14-1
「また先輩トップっすか?ムンフォ極めるとか言ってたんじゃ。」
「ムンフォはとっておきの技なんだよ!そんなに連発したんじゃありがたみがねぇだろ。」
「最近の僕の上達の早さに恐れをなして日和ってんじゃないですか?ふふふん。」
「ちげーよ!!」
「ムンフォはとっておきの技なんだよ!そんなに連発したんじゃありがたみがねぇだろ。」
「最近の僕の上達の早さに恐れをなして日和ってんじゃないですか?ふふふん。」
「ちげーよ!!」
今日の昼もベルガーとあの変態と画鋲ゴマ競技部の部室にいる。
ベ・・・べつにベルガーがブタさんパンをおごってやるとか言うんで
ついてきたわけじゃないんだからねっ!
それにしてもこの画鋲ゴマとかいうの・・・どこが面白いのかさっぱりわからない。
この間ベルガーに教えてもらったけど何ていうか地味すぎてぜんぜん面白くない。
ベ・・・べつにベルガーがブタさんパンをおごってやるとか言うんで
ついてきたわけじゃないんだからねっ!
それにしてもこの画鋲ゴマとかいうの・・・どこが面白いのかさっぱりわからない。
この間ベルガーに教えてもらったけど何ていうか地味すぎてぜんぜん面白くない。
『スタンバイ・・・セットレディ・・・GO!』
「うぉおおおお!ムーン・フォール・イィイイイイン!!!」
「サイド・ステップ・イン!」
「うぉおおおお!ムーン・フォール・イィイイイイン!!!」
「サイド・ステップ・イン!」
変態の掛け声うるさい!
そもそも変態のムーン・フォール・インとかいう技・・・
回転時間稼ぐんなら横移動しないようにフィールドインすればいいのに
変なポーズで投げるから横移動のロス発生してダメだし。
そもそも変態のムーン・フォール・インとかいう技・・・
回転時間稼ぐんなら横移動しないようにフィールドインすればいいのに
変なポーズで投げるから横移動のロス発生してダメだし。
「ふっ・・・僕の勝ちですね。」
「くっ・・・」
「くっ・・・」
案の定変態の画鋲はフィールドインしたとたんにこけてるし・・・
ベルガーのはまだ回ってるけど・・・
ベルガーのはまだ回ってるけど・・・
「ベルガーその画鋲軸ずれてる。」
「えー・・・さっきメンテしたばっかだよ?」
「なんか・・・(もぐもぐ)・・・回転の仕方が不安定。」
「そうかなぁ・・・」
「あぁ!そうだ・・・この画鋲はメンテナンスしてなかったんだった!だからダメだったんだな!」
「えー・・・さっきメンテしたばっかだよ?」
「なんか・・・(もぐもぐ)・・・回転の仕方が不安定。」
「そうかなぁ・・・」
「あぁ!そうだ・・・この画鋲はメンテナンスしてなかったんだった!だからダメだったんだな!」
変態は足元にあった汚い箱から工具を取り出すと
画鋲を手に取り先端部分をいじり始めた。
ブタさんぱんを食べ終わったので、紙ナプキンで口をぬぐって
ベルガーの画鋲を手に取ってみる。
やっぱりちょっと軸がずれてる。
画鋲を手に取り先端部分をいじり始めた。
ブタさんぱんを食べ終わったので、紙ナプキンで口をぬぐって
ベルガーの画鋲を手に取ってみる。
やっぱりちょっと軸がずれてる。
「ちょっと静かにして。」
変態は手をとめて何が始まるんだとこちらをうかがう。
手のひらに画鋲をのせ目を閉じ、深呼吸をする。
多分素材は鉄かな・・・んでもって軸の中心はこの辺で・・・
イメージできたところで目を開く。
手のひらに画鋲をのせ目を閉じ、深呼吸をする。
多分素材は鉄かな・・・んでもって軸の中心はこの辺で・・・
イメージできたところで目を開く。
画鋲の周りに青白い線で練成陣が浮かび上がる。
一瞬画鋲が数センチ浮き上がったところでパチッっと軽い火花が散る。
一瞬画鋲が数センチ浮き上がったところでパチッっと軽い火花が散る。
「おぉおお!!」
コロンと手のひらに画鋲が戻る。
変態はまるで錬金術を初めて見たかのように目を丸くしている。
変態はまるで錬金術を初めて見たかのように目を丸くしている。
「お前機械工学部なのに錬金術なんて使えるんだ。」
「先輩・・・精錬形成技術としての錬金術は工学系の必須科目ですよ・・・」
「じゃあお前もこれでメンテナンスすりゃいいじゃん!」
「僕はティオほどの技術ありませんから。」
「先輩・・・精錬形成技術としての錬金術は工学系の必須科目ですよ・・・」
「じゃあお前もこれでメンテナンスすりゃいいじゃん!」
「僕はティオほどの技術ありませんから。」
ベルガーに画鋲を渡すと、ありがとといってトップ・フォール・インで回転を確かめはじめた。
「どう?」
「すごいなぁ・・・確かにぶれが少ない。ありがと・・・ティオ。」
「えへへ。」
「すごいなぁ・・・確かにぶれが少ない。ありがと・・・ティオ。」
「えへへ。」
ベルガーに頭ポンポンされる。
感謝されるのはうれしい。
感謝されるのはうれしい。
「錬金術いいなー俺も勉強しようかなー」
いきなり変態が大きい声を出す。
「その前に専門の魔術がんばりましょうよ・・・
レーベ先輩から聞きましたよ。ライセンスまだとってないって・・・」
「何のために学校きてるの・・・変態・・・」
「へっ・・・?ヘンタイ?!俺のことか!!!
お前失礼だな!俺は一応上級生なんだぞ!!」
レーベ先輩から聞きましたよ。ライセンスまだとってないって・・・」
「何のために学校きてるの・・・変態・・・」
「へっ・・・?ヘンタイ?!俺のことか!!!
お前失礼だな!俺は一応上級生なんだぞ!!」
なんか怒ってる。
下半身露出が趣味らしい(ベルガー談)のに何を言ってるんだろうこの変態。
下半身露出が趣味らしい(ベルガー談)のに何を言ってるんだろうこの変態。
「変態だし魔術もできないし画鋲ゴマもベルガーより下手だし・・・」
「なにーっ!画鋲ゴマは競技暦10年だぞ!俺がベルガー以下なわけがないっ!」
「ふーん・・・無能のくせに・・・」
「なにーっ!画鋲ゴマは競技暦10年だぞ!俺がベルガー以下なわけがないっ!」
「ふーん・・・無能のくせに・・・」
そうつぶやくとベルガーが私の方に厳しい視線を向ける。
「ティオ・・・口が過ぎるぞ?先輩に謝れ。」
「だって・・・」
「だって・・・」
ベルガーちょっと怒ってる・・・本当のこと言っただけなのにっ
「すみません。ティオちょっと世間知らずなもんで・・・」
私の両肩をつかんでベルガーが変態に向かって頭を下げる。
「何でお前が謝るんだよ!」
「私も間違ったこと言ってないっ!」
「私も間違ったこと言ってないっ!」
むむむむーっ・・・この変態いちいち癇に障るっ!
「そもそも画鋲ゴマやったことねーやつにえらそうに言われたかねーよ!!ノーコンのくせに!」
「この間ちょっとだけやったし!アレくらい私にだってできるもんっ!!」
「こらこらっ二人ともーっ!また芋ほり行くつもりっ!!」
「言ったなっ!アレくらいって言ったなー!!」
「言ったもんっ!画鋲ゴマ競技くらい私にできないわけがないもん!!」
「ああ・・・もう・・・ふたりともー!!!」
「この間ちょっとだけやったし!アレくらい私にだってできるもんっ!!」
「こらこらっ二人ともーっ!また芋ほり行くつもりっ!!」
「言ったなっ!アレくらいって言ったなー!!」
「言ったもんっ!画鋲ゴマ競技くらい私にできないわけがないもん!!」
「ああ・・・もう・・・ふたりともー!!!」
ベルガーが一段と大きな声であげたところで昼休み終了のチャイムが鳴る。
「ちっ・・・」
「むぅ・・・」
「むぅ・・・」
変態と睨みあう。
こいつだけは一度決着をつけねばなるまい・・・
こいつだけは一度決着をつけねばなるまい・・・
「二人とも・・・そんなこというなら放課後に勝負でもして決着でもつければっ!」
すこし苛立った声でベルガーが言い放つ。
「名案だ。そうだな・・・俺が勝ったら入部して画鋲のメンテナンスでもしてもらおうか!」
「じゃあ私が勝ったら毎日ブタさんパン1個ね!」
「じゃあ私が勝ったら毎日ブタさんパン1個ね!」
変態は望むところだと言うと、画鋲を小さな箱に仕舞い
ベルガーに戸締りよろしくと部室の鍵を投げつけて部屋を後にした。
ベルガーに戸締りよろしくと部室の鍵を投げつけて部屋を後にした。
とりあえず書けたところまで。
すまん・・・まだ続く。ネギ書くのちょっと待って・・・
すまん・・・まだ続く。ネギ書くのちょっと待って・・・