やる大矢ナイスゲーム2011 その2

やる大矢スレ的なナイスゲームのデータを保管しておきましょう。
継投内容も詳しく書くとより楽しめます。
あくまでもゲームの流れを簡潔にまとめる事を推奨します。
一部にしか分からないネタを書く事はオススメしません。

  • 後半戦のナイスゲームはこちらに追加してください(2011/9/29 その1が容量オーバーのため作成、後半戦分を移転)
  • 前半戦のナイスゲームはこちら やる大矢ナイスゲーム2011

10月22日】vs読売ジャイアンツ(東京ドーム)
横浜 0 1 0 1 0 0 0 0 0 | 2
巨人 0 0 0 0 0 0 0 1 4x| 5  
国吉(6 2/3)
大原(0 2/3)
H 牛田(1)
H 藤江(0 1/3)
●山口(0 0/3)

(今年も)暗黒の道を突き進んだ2011年シーズンもいよいよ最終戦となった。横浜球団の売却問題、監督の去就、村田のFA行使など 来年に向けての不安要素を含んだ中でベイスターズとして最後かもしれない試合が始まった。横浜の先発は国吉、対する巨人は防御率1点台での200イニング到達を狙う澤村。
試合は2回、FA行使で揺れている4番村田が澤村の初球を振り抜きライトスタンドに飛び込む19号先制ホームラン。これで村田は通算ホームラン250本を達成した。
その後澤村は好投を続け、4回の筒香を打ち取ったことで200イニング登板を達成したが続投。直後、空気を読まないことに定評のある村田が二打席連続となる20号HRをライトに叩き込み澤村はノックアウト。村田は7年連続20HR以上を達成した。澤村をマウンドから引きずり降ろし、防御率1点台からも引きずり下ろして"2.025"とし、傷跡を刻み込む。

一方横浜先発の国吉は不安定ながらもピンチを凌ぎ、なんと7回途中まで投げて無失点に抑える。 後を新人大原慎が継ぐ。大原はこの登板で71試合目の登板となり、セリーグでは戦前の選手である林安夫氏の持つ新人登板記録に並んだ。 尾花監督のマシンガン継投の恩恵かも知れない。
だがその大原はヒットを打たれてあえなく御役御免。牛田が火消しした。
8回は2アウトから阿部・小笠原と左打者が並ぶためここで左の篠原にスイッチ。しかし篠原は阿部に20号ホームランを打たれ、1点差に迫られる。

そして9回。このイニングを抑えれば2年連続でシーズン最終戦を有終の美で飾ることができる。マウンドには当然抑えの山口が上がる。
と同時にショートの渡辺直がセカンドに回り、ショートには今日怪我から復帰したばかりの石川が入る。 スレ住人が覚悟する中、待っていたのは想像をはるかに超える今期最強最後のベイス★ボールだった。
その石川、巨人の先頭打者・谷のショートゴロを早速お手玉。これで精神的に動揺したか山口は、続く代打古城にヒット、さらに藤村のバントをフィルダース・チョイス(ただし原因は三塁送球を指示した黒羽根)で無死満塁。全ベイスファンから血の気が引いたことは言うまでもない。
この局面で首位打者争いの為にスタメンを回避した長野が代打にコールされる。この日、MAZDAスタジアムでは長野の競争相手であったマートンが4打数1安打(+1四球)に終わり、ほぼ首位打者を確実にしたことで、精神的な重しが取れた上に、長野はこの時点で満塁時成績8打数4安打9打点という満塁男であるのに加え、ベイス戦では80打数36安打(.450)と打ちまくってる男である。
その長野、B3S1からの5球目を振りぬいた打球は巨人ファンでオレンジ色に染まったライトスタンドへ飛び込む史上8人目の代打逆転満塁サヨナラ本塁打&セリーグ通算1000号サヨナラ本塁打。清々し過ぎるぐらいの幕切れとなった。

9回表の2つのエラーからの逆転サヨナラ満塁ホームランで終了という、「上げて落とす」の鉄則を忠実に守ったベイス★ボール。
試合後は巨人のセレモニーとともにPCモニタの前には悲しみに暮れるベイファン、憤怒に狂うベイファン、そしてある種の歓喜に包まれたベイファンと、三種のベイファンがそこにいた。
あまりに衝撃的かつアクロバティックなベイスボールで2011年シーズンを締めくくった横浜ベイスターズであった。

なお、5回から最多勝狙いで登板した巨人・内海は2点ビハインドという苦しい状況にもめげず、9回まで無失点の好投を続けたことにより、最多勝当確となる18勝目を手にした。


10月8日】vs阪神タイガース(横浜スタジアム)

阪神 1 0 0 0 0 1 0 0 0 | 2
横浜 0 0 0 0 0 1 0 0 2 | 3

 高崎(7)
 篠原 (1 1/3)
○藤江 (2/3)

前日の試合では岩田に完璧なピッチングをされ、零封負けを喫し阪神に4連勝を許した横浜。
先発は防御率こそ3点台前半だが15敗にリーチをかけた高崎、阪神は久保。
高崎は初回に先制点を献上、6回には「よんたま・ポロリ・ポロリ・犠牲フライ」とノーヒットで追加点を許すなどするも、なんとか7回まで2失点と踏ん張り、続く篠原・藤江は見事なピッチングで無失点リリーフ、打撃陣の奮起を待つ。
しかし、スレッジ・ハーパーが欠けた打線は前日に続き苦戦を強いられ、5回まで安打は僅か1本。8回までの得点は筒香の本塁打での1点のみ。しかも直前に併殺でランナーを失っている追いつか(ry)というベイス★ボールフラグを濃厚に漂わせていた。

試合は1-2と緊迫したまま、9回裏を迎える。
マウンドに立つは、球界を代表する守護神、藤川。8回裏2死から登板の藤川は今季2度目の「回跨ぎ」である。
先頭打者の山崎はフォークを見逃し三振に倒れるが、次打者の渡辺が真ん中の直球をレフト前に運び、ランナー一塁。渡辺は元同チーム所属の藤井から盗塁を決め、ランナー二塁と得点圏へ進む。この後荒波はフォークを引っ張り一二塁間を抜けるライト前ヒットを打つが、外野は前進守備を敷いていたため渡辺は三塁でストップし一死三塁一塁。
尾花監督はここで代打に内藤を送るが、内藤はストレートにタイミングが合わず三振。
二死となり、歓声がため息に変わる横浜スタジアム。

ここでベイスターズファンほぼ全員は負けを確信していた。何故ならば次の打者は途中から守備についていた『あの』細山田武史だからである。
代打を出せばいい、と思う方もいるかもしれないがそうはいかない。横浜は捕手二人制であり、先発出場した黒羽根は途中交代で退いている。だから細山田に代打を送り横浜がここで追いついて同点にして延長に突入した場合、捕手がいなくなってしまうのである。
細山田の出囃子「兄弟船」とタイガースファンの「あと一人」コールが鳴り響く状況の中、細山田はそのままバッターボックスへ。
1球目の高めのストレートを空振りする間に荒波は二塁へ盗塁を試みる。藤川-藤井バッテリーはバッター勝負で二塁に投げず、盗塁成功、三塁二塁。しかしストライクを取られたことでベイスターズファンのため息は更に大きくなり、タイガースファンのコールは「あと二球」コールに変わる。
ここで細山田は1球目よりバットを更に短く持つ。そして、奇跡は起こる。二球目、藤川の投じた高めのストレートをコンパクトに振り抜いた細山田の打球はセンター返しのライナーとなり前進守備の外野の前に跳ねるヒット。三塁ランナー渡辺は悠々ホームインし、二塁ランナー荒波も前進守備の外野からのバックホームを俊足でかいぐぐり、まさかのサヨナラタイムリーとなってしまった。
苦い顔をしてベンチに帰る藤川に呆然とするタイガースファン、立ち上がり勝利に湧くベイスターズファンと細山田に駆け寄っていくベイスターズの選手達と、彼らの歓喜と絶望はわずか数分でひっくり返った。

「予想するヒーローの名前ではない」と実況に言われる程の打者が、渡辺・荒波といった陰のヒーローと共に藤川を打ち崩したのである。
「(藤川は)基本的には打てない投手。変化球が来たらごめんなさいで、高めの直球だけを振りにいった」とは試合後の細山田の言。藤川の制球ミスにも助けられたわけである。

この奇跡が起こると思っている者はほとんどいなかったやる大矢住民は、想定外の出来事に勝利AAを貼り忘れ歓喜に満ち溢れる。やる大矢スレは細山田一色に染まり、そして出塁率.367 長打率.426 OPS.793といった8月以降の彼の成績に驚愕を隠し切れないのであった。
そして、歓喜の輪の中ひっそりとベイスは残り11試合にして遂に90敗回避マジック1まで到達していたのであった。

なお、「解説の日は横浜が勝つ」と言われる衣笠伝説はこれで11勝3敗となり、今日も高崎には勝ち星はつかなかった。


9月28日】vs読売ジャイアンツ(横浜スタジアム)

読売 0 0 0 0 0 0 0 0 2 | 2
横浜 0 0 0 0 0 0 1 0 0 | 1

 加賀(7)
 藤江(1)
●山口(1)

連勝のあと3連敗でまたしても借金を増やした横浜。先発は4勝1敗、先発3戦負け無しとここ最近珍しく勝ち運に恵まれている加賀、巨人の先発は今季初先発の福田。
加賀は立ち上がりから安定したピッチングで危ない場面を作りながらも巨人打線を0点に抑える。一方打線はヒットが出るも好機であと一本が出ない。
1回裏は下園・筒香の四球などで2アウト1塁2塁とした場面で内藤がライトへの安打を打つも、長野の返球に阻まれ下園が本塁で走塁死。
3回裏には加賀のジエンゴヒットと2つの四球で1アウト満塁とするが、村田が見逃し三振、内藤がセンターフライに倒れる。
「カロカロの無援護属性が復活してしまった…」そんな中、7回にドラマが起こる。

まず表は加賀が遂に捕まり長野・阿部・古城(この回からフィールズの代打出場)と一気に捕まり無死満塁の大ピンチに陥る。
しかし加賀はここで続く高橋由の打球は筒香の真正面の一ゴロで見事本塁を封殺。ここからドラマが始まった。
本塁で長野を殺した細山田は握りなおしながら一塁の筒香に向かって送球するが、この球がなんと高橋由の右肩を直撃。球が明後日の方向に吹っ飛ぶ間に二塁の阿部が生還しホームイン。
細山田のエラーでベイス★ボールかと誰もが思ったこの時、細山田が審判にアピールを開始。その結果「走者がファウルラインのインサイドを走り送球がヒットしたので守備妨害、ボールデッド」という最終判定が下り「2アウト2,3塁から再開」とまさかの失点消去に成功する。
この後亀井に四球を出し二死満塁とするも橋本を打ち取り、加賀は見事六凡を達成しこの回を無失点と切り抜けた。
そして変わった7回裏の先頭打者は先程失点を帳消しにした細山田。横浜ファンならご存知の通り、打撃は絶望的に期待できない男である。
しかしカウント1-1から振り抜いた3球目が快音と共に高く上昇、そのまま打球は風に押されてレフトへと伸びていき、なんとギリギリのところでフェンスを越えた。細山田プロ入り初ホームランである。
「あの」細山田がプロ初ホームランを放った。これにはやる大矢スレ住民一同が目を見開かざるを得なかった。こうして思わぬ形で先制点を得て、加賀は勝ち星を入手。7回はまさに細山田回であったと言えるだろう。

その後は8回をセットアッパー藤江が完璧に抑え、9回に守護神山口が上がる。山口は前回の登板で敗戦投手となったばかり、住民が不安を抱える中での登場であった。
その山口、先頭の長野に四球。続く阿部にヒットを打たれノーアウト1塁3塁。息を吸うように同点のピンチを招いた。さらに阿部の代走鈴木が初球から盗塁を決めノーアウト2塁3塁。もはや完全に「詰み」な状況である。
そして案の定古城に逆転タイムリーツーベースを打たれ、加賀の勝ち星&細山田のヒーローは泡と消えた。なお、その後は三者凡退に抑えた模様。
その裏、打線は代打渡辺直人・下園のヒットでツーアウト1塁3塁と一打同点のチャンスを作るが、石川がライトフライに倒れ試合終了。

「カロカロ貫禄の無援護」→「hsymdまさかの先制ホームラン」→「どすこい炎上」と美しい一連の流れを作ったベイス★ボールであった。

なお、この日の昼の二軍戦で秦裕二投手の引退が濃厚になり、スレはお別れムードだったが細山田の一振りでその雰囲気は掻き消えた。
やる大矢スレが発足するきっかけを作った秦が、試合内でも試合外でも最後までネタを提供してくれたわけである。



9月15日】vs読売ジャイアンツ(横浜スタジアム)

読売 1 0 1 0 0 0 2 0 1 | 5
横浜 0 0 2 0 4 0 0 0 x | 6

○加賀(6)
 大原(慎)(0/3)
 江尻(1)
 篠原(1)
s山口(1)

ベイスの先発は肩の故障から復帰初戦となる加賀。兎の先発はここ3試合5回の壁が破れない2年目の小野。
今ひとつ調子の出ない加賀は1回表に早速ラミレスにタイムリーを浴び失点。重度のムエンゴ病を患っている加賀とすれば致命的な失点をしてしまう。案の定2回裏には無死1,3塁→1死満塁から点が入らないというムエンゴを見せる。とはいえ1死満塁で打席が回ってきたのにジエンゴできない加賀が悪いのであるが。
さらに続けて3回表には長野にタイムリーを打たれさらに失点してしまう。が、新人の筒香には加賀のムエンゴも関係無し。3回裏、ライトスタンド最上段看板裏、場外ギリギリの特大アーチを掛けて同点。
5回の裏にはランナー1,2塁から下園が勝ち越し3ランホームランをライトスタンドに叩き込み、さらに筒香も左中間を破る2塁打で計4点、加賀にあるまじき援護点6を記録する。
しかし7回表に大原&江尻が捕まり長野の2点タイムリーを被弾。9回表には山口が再び長野にタイムリーを打たれ1点差まで詰め寄られ、加賀の勝ち星が心配されたが、最後は代打の谷を打ち取りゲームセット。
加賀は昨年の勝利数に並ぶ3勝目、山口は25セーブ目が記録された。

以上、試合の流れだけを追っていけば先発が加賀であることを除けばただのギリギリ勝ち試合にしか見えないが、☆-兎戦に普通の試合があるはずがない。
試合の流れに記録されないところで両軍にベイス☆ボールが発動していたのである。

1回表:ラミレスのレフトへのタイムリー2塁打を捕球する際お手玉をする下園。下園じゃなくても2塁打の球ではあったがお手玉する辺りが下園である。
2回表:先頭打者坂本の普通のレフトフライバックしてからあわてて前進してギリギリ捕球する下園。2回連続でファンタジスタぶりを発揮。
3回裏:筒香の特大ホームランは一昨日ほぼ同じような所へ兎の阿部が打ち込んだ場所。阿部のホームランはTBSラジオによると推定飛距離135キロとの事。
    なお、ハマスタから135km先はは栃木県宇都宮市近辺(参考:ハマスタから半径135kmの円の図)である。
4回裏:分身細山田がレフトへの大ファール。なおその後貫録の空振り三振。
5回表:二塁にいた藤村に対して加賀が牽制球を投げるも魔送球で石川捕球できずセンターへ。しかし捕球しようとした石川と藤村が交錯していたおかげで藤村次の塁へ進めず。
5回裏:兎のピッチャーは高木に交代。小野はまたしても5回の壁破れず。なお、高木は一昨日ベイスをサヨナラ勝ちへ導いた9回裏先頭打者下園にヒットを浴びたピッチャーである。
    先頭打者の1番渡辺ヒット、2番石川送りバント・・・のはずが高木が指示を見間違えて目の前の球を捕球せず石川セーフ。高木は触ってもいないので石川一安扱いでノーアウト1,2塁。
    3番下園にはもちろん「送りバント」のサイン。1球目ボール、2,3球目連続バント失敗で追い込まれる下園。ここでヒッティングにサイン変更、4球目ファウル。
    そして5球目、真ん中付近のカットボールを振り抜いてライトスタンドポール際ギリギリへライナーで飛び込む3ラン。バントは出来ないがホームランは打てるNHK。
    続く4番村田、あえなく三振になるが、ワイルドピッチで振り逃げ、1塁へ激走。兎は左ピッチャーの高木から左ピッチャーの金刃に交代。何しに出て来たんだ高木。
    さらに続く5番筒香は左中間真っ二つ。男村田再び激走、一気に本塁へ帰還する。その間に筒香2,3塁の真中までオーバーラン、村田セーフの直後二塁に送球され、帰塁間に合わず憤死。
7回表:ベイスのピッチャーは「ドラ1」と呼ばれる大原(慎)。解説の大魔神に「投げさせ過ぎ」とも言われる。疲労の影響か打者2人を連続して出塁させ1アウトも取れずに江尻に交代。
    変わった江尻は2アウトを取るが古城にヒットを浴びて2死満塁。スレ住民は4点差あるにもかかわらず覚悟完了する者続出。
    案の定、長野に2点タイムリー。続くラミレスを打ち取ってスレはなんとか平静を保つ。
    なお、江尻のアウトのうち2アウト目で三塁・本塁間で狭殺プレイの真っ最中分身が魔送球、カバーに入っていた石川が捕球し事なきを得ている。
9回表:2点差で山口投入。すっかりヒ魔神化していた山口は以前の調整登板でもピリッとしない結果を出しており、スレ住人に不安の目線を向けられながら登板。
    案の定、大村・古城にヒットを打たれてピンチを作り、続けて長野にタイムリーを浴び1失点、なおも2アウト1,3塁。なんとか代打の谷をセンターフライに打ち取って試合終了。

終わらないベイス☆ボールはヒーローインタビューでも発動。復帰初戦白星なのに加賀はヒロインに呼ばれず、代わりに登場したのは下園と初ヒロイン・筒香の二人。
下園「久しぶりの勝利なので」・・・一昨日自分がベースを踏んでサヨナラ勝ちした事を忘れているらしい。最後の最後まで魅せてくれるファンタジスタ下園である。

こうしてベイス☆ボールを堪能しながら、ベイスは8/5-7竜戦以来のカード勝ち越しを達成したのである。
一方のジャイアンツは残り26試合で首位ヤクルトとは7.5ゲーム差となり、優勝は厳しくなった。
「ベイスを笑う者はベイスに泣く」。ペナントレース終盤戦のカギを握るのは今年もベイスである事に間違いはないであろう。



8月17日】vs東京ヤクルトスワローズ(明治神宮野球場)
横浜 8 0 0 1 1 0 0 0 0 | 10
東京 0 0 0 4 4 2 0 0 0 | 10

投手投球イニング
須田(4 0/3)
大原慎(0 1/3)
福山(1)
篠原(0 2/3)
藤江(2)
山口(1)

久しくヤクルトに白星のない横浜。2勝8敗と圧倒的不利な対戦成績でヤクルトの快進撃を猛プッシュしている。
今日はそのヤクルト相手に相性のいい須田が先発。対するヤクルトは7試合登板し、未だに負けなしの七条をぶつけてくる。

1回表、石川のヒットとスレッジの四球でチャンスを作るとハーパーがセンターへのタイムリーで今日も先制。
金城もヒットで続いてなおもチャンスが続き、今日スタメンの藤田が走者一掃のタイムリースリーベースでいきなり4点を挙げる幸先いいスタート。
さらに黒羽根もタイムリーツーベースで5点目、打撃に定評のある主砲須田もショート内野安打。打者一巡したところでこの回2打席目の下園が最初のアウトの汚名返上とばかりに3ランを放ち8点目を挙げ、ヤクルトの先発七条が一回持たずノックアウト。
なお、猛攻中唯一名前の出てこなかった村田はこの回2タコという結果であった。

「さすがに初回に8点も取って、さらにヤクルトに相性のいい須田となればもう勝っただろう」と安堵感に包まれたやる大矢スレ。さらに4回にもタイムリーが出て9-0。この時点で9点リード。
普通のチームならばこのまま楽勝ムードといくところだが、ベイスでは何が起こるか分からない。
その裏、須田が1アウトを取ったところから連続四球でピンチを招くと、宮本にタイムリーを許し1点を返される。
「1点ぐらい痛くも痒くもないだろう…」しかし打者はここでベイスが大の得意のバレンティン。案の定須田は飛翔し、9-4と詰め寄られる。
「まだ大丈夫だお、まだ5点差もあるお…」とヤクルトの反撃に怖気づくベイスファン。
5回表にさらに1点を追加し10-4とし、今シーズン3度目の横浜1が発動されヤクルトを突き放したかのように見えた。
しかしそこは首位ヤクルト。その裏、2本のヒットと暴投、そして四球でノーアウト満塁の大ピンチ。ここで須田はあっけなく降板。
代わった大原がヤクルト打線の勢いを止められず森岡に走者一掃のタイムリーツーベースで7-10とされる。大原は塁上の走者を一掃しマウンドを降りる。3番手のルーキー福山も犠牲フライを打たれて8点目を取られるが、どうにか後続を断ち切った。5回裏終了時点で10-8。序盤の楽勝ムードはどこへやら、あっという間に2点差にされた。
6回裏には福山もヤクルト打線に捕まり、連打を浴びて篠原にマウンドを明け渡す。しかし篠原も打たれてとうとう同点に追いつかれ、序盤の9点差が泡と消えた。

7、8、9回を藤江と山口がつないでヤクルト打線に追加点を許さないが、10点取ったのにも関わらず追いつかれたベイスナインに勝ち越すだけの士気は残っていかなった。
「どうすれば首位ヤクルトに勝てるのか…」ベイスファン達は今夜も頭を抱え続けた。

ちなみにこの試合の翌日に須田が二軍落ちするというオチがついた。



7月28日】vs読売ジャイアンツ(東京ドーム)
横浜 0 0 1 0 1 0 0 0 0 | 2
巨人 0 0 0 0 4 0 0 5 X | 9
投手投球イニング
★リーチ(4 2/3)
 真田(2/3)
 大原(2/3)
 藤江(1/3)
 篠原(2/3)
 ハミルトン(1)

先発は7月8日付けで制限選手から復帰したリーチが来日初先発。兎の先発は防御率8点台のトーレス。
リーチは1、2回ともにランナーを出すが、なんとか凌ぐ。
試合が動いたのは3回、NHKこと下園の2号ソロホームランで先制。
さらに5回、先頭の新沼が倒れたものの、続くリーチがヒットで出塁し、打者は下園。4球目を見逃し、三振に倒れたかに思われたが、ボークの判定で打ち直し。その打ち直しの4球目でタイムリー二塁打を放ち、加点する。続く石川は初球左飛に倒れ、続くバッターはスレッジ。
と、ここでまたも下園が魅せる。リードを大きく取りすぎていたため、牽制球で二塁ランナーの下園が戻りきれずアウト。この打点を挙げて牽制死という(やる大矢スレ的に)おいしすぎる展開でスレは爆笑の渦に包まれた。

しかしその裏、まだ球数は60球を超えたばかりだが、調整なしでいきなり本番となったリーチはスタミナ不足で目に見えて球威がなくなってきた。そして一死走者なしの状況で坂本に四球を出し、二番寺内に安打を許す。
と、打席にラミレスを迎えたこの場面でベイス★ボールが発動。表の攻撃のボークのお返しのようにボーク。このボークでランナー二三塁、ここでフェンス直撃のヒット、二点を返される。
その後2死一塁二塁となり、バッターは巨人のダメ外人フィールズ。ここで新沼が捕球をミスして(記録は暴投扱い)二死二三塁になってしまう。とはいえ相手はダメ外人。案の定三振でチェンジと思った次の瞬間!
またも新沼が捕球をミスし、ボールは三塁ベンチ方向へ転々としている間に二塁ランナーまで帰ってきて巨人が勝ち越し。まさかの「2ラン振り逃げ」である。
その後8回にはハミルトンが一死満塁のピンチを迎え、怖い怖い阿部を打ち取り、スレ民も少し安堵したのだが、続く伏兵古城にタイムリーを打たれ終戦。
続く長野、高橋にもタイムリーを打たれ、ハミルトンは五失点。ベイスは最後の最後でしっかり巨人打線を治療したのであった。

今日の試合は前半こそ巨人の暗黒っぷりを見せつけられた感があったが、中盤以降は完全にベイスが格の違いを見せつけた形となった。
最近当たっていた新沼は、今季の正捕手待ったなしと思われたが、やらかすドングリーズ体質は変わっておらず、後半戦に不安を残す結果となった。

なお、この日のスレ的なヒーローが下園であった事は言うまでもない。

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最終更新:2011年10月23日 14:28
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