名詞

概要

名詞は物や事を指す品詞です。xarpa2の名詞(句)は、与えられた対象について当てはまっているかどうかを判定するもの(述語)として根本的に捉えられます。

例えばsinke krapa(赤い笛)であれば、何かが与えられたときに、それが「笛であり、かつ色が赤い」かどうかを判定します。「部屋のすべての赤い笛を持ってきなさい。」と言えば、部屋の中のあらゆる存在のうち、「笛であり、かつ色が赤い」ものだけを集めてきます。「これは赤い笛ですか?」と言うと、それが「笛であり、かつ色が赤い」かどうかを評価します。

この性質は名詞(句)を主語にする際に少し問題となります。「赤い笛は値段が安い。」という文を作るとこの世のすべての赤い笛が安いことを意味し、とある赤い笛という意味にはなりません。これに対してxarpaでは「とある」を表すのに品詞辞-iaを使っていましたが、xarpa2では次のように形容表現を使います。

  • (この世のあらゆる)赤い笛
    • xarpa: sinke karpa  赤色である笛
    • xarpa2: sinke krapa  赤色である笛
  • この赤い笛
    • xarpa: me sinke karpa  この赤色である笛
    • xarpa2: me sinke krapa  この赤い笛
      • または sinke krapae ma  赤色であり笛であるこれ
  • とある赤い笛
    • xarpa: sinke karpia  赤色であるとある笛
    • xarpa2: ge sinke krapa  とある赤い笛
      • または sinke krapae ga  赤色であり笛であるとあるもの

名詞の品詞辞

-a 普通名詞

xarpa2では名詞の品詞辞は-aのみで、xarpaにあった定/不定による変化はありません。

これは名詞は頻繁に-auの形で修飾方向が反転することや、-ieや-aeの形で別の品詞から参照されることが多いためです。

最終更新:2018年04月03日 22:10