14-2
「あれ?、ヤスいないん?」
勝負の放課後の部室に現れたのはあの変態ではなく・・・誰だっけ・・・
昨日会ったけど・・・名前忘れちゃった。
昨日会ったけど・・・名前忘れちゃった。
「先輩に用事ですか?」
「んー・・・何かいいもの見せてやるとかいわれてさー」
「んー・・・何かいいもの見せてやるとかいわれてさー」
バカなヤツ。自分が負けるとも知らずに観客を呼ぶとは・・・
「先輩・・・大丈夫かなぁ・・・ティオ結構うまいんですよねぇ。」
「何が・・・」
「何が・・・」
ベルガーがあぁ・・・思い出した変態の友人の・・・レージとか言う・・・うーん何か違うな・・・
まぁそんな名前の人に事の経緯を説明している。
まぁそんな名前の人に事の経緯を説明している。
「また・・・変なことになってるなぁ・・・」
変態の友人がため息をついている。
すると部屋の外が騒がしい。
すると部屋の外が騒がしい。
「ま・・・まちなさーいっ!!」
「・・・ちょ!危ないって!」
「・・・ちょ!危ないって!」
変態が叫びながらこっちに向かってるようだ。
あと・・・誰かに追われてるみたい・・・
足音が部室の前でとまる。
あと・・・誰かに追われてるみたい・・・
足音が部室の前でとまる。
「捕まえ・・・たっ!はぁはぁ・・・さぁ、指導室いきましょうか!!」
「っもー!俺何もしてないって言ってんじゃん!」
「っもー!俺何もしてないって言ってんじゃん!」
戸が勢いよくひらくと、ベルトをだらしなくぶら下げた変態が立っていた。
その後ろに変態の腕をつかんだ・・・えーと・・・公衆の面前で変態に犯されたかわいそうな教育実習の先生・・・
名前なんだっけ・・・が肩で息をしている。
その後ろに変態の腕をつかんだ・・・えーと・・・公衆の面前で変態に犯されたかわいそうな教育実習の先生・・・
名前なんだっけ・・・が肩で息をしている。
「俺は今から大事な用事あるんだよ!」
「はぁはぁ・・・あ・・・あなたには生徒指導の方が・・・大事よ・・・」
「はぁはぁ・・・あ・・・あなたには生徒指導の方が・・・大事よ・・・」
全くもって言うことはそのとおりだけど
相当長い距離追いかけてきたのか話すのもままならないようだ・・・
相当長い距離追いかけてきたのか話すのもままならないようだ・・・
「ヤス・・・またやらかしたのかよ・・・」
「ちげーよ!ウンコしてでてきたらこのカトリア先生がなんか怒って追いかけた来たんだよ!!」
「やってじゃん・・・」
「ちげーよ!ウンコしてでてきたらこのカトリア先生がなんか怒って追いかけた来たんだよ!!」
「やってじゃん・・・」
先生は腰に手をやると、さぁ来なさいと変態を呼びつける。
「先生・・・ヤスのアレなら指導室つれてっても無駄だと思いますよ。」
変態の友人があきれた声で口を開く。
「でも・・・」
「1年の頃何度か連れて行かれましたけど・・・現にこうです。」
「1年の頃何度か連れて行かれましたけど・・・現にこうです。」
この変態本当につける薬ないんだな・・・
「えーっと・・・あの・・・先輩には僕が言っておくんで・・・その・・・」
ベルガーが先生に頭を下げている。
「私も今この変態を連れて行かれると困る。
午後の授業サボって練習したのが無駄になっちゃう!」
「はぃ・・・?」
午後の授業サボって練習したのが無駄になっちゃう!」
「はぃ・・・?」
先生の目が点に・・・
再びベルガーが先生に事の経緯を話す。
再びベルガーが先生に事の経緯を話す。
「・・・なるほど。あまり関心しない話ね。」
「でもあの二人・・・こうでもしないとまた何かやらかしそうで・・・」
「でもあの二人・・・こうでもしないとまた何かやらかしそうで・・・」
変態の友人が無言で頷く。
何か私・・・すっごい手が早いみたいな言い方じゃない・・・むぅ・・・
ケンカ売られたから買っただけなのに。
何か私・・・すっごい手が早いみたいな言い方じゃない・・・むぅ・・・
ケンカ売られたから買っただけなのに。
「とっとと始めるぞ!まっ俺の勝ちだろうがな!!!」
そう言うとどう見ても卑猥な「じゃっじまん」をロッカーから取り出し机の上に置いた。
「大きな口を叩けるのも今のうちなんだからね!
アンタなんかこの私、ティオ・ドロー・イッポンマツの敵じゃないわ!」
アンタなんかこの私、ティオ・ドロー・イッポンマツの敵じゃないわ!」
『へっ?!』
な…なんかまずいことでも言ったかなぁ
みんな変な顔で私のほう見てる…変態の顔が特に酷い。
みんな変な顔で私のほう見てる…変態の顔が特に酷い。
「えっ…みんなそう思うでしょ?」
しばらく沈黙が続く。
「イッポンマツってMMIの?」
変態の友人が尋ねる。
「父上の会社だけど何か?]
「ティオさんって噂の社長令嬢だったのね。」
「あれっ?え?みんな知らなかったの…」
「ティオさんって噂の社長令嬢だったのね。」
「あれっ?え?みんな知らなかったの…」
てっきりベルガーが話してると思ってた。
にしても変態の顔が酷い。
にしても変態の顔が酷い。
「マジかよぉ…」
「ヤス…ドンマイだ。」
「ヤス…ドンマイだ。」
変態の友人がポンポンと変態の肩を叩く。
変態はありえんだのありえねぇだとかブツクサつぶやいてる。
どこまでも失礼なヤツだ。
変態はありえんだのありえねぇだとかブツクサつぶやいてる。
どこまでも失礼なヤツだ。
「先輩…黙ってたの謝りますよ…」
「まぁ…いい加減始めちまえよ。」
「まぁ…いい加減始めちまえよ。」
変態の友人がニヨニヨしながら机の前にある椅子に座ると
足を組み観戦モードに入る。
ベルガーが「じゃっじまん」の後ろのスイッチをいじる。
『…大会モード…』とやけに低い声でしゃべったかと思うと
いきなりファンファーレが鳴り出す。
足を組み観戦モードに入る。
ベルガーが「じゃっじまん」の後ろのスイッチをいじる。
『…大会モード…』とやけに低い声でしゃべったかと思うと
いきなりファンファーレが鳴り出す。
「競技ルールくらいわかってんだろうな。」
「あたりまえでしょ!」
「あたりまえでしょ!」
『スタンバイ…セットレディ……GO!!』
「くらえぇえええ!ムーン・フォール・インッ!」
「ムーン・フォール・インッ!」
「なにっ!!」
「ムーン・フォール・インッ!」
「なにっ!!」
両者の手から離れた画鋲が高く舞い上がる。
今回はまともなフォームでフィールドインしてくる。
着地はほぼ同時。
固唾をのんで皆がテーブルの上の画鋲を凝視する。
変態の画鋲は着地後回転しながらゆっくりと「じゃっじまん」にむかって移動を始める。
私のは着地時に少し移動した後、移動をやめその場で回転している。
理想的なムーン・フォール・インだ。
今回はまともなフォームでフィールドインしてくる。
着地はほぼ同時。
固唾をのんで皆がテーブルの上の画鋲を凝視する。
変態の画鋲は着地後回転しながらゆっくりと「じゃっじまん」にむかって移動を始める。
私のは着地時に少し移動した後、移動をやめその場で回転している。
理想的なムーン・フォール・インだ。
「なかなかうまいじゃねーか!」
「だからいったでしょ。私にもできるって。」
「だからいったでしょ。私にもできるって。」
若干変態の画鋲の回転数が落ちてきた。
勝てるっ!
そう勝利を確信していると…
勝てるっ!
そう勝利を確信していると…
「ふ・・・ふえっくちゅん!!!」
変態の友達がやけにかわいいクシャミをした。
「あーーー!」
クシャミの風にあおられて私の画鋲がバランスをくずす。
大きく回転がぶれコロコロと転がり床に落ちる。
大きく回転がぶれコロコロと転がり床に落ちる。
「勝負あったな。」
変態はものすごく誇らしげに言った。
「い・・・今のクシャミのせいだもんっ!!」
「ルールブック読んだんだろ?運も実力の内だ。ふふふん。」
「ルールブック読んだんだろ?運も実力の内だ。ふふふん。」
競技中の故意以外の外的干渉は無視される・・・
ん・・・待て・・・クシャミしたの変態の友人だ・・・
ん・・・待て・・・クシャミしたの変態の友人だ・・・
「お前・・・ワザとだな・・・?」
「ちがうよっ!!」
「ティオ・・・勝負ついたんだってば・・・ゴネないゴネない。」
「ちがうよっ!!」
「ティオ・・・勝負ついたんだってば・・・ゴネないゴネない。」
ベルガーに頭ポンポンされる。
「うぅ・・・私今まで勝負に負けたことなかったのにー!
こ・・・こんな変態に負けるなんてー!」
「そうだね、残念だったね・・・」
こ・・・こんな変態に負けるなんてー!」
「そうだね、残念だったね・・・」
ベルガーにしがみつくとまた頭ぽんぽんされる。
変態と変態の友人をにらみつける。
変態と変態の友人をにらみつける。
「ちょ・・・お前・・・泣いてんの?」
「泣いてないもんっ!!!」
「泣いてないもんっ!!!」
くやしいっくやしいっくやしいっっ!!
変態ヘラヘラ笑ってるし、こんなのに負けたかと思うと恥ずかしくて死んじゃう!
変態ヘラヘラ笑ってるし、こんなのに負けたかと思うと恥ずかしくて死んじゃう!
「帰るっ!」
「ティオ・・・」
「もう、帰るっ!!」
「ティオ・・・」
「もう、帰るっ!!」
カバンを持って部屋を飛び出す。
「ティ・・・ティオ待って!!」
慌ててベルガーがついてくる。
「あー・・・約束忘れんなよー明日も部室こいよー。」
変態の笑い混じりの声が聞こえた。
ヒャッホー・・・まだ続くぜー・・・ っていうかここで終わってもいいような・・・ ま・・・書けたらうpしゅる・・・