*BIG1―大下幸之助(深海の戦士) ドロー! これはいい。攻撃力2200の一噛みは強烈だ。 だがエインガナの一撃でカタををつけたのでは、面白みがない。 メルキド四面獣を攻撃表示で召喚! まぁ、お前に攻撃をするターンはないだろうが… 翻弄するエルフの剣士を場に出しているのは目障りだ。 そいつは攻撃力1900以上のモンスターでは倒せない厄介なモンスターだからな。 お前の息の根を止めるのは、翻弄するエルフの剣士を消した余力で十分だ。 フフフフ… 行けぇ!メルキド四面獣! 翻弄するエルフの剣士を攻撃し、その余力で敵プレイヤーを葬ってやるがいい! 何ぃ!? こいつ…まだ立ち上がる力があるのか。 倒れていれば楽になれたものを…。 立ち上がったのなら仕方ない。 もう一度倒してやるまで! フン。ターンエンドだ。 絶望の淵にあるお前に希望の言葉をプレゼントしよう。 かのプロイセンの将軍曰く、 『栄冠は最後の勝利者に与えられるものだ。その経過がどうであれ最後に勝ったものが勝利者だ』 頑張りたまえ。フハハハハハ! さぁ、よく考えるがいい。 だが、こんな言葉もある。 有利な時のピンチは勇気を奮起させるが、不利な時のピンチは気力を失わせる。 お前の気力は大丈夫かな? あまり考えすぎるのも良くないようだぞ。 さて、私のターン、ドロー! 速攻魔法、死者への供物を手札から発動! お前の唯一の攻撃手であるキマイラを、消し去らせてもらおう! 死者への供物の効果で、表表示のモンスター一体を破壊する! 状況は変わらんよ…むしろお前にとっては悪くなってると言えるだろう。 更に私は幻影の壁とメルキド四面獣を生贄にして、虹蛇のエインガナを召喚する! 虹蛇のエインガナでバフォメットを攻撃ぃ! さて、壁はなくなった。壁のない城は落ちたも同然。 これで本当の終わりにしよう…。