キャストは品詞を変換する構文です。キャストの接尾辞-AchBにより5種の品詞を相互に変換することができます。動詞から名詞への変換の例を示します。
-ocha基は動詞(o)から名詞(a)を作り出します。接尾辞の2か所の母音部には変換前後の品詞辞が入ります。品詞辞が入る部分をスロットと呼び、2か所のスロットを変換前スロット・変換後スロットのように呼びます。
キャストは文法上はどれからどれへの変換も可能ですが、実際に適用可能かどうかは変換元の単語に依存します。
キャストは対象の属性辞がキャスト後の品詞に別の意味を持っていてもそれを無視します。例えば動詞goは等しいことを意味し名詞gaはとあるものを意味しますが、gochaは等しいことを名詞として取り出す働きをします。
各スロットは活用の接尾辞と同じように品詞辞の働きによって変形することができます。例えば自動詞を名詞として取り出す場合は次のように-iochaとなります。
キャストのある文節は、キャスト前の品詞としても別の文節から修飾することができます。
この例では副詞riが本来名詞であるはずの文節kratochaを修飾しています。これはkratoの時点で動詞であり、-ochaがそれを透過させているために起こります。