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|BGCOLOR(AEEB9C):242 :戦の摂理:2008/06/25(水) 00:53:19 ID:SAh21toYO| ~みんな大好きバーボンハウス~ (´・ω・`)「やぁ、よ」 ( ^ω^)「テストも終わったことだし、全力で三国志大戦するお」 ('A`)「赤点常駐が何を」 ξ゚⊿゚)ξ「てか、あんた昨日も来てたじゃない」 (;^ω^)「うっ…て、それを知ってるってことはツンも」 ξ゚⊿゚)ξ「私はいいのよ。あんたみたいにアンポンタンじゃないから」 ( ^ω^)「ひどいお。とりあえずやるお」 ('A`)「さらっと流しやがった」 (´・ω・`)(僕もさらっと流された…) ('A`)「今日は何でやるつもりなんだ?」 ( ^ω^)「本で読んでて面白そうだったから」 ξ゚⊿゚)ξ「またそんな尖ったデッキを」 ( ^ω^)「降格どんとこいだお」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):244 :ゲームセンター名無し:2008/06/25(水) 00:55:27 ID:SAh21toYO| ( ^ω^)軍 SR曹操【\(`Д´)ノ】 R夏侯淵【(●ω・´)】 Rチョウコウ【( ФωФ)】 Rヨウコ【ξ゚⊿゚)ξ】 ケニア無双 軍 SR呂布【( ゚゚∀゚゚)】 R張遼【(´・ω・`)】 R高順【( ・∀・)】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ( ゚゚∀゚゚)「各地点の戦況はどうだ」 ( ・∀・)「善戦しているものの…その」 ( ゚゚∀゚゚)「やはり持たんか。さすがは天下の曹操」 全て察していたかのように喋る呂布。 その言葉にはいつものような力強さは見られなかった。 それを見かねた張遼が口を開く。 (´・ω・`)「何を弱気になっておられるのです!やつが天下のものならば、天下無双のあなたの前では敵では」 ( ゚゚∀゚゚)「分かっているさ。数多くの犠牲の元に今俺はここにいる。命を散らせていった皆のためにも、例え我が身が朽ち果てようともこの奉天我戴を納めるつもりはない!」 呂布に覇気が戻る。 辛い戦というのは誰もが理解していた。 しかし、それでも戦わなければならない理由がこの男達にはある。 ( ・∀・)「全ての犠牲が無駄なものではなかったという証のため!」 (´・ω・`)「我らは最後の一兵になろうとも戦い続けよう!」 ( ゚゚∀゚゚)「共に戦いし友達へのせめてもの餞だ。狙うは曹操の首ただ一つ!」 「天下を我らに!!!」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):245 :戦の摂理:2008/06/25(水) 00:57:20 ID:SAh21toYO| \(`Д´)ノ「依然、我らが優位か」 (●ω・´)「恐らく最後までこの情勢が変わることはないだろうが」 ( ФωФ)「油断ならんな。精鋭を固めてきたのも、曹操殿の首を取るため」 ξ゚⊿゚)ξ「しかし、数の上では圧倒的に有利。やはり、油断さえしなければ恐ろしい相手ではありません」 油断はない。そう判断するのが容易いほど、場の空気は引き締まっていた。 そして、最後の確認とばかりに曹操口を開く。 \(`Д´)ノ「如何なる手を使おうとも、我らは勝たねばならない。時には意に反する手を打たねばならぬかもしれない。それでも」 (●ω・´)「着いていくに決まってるだろう」 ( ФωФ)「あなたに忠誠を誓ったこの体」 ξ゚⊿゚)ξ「曹操殿の天下のためなら、如何様な策にも手を染めましょう」 固い結束、皆の言葉を聞き安堵の笑みを一瞬浮かべ、またすぐに引き締まった顔に戻り曹操は告げた。 \(`Д´)ノ「行こう、我らが望む天下のために、呂布の屍をその礎にしてやろうぞ!」 沸き上がる歓声、誰の心にも迷いはなかった。 両陣営の準備が整い、戦の開始を告げるドラが鳴った。 配置は、地形が平地であることから両者城門前からのスタートとなった。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):246 :戦の摂理:2008/06/25(水) 00:59:07 ID:SAh21toYO| ( ゚゚∀゚゚)「曹操が兵を伏せてきたか」 (´・ω・`)「私にお任せを。必ず活路を切り開きます」 ( ゚゚∀゚゚)「無茶はするなよ。もう誰一人、失いたくはないんだ」 ( ・∀・)「もしものときは俺が突っ込む。極力引きながら戦うぞ」 (´・ω・`)「承知した。では、行こう!」 張遼が若干前に出ながら、残りの部隊が後を追う形になる。 相手もそのまま突っ込ませるつもりはなく、槍を振りつつ馬の突撃状態を止めない。 (´・ω・`)「やっかいな槍だな。あれを止めても豪弓と突撃があるか。でも、後ろを信じるなら」 張遼がビタ止まりを行い、そのままチョウコウとの乱戦に入る。 ( ФωФ)「ほぉ、向かってきたか。勇猛か、ただの無茶か」 (´・ω・`)「その中に答えは無い。正解は」 (#・∀・)「信頼だぁぁぁぁぁ」 ( ゚゚∀゚゚)「首の要らんものは前にでよ!」 ( ФωФ)「なんと、全軍で!?」 チョウコウの槍が消えたところに呂布の突撃が入り、ヨウコの突撃は高順が止めに入る。 ( ゚゚∀゚゚)「さぁ、考える時間は与えん。一気に決めるぞ」 \(`Д´)ノ「そこまでだ、やらせはせんぞ!!」 呂布が突撃準備に下がったところで張遼と曹操が接触する。 (´・ω・`)「早い登場だな」 \(`Д´)ノ「このままチョウコウの首をやるわけにもいかんのでな」 ( ゚゚∀゚゚)「目的は達した。一旦退くぞ、高順、張遼!」 (´・ω・`)( ・∀・)「承知した!」 張遼が伏兵を踏んだのを期に全軍が撤退を始める。 対する曹操側も兵力に不安があるものが多いため一旦城に引き返して行く。 カウントは80をきったところだった。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):249 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:01:20 ID:SAh21toYO| \(`Д´)ノ「えぇい忌々しい!!」 力一杯机を叩く曹操。 その様子からは怒りが滲み出ていた。 (●ω・´)「できれば呂布を落としてしまいたいところだったが」 ( ФωФ)「私が不甲斐ないばかりに」 ξ゚⊿゚)ξ「私も…」 口々に出てくる弱気な意見を曹操が止めるように喋り出す。 \(`Д´)ノ「よい。配置にも問題があった。何より、やつらの戦力を過小評価していたようだ」 \(`Д´)ノ「次で一気に畳み掛けるぞ。ヨウコはまっすぐ城を狙え。敵軍は我々が食い止める」 ξ゚⊿゚)ξ「承知しました。必ずやその任、成功させて見せます」 その言葉を発し終えたところで曹操が立ち上がる。 \(`Д´)ノ「ゆくぞ皆のもの、今度こそこの戦を終わらせよう!」 ……………………………………………………………… ( ゚゚∀゚゚)「大丈夫か、張遼?」 (´・ω・`)「はい。少し休めば問題ない程度のものです」 傍目から見ればそうは見えないほどの傷を手当てしながら口を開く張遼。 それを見かねた高順が口を開く。 ( ・∀・)「全く、おまえはいつもそうやって自分を犠牲にする。俺たちはお前に守ってもらわなきゃならねえほど弱くはない」 (´・ω・`)「でも」 ( ・∀・)「だから、俺達をもっと頼れ。俺達はおまえの配下じゃない。 仲間なんだ」 高順の言葉に少し困ったように、そして嬉しそうに笑う張遼。 そこには確かな心の繋がりが見えた。 ( ゚゚∀゚゚)「もう伏兵の脅威は無い。次からが我等の戦の本番だ」 (´・ω・`)「ええ、存分に見せつけてやりましょう」 ( ・∀・)「武力の違いが戦力の決定的な差になるということを」 ( ゚゚∀゚゚)「城門を開け、出陣だ!!」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):251 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:03:27 ID:SAh21toYO| \(`Д´)ノ「全軍の士気は上々」 (●ω・´)「これで終わりとなるか」 ( ФωФ)「終わらせましょう、民のため」 ξ゚⊿゚)ξ「そして、私たちのため」 全軍一斉に出城してきた曹操の軍。 それに1C遅れるほどで呂布側も全軍を出城させる。 ( ・∀・)「敵軍の士気ははち切れんばかり、て感じだな」 (´・ω・`)「守りの戦は苦手だけどそうはいってられないね」 ( ゚゚∀゚゚)「気合いを入れろ、迎え撃つぞ!!」 直ぐ様に三部隊ともが突撃体制に移る。 \(`Д´)ノ「打って出てきたか、だが非力! 皆のもの、力を見せよ!!」 覇者の求心が発動し、曹操の軍の武力が一気に上がる。 (;・∀・)「ちっ、打ち込みが急に強くなりやがった」 (´・ω・`)「今は耐えきるんだ、好機はきっとくる!」 (;・∀・)「言われなくても分かっている!だが、これでは…」 ( ゚゚∀゚゚)(やはり圧されるか…俺が蹴散らしたいところだが) ( ФωФ)「串刺しになりたいものは前に出ろ!!」 ( ゚゚∀゚゚)「くそっ!」 チョウコウが絶妙な位置で槍を振るい、天下無双を撃たせないよううまく牽制している。 ( ゚゚∀゚゚)「仕方がないか…赤兎よ、今一度その体に傷をつけるこの未熟さを許してくれ」 突撃状態を維持したままチョウコウに向かう呂布。 ( ФωФ)「直前で速度を緩める気か。その間に殿が貴様らの城を奪うぞ!」 ( ゚゚∀゚゚)「そんなことは百も承知!なればこその!」 びた止まりをせずにチョウコウに突っ込む呂布。 兵力が大幅に奪われる。 ( ФωФ)「な、突っ込んできただと!?」 ( ゚゚∀゚゚)「天下無双の豪傑に恐れるものなど何もない!消えるがいい、愚か者が!!」 そのままチョウコウと乱戦に入り天下無双を使用する。 武力差によりチョウコウの兵力がみるみる内に減っていく。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):252 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:06:11 ID:SAh21toYO| ( ・∀・)「何度見てもあの威圧力には恐怖を覚えるな」 (´・ω・`)「さぁ、ここからが本番だ!」 乱戦に入り張コウの無敵槍が消え、後続の騎馬が自由に動けるようになる。 ( ФωФ)「なんだというのだ、この…一閃の重さは!?」 ( ゚゚∀゚゚)「それが、俺と貴様の背負っているものの違いだ!!」 ( ФωФ)「ぐっ、ここは一度下がるぞ」 乱戦状態だった張コウがほどなくして撤退する。 \(`Д´)ノ「おのれ、張コウが退かされたか。しかし、この距離なら!」 ( ・∀・)「おっと、ここから先は」 (´・ω・`)「行かせないよ!!」 呂布に突撃を仕掛けようとしていた曹操に張遼と高順が割って入る。 ( ゚゚∀゚゚)「さぁ、お祈りの時間だ」 \(`Д´)ノ「おのれ…全軍退けぇ!」 曹操側が全軍手早く城に引き返す。 それを見て呂布側も無理に攻めようとせず、一旦城へと引き返す。 (´・ω・`)「殿、お体は!」 ( ゚゚∀゚゚)「槍に刺されて曹操の突撃を一度喰らったぐらいだ。どうということはない」 ( ・∀・)(普通なら死んでるが) ( ゚゚∀゚゚)「しかし、万全ではない。落としにかかるのは次でも遅くない。城の損害は?」 ( ・∀・)「曹操が手早く退いてくれたので損害はありません」 (´・ω・`)「城を狙ってきていた輩は二人で退けておきました」 ( ゚゚∀゚゚)「ご苦労。兵の疲れがとれればすぐにでも仕掛ける。準備を怠るな」 (´・ω・`)( ・∀・)「承知」 カウントは50を切り、早ければ次ですべてが決する、準備を着実に進める両軍の城だけが音をたて、戦場は不気味な静寂に包まれていた。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):254 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:08:33 ID:SAh21toYO| \(`Д´)ノ「やはり、全軍で仕掛けねばならんか」 ( ФωФ)「手数では勝っていますが」 (●ω・´)「如何せん、武力に差がありすぎます」 対策を決めあぐねている曹操達の元にヨウコが足早に戻ってきた。 その様子は少し焦っているようにも見える。 ξ゚⊿゚)ξ「敵軍が知略昇陣を貼ってきました。恐らく、次で決めにくるものかと」 \(`Д´)ノ「ちっ、厄介なものを。荀攸、兵糧と増援の準備をしておけ。次で終わらせるつもりなのはこちらとて同じこと」 (荀攸)「了解しました。準備は整っておりますので、いつでもご指示を」 呂布側が知略昇陣を貼るのと時を同じくして、曹操側の兵力増援もゲージが満タンになっていた。 互いに再起ではない、おそらく最後になるであろう戦に向けて両軍の準備は進む。 ( ゚゚∀゚゚)「さぁ…」 \(`Д´)ノ「勝敗を決するとき…」 カウントが40になるかというときに両軍の城から砂煙が舞い上がる。 まるで申し合わせたかのように同時に。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):255 :ゲームセンター名無し:2008/06/25(水) 01:10:13 ID:SAh21toYO| ( ゚゚∀゚゚)「すべてを蹴散らし踏み潰せ!」 \(`Д´)ノ「曹操に天下を見るならば、曹操のもとによれ! さぁ、いくぞ!」 両軍の大将がそれぞれの兵を一喝し士気をあげる。 (´・ω・`)「先陣を切る。高順、背中は任せたぞ!」 ( ・∀・)「俺の背中もよろしく頼むぜ!」 (´・ω・`)「あぁ。呂布軍最後の猛将の勇姿を」 ( ・∀・)「その身に刻み込め!」 張遼と高順が先に走り出し、それに呂布がついていく形をとる。 \(`Д´)ノ「来たか。張コウ!」 ( ФωФ)「御意」 迎撃のために張コウが前に出る。 (´・ω・`)「号令はこない…なら」 ( ・∀・)「行ってこい!槍一本ごとき、俺が止めきってやる」 (´・ω・`)「では…行くか。妛尤の如しと言われる我が人馬一体の攻めを…受けよ!」 高順がビタ止まりから張コウの無敵槍を消しにかかる。 それを確認すると同時に張遼が妛尤の如くを発動させる。 \(`Д´)ノ「くっ、このまま放っておくと被害が広がりかねん…仕方ない」 \(`Д´)ノ「皆の者、力を見せよ!!!」 妛尤後の突撃が張コウに入るのとほぼ同時に覇者の求心が打たれ、曹操側の全軍の武力が上昇する。 ( ・∀・)「ちっ、このままじゃジリ貧か。なら…おい!」 ( ФωФ)「?!」 ( ・∀・)「ここらで決着を着けようじゃないか。おまえ、曹操配下として偉く名を馳せてるらしいじゃないか」 ( ФωФ)「そのような誘いに乗るわけが」 ( ・∀・)「元の主人を切り捨てて、憎き敵に飼い慣らされる、雑魚にはお似合いの生き方だな」 ( ФωФ)「何?」 ( ・∀・)「ようするに、お前は死ぬのが怖くて逃げたんだ。曹操に尻尾振って、戦にはきっちりでてりゃ処刑は免れる。まぁ、俺ならそんな生き方は御免だな」 ( ФωФ)「おのれ、侮辱するか!」 ( ・∀・)「一度無くしかけた命なら、再び戦で晒してみろよ!拾うも戦なら捨てるも戦、おまえも男なら、逃げてんじゃねぇよ!」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):257 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:12:43 ID:SAh21toYO| ( ФωФ)「よかろう、そこまで言われて退けば、それこそ一生の恥」 ( ・∀・)「冷静そうに見えるが、心中穏やかでは無さそうだな」 高順の言葉の数々に張コウの眼の色が変わる。 激情を灯しながらも、冷静に眼前の敵を見据える獣の眼。 ( ・∀・)(一騎討ちには乗ってくれたが挑発は意味が無かったな。これなら五分か…) 少し考え込むそぶりを見せた高順の前に、体制を整えた張コウが立つ。 ( ФωФ)「行くぞ高順、その身に刻み込め、貴様の首を取る将の名を、姿を、太刀筋を!」 ( ・∀・)「その言葉、そっくりそのまま返させてもらう」 ( ФωФ)「曹操軍、張儁乂」 ( ・∀・)「呂布軍、高順」 名乗りを上げ、間髪を入れずに武器を取る。 ( ФωФ)「いざ」 ( ・∀・)「勝負!」 その言葉が戦場の怒号に飲み込まれるよりも早く、二人は切り結んでいた。 ( ・∀・)(くっそ、先に食らってた突撃が意外と響くな。だが、負けられん!) ( ФωФ)「どうした、誘っておいてその程度か?」 武力差もあり、徐々に高順が押し込まれる。 \(`Д´)ノ「妙彩」 (●ω・´)「なんだ」 \(`Д´)ノ「…」 (●ω・´)「バカな!そんなことが!」 \(`Д´)ノ「最初に言ったことを忘れたか。それに、このまま勝てば問題ない」 (●ω・´)「くっ、わかった…」 曹操が、一騎討ちを繰り広げる二人を横目に夏侯淵に何か指示を出すが、その言葉は激しい打ち合いに掻き消され、他者に届くことはなかった。 ( ФωФ)「いつまでそうやって耐えるつもりだ?!」 ( ・∀・)「機会が来るまでだよ」 ( ФωФ)「そのような及び腰で、この張儁乂と刃を交えようとは、笑止!」 ( ・∀・)(これでいい。少しずつ攻め方が甘くなっている) ( ФωФ)「これで終わりにしよう!」 高順の前で刃が振り上げられる。はた目に見れば張コウに軍配が上がったと見て取れる場面。 ( ・∀・)「そこだぁぁぁぁ!!!」 すべては狙い通りだった。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):258 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:15:18 ID:SAh21toYO| それはどこからか射られた一本の矢。 力強く、確実に対象を撃ち抜く一本の矢。 ( ∀)「かっ…はっ…」 ( ФωФ)「!?」 戦場が一瞬にして凍りつく。 決着が着くはずだった一騎討ち、高順が放つ最初で最後の一撃が張コウを二つに分ける…その終焉が訪れる刹那。 (●ω´)「…」 放たれた一本の矢が全てを狂わせた。 \(`Д´)ノ「よくやった、妙彩」 すべては曹操の狙い通りだったのだ。 (#゚゚∀゚゚)「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 (;´・ω・`)「高順!?」 (●ω´)「本当に、こんなことが正しかったのか…」 \(`Д´)ノ「言ったはずだ、どんなことをしてでも勝たねばならんと」 高順の下に駆け寄る呂布と張遼。それを邪魔するものは誰もいなかった。 ( ゚゚∀゚゚)「高順、高順!」 (´;ω;`)「眼を開けろ、冗談をやってる場合か!」 ( ∀)「りょ…どの、ちょう…りょう」 (´;ω;`)「喋るな!すぐに城に帰るぞ!陳宮ならなんとか」 ( ∀)「いいん…だ。かくごは…して…いた」 (´;ω;`)「それでも、こんな理不尽なことが」 ( ∀)「いくさば…で…しねるなら…ほんもうだよ」 ( ゚゚∀゚゚)「高順」 ( ∀)「なんで…しょう」 ( ゚゚∀゚゚)「おまえは我が軍でも随一の猛将だった。その力には幾度となく助けられた」 ( ゚゚∀゚゚)「だから、今は休め。いつか、俺がおまえのもとに行ったときに完全な力を発揮できるよう、今は安らかに、眠れ!」 ( ∀)「へへ…うれしい…です。おれも…あなたのはいか…しあわ…」 その言葉は最後までつむがれることはなかった。 そして、それを期に再び戦場に音が響く、大量の悲鳴が。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):261 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:17:59 ID:SAh21toYO| ( ゚゚∀゚゚)「邪魔をするなら斬り伏せる」 (´・ω・`)「高順の亡骸には指一本触れさせんぞ」 二人は平静を取り戻したように見えた。しかし、その武には明らかな怒りが見てとれる。 そして、それを感じたものはこの世かその場から確実に立ち去っていた。 \(`Д´)ノ「何をしている、戻れ!この戦力差で負けるはずがない、所詮はこけ脅しだ!」 (●ω・´)「明らかな士気の低下が見て取れる。曹操、やはり俺たちは」 \(`Д´)ノ「えぇい、ヨウコ、陣頭指揮を!」 ξ゚⊿゚)ξ「はい…」 ヨウコが刹那号令を発動させる。 それに対して呂布が知略陣の上で天下無双を発動させる。 ( ゚゚∀゚゚)「誰一人、生きて帰れると思うなよ!!!」 刹那号令と求心の重ね掛けに対しての単体強化、しかし武力差の影響は大きかった。 ( ФωФ)「ぐはぁっ」 ( ゚゚∀゚゚)「一つ」 張コウが手早く撤退に追い込まれる。 ξ゚⊿゚)ξ「逃げ切れな…」 (´・ω・`)「その罪、死をもって償え」 刹那号令が切れたと同時にヨウコが撃破される。 (●ω・´)「ここまでか。まぁ、あのような策に応じた時点で運命は決していたか」 ( ゚゚∀゚゚)「おまえが…おまえが!」 (●ω・´)「惇、今そちらに行く。また、共に覇道を…」 ( ゚゚∀゚゚)「はぁ、はぁ、はぁ…うぉぉぉぉぉ!」 (●ω・´)「曹魏に栄光あれ!!」 (´・ω・`)「非道に荷担せしものよ、すぐに貴様の主も同じ場所へ送ってやる」 連続で突撃を受け、夏侯淵も早々と撤退する。 そこで天下無双の効果が切れる。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):262 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:20:20 ID:SAh21toYO| \(`Д´)ノ「万事休すか」 ( ゚゚∀゚゚)(奴を討つ、それまでは持ってくれ) (´・ω・`)「呂布殿」 敵は曹操一体に対して、呂布は兵力が2割を切り、張遼も万全な状態ではない。 城内をうまく使われれば凌ぎきられる状況。 (´・ω・`)「私が攻めます。支援を」 ( ゚゚∀゚゚)「バカなことを。大将を差し置いて…ッ!」 攻め立てようとする呂布の腕を取り、軽く握ると、その表情が一瞬苦痛に歪んだ。 (´・ω・`)「たとえ鬼神の如く攻め立てていても、騎馬三体を同時に相手して無事なわけがない。それぐらい分かります」 ( ゚゚∀゚゚)「だが、俺はもう誰も」 (´・ω・`)「私とて同じです。侯成達を失ったときの悲しみ、高順の死を目の当たりにしたときの怒り、もうあのような気持ちは誰にも味わって欲しくはないのです」 ( ゚゚∀゚゚)「なればこそ、俺がでねば!」 (´・ω・`)「あなたは群雄の長となるべき人。それを失うわけにはいきません。」 ( ゚゚∀゚゚)「だが」 (´・ω・`)「話はこれまでです。行きますぞ!」 兵力に余裕がある張遼が城門に攻め込む。 それを城内を利用し突撃を一方的に入れる曹操。 \(`Д´)ノ「こちらにも意地がある。簡単に城はくれてやらん」 (´・ω・`)「言ってろ。俺はここで倒れても、いつか呂布殿がおまえを」 \(`Д´)ノ「だまれ!」 ( ω )「呂布殿、私も最後まで幸せでありました。ねがわくば、生まれ変わっても再び同じせんじょう…で…」 ( ゚゚∀゚゚)「張遼ぉぉぉぉ!!!」 \(`Д´)ノ「ぐっ、同士討ちに持ち込めなんだか」 張遼を撃破したところで呂布の突撃が入り曹操も同時に撤退する。 ( ∀)「張遼…馬鹿野郎…!」 \(`Д´)ノ「貴様の未熟さが招いた事態だ…ざまぁ…ないな」 ( ∀)「あぁ、その通りだ。だからこそ俺はこの罪を償わなければならない」 \(`Д´)ノ「その枷を背負いながらどこまでやれるか、見せて…もら…おう」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):264 :戦の摂理:2008/06/25(水) 01:22:29 ID:SAh21toYO| 息絶えた曹操を横目に城に一撃を与えた呂布は、そのまま戦場を駆け回った。 ( ゚゚∀゚゚)「全てを灰にしよう。俺もおまえたちも!」 終戦のドラが鳴り響き、呂布軍の勝利が決まった後も、呂布はその怒りに任せ戦場を駆け回った。 それは単なる虐殺行為。 しかし、幾人かの目には違って見えていた。 それは自分を討ち取ることができる兵を探すかのように… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ( ^ω^)「おしかったお。一騎討ち取ったときなんて勝利を確信したお」 ξ゚⊿゚)ξ「まぁ、槍一本でダメ計無しの時点で、呂布にはほぼ詰みだったわね」 (´・ω・`)「でも、最後の城内は中々よかったよ。あそこで呂布の突撃を貰ってなければ引き分けにはできたのにね」 ('A`)「てか、それよりもさ」 ξ゚⊿゚)ξ(´・ω・`)( ^ω^)「?」 ('A`)「なんで増援使わなかったんだ?」 ( ^ω^)(´・ω・`)ξ゚⊿゚)ξ「そwwwれwwwだwww」 ('A`)「いや、気付けよw」 ----

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