活用

概要

活用とは、日本語の「使う」→「使った」や英語の「use」→「used」のように単語自体の形が変わることで意味が変化したり新たな情報が加わったりすることです。

xarpa2ではすべての品詞に活用する能力があり、活用は元となる文節に対して接尾辞を付与する形で行われます。

  • karto  カルト  食べる
  • kartoleto  カルトエート  食べた
    • -oeto  過去形の接尾辞
  • kartolnto  カルトント  食べない
    • -onto  動詞の否定の接尾辞
  • kartoletonto  カルトエトント  食べなかった
  • haro  ハーロ  書く
  • harolbeta  ハロベータ  書く道具(筆記具)
    • -obeta  道具を表す接尾辞
  • sinke  スィンケ  赤い
  • sinkelnte  スィンケンテ  赤くない
    • -ente  形容詞の否定を表す接尾辞
  • sinkelima  スィンケイーマ  赤さ
    • -eima  度合いを表す接尾辞
  • harolbetie  ハロベーティエ  ペンの
  • harolbetielnte  ハロベティエンテ  ペンのでない

接尾辞は辞書上では「-」+付与先の品詞辞+中核部分+付与後の後品詞辞という形で表されます。

接尾辞 付与先 中核部分 付与後
-oeto o et o
-onto o nt o
-obeta o bet a
-ente e nt e
-eima e im a

接尾辞の使い方

接尾辞の使い方は基本的には付与先の文節の後品詞辞の後に「l」+中核部分+付与後の品詞辞を繋げればよいです。付与先の文節が前品詞辞の場合、後品詞辞にしたうえで接尾辞の品詞辞を前品詞辞にします。

  • sinke  スィンケ  赤い
  • sinkelima  スィンケイーマ  赤さ
  • esink  エスィンク  赤い
  • asinkelim  アスィンケイーム  赤さ

接尾辞を複数付与する場合は少し複雑です。

例えば「karto」(食べる)に対して「-oeto」(過去形)を付与すると、「kartoleto」(食べた)になり、追加部分は「leto」になります。しかし、「kartoleto」(食べた)に対して「-onto」(否定)を付与すると「kartoletonto」(食べなかった)となり、追加部分は「nto」で「l」がありません。他の例を見ても、「l」が省略されている場合があります。

「l」は付与先の文節に既に接尾辞が付与されている場合で、かつ最後に付与した接尾辞の品詞辞が1文字である場合に省略されます。「kartoletonto」(食べなかった)(karto+l+eto+nto)と「harolbetielnte」(ペンのでない)(haro+l+betie+l+nte)はともに2個の接尾辞が付与されていますが、「harolbetielnte」(ペンのでない)は1個目の接尾辞が付与された段階で「harolbetie」と品詞辞が「ie」の2文字であるため、「l」付きの「lnte」が付与されます。

修飾

接尾辞が付いた文節は、接尾辞が付く前の品詞として修飾することもできます。

  • tha ri kartolcha di tha ri toripo  サ リ カルトーシャ ディ サ リ トリーポ  私が食べることを私は考える。
    • kartolcha  カルトーシャ  食べること
      • -ocha  動詞を名詞にする接尾辞
    • toripo  トリーポ  思う・考える

「kartolcha」は接尾辞によって動詞から名詞に変わっていますが、この文節は動詞としても名詞としても修飾できます。

 

最終更新:2018年07月11日 22:27