クロージャ

概要

クロージャは文中に文を埋め込む文法です。

  • tha bi pacho iree tha bi krato ir kyurau.  サ ビ パーショ イーレー サ ビ クラート イル キューラウ  私は私が魚を食べることが好きだ。

クロージャを使うには特殊な品詞辞eeを使います。クロージャの品詞辞eeは必ず属性辞に伴って現れ、付与された側にある文を切り取って属性辞に渡します。先の例文ではeeより右側のすべての文節が切り取られてirに渡されています。

クロージャ範囲の終了

品詞辞eeは接尾辞の場合は開き括弧、接頭辞の場合は閉じ括弧のように振る舞います。対応する接辞を配置することによってクロージャの範囲を閉じることができます。対応させるための属性辞には、通常lを使います。

  • tha bi pacho iree tha bi krato ir kyurau eel.  サ ビ パーショ イーレー サ ビ クラート イル キューラウ エーッ  私は私が魚を食べることが好きだ。
  • tha bi lee tha bi krato ir kyurau eeri pacho.  サ ビ ッエー サ ビ クラート イル キューラウ エーリ パーショ  私は私が魚を食べることが好きだ。

この二つの例文は同じ意味と構造を持っていますが、後者ではクロージャの後にも文節が存在します。クロージャの範囲を閉じることで文を文中に埋め込むことができます。

対応する接辞が現れない場合は文の端までがクロージャの範囲となります。

なお、属性辞lの発音は正式には通常声門破裂音ʔですが、聞き取りやすさのためにrの発音になることがあります。

クロージャの属性辞化

eeでない品詞辞が付与された属性辞をlにするとクロージャを属性辞として取り出すことができます。

  • tha bi lee tha bi krato ir kyurau eeri pacho.  サ ビ ッエー サ ビ クラート イル キューラウ エーリ パーショ  私は私が魚を食べることが好きだ。
  • tha bi lee tha bi krato ir kyurau eela ri pacho.  サ ビ ッエー サ ビ クラート イル キューラウ エーッア リ パーショ  私は私が魚を食べることが好きだ。

この二つの例では意味は同じですが構造が多少異なり、後者では埋め込まれた文を一旦名詞として配置して文節錬結によって格副詞に渡しています。

引数

クロージャはクロージャの引数を表す属性辞pによって引数を取ることができます。これを関係代名詞と呼びます。

  • tha bi lee pa bi krato ir thau eele kyura ri pacho.  サ ビ ッエー パ クラート イル サウ エーッエ キューラ リ パーショ  私はそれが私を食べる魚が好きだ。
  • tha bi lee pe kyura bi krato ir thau eele kyura ri pacho.  サ ビ ッエー ペ キューラ ビ クラート イル サウ エーッエ キューラ リ パーショ  私はその魚が私を食べる魚が好きだ。
  • tha bi lee pie kuroumerma bi ko ir sinkau eele kyura ri pacho.  サ ビ ッエー ピエ クロウメルマ ビ コ イル スィンカウ エーッエ キューラ リ パーショ  私はそれの色が赤である魚が好きだ。

クロージャの引数はクロージャが付与されている属性辞によって決まります。lee ~ eele構文ではこの構文の修飾対象の名詞を表します。

 

最終更新:2018年04月04日 01:52