ティオの様子が明らかにおかしい。
朝練の時間から登校しているはずなのに
出席点呼の時間ギリギリに汚れたネコの頭と鞄を抱えて教室に入ってくるわ、
2時間目の数学の授業中に突然立ち上がって教師に注意受けている。
ベルガーが気になって声をかけてみるも
なんでもない、大丈夫と返ってくるだけ。
朝練の時間から登校しているはずなのに
出席点呼の時間ギリギリに汚れたネコの頭と鞄を抱えて教室に入ってくるわ、
2時間目の数学の授業中に突然立ち上がって教師に注意受けている。
ベルガーが気になって声をかけてみるも
なんでもない、大丈夫と返ってくるだけ。
3時間目は本館での合同授業だった。
担当の教師がまた学会出席なんだとか…
担当の教師がまた学会出席なんだとか…
教室の生徒が皆急いで移動のの準備をしている最中、
ティオはというと、机の上にネコの頭をおいて
後頭部のカードスロットからメモリーチップをぬきだして端末に差し込んでいる。
ティオはというと、机の上にネコの頭をおいて
後頭部のカードスロットからメモリーチップをぬきだして端末に差し込んでいる。
「ネコどうして壊れたの?」
「ねっ…熱暴走して爆発しちゃったの!」
「ティオ何してるの?」
「ネコのAIが生きてるか調べてるの!」
「ねっ…熱暴走して爆発しちゃったの!」
「ティオ何してるの?」
「ネコのAIが生きてるか調べてるの!」
ティオから返事が返ってくるものの、邪魔をするなオーラが漂っている。
「…次大教室だよ?自転車で送ってあげるから行こう?」
ベルガー恐る恐る聞いてみるとどうやらネコのAIは生きてたらしく
うん…と答えたティオの表情は先程の厳しさはなくなっていた。
うん…と答えたティオの表情は先程の厳しさはなくなっていた。
「ところでさっきなんでいきなり立ち上がったの?」
自転車をこぎながら後部のティオにたずねる。
「あぁ…ウチのグループの輸送機が入ってきたんだ…」
魔術具を卸しているのでそれくらい普通だろうに…とベルガーは思ったが
ティオが言うに、Iグループは基本的に同じ塗装をしているが
系列会社によって輸送機のメーカーや型は違うらしい。
学園とは魔術具関連でしか取引していないためアイツーの輸送機が来るのは変だと。
ティオが言うに、Iグループは基本的に同じ塗装をしているが
系列会社によって輸送機のメーカーや型は違うらしい。
学園とは魔術具関連でしか取引していないためアイツーの輸送機が来るのは変だと。
「別にアイツーでも問題ないんじゃないの?」
「そうなんだけど…そ…そうだな…考え過ぎかも…」
「そうなんだけど…そ…そうだな…考え過ぎかも…」
ティオが言葉を濁す。
確かに機械産業部門なので別に問題はないのだが…
ベルガーは知らないがアイツーの主力製品は兵器なのだ。
今朝アイツー製の軍用レールガンを見つけた日にアイツーの輸送車が来るとか
タイミングが良すぎると言うか…
確かに機械産業部門なので別に問題はないのだが…
ベルガーは知らないがアイツーの主力製品は兵器なのだ。
今朝アイツー製の軍用レールガンを見つけた日にアイツーの輸送車が来るとか
タイミングが良すぎると言うか…
本館横の駐輪場に自転車を止めるとベルガーはティオの荷物を持ち、ティオをおぶさる。
周囲の視線が少し痛いが、ティオをあまり歩かせるわけにはいかない。
周囲の視線が少し痛いが、ティオをあまり歩かせるわけにはいかない。
いつものように一番後ろの席を陣取る。
授業が始まると教師は授業の前に…と前置きをして
ソフトのアップデートがあったのでするようにと指示を出した。
魔術具を持つ生徒が各々の方法でアップデートを開始する。
授業が始まると教師は授業の前に…と前置きをして
ソフトのアップデートがあったのでするようにと指示を出した。
魔術具を持つ生徒が各々の方法でアップデートを開始する。
ベルガーが左耳のイヤーカフスに手をやると
ティオが突然奪い取る。
ティオが突然奪い取る。
「痛っ!」
ティオは猫型の端末を取り出すと口の中にベルガーのイヤーカフスを放り込む。
しばらくすると汚いゲップの音とともにイヤーカフスを吐き出した。
すぐさまティオが端末のボタンを操作すると
今度はグエッだのウグッだのうめき声のような音が…ボタン確認音らしい…
しばらくすると汚いゲップの音とともにイヤーカフスを吐き出した。
すぐさまティオが端末のボタンを操作すると
今度はグエッだのウグッだのうめき声のような音が…ボタン確認音らしい…
端末の画面をみるティオの表情が厳しい。
「ティオどうかした?」
「ベルガーこのアップデートしないで。」
「ベルガーこのアップデートしないで。」
イヤーカフスをベルガーに返すと突然ティオが席を立つ。
「早退するから後は頼んだ。」
「えっ…ティオ!」
「えっ…ティオ!」
端末だけを持ってティオは大教室を出ていってしまった。
ものすごくおまたせしました。ごめんなさい。
そして続きます。続きは明日うpします。
駅で合流するまでの話しか書かないので、レドたんは続き書いてもらっても大丈夫だと思います。
そして続きます。続きは明日うpします。
駅で合流するまでの話しか書かないので、レドたんは続き書いてもらっても大丈夫だと思います。