---- 先天的に「複雑な魔術式を、ほとんど無意識のうちに構築できる」能力を持つ人は「加護持ち」「神子」「呪子」などと呼ばれることがある。 だが、基本的に「加護持ち」と呼ばれることがほとんど。 似たような能力として、目そのものが魔術式を内包している「魔眼」というものがある。 ほとんど無意識に魔術式を構築しているという能力の特性上、それを使いこなせていなかったり、感情に左右されたりすることも多い。 基本的にこのような能力の発動メカニズムは3種類に分けられる。 1.無意識に強力な魔法を使い続けているパターン。 常時、なんらかの魔術を発動し続けているのはこれに当てはまる。 2.本当の意味での特殊な体質をもっている人。 エルフが持つ、周囲の魔素を吸収して自身の魔力とするのはこのカテゴリーに入る。 無意識に行っている呼吸に近く、能力のオンオフはできないことが多い。 3.ほぼ無意識化で複雑な魔術式を構築できるパータン。 ドラゴニュートの竜化、グランワイト人の魔神化、一部の獣族が使える獣化はこれ。 また、魔眼もこれに当てはまる。 固有能力に近い、ていうか固有能力そのもの。 ---- ・獣化/獣の加護。 文字通り、獣族の人が獣へと姿を変える能力。 分類上は加護の一種で、獣の加護とも言われる。 獣族であれば誰でも使えるわけではない(ケモ度は関係ない)。 完全な獣になっても、人語を話すことに支障が出ることは無い。 特に代償は無い。 ・竜化 ドラゴニュートが使える、竜へと姿を変える固有能力。 竜へと姿を変えることで戦闘能力は跳ね上がるが、代償として、やりすぎると戻れなくなってしまう。 完全な竜へと姿を変えると戻れなくなってしまうが、知性が失われることは無い。 ・魔神化 グランワイト人が使える、邪神の力を引き出す強化状態。(変身ではない) 魔神化使用時は、体のパーツがごつくなり、体から邪神のものににた瘴気を発し、体に赤く発行する線が現れる。 代償として、理性が失われる。 ・透視の魔眼 いわゆる『ものを透けさせて見る』ことができる魔眼。 ・遠視の魔眼/千里眼 魔眼の一種。 能力は名称通り『遠くまで見渡せる』というもの。 遠くまで見渡せる。というのは共通するが、見渡せる距離、ものを透過できるかなどは個人差がある。 ・霊視の魔眼、魔力眼 文字通り、魔力や魔素を知覚する能力。 個人差があり、体内を流れる魔力、龍脈から放出される魔力、霊的生物を知覚するのに特化していたりと、能力の詳細は個人差がある。 ・石化の魔眼 メデューサ(蛇の獣族)が先天的に保有する魔眼。 いわゆる、精神に干渉する魔眼。 目を合わせることで対象を金縛りのようにして動けなくすることが出来、出力を上げれば殺すことも可能。 発動時は目が赤く光る。