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外伝ドクオNo003」を以下のとおり復元します。
 本編 第18話 『ドクオの全国』 のその後の外伝である

905 名前: ゲームセンター名無し [sage] 投稿日: 2006/07/22(土) 23:31:27 ID:BIGlkWxt

『母の支え』 

~~ドクオ宅~~ 
J(. 'ー`)しo0(もうすぐドクオの誕生日・・・) 
J(. 'ー`)しo0(けどあの子、何をあげれば喜ぶのかしら・・・) 
J(. 'ー`)しo0(昔はおもちゃで喜んでたのに、今じゃ何が好きなのか・・・) 
J(. 'ー`)しo0(ブーン君に聞いてみようかしら) 

~~ブーン宅~~ 
( ^ω^)「ドクオの好きなもの?」 
J(. 'ー`)し「そうなの、もうすぐあの子誕生日だけど、何あげればいいかわからなくて・・・」 
( ^ω^)「ドクオの好きなもの・・・・・・」 
( ^ω^)「今ドクオは三国志大戦にハマってるお!」 
J(. 'ー`)し「三国志?」 
( ^ω^)「そうだお、カードを動かして遊ぶゲームだお!」 
J(; 'ー`)しo0(なんだかよくわからないわ・・・) 
J(. 'ー`)し「そのカードってどこかで買えるの?」 
( ^ω^)「プレイしたら出てくるお、普通には売ってないお」 
J(. 'ー`)し「そう・・・ありがとうね、ブーン君」 

J(; 'ー`)しo0(とりあえずパソコンで調べてみようかしら・・・) 

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907 名前: 905 [sage] 投稿日: 2006/07/22(土) 23:32:45 ID:BIGlkWxt
ドクオ母は自宅に戻り、パソコンの電源をつける。 
『三国志大戦』と検索をかけ、さまざまなサイトを見て回る。 
レート表を見た母は驚いた。 

J(; 'ー`)しo0(このカードって高いわね・・・リサイクルショップに売ってないかしら?) 

後日、母は近所のリサイクルショップを訪れた。 
ショーケースの中には金銀に輝くカードが様々。前日、インターネットでみたカードだ。 

J(; 'ー`)しo0(どのカードがいいのかしら・・・?) 

そんな母の目に入ったのは一枚の青いカード。 

J(. 'ー`)しo0(これなんてどうかしら?) 

それは直感だった。 
ガラス越しの一枚のカード。それはどこか自分に通じるものがあった。 

J(. 'ー`)し「すみません、このカードが欲しいんですが・・・」 

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917 名前: 905 [sage] 投稿日: 2006/07/22(土) 23:34:51 ID:BIGlkWxt
~~ドクオの誕生日~~ 

('A`)「ただいま」 
J(. 'ー`)し「おかえりなさい。ドクオ、あの・・・」 
('A`;)「ごめん、ちょバイトで疲れてるから寝るわ」 
J(; 'ー`)し「そ、そう・・・わかったわ、おやすみなさい」 

J(. 'ー`)しo0(ドクオ・・・) 

母の背に隠れた手には、小さな封筒が握られていた。 
プレゼント用に飾られているそれに入っているのは、もちろん三国志のカード。 
ドクオは自分の部屋に入ってしまった。 

J(. 'ー`)しo0(明日にしようかしら・・・。でも、今日じゃないと・・・) 

母はドクオの部屋の前まで来た。 
ノックをし、ドア越しに話しかける。 

J(. 'ー`)し「ドクオ、渡すものがあるから、部屋の前においておくわね」 

ドクオの部屋から返事はなかった。 
母は封筒を部屋の前におくと、リビングへと戻っていった。 

J(. 'ー`)しo0(・・・おやすみなさい、誕生日おめでとう、ドクオ) 

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919 名前: 905 [sage] 投稿日: 2006/07/22(土) 23:35:21 ID:BIGlkWxt
~~ドクオ自室~~ 
('A`)o0(そういや、渡すものってなんだ?) 
('A`)o0(誕生日プレゼントか・・・?くだらなそうだな) 

('A`)o0(・・・・・・一応見ておくか) 

部屋のドアを開けたドクオの目に入ったのは、小さな封筒だった。 

('A`)o0(・・・・・・手紙か?) 

ドクオは封筒を丁寧にあけた。そこに入っていたのは、小さな紙と一枚の梱包されたカードだった。 

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922 名前: 905 [sage] 投稿日: 2006/07/22(土) 23:36:04 ID:BIGlkWxt
『ドクオへ。 

誕生日おめでとう。 
手紙なんて水臭いけど、ドクオはいつも忙しそうなので、許してください。 

少し前まではあんなに小さかったのに、 
こんなに大きくなってくれて、母さんは嬉しいです。 

いつしか、母さんの身長を超えていましたね。 
いつしか、母さんと出かけることがなくなりましたね。 
いつからか、母さんと話すことが少なくなりましたね。 

けど、私はそれでかまいません。 
ドクオが立派な大人になってくれれば、母さんは幸せです。 

ドクオのお友達からお話を聞いて、一枚のカードをプレゼントします。 
喜んでくれたら嬉しいです。 

母さんもドクオが一人前になるまで、影から護り続けますよ。 

母より。』 

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926 名前: 905 [sage] 投稿日: 2006/07/22(土) 23:37:54 ID:BIGlkWxt

('A`)o0(・・・・・・母さん) 

('A`)o0(・・・・・・ありがとうな) 

ドクオは手紙の後ろにあったカードを取り出した。 
プレゼント用の包装をはがすと、そこには金色に輝く、一枚のカードが入っていた。 


―――呉夫人 
若い孫策、孫権の二人の息子が一人前になるまで、影から護り続けた、孫呉の母である。 



('A`)o0(・・・・・・息子達を陰から守り続けた・・・) 

('A`)o0(・・・・・・ありがとう、母さん。ありがとう) 


ドクオは呉夫人をケースに丁寧にしまった後、眠りについた。 
こんな穏やかな眠りを、ドクオは久方ぶりに感じた。 

復元してよろしいですか?