サイドデッキの作り方

序章:サイドデッキとは?

サイドデッキとはデッキ調整用の予備カードです。
デュエル中では使うことはできませんが、3回勝負のマッチ戦ではデュエルとデュエルの合間で、戦略に応じてデッキ・エクストラデッキのカードと入れ替えることができます。
サイドデッキのカード枚数は15枚以下でなければならず、入れ替える前と後の枚数は等しくなければなりません。
(公式ルールブック Version 3.0)
 一般的にサイドデッキの役割は大きく分けて3種類ある。対策・変更・調整の3つだ。
対策は相手のデッキへの対策(メタ)をするものでサイドデッキの王道。変更は自分のデッキの内容をガラリと変えるもの。
 調整はその名の通り自分のデッキのキーカードの投入枚数を調整したりするもの。第1章ではこの3種類のサイドデッキの解説をする。
デッキごとの対策カードは「メタ・対策カード」を参照。

第1章:サイドデッキの構築の基礎


第1節:相手へのメタを張ってみる。(対策)

 サイドデッキと言ったらまず思いつくのがこれだろう。一戦目の後でお互いに相手のデッキ情報が分かっているので、双方ともメタ合戦を繰り広げることになる。
 こちらが墓地利用をするデッキならば相手は《D.D.クロウ》や《マクロコスモス》をサイドチェンジで入れてくるだろうし、相手がシンクロ・エクシーズ召喚を軸としていたら、こちらは《次元障壁》等のサイド交換を検討するだろう。それを読んでさらに・・・と、どこまでも続くので、この手のサイドデッキの構築は実に奥の深いものだ。
 だが、奥が深いと言えど基本的に相手の根本的なデッキテーマは変えることは不可能に等しい。例えば【帝コントロール】で「リリース」を行わないというのは到底不可能な話だ。《生贄封じの仮面》を投入すれば相手がどう構成を変えようが帝は帝なのでメタとなる。

 メインメタ・サイドメタで大切な事の1つは、特定のカードばかりを対策しないこと。例えば《生け贄封じの仮面》を採用しても結局はリンクモンスターや下級モンスターで戦われてしまうケースがある。普通に《月の書》や《奈落の落とし穴》などで対処していく方が無難である。《ライオウ》など、幅広いカードに対応できるメタカードを選ぼう。

第2節:ガラリと内容を変えてみる。(変更)

 俗にいうスイッチ戦法。例えばメインデッキを【閃刀姫】のような主に魔法カードで展開・除去を行うデッキにした場合、相手は2戦目で《魔封じの芳香》や《王宮の勅命》のような魔法メタを張ってくるかもしれない。それを読み、2戦目から【トリックスター】のようなモンスター効果主体かつ低速でアドを取っていく出張セットを投入するのである。
 相手の意表を突くことができる反面、逆に相手のサイドチェンジと噛み合わないと事故要因となったり、相手を対策するカードにサイドの枠が割けないのが弱点である。

第3節:調整用として使ってみる。(調整)

 対策・変更を特にする必要の無いデッキ、例えば後攻からのワンショットキルに特化したデッキがこれに当てはまる。もちろんそのワンキルが墓地依存だったら墓地メタのカードを防ぐカードの投入はする。対策場所がはっきりとしているため深く考えなくてもいい。ワンキルは成功してしまえばそこで終わりなのだから長期戦はあまり考えず、どれだけ早くキーカードを揃えられるかが勝負なので投入枚数の調整も大事になってくる。デュエルしながらサイドデッキで枚数を調整し、いち早く揃えられるようにしたい。

第2章:サイドデッキに使えるカード

 使うタイミングが限定的過ぎてメインデッキからは使えないが、サイドチェンジからなら十分に使える汎用性の高いカードを紹介する。

先行用カード

 基本的に強力な罠や、自分の展開を通すためのカードを入れる。

下級メタ系モンスター

  • 《インスペクト・ボーダー》:モンスター効果の発動封じ。
  • 《ライオウ》:サーチ封じ&チェーンを組まない特殊召喚メタ。
  • 《フォッシル・ダイナ パキケファロ》:特殊召喚封じ。

フリーチェーンの速攻魔法・通常罠

  • 《墓穴の指命者》:墓地のモンスター除外&効果無効。手札誘発ケアと墓地メタを同時に担えるのが強み。
  • 《抹殺の指命者》:デッキに存在する同名カードを無効。ミラー以外でも誘発の処理に役立つ。エクストラモンスターやカウンター罠に使えないため先行で輝くカード。
  • 《相乗り》:対サーチ版《増殖するG》。《ドロール&ロックバード》とは違いサーチ自体は封じないが相手にプレッシャーをかけられる。
  • 《次元障壁》:リンクモンスター以外のエクストラデッキ封じ。特にペンデュラムデッキに強い。
  • 《バージェストマ・ディノミスクス》:万能除去。手札コストが用意できるデッキならばどのデッキが相手でも対応できる器用なカード(後引きしても捲りに使用できる)。反面パワーはそこまで高くないため、メインギミックのパワーが高い、コストをうまく使える、《魔鍾洞》で詰むのを解消したい等の条件が噛み合わなければ採用されづらい。
  • 《異次元グランド》:1ターン限りの《マクロコスモス》。
  • 《威嚇する咆哮》:ライフアドのテンポを取ることが重要なエクストラターンで真価を発揮する為、デュエルが長引く先行デッキなら採用圏内。

カウンター罠

  • 《神の宣告》:魔法・罠・召喚・反転召喚・特殊召喚を無効。モンスター効果を無効にできないが、残りライフに左右されず撃ちどころも多い。
  • 《神の警告》:特殊召喚を含む効果・召喚・反転召喚・特殊召喚を無効。
  • 《神の通告》:モンスター効果・特殊召喚を無効。ライフコストも比較的軽く多くのデッキに刺さる。

永続魔法・フィールド魔法

  • 《半魔導帯域》:モンスターを対象に取る効果・破壊する効果をメイン1の間のみ封じる。主に《無限泡影》等の手札誘発カードへの対策として運用する。
  • 《魔鍾洞》:攻撃・モンスター効果を封じる。

永続罠

 こちらにも影響するものが殆どだが、展開しきった後に発動すれば実質無害である。相手の弱点と噛み合えば1枚でデュエルの勝敗を決めるほどのパワーを持つものが多い。
  • 《虚無空間》:特殊召喚封じ。簡単に自壊するため使い捨て感覚で発動できる。
  • 《王宮の勅命》:魔法メタ。
  • 《魔封じの芳香》:魔法メタ。ペンデュラムデッキを封殺できる。先行時では相手の通常魔法サイドカードの対策にもなる。
  • 《醒めない悪夢》:恒久的に魔法・罠を除去できる。こちらもライフが続く限りペンデュラムデッキを封殺できる。
  • 《マクロコスモス》:墓地利用を封じる。一部の誘発など、手札を墓地に送って発動する効果もメタれる。
  • 《群雄割拠》《御前試合》:種族・属性がばらけているデッキに対するメタ。自身のデッキがどちらか統一されている場合に採用できる。
  • 《センサー万別》:上記の群雄割拠とは逆に、同種族が存在できなくするメタカードで、大抵の展開系デッキが刺さる。種族がばらけているデッキかモンスターをあまり展開しない低速デッキで採用される。

後攻用カード

 相手の展開を阻害する手札誘発や、盤面を返すカードを投入する。

手札誘発

 《灰流うらら》《増殖するG》はメインデッキから投入されることが多いため割愛。

  • 《原始生命態ニビル》:対展開系で最高級のパワーを誇る。《墓穴の指名者》を食らわないのも優秀。
  • 《PSYフレームギア・γ》:《墓穴の指名者》を受けない。条件が厳しいが発動できれば強力。
  • 《幽鬼うさぎ》:ペンデュラムデッキや永続魔法・罠を多用するデッキに刺さる。
  • 《浮幽さくら》:《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や《水晶機巧-ハリファイバー》等、環境デッキに積まれやすいカードと共に投入する。
  • 《屋敷わらし》:蘇生魔法系や《墓穴の指名者》など、意外と撃ちどころが多い。
  • 《D.D.クロウ》:フリーチェーンの墓地除外。
  • 《スカル・マイスター》:墓地発動効果を無効。上2枚と役割が似ているため、環境に合わせてどれを採用するか吟味したい。
  • 《アーティファクト・ロンギヌス》:相手ターン限定の除外封じ。墓地除外を多く行うデッキに刺さりやすく、《墓穴の指名者》に後から撃てるのも便利。
  • 《エフェクト・ヴェーラー》:メイン限定、フリーチェーンで場のモンスター効果無効。
  • 《ドロール&ロックバード》:相手のドロー・サーチを一回のみに封じる。アドバンテージは取れないものの、そのターン中ずっと干渉できるのが強み。
  • 《無限泡影》:タイミングを選ばない《エフェクト・ヴェーラー》で、《墓穴の指名者》《三戦の才》も受けず、先行で伏せても強い。
    • 《タイフーン》:基本的にペンデュラムに対する誘発として使用する。《王宮の勅命》《魔封じの芳香》を容易に除去できるのも強み。

除去

モンスター対策
  • 《海亀壊獣ガメシエル》:耐性無視のリリース除去。除去の信頼性は高いが、基本的にアド損でパワーが低く、《虚無空間》等の特殊召喚封じにも無力。
  • 《ラーの翼神竜-球体形》:耐性無視のリリース除去。特殊召喚封じをすり抜けアドバンテージもとれるが、相手モンスターが3体以上居なければそもそも使えない(=プレイの範囲で対策されてしまう)所や召喚権を使用する所がネック。
  • 《冥王結界波》:モンスター効果をチェーンされることなく相手モンスターを全て無力化できる。発動ターンはダメージが0となるのでワンキルデッキとは相性が悪い。
  • 《禁じられた一滴》:手札・場コストの数だけモンスターを無力化でき、上記の結界波と役割が似ている。こちらのメリットは速攻魔法でスタンバイに使用でき魔封じを受けないこと、コンバットトリックに使用できること、リバースモンスターに対応すること、相手ターンの妨害に使用できることなどが挙げられる。デメリットはコストが痛い点のみなので、安定的にコストを用意できるデッキならば基本的にはこちらが優先される。
  • 《精神操作》:モンスター1体をエンドまで奪取。リンクモンスターを奪いマーカーの数を稼いで展開に繋げられるのが特徴。
  • 《超融合》:相手モンスターを融合素材として除去するカード。融合テーマは勿論、《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の存在から特に闇属性を展開の終点としているデッキに刺さりやすい。近年では素材条件・EX枠に縛られず無力化できる上記の禁じられた一滴に役割を奪われつつある(どちらも速攻魔法・チェーン切り・対モンスターという点で共通している)。
バック対策
  • 《ハーピィの羽根箒》:相手の魔法罠全破壊。決まった時の破壊力がすさまじく、相手の《神の宣告》を必ず反応させられるのは大きい(伏せてなければそのまま全破壊が通る)。罠ビ相手には是非とも採用したいが《魔封じの芳香》の先撃ちに弱い点には注意(つまり魔封じが流行っているなら下記のサイク系速攻魔法を優先したい)。
    • 《ツインツイスター》:1枚コストで魔法罠を2破壊。
    • 《コズミック・サイクロン》:1000ライフで魔法罠を1除外。「真竜」魔法罠などの墓地に送りたくないカードに対し強い。
    • 《レッド・リブート》:発動ターンの罠を全て無力化。《ハーピィの羽根箒》《ライトニング・ストーム》と役割が似ているが、こちらの優位点は後撃ちできる点・カウンター罠以外に妨害されない点・《王宮の勅命》《魔封じの芳香》を食らわない点が挙げられる。欠点としては《禁じられた一滴》等の速攻魔法には無力な点・そのターンでワンキルするかバック除去しきれないと大きなアド損となる点だろう。
モンスター兼バック対策
  • 《ダイナレスラー・パンクラトプス》:緩い召喚条件を持ち、モンスターと魔法・罠のどちらも触れる点が優秀で、フリーチェーンで発動できるのも魅力。26打点もあるため戦闘性能も高く、ランク7素材・リンク素材としても使用可能で、返しだけでなく妨害にも繋がるのが優秀。ただし展開系が相手の場合、墓穴を食らいやすいため除去性能が若干不安となる点には注意。
  • 《ライトニング・ストーム》:攻撃表示のモンスター破壊or魔法罠全破壊。制圧系・ガン伏せ両方に刺さるのがとても優秀。
  • 《拮抗勝負》:バトル放棄と引き換えに、相手のカード1枚を残し全裏側除外。殆どの先行デッキに刺さるが、必ず1枚残るため他の除去手段も欲しい。バトルを実質放棄してしまうため一部の後手デッキとは相性が悪い。

第3章:実際の入れ替え

 前のゲームで勝利した場合、次のゲームでは先行を取られることが多い。こちらは後攻用カードの中から相手に刺さるものを投入しよう。
 サイドチェンジの際、抜くカードに悩むことも多い。メインデッキのギミックが動かなくなっては本末転倒なので、手札誘発や蘇生カード等で調整することが望ましい。
 一試合目・二試合目が長引いた際に注意したいのがエクストラターンである。マッチ開始後40分が経過しエクストラターンに突入した場合、そこから3ターン後にライフの多い方が勝利となる。ライフ・アドバンテージを失うカードを控えめにすることも視野に入れよう。



コメント

  • ありがとう

    -- 2012-03-19 16:12:58
  • いらないのもある -- 2012-03-27 09:43:41
  • 弾圧の部分を消しといた。あとスノーマンイーターもあったほうがいいと思う。 -- (名無しさん) 2012-04-02 07:04:14
  • とても役に立ちましたありがとうございました。 -- (名無しさん) 2012-04-05 21:44:03
  • イレカエルがもう禁止というのもありますし、対ガエルの項を対聖刻や対ゼクターなんかにするといいかもしれないですね。 -- (名無しさん) 2012-04-12 23:21:32
  • これでデッキが作れます。 -- (名無しさん) 2012-06-28 20:04:34
  • ランキング追加 -- (名無しさん) 2012-09-26 02:09:38
  • レインボー・ライフのとこ「エクストラ」じゃなくて「エキストラ」だよな? -- (野菜さん) 2012-10-12 00:38:16
  • だまれ -- (名無しさん) 2012-11-11 08:30:07
  • 俺炎星デッキ作ってるけどなんか入れんとあかんカードある? -- (名無しさん) 2012-12-01 20:27:56
  • 炎星のページ見たら? -- (名無しさん) 2013-09-05 13:22:08
  • 役に立ったがもう少し詳しく知りたい
    -- (名無しさん) 2013-10-12 11:51:23
  • 永続魔法のサポートカード3積み天機など。モンスターのほとんどはvジャン等ありとあらゆる遊戯王関係の古い本の付録でしか手に入らないため揃えるだけでもより金がかかる。今更集めるとなると非常に困難。 -- (名無しさん) 2014-08-04 07:35:44
  • 対除外がない件について -- (名無しさん) 2015-03-17 22:30:33
  • サイクでも使えば? -- (名無しさん) 2015-10-10 11:18:05
  • むしろ除外側がメタなのでは? -- (名無しさん) 2015-11-06 12:58:16
  • ありがてえ
    -- (名無しさん) 2019-10-24 16:07:10
名前:
コメント:

すべてのコメントを見る
最終更新:2020年07月06日 00:38