活用とは、日本語の「使う」→「使った」や英語の「use」→「used」のように単語自体の形が変わることで意味が変化したり新たな情報が加わったりすることです。
xarpa2ではすべての品詞に活用する能力があり、活用は元となる文節に対して接尾辞を付与する形で行われます。
接尾辞は辞書上では「-」+付与先の品詞辞+中核部分+付与後の後品詞辞という形で表されます。
| 接尾辞 | 付与先 | 中核部分 | 付与後 |
|---|---|---|---|
| -oeto | o | et | o |
| -onto | o | nt | o |
| -obeta | o | bet | a |
| -ente | e | nt | e |
| -eima | e | im | a |
接尾辞の使い方は基本的には付与先の文節の後品詞辞の後に「l」+中核部分+付与後の品詞辞を繋げればよいです。付与先の文節が前品詞辞の場合、後品詞辞にしたうえで接尾辞の品詞辞を前品詞辞にします。
接尾辞を複数付与する場合は少し複雑です。
例えば「karto」(食べる)に対して「-oeto」(過去形)を付与すると、「kartoleto」(食べた)になり、追加部分は「leto」になります。しかし、「kartoleto」(食べた)に対して「-onto」(否定)を付与すると「kartoletonto」(食べなかった)となり、追加部分は「nto」で「l」がありません。他の例を見ても、「l」が省略されている場合があります。
「l」は付与先の文節に既に接尾辞が付与されている場合で、かつ最後に付与した接尾辞の品詞辞が1文字である場合に省略されます。「kartoletonto」(食べなかった)(karto+l+eto+nto)と「harolbetielnte」(ペンのでない)(haro+l+betie+l+nte)はともに2個の接尾辞が付与されていますが、「harolbetielnte」(ペンのでない)は1個目の接尾辞が付与された段階で「harolbetie」と品詞辞が「ie」の2文字であるため、「l」付きの「lnte」が付与されます。
接尾辞が付いた文節は、接尾辞が付く前の品詞として修飾することもできます。
「kartolcha」は接尾辞によって動詞から名詞に変わっていますが、この文節は動詞としても名詞としても修飾できます。