分詞

概要

xarpa2では、分詞は動詞を使って動詞の項を修飾するための文法です。

例えば「魚を食べる人」という名詞句は「人が魚を食べる」の項「人が」を動詞「食べる」によって修飾する形になっています。

  • huma bi kyura ri krato  フーマ ビ キューラ リ クラート  人が魚を食べる
  • kyura ri kratobekte huma  キューラ リ クラトベクテ フーマ  魚を食べる人

分詞は英語の分詞と-er系や日本語の連体形の概念をまとめたもので、動詞の項がかかわる様々な働きをすることができます。

  • kratobekta = 食べる者 = eater
  • kratobekte = 食べる~(「食べる」の主語になりうるもの) = eating
  • kratorekta = 食べる物(food)
  • kratorekte = 食べる~(「食べる」の目的語になりうるもの)

分詞の接尾辞は特殊な形をしており、修飾対象の項を表す格副詞と分詞のタイプを接尾辞内に含んでいます。

動詞文節 格副詞の属性詞 固定部分 変換後の品詞
krato    b              ekt      e

これによって、「食べる魚」のような日本語では曖昧になるような表現が区別されます。

  • kratobekte kyura  クラトベクテ キューラ  (何かを)食べる魚
  • kratorekte kyura  クラトレクテ キューラ  (このあと)食べる(予定の)魚

また、分詞には名詞的用法と形容詞的用法があり、接尾辞の最後の品詞辞によって表します。英語の分詞の名詞的用法とは異なり、動作そのものを意味するものではありません。

  • kratobekta  クラトベクタ  食べる何か
  • kratobekte kyura  クラトベクテ キューラ  食べる魚

-obekta基は英語の-erに相当しますが、-erのように動作主が生物である前提はなく動作主になりうるあらゆる存在を想定します。

 

最終更新:2018年02月22日 20:04