xarpa2には1個のゼロ子音、20個の普通子音、4個の高度子音、8個の口蓋化子音があります。また同じ子音を長く発音する長子音があります。
以下では、次の例のように「xarpa2の言葉 半角カタカナでおおよその読み 意味」の順で表記します。アルファベット列に意味が存在しない場合、意味は省かれます。
/l/は音節の区切りとして無音を表す特殊な子音です。
この子音は通常声門破裂音[ʔ]として発音されます。
しかし状況によって発音が省略されたり、/r/として発音されたりします。
声門破裂音[ʔ]は/l/の発音のほかに母音で終わる文節と母音で始まる文節が隣接した場合に間に暗黙に挟まります。
また母音が長く連続する場合に音節を区切るのために適宜挿入されます。
普通子音は1文字が1子音に対応する子音です。
日本語のパ行に相当する子音です。
日本語のタ行に相当する子音です。
日本語のカ行に相当する子音です。
日本語のバ行に相当する子音です。
日本語のダ行に相当する子音です。
日本語のガ行に相当する子音です。
日本語のファ行に相当する子音です。phという表記は使いません。
本来は上の歯を下唇に当てて発音しますが、日本語のように発音してもかまいません。
日本語のサ行に相当する子音です。「シ」はxの発音となります。
日本語のシャ行に相当する子音です。shという表記は使いません。
英語のvの発音と同様です。上の歯を下唇に当てて発音します。
日本語のザ行に相当する子音です。「ジ」はjの発音となります。
日本語のジャ行に相当する子音です。「ジ」と「ヂ」に相当する破擦音と破裂音の区別はありません。
日本語の「そら」の「ら」と同じ子音です。英語のLとRに対応する区別はなく、LでもRでも同じとして扱われます。
日本語のヤ行に相当する子音です。ただし、日本語にはないyi yeの発音も存在します。
日本語のワ行に近い子音ですが、日本語よりも口を丸くすぼめ、唇と軟口蓋の両方に狭めを作って発音します。
日本語のマ行に相当する子音です。
日本語のナ行に相当する子音です。
日本語のハ行に相当する子音です。「ヒ」と「フ」に当たる発音は、日本語よりも口を広げて息を吐くように発音します。
日本語のツァ行に相当する子音です。
日本語のチャ行に相当する子音です。
高度子音は2文字で1子音を表す子音です。
英語のthと同様に、舌と上の歯の間で発音します。
thの有声音です。
日本語でいう鼻濁音です。
無声そり舌摩擦音を表します。舌の先を持ち上げたまま「シャ」と発音します。
xarpa2で定義されている口蓋化子音は8つだけですが、外来語の表記のために口蓋化子音でない任意の子音の後にyをつけて口蓋化することが許されます。
日本語のピャ行に相当する子音です。
日本語のビャ行に相当する子音です。
日本語のキャ行に相当する子音です。
日本語のギャ行に相当する子音です。
日本語のミャ行に相当する子音です。
日本語のニャ行に相当する子音です。
日本語のリャ行に相当する子音です。
日本語のヒャ行に相当する子音です。
子音を2回繰り返すことで長子音を表すことができます。これは日本語の促音「ッ」に相当します。複数の文字で表される子音の場合、先頭の文字だけを繰り返します。
長子音が発音しづらい場合、子音の前にわずかなブランクを挟んで発音します。
長子音はその部分で音節を分離し、前の音節の末尾と後の音節の先頭に子音を挿入することで発音されます。
xarpa2には日本語とほぼ同じ5個の母音(普通母音)と、シュワー(ゼロ母音)があります。
発音困難な子音の連続が現れたときに間に挿入されます。この発音は弁別に利用されず、任意に挿入したり省略したりできます。
5個の普通母音があります。
日本語の「あ」に相当する母音です。
日本語の「え」に相当する母音です。
日本語の「い」に近いですが、それよりも口に力を入れずに発音します。
日本語の「う」に近いですが、それよりも口をすぼめて発音します。
日本語の「お」に相当する母音です。
xarpa2の音節は次のパターンで構成されます。
前子音部には最大で2個、後子音部には最大で1個の子音が現れます。母音部には最大で2個の母音が現れます。
同じ母音が連続する場合はその母音を長く発音するか、/l/の発音を間に挿入して音節を区切ります。
子音の数を数えるとき、2文字以上で構成される子音はまとめて一つの子音として扱います。thやknのほか、kyやmyといった口蓋化もまとめて一つの子音としてカウントします。
常に文節の最後から2番目の母音部の最後の母音にアクセントが来ます。
アクセントの置かれた音節は強勢になり、母音部は少し長めに発音されます。