「詩」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

- (2008/12/20 (土) 22:12:26) の最新版との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「銀の静謐(せいひつ)」 春の林檎畑は酣(たけなわ)に 林の奥に一陣の風が吹けば ユニコーンは歩み寄りて 乙女の墓に跪(ひざまず)く 夏は濃緑(のうりょく)が被さり 秋はオークの木々凋落(ちょうらく)するに ユニコーンは水面を歩みて この静寂をひた守る やがて冬が訪れ 水面凍り 樹氷成るに及びて ユニコーンは年老い 冬の寒風が嘯々(しょうしょう)と吹く しかし猶墓の前に跪きて ふと鬣(たてがみ)を振り仰げば 銀色益々栄え しじまの森に照り映える その銀研ぎ澄まして 歳月を送れば 冬の泉でユニコーン 最期の嘶(いなな)きを挙げ 汀(みぎわ)に倒れぬ 束の間 一条の彗星の如く 銀魂(ぎんこん)打ち上ぐれば その銀 空のスピカとなりて 今も光りぬ 眠れる墓の森の上にて
<p>     </p>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: