ピカチュウ「昔はよかった・・・」@ ウィキ内検索 / 「作者の考え色々」で検索した結果

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  • 作者の考え色々
    138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/05(日) 21 41 01.35 ID CV0VQn480 EDまでのおおまかなプロットは一スレ目のスレタイ見て出来てるけど、投下してる文章はリアルタイムで書いてる 614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/06(月) 23 04 27.09 ID CBfK3u0c0 ピカチュウは人間の年齢に換算すると30代前半、と俺は設定している ただ、作中では年齢を明らかにしないので、皆の想像に任せてもいい 796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/07(火) 19 44 35.42 ID MeGfLxju0 疲れているのは、まあ確かだけど、 読んでくれている人がいるし、俺も書くのは楽しいから、大丈夫 438 :以下...
  • テンプレ
    ▼重要▼このスレは過去に荒らされた経験があるので、未然防止のためsageで進行します。▼重要▼ ____      ________             ________ 書き込む  名前:              E-mail(省略可):  sage             ̄ ̄ ̄ ̄       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                              ∧ ∧   。 ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                             (,,゜Д゜) / < ここに「sage」(半角)と                             /つ¶¶ つ   | 入れるとスレがあがらない。                           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   \___________ ...
  • 病み上がりタイチの修行日記その2
    「冗談だろ……おい……」 もう終わりか、とでも言いたげに、玲瓏に嘶くギャロップ。 圧倒的な試合運びだった。 信じられねえ。 俺のマグマラシが、何も出来ずにやられちまうなんて。 「立て、立つんだ、マグマラシ!」 「勝負あった。無理に動かせば大事になるぞ。  ポケモンの治癒力をあまり過信しすぎないほうがいい」  カレンさんは艶然と笑んで、ギャロップの首筋に指を這わす。 「君は、今し方の敗北の理由を何とする?」 「それは……あんたのポケモンが速すぎて……」 マグマラシとギャロップの機動力には懸隔があった。 爆発的な加速。 安定した急制動。 徹底したヒット&アウェイ。 目の前のギャロップに、親父のウィンディが重なる。 勝てっこなかったんだ。 勝負を吹っ掛けたのがそもそもの間違いだった……。 消沈する俺に、カレンさんは溜息をついて言っ...
  • fathers & mothers 18
    ――女と共に、最後のジムに来い―― 変声機を通した声が、今も青年の耳朶にこびりついている。 雨が止むのを待って、翌日、青年とハナコはトキワシティに向かっていた。 「サカキ代理の男は、電話の相手について何か言ってなかったの?」とハナコ。 「分からないの一点張りだったよ」 「最後のジム、というのはトキワシティジムで間違いないわよね。  いったい電話の相手は、どうしてそんな場所を指定したのかしら」 「俺に、突拍子もない考えがあるんだけどね」 「どんな?」 「突拍子もなさすぎるから、内緒」 ハナコが弱く青年の背中をつねる。そして、トーンダウンした声で、 「いよいよ、お父さんの居場所について、有力な情報が得られるのかしら……」 「一ヶ月足らずの間に、色々なことがあったね」 「あなたには助けられてばっかりで、わたし、やっぱり何か、ちゃんとしたお礼をしな...
  • 第二十七章 下
    カリンはあたしを安心させるように微笑んだあと、毅然とした口調で、 「できないわ」 「あ、あなたはお父様の配下ですっ。これは重大な命令違反ですっ」 「アヤ、残念だけれど、あたくしにはとある事情でこの子をどうこうする権利がないのよ。  ある日、一人の小さな女の子がやってきて、四天王の座を一時的に譲って欲しいと言ったの。条件付きでね。  その子はあたくしの代わりに侵入者と戦って、負けたわ。  あたくしはただの傍観者。後には四天王が侵入者に敗北したという結果が残るのみよ」 「そんなの、知りません。早く責務を果たすのですっ」 「黙りなさい。我儘は程々にしないと愛想を尽かされるものなのよ。  アヤ、あなたは自分で、何故この子に負けたか分かっているのかしら?」 「それはっ……それはわたしのポケモンが弱かったからです!  わたしがもっとレベルの高いポケモンを持っていたら、わたし...
  • 本作のストーリー設定等
    作者による、ストーリーの設定・表現の解説等です。 (説明を分かりやすくするよう、適宜レス改変あり) 若干のネタバレが含まれている可能性アリ。 初見では、☆印の項をひと通り読んでおくといいかもしれない 世界観の概要、他の作品からの引用等 ☆ ピカチュウと周りの人間との意思疎通 ☆ ピカチュウの年齢について トキワの森の所在 「ポケモントレーナー」という職業について ☆ ヒナタとカエデの容姿 野生のポケモンは少ないの? ポケモンの成長と、その体長について ゲンガーの体質と体長 エリカ様の年齢 アヤのキュウコンとゲンガーの戦闘能力差について 十八章時点での各キャラクターと所持ポケモン対応表 シゲルはリーグチャンピオン経験者? 御三家 -世界観の概要、他の作品からの引用等 886 : ◆ihjpPTk9ic [sage] : 投稿...
  • fathers & mothers 31
    映像の中で、システムの先行調査隊は、青年らと同様の説明をソフィアから受けていた。 そして、ハナコの父親は、言ってはならないことを言った。 ――この事実を広く公開すべきだ。 彼に反対したのは二名。賛同したのは一名。 ハナコの父親は説得を試みた。 ――この施設に眠る技術は素晴らしいものだが、システムはそれを独占するだろう。 ――俺ひとりの証言では、誰も取り合わない。しがない妄想だと一笑に付される。 ――だからこの調査隊の全員で、ツガキリの真実を白日の下に晒そう。 反対派の一人が言った。 ――頭がおかしくなったのか、君は。 ハナコの父親は言った。 ――本気だ。 反対派の一人がモンスターボールを展開した。 次の瞬間、カイリキーの掌打によって、ハナコの父親は壁に叩きつけられていた。 彼は激しく喀血した後、前のめりに倒れた。 ...
  • 第十二章 Ⅱ
    屋上に通じるガラス製のドアを押し開くと、いっぱいの風があたしの髪を凪いでいった。 「涼しい……」 残暑もこの高さまでは熱気を運んで来られないようで、 まばらに設置されたガーデンベンチの許、同じくまばらな数の人間とポケモンが涼んでいた。 改装、改修が繰り返されたタマムシデパートだけど、 屋上だけは建造当時からちっとも変わらずに保存されているの、とカエデがバスの中で言っていたことを思い出す。 あたしは喉の渇きを覚えて、自動販売機で「ミックスオレ」を買って、近くのベンチに腰を下ろした。 レッドベルの店員さんも、ドラッグ・ストアの店員さんも、 とても親切に接してくれるのは嬉しいんだけれど……、 その分、手ぶらでお店を出る時の罪悪感がすごくて、何も買っていないのに疲れてしまった。 「隣、よろしいかしら?」 声がした方に、ちら、と視線を映すと、 秋空をそのま...
  • 第二十四章 下
    あたしが聞いた話をそのまま話し終えた時、二人の反応は見事なまでに正反対だった。 「有りえねえ。マジで有りえねえ」 「…………………」 有りえねえ、を連呼するタイチと、ひたすら物言わぬ貝に徹し続けるカエデ。 「ミュウスリーはまだ信じられるとして、  ポケモンがいない時代の超文明とか、  その遺産のトンデモコンピュータがセキエイに隠されてるとか、お伽噺もいいとこだろ」 「マサキ博士も言ってたわ。  信じるか信じないかは、あたしたち次第だって」 あたしは畳の上に、シゲルおじさまから貰った地図を広げた。 「でも、これを見て。あの夜、リザードンは西に飛び去っていったわ。  ヤマブキシティから西に直線を引くと、ほら、セキエイ高原があるでしょ?」 「偶然だって。それにいくら西に都合良くセキエイがあるからって、  途中で方向転換しないとも限らないし、セキエ...
  • 外伝5
    息が詰まり、目眩がし、肌が粟立つような威圧感。 何十、何百もの視線がこちらを向いている。 「出て行け」「去ね」――混濁した複数の声が、風の唸りのように聞こえる。 鼓膜を通してではなく、直接、頭の中で。 「あいつに任せて大丈夫なのか?」 「国土交通局の人間だと言っていたが……」 背後には重機が数台、その操縦士と整備士が十数名。彼らに素性は知られていないし、あえて明かすようなこともしない。 彼らの望みは、延いてはここに道路を敷設したいと考える大手ゼネコン頭取の願望は、ここら一帯のポケモンを"完全に"駆逐すること。 事業者はシステムに面倒事を委任し、システムは俺を派遣した。それだけの話だった。 俺は言った。 「下がって。ここは任せてください」 彼らは蒼白な顔を並べてがなり立てた。 「てめえみたいな若造一人で何ができる」 ...
  • 外伝4
    「考え事かい?」 金髪――孤島の再調査の護衛をしていた時に知り合った同業者――が言った。 「別に」 「そうか。ならいいんだ。  いや、君はいつも物憂げな顔をしているが、どうも前よりも酷くなっているように見えてね」 気遣うような笑顔を向けてくる。俺は元から逸らし気味だった目をさらに逸らした。 初めてこの男と会って以来、ツーマンセルを組むことが多くなった。 俺一人で十二分にこなせる任務でも、何故かこの男が着いて来た。 実際に足手まといになることはなかったし、精密さや隠密さが重視される任務では、この男に任せる部分もあった。 だが――。 「ロケット団の再興を信じてやまない狂信者どもには困ったものだ。  僕たちが定期的に気勢を削いでやらなくちゃ、あっという間に第二、第三のロケット団ができあがりそうだよ。  小物なら潰すのも楽だが、百人近い大所帯が相手だ...
  • 第十章 上
    「ピッピ、指を振るのよ!」 あたしの呼びかけに、 ピッピは小さく頷いてから、同じく小さな指を降り始めた。 もくもくもくもく。 指の先から黒煙が湧き出て、瞬く間にピッピを覆い隠す。そして――。 「ぴぃっ!! ぴぃ、ぴぃ」 ケホケホ、と可愛らしく咳をしながら、 ピンク色のボールのような物が、いや、ピッピが煙の中から転がり出てきた。 もうっ、折角"煙幕"を張ったのに、自分から出てきてどうするのよ……。 「あのぅ、そろそろオレ、攻撃してもいいかな……」 オオスバメを肩に止めた少年は、哀れみの入り交じった声でそう言った。 レベル、技の練度、どれをとっても格下のポケモン相手に、攻撃するのを躊躇っているのだ。 「ピッピ、もういいわ。戻って」 閃光。 あたしはピッピの入ったボールをベルトに...
  • 外伝8
    俺は瞬きして、ゆっくりと身を起こした。 自分に纏わる昔話を盗み聞きするのは、好奇心をそそられこそすれ、誉められた行為ではない。 夕暮れ時。 暮れなずむ西日を左手に、リザードンは緩やかな迂回路をとりつつ、グレン島に飛んでいた。 タマムシ大学、タマムシジムを遊覧したところで、サヤは突然、疲労を訴えた。 馬鹿みたいにはしゃいでいたツケが回ってきたのだろう。 そう軽く考えていた俺は、今現在、背後に頭を押しつけてこんこんと眠るサヤに、謝りたい気持ちでいっぱいだ。 組織保護下――監視下ともいう――妙絶の先天性適格者にして、遺伝子工学最高権威カツラの才媛の一。 何も知らない少女が守らされた約束は、屋敷の外に出ないこと。常に誰かの目がとどくところにいること。 健気な少女に、反感は無かった。頑なに約束を守った少女は、やがて外の世界を怖がるようになった。 少女の世界は、グレン島を縁...
  • 第二十八章 下
    「嘘……だってオーキド博士は病気で……こんなところにいるはず……」 「『初めまして』、ヒナタちゃん。驚かせてすまんのう」 「初めまして?……何、言ってるんですか。  あたし、マサラタウンで、オーキド博士の研究所の近くに住んでいて、小さい頃からたくさん遊んでもらった、ヒナタです」 「ヒナタちゃんは根底から勘違いしているようじゃのう。  ワシと君は正真正銘の初対面じゃよ」 「……あなたは、誰?」 震えた声でヒナタが尋ねた。 サトシは目を伏せ、無言で二人の遣り取りを聞いていた。 あの老人はオーキド博士であって、オーキド博士ではない。 二律背反――非現実のような現実を直視する。 外観が同じでも中身が違う。 顔は同じでも性格が違う。 ハードウェアが同じでもソフトウェアが違う。 頭の中に閃くものがあった。 信じたくないが、有り得なくはない。 オーキド博士の外見をし...
  • 意見・感想/コメント/64
    作者さん、お疲れ様でした。 VIPで教えてもらって読んでみたら止まらなくなった! ピカチュウが好きになりました。 作者さん、今後も頑張ってくださぃ! -- (名無しさん) 2010-12-12 01 41 03
  • 第十五章 上
    あれから三度季節が巡った。 カスミは無事に出産を果たしていた。 ポケモンの院内立ち入りは厳禁されており、 僕はその朗報をサトシの母から聞かされた。 赤ん坊が女の子であると知ったとき、僕も飛び上がらんばかりに喜んだ。 カスミが女の子を望んでいたことが表面的な理由で、 男の子だった場合、成長の過程でカスミがサトシの面影を重ねてしまうかもしれないというのが、内面的な理由だ。 出産するまでも、出産してからも、近所の人間のカスミに対する風当たりは強かった。 "噂によればサトシはまだ旅を続けているという" "あのカスミという女は哀れにも捨てられたのだ" "大方、勝手に身籠もって実家に押しかけ、「この子を産んでサトシの帰りを待つ」とでも言い張ったのだろう" それが暗黙の了解だった。 しかしもちろん、現実...
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    ◆ihjpPTk9icさん(=◆Ec95DXH7wkさん)が書いていたポケモン小説のまとめWikiです 2013/10/14 ゲーム版 1章~5章まで公開 ポケモンセピアRPG メニュー 意見・感想         ご自由にどうぞ 本作のストーリー設定等    作者によるストーリー設定のレス集です(本編を読み進める前に、☆印の項を確認するのをオススメします) 過去ログ            作者がリアルタイムで文章を投下していたスレッドです 別作品1(魔法少女まどかマギカ) 別作品2(俺の妹がこんなに可愛いわけがない) あとがき 合計: - アクセス 今日: - アクセス 昨日: - アクセス まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @...
  • 第六章 上
    春の柔らかい日差しが、空からいっぱいに降り注いでいた。 千切れた雲によってできた斑模様の光と影が、縹色の街並みを、より一層、美しいものにしている。 「傾斜を上ってきたようには感じなかったのに……。  いつの間にかオツキミヤマのの中を登っていたのね」 目を細くして、その上に白い手を翳すヒナタ。 暗闇に慣れてしまった瞳孔が、まだ窄まっていないのだろう。 風が、彼女のチュニックブラウスとスカート、そして長い亜麻色の髪をさらっていく。 ここら一帯は高台になっていて、季節に関係せず、穏やかな風が吹いているのだ。 やはり新鮮な空気はいい。長い間洞窟にいると、息が詰まりそうになる。 ふいにヒナタは、僕を肩から降ろして言った。 「ねえピカチュウ、麓まで競争しない?」 「ピカ?」 どうして? 「理由は説明できないんだけど、なん...
  • fathers & mothers 19
    「サイドンを倒した時点で、勝敗はほぼ決していたんだよ」 グリーンバッジ取得の理由を、青年はハナコに、トキワからタマムシへの航路上で語っていた。 ハナコが言った。 「あなたのポケモンでまだ戦えるのは、オコリザルと、足が麻痺したライチュウ。  ジムリーダーのポケモンでまだ戦えるのは、スピアー……。  確かに数で言えばリーダーが不利だけど、最後まで戦わないと、試合の勝ち負けは分からないわ」 「俺のモルフォンが倒される前に、スピアーに"眠り粉"を浴びせたのは覚えてる?」 「……あ」 「すぐに効かなかったのは、スピアーが虫ポケモンで、多少は耐性があったからだ。  でも、いつかは効果が表れる。時間の問題だった。  狡い手だけど、俺はあの後、スピアーに眠り粉が効くまで、ひたすらオコリザルに回避行動を取らせるつもりだった。  スピアーの素早さから考えて...
  • 第十二章 Ⅲ
    ――当日は曇天だった。 あたしは予定時刻の20分前に、タマムシシティジムに着いた。 案内の人に従って巨大な門をくぐり、 荘厳としか言い表しようのない庭園を抜けて、バトルフィールドに辿り着く。 この表現だけでは、敷地の広大さを伝えるには不充分かな。 「お嬢様は只今準備中で御座います。しばらくお待ちくださいませ」 そう言って、案内人が去っていく。 あたしは丈の低い植物が繁茂した緑の庭に、たった一人取り残された。 とりあえず、先鋒を出しておく。 ――閃光。 「ぴいっ」 元気よく鳴いて、手をぱたぱたさせるピッピ。 この子はどうしてこんなに嬉しそうなんだろう? 頭を傾げて、ピッピの視線を辿ると、謎が解けた。 雲の切れ間に、真っ白な夕月が覗いている。 「ピッピは望月の夜を特別に好むと聞きますが、  あなたのピッピはそれとは無関係に、月がお...
  • fathers & mothers 6
    ハナコが泊まっているという民宿の前で、ハナコは青年にお辞儀した。 「今日は本当にありがとう。  タマムシの色んな場所に連れて行ってくれて、博士のところにも案内してくれて」 「ハナコは……マサラタウンに帰るの?」 「そうね……。明日にはタマムシを発とうと思ってるわ。  お父さんのことは、これで、諦めがついたから。  わたし、誰かにはっきり言ってもらわないと、ダメだったみたい」 「…………」 ぽつり、ぽつりと街灯が点り始める。 どこか遠くで、子供たちとポケモンのはしゃぐ声が響いている。 先科からの帰り道、青年はハナコの「これから」について、何も彼女に尋ねなかった。 案内人としての立場から、一歩踏み出す資格があるのか、悩んでいた。 ハナコとこれっきりになってしまうのが名残惜しいからじゃない。 彼女が父の消息を掴めないまま、失意のうちにこの街を去るのが、許せな...
  • Aya 16 years
    「止めです、キュウコン。"火炎放射"」 「突き進め、ニドキング。お前なら堪えられる」 紅蓮の炎が迸り、鉄塊の如き巨体を包み込みます。 削り切れれば勝ち。 凌ぎきられれば負け。 真正面からの力比べは、思い返せば完全な賭けでした。 けれど、わたしはキュウコンを信じていたのです。 そしてわたしの最愛のポケモンは、見事、その期待に応えてくれました。 「あーあー、やられちまったか。  もうちっと踏ん張れると思ったんだがな」 倒れ伏したニドキングをボールに格納し、悔しげに頭を掻くその人の名は、シゲル。 トキワシティの現ジムリーダーにして、 わたしの義理の義理の父になるかもしれない人です。 認めたくありませんけど。 「強くなったなあ、アヤ。  いや、初めて会った時からお前は強かったが……」 「修行の成果です」 「俺の息子はちゃ...
  • Aya 17 years
    「止めです、キュウコン。"火炎放射"」 「突き進め、ニドキング。お前なら堪えられる」 紅蓮の炎が迸り、鉄塊の如き巨体を包み込みます。 削り切れれば勝ち。 凌ぎきられれば負け。 真正面からの力比べは、思い返せば完全な賭けでした。 けれど、わたしはキュウコンを信じていたのです。 そしてわたしの最愛のポケモンは、見事、その期待に応えてくれました。 「あーあー、やられちまったか。  もうちっと踏ん張れると思ったんだがな」 倒れ伏したニドキングをボールに格納し、悔しげに頭を掻くその人の名は、シゲル。 トキワシティの現ジムリーダーにして、 わたしの義理の義理の父になるかもしれない人です。 認めたくありませんけど。 「強くなったなあ、アヤ。  いや、初めて会った時からお前は強かったが……」 「修行の成果です」 「俺の息子はちゃ...
  • 意見・感想/コメント/19
    泣いた。作者さん凄すぎる・・・ -- (名無しさん) 2009-08-16 08 11 17
  • 伝言板/コメント/23
    ついに完結…作者お疲れ様でした -- (名無しさん) 2010-11-21 21 47 54
  • 伝言板/コメント/22
    やっと追い付いた・・・ 作者文才ありすぎるw -- (名無しさん) 2010-11-05 02 02 59
  • 伝言板/コメント/9
    作者いつもどっと来るの -- (名無しさん) 2009-04-01 22 30 39
  • 意見・感想/コメント/50
    ↑+本当に感動した、作者さんに感謝 -- (かっぴー) 2010-09-06 01 56 48
  • 伝言板/コメント/18
    同じく今見終わった。作者GJ!! ひさびさにポケモンしてくるわノシ -- (名無しさん) 2010-10-31 01 20 44
  • 意見・感想/コメント/33
    ほんといい話で感動しました! 作者さんお疲れ様です。そして、ありがとうございました! -- (れいん) 2009-09-30 23 04 55
  • 伝言板/コメント/17
    今本編見終わった。作者さんホントお疲れ様です、最高でした! -- (ピコ) 2010-10-31 00 58 27
  • 意見・感想/コメント/55
    作者及びまとめてる人、ありがとう。背景黒に変わってた、前の方が良かったです。 -- (名無しさん) 2010-10-31 19 05 58
  • fathers & mothers 14
    先日のヤマブキシティジム制覇時に感じた――否、以前からポケモンバトルで覚えていたある感覚について尋ねるため、 青年は大木戸博士の私室を訪れた。しかし大木戸博士は離席中で、帰ろうとした矢先、背後から男子学生が声をかけてきた。 「先輩!」 「ああ、空木か」 空木(ウツギ)は青年と同じ大木戸研究室のゼミ生で、青年の後輩だった。 タマムシ大入学以前から大木戸博士に心酔し、博士課程を終えた後は博士の助手になると公言して憚らず、 その研究熱心ぶりには目を見張るものがあり、頭も抜群に切れる……のだが、いかんせん影が薄い人物である。 「先輩、今何してるんですか? 最近は全然、研究室に来てなかったですよね?」 「まあ、色々とやることがあってさ……。ところで、空木も大木戸博士に用事?」 「はい」 「残念。博士はいないよ」 「そうですか。論文のドラフトが出来たから、軽く査...
  • 伝言板/コメント/24
    人生の中でこんな素晴らしい小説に会えたことを心から感謝します、作者さんお疲れ様でした -- (名無しさん) 2010-11-28 04 23 46
  • 意見・感想/コメント/25
    作者さん、そしてまとめ主さん、本当にありがとうございました。 本当に感動しました。 俺はやっぱりポケモン大好きだ! -- (名無しさん) 2009-08-18 00 49 03
  • fathers & mothers 26
    ヒグラシの鳴き声がもの寂しく響いている。 お盆の時期というだけあって、墓参りをしている人影はちらほらと見受けられた。 青年とハナコは墓石の掃除と供え物をして、墓前で手を合わせた。 ここ――マサラタウン南西部に位置する墓地に、ハナコの母親は眠っていた。 一方で、青年の両親の墓はどこにもない。 昔、青年らが住んでいた場所に建てられた慰霊碑に、二人の名前が他の開拓者の名とともに刻まれているだけ。 青年が隣を見ると、ハナコは手を合わせるのをやめて、じっと墓石を見つめていた。 青年は穏やかに問う。 「……何を考えてるの?」 わたしのお父さんの遺骨が、お母さんの遺骨とともに、この墓石の下に埋められることはない。 お父さんはとうにツガキリの原生ポケモンに捕食され、自然に還っているはず……。 そんなハナコの思考を読んだように、青年はハナコの肩を抱いた。 「僕は君に...
  • 意見・感想/コメント/26
    小学生の頃、初めてポケモンをやってアニメ見た時の気持ちに戻れた機がするよ。作者乙。 -- (名無しさん) 2009-08-18 06 13 45
  • 第七章 下
    「へぇー、それじゃあヒナタもポケモンマスター目指してるのか?」 「うん、まあ……一応ね」 焚火の明かりに、四つのバッジがきらきらと反射している。 内訳はグレーバッジとブルーバッジが一つずつ。 「俺と一緒だな」 タイチは嬉しそうに言って、破顔する。 その表情は幼子の無邪気なそれにそっくりで、 とても初めて見たときのイメージに合致しなかった。 外見だけで人間性を推し量ることはできないのだと、僕はしみじみ再認識する。 「あたしもポケモンマスター目指そっかな……」 と膝を抱えて独りごちるカエデ。 僕はそんな彼女の肩を叩いて、 「ピカ、ピカチュ」 早まらないほうがいい。一時の情感に流されて本当の夢を見失うつもりかい? 「そうよね。今からニビシティに向ったらヒナタやタイチと離ればなれになっちゃうもん...
  • 伝言板/コメント/38
    作者見てるかな? この作品の二次創作に関して相談があるんですけど、覗いてたら捨てアドでいいので連絡くれませんか? pokemonsepia★gmail.com -- (bluegate) 2013-03-04 00 16 24
  • 意見・感想/コメント/83
    本スレ稼動時から愛読させて貰ってます。作者見てるかな? 二次創作に関して相談があるんですが、覗いてたら連絡もらえませんか? pokemonsepia★gmail.com -- (bluegate) 2013-03-04 00 23 02
  • fathers & mothers5
    研究室前に赴くと、青年は落胆の溜息をついた。 ドアに張られている博士の居場所を表すマグネットが、先端科学技術研究所に位置していたからだ。 「先端科学技術研究所は、ここから遠いの?」 「いいや。歩いて二十分くらいかな」 「それじゃあ、案内してもらえる?」 「もちろん」 大学から先科への道中、青年はちらちらとハナコの様子をうかがっていた。 「大木戸博士に会いたい」と切り出してからというもの、彼女の表情は陰ったままだ。 これではデート気分も台無し――いや、そもそもハナコは最初から俺のことを、観光ガイドとしてしか見ていなかったのかもしれないが。 ハナコは大木戸博士が父親の友達だと言った。 しかしハナコの雰囲気から察するに、歓談が目的というわけでもなさそうだ。 本意を尋ねることができないまま、二人は先科の入口にやってきた。 大木戸研究室の学生として既に何度も先科を...
  • 第十八章 下
    「だから発電所で偶然お前に会った時はマジでびっくりしたな」 とタイチは笑い混じりに言った。 タイチの話を聞いているあいだに、あたしの頭はすっかり冴えていた。 「あの時は、キャタピーにびびってた情けない俺を忘れたままでいてほしい気持ちと、  もしかしたら俺と友達になったことを……あの冒険を思い出してくれたらいいなって気持ちが半々だった。  ま、結局ヒナタは親父の話通り、完璧に俺のことを忘れてくれてたわけだが」 それは、あたしがタイチと一緒に家を抜け出して、森に入って、キャタピーに囲まれて、 見知らぬトレーナーに助けられて、気を失うまでの経緯を聞かされた今でも変わらない。 あたしの瞼の裏にはちっともそれらにリンクした映像が立ち上がらなかった。 「こうやって一緒に旅出来る今では、その方が良かったと思ってるんだ。  あの頃俺たちはまだ子供で、攻撃的なキャ...
  • 第二十四章 中
    「でも、現実にはそうならなかった」 タケシさんの言葉にシゲルおじさまは頷いて、 「研究所にミュウスリーの姿は見あたらなかった。  俺は器用なことは苦手に思われがちだが、潜入活動には自信がある。  見落としはない。隈無く研究所を捜索した結果がそれだ」 「それで――空手で帰ってきたのでござるか?」 「慌てるなって、キョウ。  グレン島の住人の一人が、興味深いことを教えてくれたんだ。  なんでも真夜中に、研究所とどこかを往復するヘリを見たヤツがいるらしくてさ。  しかも研究所から出て行く時には、コンテナを吊り下げて大型飛行ポケモンの護衛がついてるっていうから面白いだろ」 「場所を移し替えたのね?」 「ほぼそれで間違いないだろうな。  ミュウスリーはグレン島で創られた後、どこかに移送された。  その理由も、移送先も不明だが……」 シゲルおじさまに倣って...
  • 第二十一章 下
    シルフカンパニー内で管理者を捕獲すると聞いた時、僕は初めそれは不可能だと思った。 管理者には最高の護衛がついているだろうし、その護衛は最高のポケモンを連れているだろう。 対するサカキは身分を騙りレセプションに参加することはできても、ポケモンを連れ込むことはできない。 その差はあまりに大きすぎる。 しかし現実にサカキは、捕物は可能だと断言した。 僕は彼が得意の知略を巡らせて、秘密裏にポケモンを持ち込むつもりなのだろうと想像した。 それが蓋を開けてみればどうだ。 サカキは特別な手法をとったわけではなかった。 自分が公にポケモンを持ち込めないのなら、公にポケモンを持ち込める人間に協力を仰げばいい。 そんな単純な考えを、実行に移しただけだった。 「静粛に」 元より、場内は静寂と暗闇に包まれていた。 パニックに陥った女の泣き声も、正義感に駆られた男の怒鳴り声も、随...
  • 第十八章 中
    濡れた髪を梳りながら、名刺の上に小さくプリントされた文字を読む。 Gardevoir――『高級』『上質』が売りの、服飾系有名ブランドだった。 もちろんその知識はカエデから教わったものだ。 「カエデがいないのが残念ね……」 いたら飛び上がって喜んだあと、 あの二人組に掛け合って、格安でGardevoirの服を購入していたに違いなかった。 ポケモンセンターまでの道すがら、 二人組のうち背の高い方は、クチバで分かれてからの経緯を短く話してくれた。 『あのときは言いませんでしたけど、俺、親父に出頭命令食らってたんスよ。  才能がないお前がポケモントレーナーを続けても無意味だ、いい加減諦めて俺の仕事を手伝え、って。  親父は服飾プランナーって仕事なんスけど、俺は正直、そんな仕事を手伝うのはゴメンでした。  友達も一緒に連れてこい、って言われても乗り気じゃなかっ...
  • 第二十章 下
    空調ダクトに潜んでから約一時間後。 ルアーボール、ムーンボール、ヘビーボール、スピードボール。 新型ボールのプレゼンテーションは恙なく進行し、デプログラムはいっこうにその効力を発揮する気配がない。 不安になってきた僕をよそに、真下のモニターからは、最後のプレゼンテーションを始めるアナウンスが聞こえてくる。 プレゼン方式は各開発部門のトップが成果を発表するというもので、都合、壇上の人間はボール毎に入れ替わることになる。 そして次に壇上に上がり、マイクを取ったらしい人間の声に、僕は戦慄した。 「ご紹介に与りました、ハギノです」 ハギノ。 オツキミヤマにおけるピッピ乱獲およびカントー発電所占拠の中心的人物。 システム幹部が何故ここにいる? システム最高指導者たる管理者がレセプションの参加者に紛れている以上、 その護衛がついていることは予測の範疇だったが、 まさ...
  • 第二十一章 上
    「鍵は?」とカエデが言った。 「あいつが持ってるかも」 タイチがスキンヘッドに近づこうとしたその時、 「ヒャ、ヒャハハ……ハ……」 スキンヘッドが眼を覚ました。 「抵抗したら容赦なく攻撃するから。本気よ」 「お前のボールの開閉機構は潰してある」 スキンヘッドはさっきのように取り乱さなかった。 背中を壁に預けたまま、狂ったように笑っていた。 「鍵はどこ?」 「ヒャハ、ハハ、ねえよ、ンなもん」 「本当のことを言って」 「初めからねえんだよ、ヒャハ、どうしても外したきゃ、力任せに壊すしかねぇ。  拘束具の中の腕がどうなるかは知らねえけどなァ、ヒャハハ」 「この野郎……!!」 「タイチ! 待って!」 「ヒナタ、でも、」 「こいつの言うことに乗せられちゃダメ」 冷静になれば、解決策が思い浮かぶはず。 「ぴぃ」 ...
  • 第二章
    「キャタピー、思いっきり糸を吐くんだ!」 幾条もの白い糸が、周辺の木々に張り巡らされていた。 行動範囲を限定させて、確実に絡め取るつもりか。よく考えている。 しかし、ヒナタの方が一枚上手だ。 「そうはさせるもんですか。ヒトデマン、高速スピンよ!」 キャタピーは大量の糸を吐き出した。 が、次の瞬間には糸は切り裂かれ、空気中で凝固し、地面にはらはらと落ちていった。 高速スピンは、拘束系の技を無効化するのだ。 「今よ、たいあたり!」 高速スピンの余勢を生かし、ヒトデマンは、無防備なキャタピーに突っ込んでいった。 「キャタピー!!」 細い悲鳴を上げて、少年はキャタピーに駆け寄った。 しきりに心配しているが、精々気絶している程度だろう。 流血、瀕死、死亡のような事態は、ハイレベルのポケモン同士が戦って、初め...
  • 第十三章
    「眼にも止まらん電光石火、っちゅーのはああいうことを言うんやな。  ワイらの研究の結晶なんて、君が培ってきたもんに比べたら、  石ころ同然やったことが証明された瞬間やったわ」 「ピカ、ピカピカ」 そう悲観するなよ。 あのライチュウは優秀だった。 僕の虚をついたあの複合攻撃は、なかなか比類しがたい代物だったぞ。 「気持ちだけ受け取っとくわ。  それ、君が言うと全部嫌味に聞こえるねん」 それもそうか。 「ピ、ピカチュ」 僕は笑った。 マサキは唇をアシンメトリーに歪めて笑った。 僕と彼との間に満ちた和やかな雰囲気は、しかし、鉄格子によって仕切られていた。 彼は白衣についた塵を払いながら、 「この処遇は半永久的に続くわけやない。  一ヶ月から二ヶ月後に、最終テストがある。それまでの辛抱や」 平坦な声でそう言った。責任を感じ...
  • fathers & mothers 3
    「ハナコちゃんか~、古風だけど、可愛い名前だな。  で、どこに行くつもりなんだ?ロケットゲームコーナーか?」 「そんなところに連れて行けるわけがないだろ」 「はは、冗談だよ」 青年の親友がからからと笑う。 ロケットゲームコーナーとは等価交換、高設定が人気のスロット店である。一度行ったことがあるが、一時間で二万円を溶かして、二度と行くまいと誓った。 「ハナコ……さんはタマムシに観光に来てるんだ。  もっと健全な場所を案内してあげないと」 「それじゃ、まあ適当に大学案内した後、建設途中のデパート見て、公園でも散歩して、歩き疲れたらどこかで飯食えばいいんじゃね?」 たった今思いついたような提案だが、指摘できるほどの粗はない。 「心配なら、同伴してやろうか?」 「いらない。俺一人で十分だ。  俺はお前よりも、ずっと長くこの街に住んでる」 「説得力ね...
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