でぬぐって、言い訳を続ける部長。
その言い訳、前にも聞いたこと有るのは忘れておこう。
「・・・と、とにかくだ!お前の知り合いならこの二人からも話を聞いて報告書書いておくように!」
やられた。
仕事押し付けられた。
休憩中だったのに、だったのに・・・
ざんねん!わたしの休憩はここでおわってしまった!
無念。
いや、終わるわけにはいかない。
「部長、私20時間ぶりの休憩だったんですが、終わったら休んでいいですよね?」
このまま勤務に戻ったら魔力切れ以前に死んでしまう。
「そりゃいかんな。分かった、終わったらゆっくり休んでいいぞ」
助かった。
ついでにもう一つ私じゃ出来ないことをやってもらおう。
「それと、私『修復』使えないんでその窓の修復お願いしてもいいでしょうか・・・」
「あぁ、そうか。お前、無理だったな、そういうの。よし、それは任せておけ」
驚いたようにこっちを向いた後、納得した顔になって割れた窓の方に向かう部長。
そこに声がかかる。
「あ、そのくらいなら俺やります。」
声をかけたのはペット・・・じゃない、男子生徒だった。
器物破損などの事例が起きた際、当事者が修復するとその分ペナルティが軽くなる。
いわゆる“取引”って奴だ。
まぁ、魔術の使える学校では良くあることだ。
「ん、そうか。じゃあその分引いとけよ。ヒサカ」
あっさり窓の方に向かうのをやめて外に向かう部長。
「了解です。とりあえずさっさとやっておきます」
そして残った面子に向き直る私。
「それじゃ事の経緯を聞かせてもらいましょう」
「部長、私20時間ぶりの休憩だったんですが、終わったら休んでいいですよね?」
このまま勤務に戻ったら魔力切れ以前に死んでしまう。
「そりゃいかんな。分かった、終わったらゆっくり休んでいいぞ」
助かった。
ついでにもう一つ私じゃ出来ないことをやってもらおう。
「それと、私『修復』使えないんでその窓の修復お願いしてもいいでしょうか・・・」
「あぁ、そうか。お前、無理だったな、そういうの。よし、それは任せておけ」
驚いたようにこっちを向いた後、納得した顔になって割れた窓の方に向かう部長。
そこに声がかかる。
「あ、そのくらいなら俺やります。」
声をかけたのはペット・・・じゃない、男子生徒だった。
器物破損などの事例が起きた際、当事者が修復するとその分ペナルティが軽くなる。
いわゆる“取引”って奴だ。
まぁ、魔術の使える学校では良くあることだ。
「ん、そうか。じゃあその分引いとけよ。ヒサカ」
あっさり窓の方に向かうのをやめて外に向かう部長。
「了解です。とりあえずさっさとやっておきます」
そして残った面子に向き直る私。
「それじゃ事の経緯を聞かせてもらいましょう」
この高校の警備部の仕事は主に二つ、警備と学内治安の維持に大別される。
学内治安の維持とはつまるところ校則違反の取締りや私的紛争の解決である。
学校によっては厳しく違反を罰するところもあるらしいが、
うちの学校では比較的流動的な“取引”や“仲裁”で収めている。
そりゃ、杓子定規に違反で停学~とかやる方が楽だがまだ若いんだし色々ある。
基本的に学内での出来事であれば丸く治めるのが部長の方針でそれはうまくいっている。
今回の事例も本来なら器物破損と私的紛争で面倒なことにもなるがきっと仲裁でうまく行くだろう。
「・・・つまり、そこの二人の喧嘩が豚足が乱れ飛んだり、強制わいせつや器物破損、暴行が起きたと」
異口同音で全員から肯定の返事。
ちょっと想定外だった。
とりあえず気絶した二人はIDをチェックしてから保健室送り。
そして残り全員からIDを提示してもらい話を聞いた。
私が来たのも直後で皆の話には繕った跡もないしそういうことなんだろう。
学内治安の維持とはつまるところ校則違反の取締りや私的紛争の解決である。
学校によっては厳しく違反を罰するところもあるらしいが、
うちの学校では比較的流動的な“取引”や“仲裁”で収めている。
そりゃ、杓子定規に違反で停学~とかやる方が楽だがまだ若いんだし色々ある。
基本的に学内での出来事であれば丸く治めるのが部長の方針でそれはうまくいっている。
今回の事例も本来なら器物破損と私的紛争で面倒なことにもなるがきっと仲裁でうまく行くだろう。
「・・・つまり、そこの二人の喧嘩が豚足が乱れ飛んだり、強制わいせつや器物破損、暴行が起きたと」
異口同音で全員から肯定の返事。
ちょっと想定外だった。
とりあえず気絶した二人はIDをチェックしてから保健室送り。
そして残り全員からIDを提示してもらい話を聞いた。
私が来たのも直後で皆の話には繕った跡もないしそういうことなんだろう。
「それじゃ、とりあえずトータさん、ミゼルさん、リーゼロッテさん、ベルガー君は帰って結構です。
レーベレヒト君は後日裁定が行くと思いますが、修復済みでペナルティはそんな無いでしょう。
それでカトリアさんはどうします?一応被害届も出せなくも無いですが」
その場にいる人たちに聴取の結果を伝えていく。
「えっと・・・まぁ、事故だったみたいだし出さなくて結構です」
ちょっと考えて伝えて来るカトリアさん。
「はい、それじゃ皆さんお疲れ様でした」
各自それぞれ教室へ戻っていく。
何かカトリアさんは私のことを連れの二人に色々聞かれてるようだ。
レーベレヒト君とリーゼロッテさんは何かわいのわいの言いながら去っていく。
やっぱり飼い主とペットなんだろうか・・・
一人残ったベルガー君が不安そうに私に聞いてくる。
「あの、ティオのことなんですがどうなるんでしょうか?」
「そうですね・・・二人の私的紛争、つまり喧嘩が和解できれば特に問題になることは無いと思いますよ」
とりあえずはそうだろう。
彼女だけに関しては他は問題は無いようだし。
「そうですか・・・」
ちょっと安心した顔になるベルガー君。
「それでは、私も報告書まとめる必要があるので失礼します。君も授業あるでしょう?」
そういって彼を残してこの場を後にした。
レーベレヒト君は後日裁定が行くと思いますが、修復済みでペナルティはそんな無いでしょう。
それでカトリアさんはどうします?一応被害届も出せなくも無いですが」
その場にいる人たちに聴取の結果を伝えていく。
「えっと・・・まぁ、事故だったみたいだし出さなくて結構です」
ちょっと考えて伝えて来るカトリアさん。
「はい、それじゃ皆さんお疲れ様でした」
各自それぞれ教室へ戻っていく。
何かカトリアさんは私のことを連れの二人に色々聞かれてるようだ。
レーベレヒト君とリーゼロッテさんは何かわいのわいの言いながら去っていく。
やっぱり飼い主とペットなんだろうか・・・
一人残ったベルガー君が不安そうに私に聞いてくる。
「あの、ティオのことなんですがどうなるんでしょうか?」
「そうですね・・・二人の私的紛争、つまり喧嘩が和解できれば特に問題になることは無いと思いますよ」
とりあえずはそうだろう。
彼女だけに関しては他は問題は無いようだし。
「そうですか・・・」
ちょっと安心した顔になるベルガー君。
「それでは、私も報告書まとめる必要があるので失礼します。君も授業あるでしょう?」
そういって彼を残してこの場を後にした。
「という感じですね。レーベレヒト君は問題なし、ティオさんは喧嘩の仲直り次第、ヤスノリ君はそれプラス風紀違反ってところでしょうか」
と、所変わって報告を部長にしている。
集合場所に指定されたのがまだ部長は勤務時間内のはずなのに、
学校の外の甘味処な所にすごく突っ込みを入れたいが話が進まないので放置。
「ふむ、その三人は面識あるのか?」
何かを企んだらしくパフェに刺したスプーンを咥えて聞いてくる。
なんかアイスのなめ方が変だけどもう突っ込むのが面倒だ。
「はい。後、関係者のベルガー君を介して全員関係有るみたいですね」
データをまとめた紙をめくりながら答える私。
「なら、今1件人手足りない奉仕活動あっただろ、アレ全員にやらせて問題なしにしちまえ。
お前見届け人な。そんで監督は・・・あぁ、教習の子お前の知り合いだったな。
単位になるから断らんだろうからやってもらえ。おし、コレで解決」
咥えたスプーンをこっちに指してなんか無茶苦茶言いやがった。
「それじゃ、全員に通達書出しとけ。上には和解+奉仕活動で帳消しって出しとく。
じゃ、ここの払いはやっとくからお疲れさん」
残った中身をガッと流し込んで席を立ち、会計を済ませて去っていく部長。
何も言えず残される私。
・・・・・・・・・
「もう疲れたよ、トモカ・・・」
テーブルに突っ伏してそんな馬鹿なことを口走っているのが私だった。
と、所変わって報告を部長にしている。
集合場所に指定されたのがまだ部長は勤務時間内のはずなのに、
学校の外の甘味処な所にすごく突っ込みを入れたいが話が進まないので放置。
「ふむ、その三人は面識あるのか?」
何かを企んだらしくパフェに刺したスプーンを咥えて聞いてくる。
なんかアイスのなめ方が変だけどもう突っ込むのが面倒だ。
「はい。後、関係者のベルガー君を介して全員関係有るみたいですね」
データをまとめた紙をめくりながら答える私。
「なら、今1件人手足りない奉仕活動あっただろ、アレ全員にやらせて問題なしにしちまえ。
お前見届け人な。そんで監督は・・・あぁ、教習の子お前の知り合いだったな。
単位になるから断らんだろうからやってもらえ。おし、コレで解決」
咥えたスプーンをこっちに指してなんか無茶苦茶言いやがった。
「それじゃ、全員に通達書出しとけ。上には和解+奉仕活動で帳消しって出しとく。
じゃ、ここの払いはやっとくからお疲れさん」
残った中身をガッと流し込んで席を立ち、会計を済ませて去っていく部長。
何も言えず残される私。
・・・・・・・・・
「もう疲れたよ、トモカ・・・」
テーブルに突っ伏してそんな馬鹿なことを口走っているのが私だった。
つまるところ、面倒なことを押し付けられたって事実は揺ぎ無いようだった。