文節は、文中でスペースで区切られたひとまとまりの文字列のことを指します。文節には名詞や動詞などの品詞があり、文は多数の文節が修飾しあって成り立っています。
複雑な文節の例を挙げて文節を構成するシステムの説明をします。
文節の端に存在する母音列を品詞辞、それ以外の部分を属性辞と呼びます。品詞辞は両端に無い場合、方端にある場合、両端にある場合があります。
品詞辞は文節の品詞を決定し、文節連結によって文節間の修飾関係の構成に影響を与えます。
属性辞は多数の品詞にまたがった共通する概念を表します。例えば「丸」「丸い」「丸かった」「丸く」は品詞が異なりますが、「丸」の部分が共通しています。xarpa2ではこの共通部分を属性辞と呼びます。
属性辞は属性語幹と属性接尾辞で構成されます。その間には区切りとしてlが挿入されますが、属性接尾辞がない場合は挿入されません。
属性接尾辞の役割は属性辞の意味や性質を規則的に改変することです。属性接尾辞を使うと動詞を過去形にしたり動詞を動作の道具を表す名詞にしたりできます。属性接尾辞は「品詞を表す母音1字+末尾が子音である文字列」で構成されます。一旦品詞を定めるため、文節自体の品詞によっては文節に品詞が複数存在することとなり、文節が複数の品詞からの修飾を受け付けるようになることがあります。属性接尾辞は一つの属性語幹に無い場合や複数ある場合もあります。
属性語幹は属性辞から規則的に変化させる要素を取り除いたものです。属性語幹は規則的な要素を含んでいないため、辞書で取り扱われます。
属性語幹は属性接頭辞と属性語根で構成されます。属性語幹は辞書に載る単語です。
属性接頭辞の役割は属性語幹の意味を不規則に変化させ、派生語を作ることです。意味をより狭い概念に限定したり、転じて全く別の概念を表したりすることができます。属性接頭辞には単語の派生方法の違いによっていくつかの種類があります。
属性語根はlを含まず両端が子音である文字列です。
クロージャの品詞辞-eeは修飾関係の決定ではなく、対応するクロージャの品詞辞や文の端と対応させてクロージャを構築するために使います。
lは役割や意味を持たない特殊な属性辞です。主にクロージャの品詞辞を付けるのに使います。