語彙体系の構成の都合上、xarpa2には世界観の設定が存在します。
語彙の構成は話者の生活の上でどの対象を区別しなければ困るかによって決まるため、話者の文化に大きく依存します。
xarpa2はシャルパの世界と呼ばれる架空の世界において、そこの住民である妖精的な存在の間で話される言葉です。この妖精をシャルパの妖精、シャルパの妖精で構成される社会をシャルパの国と呼びます。
シャルパの妖精は意思を持って行動することができますが、人間でも動物でもなく、本質的には人型ですらありません。シャルパの妖精は生まれたときは体が存在せず、ただの光の玉の状態です。本質的には石や空気などの物質と同じ存在で、食事も睡眠も必要でなく、ただ興味の向くまま行動しています。妖精には思い描いたものをその場に出現させる能力があり、想像できる限り生命でも自分の体でも地形でも何でも作り出すことができます。
シャルパの世界には太陽のような天体がなく、空一面が焼けた鉄のように薄ぼんやりと赤暗く発光しています。地面は平坦で、建物はおろか山も森もありません。ただ一つ異界と繋がっている海があり、海の向こうからはときどき異界からの漂着物が流れてきます。異界は地球と全く同じ姿をしており、工業製品や人間も流れ着いてきます。
妖精は遠く離れた地球からの漂流物をヒントにしながら、シャルパの世界を地球と同じ環境にしようと地球に存在する事物の調査と環境の生成を繰り返しています。
世界観設定をうけて、xarpa2の文法を定めるうえでのいくつかのルールがあります。