活用

概要

属性辞は末尾に特定の接尾辞を付与することで意味や挙動を部分的に変更することができます。これを活用と呼び、属性辞の活用に使われる特定の接尾辞を~基と呼びます。

活用の接尾辞の例として-oeto基を示します。

  • -oeto  -オエート  過去形
  • haro  ハーロ  書く(こと)
  • haroeto  ハロエート  書いた

最初の「-」はこれが接尾辞であることを表しています。次の「o」はこの接尾辞が属性辞の動詞としての意味に対して付くことを表しています。次の「et」は接尾辞を表す本体の部分です。最後の「o」はこの接尾辞が動詞を作ることを表します。

このように、活用の接尾辞はすべて「修飾対象の品詞を表す母音文字1字+本体部分となる部分+修飾語の品詞を表す母音部」で構成されます。本体となる部分は両端が子音で、最後の子音部が複数の子音で構成されています。

活用の接尾辞はすべて子音部が二つ以上の子音で構成され、活用されていない属性辞は必ず最後の子音部が一つの子音で構成されているため、属性辞の最後の子音部を見ればその属性辞が活用されているかどうかがわかります。

活用によって品詞が変わる場合、その文節は活用前の品詞としても修飾することができます。

活用の引き抜き

引き抜きによって活用による修飾を文節連結による修飾に変換することができます。

  • haroeto  ハロエート  書いた
  • molti haro  モッティ ハーロ  書いた
  • bamerma  バメルマ  大きさ
  • serme bama  セルメ バーマ  大きさ

引き抜きは以下の手順で行われます。

  • 活用表現をもとの属性辞の後と接尾辞の本体部分の前後で分解します。
    • AbCd  A=bam b=e C=rm d=a  bamerma
  • 内側を左側に、外側を右側に並べ替えます。
    • bC Ad  erm bama
  • 左側を右側を修飾できる形に変形します。
    • SbCe Ad  S=s e=e  serme bama

引き抜きを行うと前置修飾にできるほか、もともと接尾辞だった部分に対して修飾することができます。

 

最終更新:2018年04月03日 22:03