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    <title>遊戯王ＯＣＧ小説板まとめwiki</title>
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    <description>遊戯王ＯＣＧ小説板まとめwiki</description>

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    <title>akatsuki ◆7SWrUgoQ6Yの小説</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/15.html</link>
    <description>
      **概要

作者：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y 
ジャンル：ＳＦ・・・？
世界観：近未来、ある中学校のあるクラス
登場キャラ：雪欧中学校2年1組生徒達＋α

----

-[[第１話～戦いの鐘は鳴る～]]

----

-[[第２話～生か死か、突き付けられた運命～]]-[[第２話登場オリカ]]

----

-[[第３話～剣士vs剣士、男の戦い～]]-[[第３話登場オリカ]]

----

-[[第４話～恐るべき絶対零度の天才～]]-[[第４話登場オリカ]]

----

-[[第５話～残酷なる出会い、悲劇のデュエル～(前半)&gt;第５話～残酷なる出会い、悲劇のデュエル～]]-[[第５話～残酷なる出会い、悲劇のデュエル～(後半)]]-[[第５話登場オリカ]]

----

-[[第６話～秘めたる力、必殺！エレメンタル・フォース！！～(前半)&gt;第６話～秘めたる力、必殺！エレメンタル・フォース！！～]]-[[第６話～秘めたる力、必殺！エレメンタル・フォース！！～（後半）]]-[[第６話登場オリカ]]

----

-[[第７話～それぞれの殺意～]]    </description>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/29.html">
    <title>第７話～それぞれの殺意～</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/29.html</link>
    <description>
      121 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/08/25(土) 18:18:16 ID:82OE88lU0
第７話～それぞれの殺意～

「きゃー！すごーい！本物の虚無の統括者さまー！」

ここに、実体化したモンスター、虚無の統括者をぎゅっと抱きしめている少女が一人・・・。
名前を藍沢 遙(あいざわ はるか)。
黒のセミロングの髪に赤いフレームの眼鏡。
いわゆる、腐女子と呼ばれる少女だった。

遙は持っていたカードの中でもお気に入りのモンスター、虚無の統括者を召喚し、そのかっこよさにはしゃいでいる。

「じゃあ今度は・・・虚無魔人さまを召喚！
きゃぁ～！！！」
虚無の統括者に続き、虚無魔人を召喚し、その理想どおりのかっこよさに卒倒する。
二人の虚無モンスターは、顔を見合わせて困ったような呆れたような顔をしていた。

「すごい、すごいわ、これは。このシステムを作った人は天才よ！
あぁ～虚無の統括者さまー虚無魔人さまぁー私を抱いてぇー。」

完全に暴走し二人のモンスターにぎゅっと抱きつく遙。

遙達がいるのは、少し広めの休憩室。
4方向の廊下に繋がっている。
歩き疲れて休憩していた所、ソリッドビジョンの悪用を思いつき、試している所だった。

しかし、この休憩室で声を上げてはしゃぐのは大分危険な行為だ。
4方向に続く廊下。その先に誰がいるかは分からない。
敵に存在を知られれば、いくらでも手のうち様がある。

そして、それは現実となる。

廊下の奥、声のする方向を睨む紅き目の少年が、そこにいた。 


122 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/08/25(土) 18:18:49 ID:82OE88lU0
紅く染めた髪と、見るものを竦み上がらせる鋭い眼を持つ少年。
赤星 維月(あかぼし いつき)。
静かに休憩室の方へと近づき、柱の陰から覗き込む。

(あれは、藍沢・・・。)

そこにいた女子の名を思い出す。
特に話したこともない。
情けを掛ける必要もない。

(殺すか。)

余りにも極端な思考だった。
自分に関わったことがなければ、クラスメイトだろうが誰だろうが殺すことなど厭わない。
いや、関わったことがある人間だろうと、今の維月にとっては殺すべき対象でしかない。

維月はデッキからカードを数枚選び出す。
それは一瞬で相手を倒すための凶器。
まともにデュエルなどする必要はない。相手を殺しさえすればいいのだ。

カードを構えると、柱の陰から遙の前へと飛び出した。

「！？」
「デスメテオデスメテオデスメテオ火炎地獄火炎地獄波動球波動球波動球波動球！！！」


それは一瞬の出来事だった。
躊躇いなどなく、構えたカードを連続でデュエルディスクに叩き付ける維月。
遙が、目の前に現れた相手が誰かを考える暇すらない。

巨大な火球が３つ連続で遙にぶつかり、あっという間に衣服が燃え上がり身体を焦がす。
更に、悲鳴を上げる間もなく地獄の業火が巻き起こり、その身を燃やしていく。

「キャアアアアアアアアアッ！！？？」

そして止めの弾丸が４連発。

休憩室は文字通り火炎地獄と化し、遙は何が起きたかも分からず悲鳴を上げ焼け焦げていった。
生きた人間の焼ける臭いが維月の鼻を衝く。

「こんなもんか・・・。」

ツンとした臭いなど気にも留めず、燃え上がる炎を見つめそう呟く。


炎が治まると、黒コゲとなった遙の遺体に歩み寄る。
やはり、デュエルディスクやデッキはコゲ痕一つなかった。

そこに横たわる黒炭を一瞥し、無言でデッキとキーカードを抜き取る。

「これで、いいのか。」

それは誰に対する問いかけか。
この戦いの主催者か、それとも自分か。

答えはない。
維月はカードをポケットにしまうと、ゆっくりと歩き出した。


(俺は・・・。早くあいつの所に・・・。)


曖昧に見える出口に辿り着くための、次なる相手。
そして、心の奥に根付いて離れない一人の生徒を探しに。

燻りと焦りを胸に宿しながら歩いていく。 


123 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/08/25(土) 18:19:20 ID:82OE88lU0
───別の場所・・・

無機質な廊下。
蛍光灯の白い光と静かに響く空調の音。
この緩やかな空気に身を任せ、座り込む一人の少年がいた。

「はぁ・・・。これからどうしようかな・・・。」

そう呟きながらその少年、内山田 純一(うちやまだ じゅんいち)は辺りを見回す。
背はあまり高くなく、160前後。平凡な顔つき。あまりかっこいいとは言えない。
デュエルの腕は悪くはないが、頭はあまり良くはなかった。


「かわいい女の子がピンチになったりしてないかなぁ。
そこに偶然通りかかった俺が颯爽と助けてあげて・・・。
あーそれ理想の状況だなー。もしかしてこれチャンスなんじゃね？」

ぶつぶつと独り言を呟く純一。
彼は少々妄想癖があるのだ。
理想の展開を想像し、一人でにやにやとしている。

純一が妄想に耽っていると、やがてそこに、静かながら音が響き始めた。
誰かの、足音。

「・・・！？」

前の方からかつかつと足音が聞こえる。
この先はＴ字の分かれ道となっていて、姿は見えない。

(ど、どどど、どうしよう・・・。)

突然の来訪者に、純一は焦りを覚える。
逃げるべきか、出会うべきか。
慌てて考えるが、既にそんな暇はなかった。
足音はもうすぐそこまで迫っている。

純一は意を決すると、立ち上がり、目の前を見据える。

誰が現れるか知らないが、負けてたまるか。

・・・頼む、できれば弱い奴来てくれ。

そう念じながら、目の前に迫る相手を待ち構える。


そして純一の最初の相手となるであろうその相手はそこに現れた。 


124 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/08/25(土) 18:19:51 ID:82OE88lU0
「わっ・・・。あなたは・・・。」
「き、君は・・・宇田川さん・・・。」

純一の目の前に現れたのはすらりとした体系に美しく整った顔、長く伸ばした綺麗な黒髪。
宇田川 樹里(うたがわ じゅり)、クラスのアイドルと言っても過言ではない美少女だった。

「えっと、こんにちは、内山田くん。」
「え、あ、うん。こんにちは・・・。」

樹里はそこにいた純一に、暖かい笑顔で挨拶をしてきた。
そんな姿を見て、純一は完全に毒気を抜かれてしまう。

戦意をギラギラとさせているような男子、例えば伊川のような奴が現れたらどうしようかと思ったが、まさかこんな美少女の宇田川さんが現れるとは。
全く、身構えていた僕が俺が馬鹿みたいじゃないか。

ほっと息をつくと、構えていたデュエルディスクを下ろす。

「あ、えっとデュエル・・・しますか？」

純一が安堵していると、今度は樹里がデュエルディスクを持ち上げだす。
一応、この戦いのルールは把握しているようだ。
おどおどとしながら純一の戦意を確かめている。

しかし、純一の戦意などとうに消え失せていた。
まさか樹里のような美少女と命がけのデュエルなどしたくはない。

「い、いやいや！しないしない！
命がけのデュエルなんて馬鹿らしいよねー！宇田川さんとそんなことできないよ！」
「そうですか・・。よかったです。
私あんまりデュエルは得意ではないので・・♪」

樹里はほっとしながら、デュエルディスクをしまう。
それもそうだ、樹里はとても命がけのデュエルができるような人間ではなかった。

趣味はヴァイオリン、得意科目は英語。
いつも穏やかで柔らかな笑顔を絶やさず、彼女に笑いかけられて心動かされない男子などいないと言う。

命の奪い合いなどとは、とても遠い世界にいる女子だった。


「こんなことに巻き込まれて・・・。私怖くって・・・。」
「とんでもないよね、全く。
こんなの考えた奴はどんな頭してるんだか。」

相手に戦意がないことを知り、落ち着いた二人はその場で話し込む。

「さっきも言ったとおり、私デュエルあまり得意じゃないので・・。
その、誰かと戦うことになったら、内山田くんが私の代わりに戦ってもらえますか・・？」
「あ、うん！もちろん！
危ない奴が来たら俺が宇田川さん守るよ！」
「よかったです♪」

安心したのか、先程よりも満面の笑みを純一に向ける樹里。
その眩い笑顔に純一は一撃で心奪われてしまった。

(うはー、やっべー、超かわいい！
これってもしかしてフラグ立ってるんじゃね！やっほい！)

先程の妄想とは少し違うが、似たような展開に純一は心躍らせる。

妄想は激しいが、純一には恋愛経験、というか恋をした経験がなかった。
理想と現実にはギャップが付き物で、少しかわいいと思った女性でも、その内面に落胆させられることが多々あった。

対して樹里は、外面も内面も純一の好みと言える物だった。

純一は、このような異常状況下で初恋を迎えることとなったのだ。 


125 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/08/25(土) 18:20:35 ID:82OE88lU0
「内山田くんはどんなデッキを使っているんですか？」
「あぁ、俺のは機械デッキ！かっこいいだろ機械！」
「機械ですかー、かっこいいです♪
見せてもらえませんか？」

少しずつ歩きながら話をしていると、樹里がデッキに関しての話題を切り出した。

樹里の要求に純一は素直に答える。
デュエルディスクからデッキを取り出し、樹里に手渡した。

「これ！S(サイバー)･DX（ダブルエックス）！
これが俺のデッキの切り札！かっこいいだろー。」
「へぇー、かっこいいですねぇ・・・♪」
「まぁほとんど出せたことないんだけどね。」

純一は融合デッキの中でひときわ輝いているカードを手に取ると、自慢げな笑顔で能力を説明する。
その後も純一のデッキ自慢が続いていった。
基本的に見た目のかっこいい機械族で組まれているが、見た目だけじゃなく実践でも十分動かせるデッキなようだ。

カードを1枚見せるたびに出てくる純一の「かっこいいだろ！」に、樹里は笑顔で合槌をうっている。
傍から見ていると、とても仲のよい男女に見える。
しかしそれも、樹里の人当たりのよさによる物だが。

「じゃあ、このデッキ貰っちゃいますね♪」
「えぇー、それは困るなぁー。」

樹里の軽い冗談に純一は困ったように笑ってみせる。



だが、対する樹里の顔には先程までの暖かい笑顔はなくなっていた。

代わりにあるのは、愚かな相手を見下す冷笑。


そして、デュエルディスクにセットされた1枚のカード。




「・・・ありがとう、お馬鹿さん・・・♪」 


126 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/08/25(土) 18:21:06 ID:82OE88lU0
「あ・・・れ・・・？」

樹里の態度に疑問を感じる間もない。
純一の体から力が抜け、ふらふらと膝を床につける。

「な・・・んだ・・・これ・・・・。
え・・・、何・・・？宇田川さん・・・？」

純一はそのまま床に倒れこんでしまった。
全身が痺れ、頭がぼーっとする。

宇田川さんに、やられたのか・・・？


「うふふ・・・本当に馬鹿な人、救いようもない。」

意識は残っているが、もう顔を上げる力すら残っていない。
しかし耳に響く声が、まだこの現状を信じられない純一の心を突き刺していた。

まさか、今の今まで可愛らしく笑っていた樹里が、自分を殺すなんて・・・。


「私に対して全く警戒せず、挙句デッキまで手渡すなんて、おめでたい人だわ。
私、頭の弱い人に興味はないの。ごめんなさいね♪」

先程までの樹里の姿は何だったのか。
愚か者を蔑む様な笑みを浮かべ、倒れ伏せる純一を見下ろす、冷たき悪女。

殺し合いという極限環境によって、穏やかな樹里の中に眠るもう一つの性格が目を覚ましていた。

「そのままそこで眠ってなさい。虫けらさん。」
純一のデュエルディスクからキーカードを抜き取ると、すたすたと歩き去っていく樹里。


そこには一人、悪魔のような女の毒牙に掛けられ横たわる純一だけが残された。 


127 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/08/25(土) 18:21:59 ID:82OE88lU0
あぁ・・・俺、このまま死ぬのかー・・・。

一度でいいから、女の子と仲良くなりたかったなぁ・・・。

けど、最後の最後で、宇田川さんと、仲良く話せたからいっか・・・。


あっは・・・俺、ホント、おめでてぇー。俺殺した本人だぜ・・・・。



けど、いつもと違う、Ｓっぽい宇田川さんも・・・・ちょっと・・・いいかも・・・。




薄れ行く意識の中、白い光と無音の中で樹里の姿を思い返す純一。


最後の最後まで、純一は笑顔を浮かべていた。



第８話に続く。    </description>
    <dc:date>2007-09-04T16:26:43+09:00</dc:date>
    <utime>1188890803</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/28.html">
    <title>第６話登場オリカ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/28.html</link>
    <description>
      ～～～二ノ宮使用オリカ～～～

　《強襲》 
　通常罠 
　モンスターの攻撃宣言時に発動可能。
　手札からレベル４以下のモンスターを１体特殊召喚する。
　[13-170]：2007/05/27(日) 00:51:36 ID:BqBxT0VN0

　《ドロー・ザ・ワールド》
　通常魔法 
　デッキからカードを２枚ドローする。 
　相手プレイヤーはデッキからフィールド魔法、又は永続魔法を発動する事ができる。
　[13-412]：2007/05/30(水) 02:39:52 ID:uWWplcyA0

　《グリューン・サモン・サークル》
　通常魔法 
　自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。 
　自分の手札またはデッキから攻撃力2000以下のモンスター１体を特殊召喚する。
　[12-60]：2007/04/30(月) 22:42:14 ID:qYMpkAXG0

　《ヘヴンズゲート》
　速攻魔法 
　自分または相手の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選び、自分のフィールド上に特殊召喚する。 
　この効果で特殊召喚されたモンスターは、このターンのエンドフェイズに破壊される。 
　[13-274]：2007/05/28(月) 18:56:44 ID:5UAskSyE0

　《暴走する幼い魔力》 
　通常魔法 
　自分フィールド上に「風霊使いウィン」・「火霊使いヒータ」・
　「地霊使いアウス」・「水霊使いエリア」が存在する時に発動できる。
　相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。
　このカードが墓地に送られた時、このカードをゲームから除外する。
　[13-178]：2007/05/27(日) 08:16:31 ID:J1tUbPJQ0

　《デスペラード》 
　速攻魔法 
　自分フィールド上の攻撃力1000以下のモンスター１体を選択する。 
　ターン終了時までそのモンスターの攻撃力は3000になり、効果が無効化される。 
　エンドフェイズ時、そのモンスターを破壊する。
　[14-681]：2007/06/22(金) 05:41:28 ID:eY1wpAZIO

～～～功生使用オリカ～～～

　《徴兵アリ》 
　効果モンスター 
　星３/地属性/昆虫族/攻1200/守 400 
　１ターンに１度、自分のデッキの一番上のカードを確認することができる。
　そのカードが昆虫族モンスターの場合、そのカードを手札に加える。それ以外の場合、そのカードを墓地に送る。
　[15-30]：2007/06/25(月) 01:26:03 ID:kSFyamKK0

　《蜂蜜》 
　通常魔法 
　手札を１枚墓地へ送る。 
　自分の手札から昆虫族モンスター１体を召喚条件・召喚ルールを無視して自分フィールド上に特殊召喚する。 
　そのモンスターはこのターン攻撃宣言及び効果を発動することはできない。 
　[15-684]：2007/07/09(月) 09:44:03 ID:ecHurDT2O

　《ハイパースタッグビートル・ヘラクレス》
　効果モンスター
　星８/地属性/昆虫族/攻2950/守1000
　このカードは通常召喚できない。
　自分フィールド上に存在する「スタッグビートルα」「スタッグビートルβ」を１体ずつ生け贄に捧げる事で特殊召喚する事ができる。 
　手札を1枚捨てる事で、自分の墓地から昆虫族モンスター１体を特殊召喚する。 
　その後、相手フィールド上のカード1枚を破壊する。
　この効果は1ターンに1度しか使用できない。
　[13-545]：2007/06/01(金) 14:55:32 ID:KVqZD6uW0

　《クワガタ・ガンマ》 
　通常モンスター
　星４/地属性/昆虫族/攻1800/守 100 
　凶暴なクワガタ。非常に高い戦闘能力を持っている。 
　森での攻撃はかなり強烈。 
　[13-79]：2007/05/25(金) 19:13:07 ID:eWZEczoP0 

　《フローラル・フラワー》 
　効果モンスター 
　星４/地属性/植物族/攻 350/守2000 
　このカードは召喚・反転召喚に成功した時守備表示になる。
　1ターンに1度、自分のデッキから昆虫族モンスターを1体選択してデッキの1番上に置くことができる。
　[15-30]：2007/06/25(月) 01:26:03 ID:kSFyamKK0

　《サクリファイス･インセクション》
　通常魔法 
　フィールド上に存在する表側表示の昆虫族モンスター1体を選択し墓地に送る。 
　その後、デッキまたは墓地から昆虫族モンスター1体を手札に加える。
　[12-47]：2007/04/30(月) 14:26:16 ID:5Fhk5a450

　《クワガタ・ベータ》 
　通常モンスター
　星４/地属性/昆虫族/攻1600/守1900 
　凶暴なクワガタ。頭のギロチンカッターは鋼鉄をも寸断する。
　[13-79]：2007/05/25(金) 19:13:07 ID:eWZEczoP0

　《殺戮甲虫ギラファスタッグ・ヴァルキリオン》 
　効果モンスター
　星8/地属性/昆虫族/攻3800/守3500 
　このカードは通常召喚できない。 
　自分の墓地・手札・フィールド上に存在する「クワガタ・アルファ」「クワガタ・ベータ」「クワガタ・ガンマ」を 
　１体ずつゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。 
　守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。 
　[13-79]：2007/05/25(金) 19:13:07 ID:eWZEczoP0

　《深き森》
　フィールド魔法 
　このカードのカード名は「森」としても扱う。
　フィールド上に存在する獣・獣戦士・昆虫・植物族モンスターの攻撃力・守備力は200ポイントアップする。
　また、上記の種族のモンスターが攻撃対象に選択された時、
　そのモンスターのコントローラーはその攻撃を無効にすることができる。
　この効果を使用した場合、エンドフェイズ時までそのモンスターは攻撃対象に選択されない。 
　[13-207]：2007/05/27(日) 18:46:18 ID:i77jXUkj0

　《スタッグビートルβ》
　効果モンスター
　星４/地属性/昆虫族/攻1700/守1000 
　このカードが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、 
　破壊したモンスターの攻撃力の半分の数値分のダメージを相手ライフに与える。
　[13-545]：2007/06/01(金) 14:55:32 ID:KVqZD6uW0

　《誘蛾灯》
　星２/炎属性/昆虫族/攻   0/守1800 
　自分ターンのスタンバイフェイズ毎に、 
　デッキから攻撃力2000以下の昆虫族モンスター1体を手札に加える事ができる。
　[12-357]：2007/05/15(火) 01:42:28 ID:Jx2HZFk60    </description>
    <dc:date>2007-09-04T16:23:25+09:00</dc:date>
    <utime>1188890605</utime>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/24.html">
    <title>第５話～残酷なる出会い、悲劇のデュエル～(後半)</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/24.html</link>
    <description>
      86 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:07:39 ID:nCFqbPqM0
「美羽ちゃん！いつもの、美羽ちゃん！？」
「りこちん・・・。」

いつの間にか、美羽はいつもの美羽に戻っていた。
痛みに苦しむ梨琥を見て、心が動いたのか。

「りこちん・・。ごめんね・・・？痛かったよね・・・？」
「う、ううん、大丈夫！大丈夫だよ！」

当然気が触れるほど痛いのだが、美羽がいつも通りに戻った嬉しさでそんなことは気にならない。

いつも通りに戻ったのなら、もう殺しあう必要などない。
一緒に生きて、一緒にここから出る手段を探せる。
嬉しさに胸を躍らせながら、梨琥は美羽を再度説得する。

「美羽ちゃん！もうこんなデュエルやめよう！
デュエルなんかしなくても、きっと一緒にここから出れるよ！」
「それは、だめだよ・・・。」

だが、梨琥の説得はあっさりと却下されてしまった。

「な、なんで・・・。」
「一回デュエル始めたら、もう途中でやめられないから・・・。
どっちかが勝つまで、デュエルは終わらないんだよ・・・。」

悲しそうに目を伏せ、そう言う美羽。
だが梨琥は納得がいかなかった。どちらかが勝つということは、どちらかの死。
何故梨琥と美羽がそんなデュエルをしなければいけなかったのか。

「なんで・・・そんな・・・。」
「あたしね・・・。さっき氏倉君とデュエルしたんだ・・・。」
「氏倉君・・・？」

氏倉。突然出てきたその名前に梨琥は困惑する。
氏倉、氏倉 祢久(うじくら ねく)と言えば、確かなんか暗くて、髪がグレーで・・・。
その程度の印象しかない。あまり目立たない男子だ。

「んで、あたし氏倉君に負けちゃって・・・。
そんであたしすごく辛くって、氏倉君が言うこと聞いたら辛さから開放してくれるって言って・・・。」

「そんで、あたし氏倉君の操り人形にされちゃって・・・。
出会った相手を殺せって言われて・・・。なんだか、逆らえなくて、適当にふらふらしてて・・・。
最初に出会ったのが、りこちんで・・・、そんで・・・。」

段々と涙声になりながら、事の次第を説明する美羽。
梨琥は黙ってそれを聞いている。

「だから・・・ホントはりこちんと戦う気なんかなかったのに・・・
だから・・・だから・・・ごめんね・・・・。」
涙を流しながらひたすら梨琥に謝る。

やがて、梨琥が口を開く。その目に涙を湛えながら。

「美羽ちゃん・・・でも私・・やっぱり美羽ちゃんとなんか戦えないよ・・・。
だってこのデュエルが終わったら、どっちかが・・・。」

必死で現実を拒否する梨琥。
どうにか、二人で生き延びる方法はないのか。その微かにも見えない希望を胸に。

戦うことを拒否する梨琥に、美羽が静かに首を振る。


「あたしはね、もう一回死んでるんだよ・・・。
それは、りこちんが悪いんじゃなくて、あたしが弱いのが悪いんだ・・・。
ごめんね・・・勝手に死んじゃって・・・。りこちん辛いよね・・・。」

「りこちん・・・あたしに勝って。りこちんが罪に感じることなんかないよ・・・！
あたしの気持ち、りこちんに託すから、あたしの分まで、りこちんが生きて・・・♪」

美羽が梨琥に笑いかける。
全く美羽らしくない、それは儚い笑み。

美羽の命はもう戻ってこない。
認めたくない、その事実。
だが認めなければならない。認めて、美羽の意志を無駄にしないためにも梨琥が生き延びなければいけない。


涙と共に、梨琥は意志を固める。
美羽に、勝つ。勝って、生きる。
まだ微かに揺れるその意志を胸に、カードをドローする。 


87 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:08:10 ID:nCFqbPqM0
「ドロー・・・！！」

煌の効果によって梨琥の手札は潤った。
だが、まだ勝利へはほど足りない。
梨琥のライフは僅か200。もう後がない。
梨琥は全てをこのデッキに賭け、奇跡を呼ぶカードを使用する。

「手札からアルテミスを捨てて、魔法カード、エレメンタル・ドロー！！」
捨てられたアルテミスが光の球となり梨琥のフィールドに滞空する。
梨琥のデッキトップ3枚。そこに光属性の仲間がいることを信じて。

「お願い・・・。いて・・・・！」
祈りを籠めデッキの上から3枚をめくる。


勝利の女神は、梨琥に微笑んでくれた。


「いたよ。光属性モンスター・・・。輝光聖、エルド・・・・！」
「アハ、さすがりこちん。ここで切り札引けるんだ・・・。」

アルテミスの魂が優しく輝き、3枚のカードを招き入れる。
切り札を含めた3枚のカードを手札に加える梨琥を見て、苦笑いする美羽。
しかし、切り札モンスターを引いただけで勝てるような状況ではなかった。

「癒しの小天使イリヤを召喚、この効果でライフを1000ポイント回復・・・！
カードを2枚伏せて、ターンエンド・・・。」

　《癒しの小天使イリヤ》
　効果モンスター
　星３/光属性/天使族/攻1500/守1500

攻めに出ることはできず、ライフを回復し、カードを伏せてターンエンドする梨琥。
2枚の伏せカード。シムルグの効果によるダメージは防ぐことが出来た。


梨琥　LP:1200
美羽　LP:4600


「あたしのターン・・・。りこちん・・・。」
「美羽ちゃん・・・。全力で、来て。
これが、最後のデュエルになるんだよ・・・ね・・・。」
「うん・・・。
わかった・・・。全力でいくよっ！」

シムルグの攻撃が通れば美羽の勝利となる。
勝ちたくなんかない。梨琥に生きて欲しい。
そう思って何もせずターンエンドしようかと思った美羽だったが、梨琥の言葉に攻撃することを決心する。

梨琥を信じて、攻撃命令を下す美羽。


(りこちん、この攻撃、お願い、止めて！！)





「行くよ美羽ちゃん！！罠カード、エンジェルハイロウ！！」

シムルグの攻撃に感応し、フィールド上に現れる巨大な天使の輪。
美羽のフィールドを包み込むそれは、梨琥の天使達の魂が宿る。

「さっすがりこちん・・・！」
「ライフを1000払い、墓地の天使モンスターを5体以上除外して、美羽ちゃんのフィールドのカードを全て除外する！！」

梨琥の墓地の9体の天使達の魂が美羽のフィールドをひらひらくるくると飛び回る。
巨大な天使の輪は天使達の魂と梨琥のライフを吸収し、神々しい輝きを放つ。
それは美羽も、梨琥も、見惚れてしまいそうになるほど美しい輝き。
黄金の輝きはやがて直視できないほどの眩さとなって、美羽のフィールド上のカード全てと共に消え去った。

「えっへ、シムルグ倒されちゃった・・。」
美羽が舌を出して笑う。
梨琥も静かに笑っている。
二人の想いの間に立ちふさがっていた巨大な神鳥は消え去った。

後は梨琥次第だ。

「ターン、エンドだよ。」


梨琥　LP: 200
美羽　LP:4600 


88 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:08:40 ID:nCFqbPqM0
敵は消えた。

今目の前にいるのは、いつも通りで、だけどなんだかちょっと悲しげな笑顔の美羽ちゃん。

もう邪魔するものはない。

私は、勝つんだ。

私のモンスターで、美羽ちゃんを攻撃して。

美羽ちゃんの意志を、私が引き継いで、美羽ちゃんの分まで生きるんだ。

私が、美羽ちゃんを、殺して。 


89 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:09:12 ID:nCFqbPqM0
「ドロー・・・！」

もう敵はいない。
もう迷うことはない。
そのはずなのに。
全身全霊で美羽を攻撃し、勝てばそれでいいはずなのに。

梨琥の手は震えていた。

「わた・・・しは・・・。」
「りこちん！」
「私は・・・、罠カード、異次元からの帰還を発動・・・！」

ライフポイントの半分を払い、梨琥のフィールドにエンジェルハイロウによって除外されたモンスターが舞い戻る。

仇なす者を斥ける天使、光を繕いし者、コーリング・ノヴァ。
梨琥のフィールドが天使族モンスターで溢れかえる。

「さすがりこちんだねー。さっきのドローでそのコンボを揃えてたんだ・・・。」
「・・・。」

梨琥は口を開かない。
その口はカラカラに乾いている。

「りこちん・・・！見せてよ・・・！りこちんの切り札・・・！！」

美羽の言葉に、ゆっくりと頷く梨琥。
梨琥はその手札に眠る、最強の天使を召喚する。

「私は・・・、マシュマロン、イリヤ、コーリング・ノヴァを生け贄に捧げて・・・・。」

「輝光聖エルドを、召喚！！」

眩い光に3体の天使が包まれる。

光と共に空が割れ、そこから現れたのは純白の体に金と銀の翼を持つ巨大な天使。
三幻魔のうちの1体、最強の悪魔ラビエルと対を成す最強の天使、輝光聖エルド。

　《輝光聖エルド》 
　効果モンスター 
　星１０/光属性/天使族/攻4000/守4000

「すっごい・・・。」
その神々しい姿に美羽がため息を漏らす。
そして、その眩さに少しだけ震えた。

これで梨琥の総攻撃で梨琥の勝利が決定する。
奇跡的な逆転劇。美羽の命を無駄にしないために、女神がもたらしてくれた梨琥の勝利。
今梨琥が、最後の攻撃命令を下そうとする。

親友との別れを。

「エルド・・・。美羽ちゃんに・・・・。」

だが、梨琥はなかなか言葉を切り出せない。
親友への止めの一撃。
その事実が頭から離れない。いくら美羽は一度死んでいると言っても、この手で殺すことなど・・・。

戸惑い、震え、最後の言葉が搾り出せない。
エルドと他のモンスターで攻撃すれば、もう終わるのに。
氏倉にその死体を蹂躙される美羽は、やっと天国へ行けて幸せになれるのに。

やはり梨琥は美羽との別れが怖かった。

「美羽ちゃん・・・ごめん・・・。」
「りこちん・・・。」

「ターン、エンド・・・。」

別れへの恐怖に負け、ターンエンドを宣言する梨琥。
その言葉と共に、仇なす者を斥ける天使と光を繕いし者が異次元へと帰っていく。

フィールドには巨大な金銀の翼の天使が1人残された。


梨琥　LP: 100
美羽　LP:4600 


90 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:09:54 ID:nCFqbPqM0
「りこちん・・・。」
目を伏せ、梨琥の名をつぶやく美羽。
その表情は伺えない。

そして、無言でカードをドローした。

「りこちんは、優しいね・・・。」
顔を上げる美羽。その顔は笑みを浮かべながら、目には涙が溢れている。

「あたしだって、りこちんと一緒にいたいよ・・・。もっと一緒に遊びたいよ・・・。
一緒に遊んで、高校も一緒の所行って、きっと大学も・・・。それからもずっと・・・。
でも、もう無理なんだ。だってもうあたしは、死んじゃってるもん・・・。
仮に今どうにかして二人で生き延びても、昨日までみたいな日々は戻ってこない・・・。
あたしはまた氏倉君の言いなりに戻るだけ・・・、あたしはあたしじゃない心に支配されてきっとまたりこちんを・・・。」

そこまで言って、嗚咽をあげる美羽。

今のこの美羽の意志は、梨琥に出会ったときから、デュエルが始まった時からも、ずっと心の奥底にあった。
だが、体が、心が言うことを聞かない。
梨琥と戦いたくなんかない、梨琥を攻撃したくなんかない。
そう心の底で叫んでいるのに、その意思に反して体と心がデュエルを続ける。

必死で、必死で叫んで、出ない涙を流して、やっと表に出ている心を打ち破ったのだ。

もう美羽は自分じゃない心が梨琥と戦うなんていうのは嫌だった。
自分が自分でいられる今のうちに、消えてなくなりたかった。

「美羽ちゃん・・・ごめん・・・。」
美羽の気持ちを思い知り、梨琥も涙を流す。
友情とはとても大切な物だ。しかしそれは時に我侭となる。
梨琥はそれを心の底から理解した。

「えへへ・・・。
りこちん・・・今度こそ、お別れ・・・。」
涙を拭いて、いつも通りの笑顔を見せる美羽。
そして伏せモンスターを攻撃表示にした。

そのモンスターは、ドラゴンフライ。

「美羽ちゃん・・・！」
「ドラゴン・フライ、エルドに攻撃・・・・！」

その小さな体で、トンボがエルドに突撃していく。
当然適うはずがなく、あっけなく天使の光球に焼き払われる。
そしてその爆風が美羽を襲った。

「美羽ちゃぁん！！」
「ドラゴン・フライの効果で、デッキからドラゴン・フライを特殊召喚っ！」

一度死んでいる美羽の体は痛みなど感じない。
表情を変えず、明るい笑顔でドラゴンフライをリクルートする。

美羽のライフは残り2000。次の特攻で勝敗は決する。

「これが最後の攻撃・・・。」
「美羽ちゃん・・・私･･・・私っ・・・・！」
梨琥になす術はない。
ただ目の前の光景を見守ることしか出来ない。
涙を流しながら、ただただ親友の名前を叫ぶ。


「えへ・・・。あたし、りこちんに会えて幸せだったよ。
りこちんがいたから、今のあたしがある・・・。りこちんいなかったら、きっとあたし今より全然暗かったよ。」

「私も、美羽ちゃんに会えて幸せだった！
美羽ちゃんいつも明るくて、私が落ち込んでても、いつも励ましてくれて！
美羽ちゃんが笑ってたから、私も笑っていられた！」

梨琥の言葉に、美羽も耐えられなくなったのか、堪えていた涙を流しだす。
そして、一息入れて、最後の攻撃命令を下す。

「りこちん、ありがとう・・・。今までありがとう・・・！
これで、お別れ・・・！ドラゴンフライ・・・！
エルドに、攻撃・・・！！」

命令を受け、先程と同じようにエルドに突撃していく小さなトンボ。
当然エルドに容赦はない。
その全力。攻撃力4000の光球が放たれ、ドラゴン・フライを焼き払う。

そしてその最後の爆風が美羽に襲い掛かった。


「バイバイ、りこちん・・・元気で・・・・・」




「美羽ちゃぁぁーーーーん！！！」




美羽　LP:0 


91 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:10:46 ID:nCFqbPqM0
───エルドの輝きによって消え行く美羽。
それを遠くから眺める、一つの影。


「・・・あーぁ・・・途中で自我が戻るなんて、君の技もたいしたことないね・・・。」
このデュエルを遠くから眺めていたグレーの長髪の少年はそう呟いた。

隣には実体化したアンデットモンスター、ソンビマスター。
技を侮辱されたそのモンスターは心なしかふてくされた表情をしている。

「せっかく手に入れた駒だったのになぁ・・・。
まぁいいか・・・結構面白かったし。」
少年はくすくすと笑いながらゾンビマスターの頭をなでる。

「さてと、次の駒を捜しにいこうかな・・・。
次も女の子がいいなぁ・・。」

少年はゆらりと立ち上がり、ふらふらと歩き出す。
そしてゾンビマスターもそれに続く。

美羽の死体を操ったその技を携え、次なる獲物を探しに・・・。 


92 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:11:17 ID:nCFqbPqM0
デュエルは終わった。

デュエルディスクが収納され、ソリッドビジョンが消える。

そこに残っていたのは、梨琥ただ一人。

美羽の体はデュエル終了と共に、デュエルディスクを残して灰になって消えてしまった。

これが一度死んでいる体ということか。

梨琥はゆっくりと、美羽のデュエルディスクを拾い上げ、抱きしめる。

そして声を殺してひたすら泣いた・・・。



泣いて、泣いて、涙も出なくなり、俯く梨琥。

やがて、一言だけ呟いた。




「氏倉・・・・許さない・・・・・。」




その目には、聖女と呼ばれた少女の面影は残っていなかった。




第６話に続く。 



[[第５話登場オリカ]]    </description>
    <dc:date>2007-09-04T16:22:05+09:00</dc:date>
    <utime>1188890525</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/27.html">
    <title>第６話～秘めたる力、必殺！エレメンタル・フォース！！～（後半）</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/27.html</link>
    <description>
      111 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:07:02 ID:VqIlGzHc0
このターンであの2体の化け物をどうにかしなければ、勝ち目は限りなく薄い。
負けるものか。こんなところで負けるわけにはいかないのだ。
霊使い達よ、僕に力を貸してくれ・・・！

「僕のターン、ドロー！
･･･よし！魔法カード、ドロー・ザ・ワールド！！」

二ノ宮が引いたのは、相手に永続魔法かフィールド魔法の発動を許すと共にカードを2枚ドローできる強力なドローソース。
万能なドローソースとして使い手の多いカードだ。

「それなら俺は、フィールド魔法深き森を発動する。」
フィールドが一転して、青々とした木々の生い茂る暗き森となる。
獣・獣戦士・昆虫・植物族の能力がアップし、さらに攻撃をかわす力を得ることが出来る強力なフィールドだ。

功生のモンスターが強化され、さらに二ノ宮は後がなくなる。
祈りを込めて、2枚のカードを引いた。

引いたカードを見、しばし考える。
できるか、この手札で状況を巻き返せるか。
しばらく思考を巡らせ、やがて二ノ宮の顔に笑みが浮かぶ。
二ノ宮は勝利へのルートを見出したらしい。

霊使い達、ありがとう、力を借りるよ！

二ノ宮は力の篭った笑みで伏せカードを起動する。

「僕はリビングデッドの呼び声を発動！
復活させるのは、クリッター！」
二ノ宮の墓地からクリッターが這い出てくる。
霊使いではなく、リクルーターを復活させる。

このクリッターが、二ノ宮の反撃の狼煙となるのだった。

「クリッターを生け贄に、グリューン・サモン・サークル！
デッキから攻撃力2000以下のモンスターを特殊召喚する！来い、風霊使いウィン！」
這い出したばかりのクリッターが魔法陣に飲み込まれ、代わりに緑の髪の魔法使いが召喚される。
召喚されたウィンはヒータと並び、目の前の巨大な甲虫に負けじと睨みをきかせている。

「そんなザコモンスター並べたところで！」
「霊使いはザコじゃない！クリッターの効果でデッキから2体目のアウスを手札に加える！
そしてそのままアウスを召喚！」
「攻撃表示で召喚・・・！？」

二ノ宮のフィールドに現れる2体目のアウス。
リバース効果を持ちながら、表側攻撃表示で。

「一体何やってんだ！？」
「二ノ宮！あんたまじめにやってんの！？」

二ノ宮の行動に功生もナギサも困惑する。
リバース効果モンスターを攻撃表示で召喚するとは、その行動の意味するところが理解できなかった。

しかしアウスは、ヒータとウィンと並び、キッと功生を睨みつけている。
マスターの勝利を信じる、幼いながらも強い眼差しで。

「さらにヘヴンズゲート発動！墓地からエリアを特殊召喚する！」
リビングデッドの呼び声に続き、再び蘇生カードが使用される。
天より降りる光の柱に従い、エリアが天国から舞い戻った。

これで二ノ宮のフィールドには、ヒータ、ウィン、アウス、エリア、４体の霊使いが揃った。
フィールドに揃った４体の霊使いはお互いの杖を合わせ、力強い笑みで功生を見据える。

４体の霊使いが揃った時、その団結力は誰にも負けないものとなる。

「霊使いが４体・・・・！」
「君は霊使いをザコ呼ばわりしたな！今その発言を後悔させてやる！
行くぞ、魔法カード発動！暴走する幼い魔力！！
ヒータ！ウィン！アウス！エリア！全てを、吹き飛ばせ！！」

マスターの言葉に従い、霊使い達が顔を見合わせこくっと頷く。
そして４体の霊使いは杖を構え、呪文を唱え始めた。

やがて風が吹き、大地が震え、炎が巻き起こり、水柱が立ち上がる。
もはやそれは霊使い本人達でも制御できない物となり、全てを消し去るべく膨れ上がる。

「な、なんだよこりゃ！？」
「す、すごい・・・。」
「霊使いはザコじゃない。
４人揃った時、その力は全てを超えるんだ！
これが霊使い達の真の力、暴走する４つの波動！エレメンタル・フォーーース！！！」

目の前の幼い魔法使い達が見せる恐ろしいほどの魔力に、功生が目を丸くして後ずさる。
それは霊使い達にはとても似つかわしくない意圧力。
霊使い達の４つの魔力は４色の竜となり、目の前の敵全てを喰らい尽くそうと功生を見下ろしていた。

「こ、こんなザコに──・・・」

功生がそう呟こうとした時、４色の竜は雄たけびを上げながら功生のフィールドに襲い掛かった。
巨大な竜達の突撃を受け、功生のフィールドのモンスターが次々爆裂していく。
それはまるで、恐ろしい天変地異に世界が滅んでいくような光景だった。
その恐怖に、功生は思わず頭を抱えて目を瞑った。 


112 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:07:32 ID:VqIlGzHc0
やがて爆裂音が静まり、恐る恐る目を開ける。
功生の目の前に広がるフィールドには何も残っていない。
風と大地と炎と水の洗礼を受け焦土と化していた。

「お、俺のモンスターが・・・・。」
「見たか！これが霊使いの力だ！」
愕然とする功生に、二ノ宮はにっと笑みを見せる。

「すごーい！やるじゃない！二ノ宮！！」
ナギサも思わず二ノ宮に拍手を送る。
かわいい女の子のカードを使って喜んでるただのオタクだと思っていたが、意外と実力のほうもあるようだ。
ナギサはちょっとばかり関心した。

「へへ・・・。よし！がら空きの山下君に攻撃だ霊使い達！」

あれだけ巨大な魔力を開放したにも関わらず、元気よく突撃していく４人の霊使い。
魔法で攻撃するわけではなく、持っている杖で功生をボコボコと殴りつける。

「つぁっ！がああっ！ぐぅぅっ・・・！ぐああああ！」
霊使い達の４連攻撃を受け、情けなくも悲鳴を上げる功生。

「山下、だっさー・・・。」
ナギサもその滑稽な光景に失笑し、二ノ宮もニヤニヤと笑っていた。

フィールドを壊滅され、幼い魔法使いにボコボコと殴られ、オタクと女子に笑いものにされ、その余りに散々な仕打ちに功生はもう冷静でいることなどできなかった。

「がぁぁー！畜生が！！
見てろよ！てめぇボコボコにしてやるよ！クソがぁぁぁ！！！」
逆上して二ノ宮に汚い言葉を吐きつける。
今度は逆ギレかよと、ナギサはさらに冷めた目で笑っていた。

「ふふっ・・・。僕はカードを1枚伏せてターンエンド。
エリア、ありがとう。」
ターンエンドと共にヘヴンズゲートで呼ばれていたエリアが天に帰る。
帰り際のエリアは笑顔で二ノ宮に手を振っていた。


二ノ宮　LP:5800
功生　LP:2650 


113 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:08:05 ID:VqIlGzHc0
「俺のターン、ドロー！
そんなザコモンスター共、すぐに蹴散らしてやるよクソがぁ！」

屈辱を受け、目を血走らせながら二ノ宮に息巻く。

「手札からスタッグビートルβ召喚！！」

　《スタッグビートルβ》
　効果モンスター
　星４/地属性/昆虫族/攻1700/守1000

「行けβ！そんなザコ共切り裂けぇ！！」
スタッグビートルβが、そのパイルバンカーのように鋭く尖った顎を煌かせ、攻撃表示のアウスに突撃する。
いくら暴走する幼い魔力を発動するためとは言え、攻撃力500を曝け出しておくなんていうことは自殺行為だった。

しかし、そう簡単に二ノ宮が通すはずがない。

「速攻魔法デスペラード！迎え撃てアウス！！」

魔法の力を受け、アウスの力が限界を超え開放される。
全身に輝くオーラを放ち、伝説の宇宙猿のようになったアウスがβに突撃していく。

強烈な魔力の衝撃を受け、βはあっけなく爆散した。

「ぐあああああ！！な、なんだ！？」

返り討ちにあい、痛みに奥歯をかみ締めながらアウスを見据える。
一体何故やられたのだ。

「デスペラードは攻撃力1000以下のモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで3000にする。
その代わり、ターン終了時に破壊されるけどね・・・。」

効果を説明し、ちらっとアウスを見る二ノ宮。
デスペラードによる力は命を削る。このターンに破壊されることを約束してしまって、少し申し訳ない気持ちだった。
しかしアウスは気にする様子もなく、二ノ宮に笑顔を返す。

「くそ、くそ、そんなんありかよ・・・！
やべぇ、やべぇ・・・！」

再びフィールドががら空きになり、功生は苦虫を噛み潰したような顔をする。
もはや功生のライフは1350。
アウスは破壊されるとはいえ、次のターンでモンスターを引かれれば敗北は必須。

しかし、手札にあるのは昆虫モンスターを手札に加える能力を持つ攻撃力０のモンスター、誘蛾灯だった。
もはや功生になす術はない。

「ターン、エンドだ・・・。」


二ノ宮　LP:5800
功生　LP:1350 


114 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:08:35 ID:VqIlGzHc0
「二ノ宮！やっちゃいなさい！」
「うん・・・！」
「くっ・・・。」

完全に流れは二ノ宮に傾いている。
二ノ宮の勝ちは、もはや決定的だ。

「ドロー！
･･･僕は、手札から2体目のエリアを召喚！！」
二ノ宮のフィールドに2体目の水の霊使いが現れる。
3体の霊使いが揃い、合計攻撃力は1500。
これで二ノ宮の勝利は決定した。

「に、二ノ宮！許してくれ！俺が悪かった！！」

と、敗北が決まり、功生は必死で命乞いをしだす。
先程まで汚い言葉をぶつけ罵倒していた相手に土下座するその姿は、あまりにも無様なものだった。

「何こいつ・・・。あんだけ二ノ宮のこと馬鹿にしといて、今更命乞い？
調子いいこと言ってんじゃないわよ！」
その功生の態度にナギサは腹を立て、つかつかと歩み寄る。

「勝手な偏見で人馬鹿にして、自分より強いと分かったら媚び諂う？
あんた、プライドとかないわけ？最高にかっこ悪いよ！
自分の信じるカード使って、自分の信じる物のために本気で戦える二ノ宮のが数倍かっこいいわ。」

ナギサに睨みつけられ、説教され、功生の顔が歪む。
ナギサの言うことは尤もだが、功生はそれをそう簡単に認められなかった。

「う、うるせぇ！自分で戦わねぇで二ノ宮なんかに守ってもらってるお前に、そんなこと言われたくねぇんだよ！」
侮辱され、頭にきた功生はナギサを押し倒す。
一瞬怯んだナギサだが、すぐに功生を睨み返す。

「あたしは、確かに戦えないけど、二ノ宮が代わりに戦ってくれてるけど、だからその分あたしは二ノ宮を信じて、二ノ宮を応援してるんだもん。
あたしは二ノ宮に媚び諂ったり、二ノ宮を盾にしてるわけじゃない！
二ノ宮だって、あたし殺そうと思えばできたのに、あたしと一緒にいてくれるって言ってくれたから。
だからあたしは二ノ宮を信じて一緒にいるんだもん！二ノ宮がピンチになったら、あたしだって手出すもん！」

そう言いながらばっと立ち上がり、功生の胸倉を掴む。
功生はその勢いに一瞬気圧されそうになるが、ぐっとナギサを睨みつけ、手を振り上げる。

「この・・・！生意気なんだよッ！！」

思いっきりナギサを殴りつけようとした、その時、いきなり功生は何者かに吹き飛ばされた。

「ぐああっ！？」
「！？」
殴られそうになり、目を瞑っていたナギサが驚いて辺りを見回す。
そこには杖で功生を殴り飛ばしたヒータが、ナギサに向かってにっと笑っていた。

「二ノ宮・・・。」
「危ないことしないでよ・・・。
戦うのは僕の役目だから、安心して下がって見てて。」

急にデュエルの間に入ってきたナギサを、二ノ宮は黙って見ていた。
しばらく黙って話を聞いていたのだが、功生が手を上げようとしてるのを見て慌てて攻撃命令を下したのだ。

「山下君・・・、霊使いだけじゃなく、人間の女の子にまで手上げるなんて・・・。」

倒れた功生を、冷めた目・・・かつ、その奥に闘志の燃える目で睨みつける。
二ノ宮は昔から気弱で、臆病で、周りから馬鹿にされてきた。
功生もその一人。臆病な二ノ宮はどんなにからかわれても抵抗など出来なかった。

しかし、今は違う。
今目の前にいるのは僕なんかより遥かにろくでもない最低野郎だ。
霊使いと、ナギサに暴力を振るった倒すべき相手。
そして、こいつを倒せるのは、今ここにいる僕だけなんだ。
二ノ宮の心が怒りと使命感に突き動かされる。 


115 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:09:06 ID:VqIlGzHc0
「いってぇ・・・。くそ、なんだ。」
立ち上がり、二ノ宮のほうを見る功生。
その顔が一瞬にして青ざめる。
目の前にいるのは本当に二ノ宮か。
二ノ宮は、功生に向かって恐ろしいほどの明らかな敵意を向けていた。

「に、二ノ宮。わ、悪かったよ。ちょっとかっとなっちゃってさ。」
その圧力に震え上がりながら、再度命乞いする。
だが、もはや二ノ宮は聞く耳など持っていない。

「もうだめだよ。」
「え・・・。」
「もう君は、許さないよ・・・。」

怒りに燃える目で、すっと手を向ける。
それは静かな攻撃命令。ウィンが杖を構え突撃し、功生を思いっきりぶん殴った。

「がああああっ・・・！」
再度殴り飛ばされる功生。
もう体中が痛い。もうだめだ耐えられない。
功生はもう体裁など気にしていられず、必死に許しを請うことしか出来なかった。

「あぁぁっ・・・・いてえ・・・いってえ・・・！！
に、二ノ宮、頼む、許してくれぇ・・・・。」
「命乞いするなら、江藤さんにしたら？」

そう言われ、ハッとナギサのほうを見る功生。
ナギサは強い目で功生を睨みつけていた。

「え、江藤、悪かった・・・。頼む、許して・・・・」
「却下。」

功生の命乞いはナギサに一蹴される。
もはや、功生に掛ける情けなどナギサにも二ノ宮にも残されていなかった。

「い、いやだ、頼む、頼むから・・・。」
あわあわと地団駄を踏む功生は、ひどく滑稽な姿だった。

「もういいわ・・。二ノ宮、やっちゃいなさい！」
「ん・・・、うん。」
哀れな功生を見かねたのか、二ノ宮に攻撃命令を出すナギサ。


「山下君、終わりだよ・・！」
「ひぃぃぃ！」
「エリア！山下君を攻撃！行けー！」

マスターに忠実なエリアは、躊躇なく功生に飛び込んでいく。
そしてその無慈悲な杖が、功生の顔面を思いっ切り殴り飛ばした。


「ぐははああああっ！！」




功生　LP:0 


116 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:09:39 ID:VqIlGzHc0
ソリッドビジョンが消滅し、そこには二ノ宮とナギサの2人。
そして、幼い魔法使いの杖に殴り殺されるという哀れな末路を遂げたもう動くことのない功生だけが残った。

「二ノ宮！強いじゃない！」
「え・・あ、うん・・・。」
デュエルに勝った二ノ宮にナギサが走りよる。
だが、きゃっきゃと騒ぎ、二ノ宮とハイタッチしようとしたところで、はっとして動きを止めた。

「っ、ま、まぁ、ちょっとは見直したかな。」
「あ・・・ありがと・・。」
ナギサは急にそっぽを向いてそう呟く。
二ノ宮は戸惑いながらも、とりあえず礼を言っておいた。

「こ、これならまた誰か敵が来ても安心かな。
それに、あたし助けてくれたときの二ノ宮、ちょっと・・・ったし・・・」

「ん、なに？」
功生のデュエルディスクからキーカードとデッキを取り出しながら、何かをもごもごと口篭っているナギサに聞き返す二ノ宮。
そんな二ノ宮に、ナギサは顔を赤くして顔を背けた。
二ノ宮は怒らせちゃったかな・・・などと思いながら、功生のカードをポケットにしまう。

「な、なんでもないわよ！
ほら、もうこんなとこ用はないわ。とっとと行くわよ！」
「ちょ、ちょっと待ってよ・・・。」

ぷいっと後ろを向き、すたすたと歩き出すナギサ。
慌ててそれを追いかける二ノ宮。


このデュエルを通じ、二人の間には少しずつ信頼が生まれていた。


･･･一人の、哀れな命の犠牲など忘れて。




第７話に続く。



[[第６話登場オリカ]]    </description>
    <dc:date>2007-09-04T16:21:12+09:00</dc:date>
    <utime>1188890472</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/26.html">
    <title>第６話～秘めたる力、必殺！エレメンタル・フォース！！～</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/26.html</link>
    <description>
      100 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 13:58:10 ID:VqIlGzHc0
第６話～秘めたる力、必殺！エレメンタルフォース！！～

「うはー！すげー！本物のエリアたんだー！」

ここに、実体化したモンスター、水霊使いエリアをぎゅっと抱きしめている少年が一人・・・。
名前を二ノ宮 灯慈(にのみや とうじ)。
あまりぱっとしない外見に大人しい性格、臆病な性格で人と話すことをあまり得意としない。
ヤンキー達にもいつもからかわれ、友達も少なかった。
休み時間、本を読むか寝ることしかすることのないような彼は、今ここぞとばかりにこのシステムを満喫していたのだ。

「ウィンたんも召喚・・・！うはー！すげぇー！！」
二ノ宮はとても楽しそうな顔で実体化したエリアとウィンの頭を撫でる。
心なしか、撫でられている二人は恥ずかしいような困ったような顔をしているように見える。

「ここは最高の世界だー！」
二ノ宮はこのデュエルロワイヤルのルールなどお構いなしに自分の趣味を堪能していた。
死ぬ直前まで幸せな思いができればそれとでも言うかのように。

だがしかし、現実はそう甘くはなかった。
戦いの運命は、幸せの絶頂にある彼に無常にも突き付けられる。

ガタッ・・・

部屋の外で物音がした。
エリアとウィンの頭を撫でていた二ノ宮の動きが止まる。
恐る恐る、外に聞き耳を立てる。

「だ、誰か・・いる？」
外から声が聞こえた。どうやら女子のようだ。
女子とまともに話したことのない二ノ宮は、声だけで誰かまでは判断できなかったが。

二ノ宮は返事はしなかった。
もし相手に敵意があれば、デュエルは避けられない。
下手したら殺されてしまうだろう。
それになにより、今この時間を邪魔されたくなかった。

だが部屋の外の女子に二ノ宮の事情など通じない。
やがてドアがゆっくりと開き、そこから一人の女子が顔を覗かせた。

「うわっ・・・！」
「わあっ！」

二人の目が合った。 


101 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 13:58:41 ID:VqIlGzHc0
「な、なんだ、二ノ宮かー。いるならいるって返事しなさいよ。」
「あ、えと、ごめん。」
「ってかあんた何やってんの？うわ、何それ、女の子のカード！？
あんたそれ出して萌え～とかやってたわけ！？うわ～！！」
「・・・。」

いきなり現れた女子に早口で捲し立てられて、二ノ宮は何も言えなくなってしまう。
男子とすら余り話せない二ノ宮。女子相手にまともに喋れるわけはなかった。

「はぁ、でもまぁあんたなら危険はないかな・・・。」
「ん・・・。」
「何よ。あんたもしかしてあたしに喧嘩売る気？」
キッと睨みつける女子に、黙ってぶんぶんと首を振る二ノ宮。

「それならいいんだけど。」
「あの・・。」
「何よ？」
「名前、何て言ったっけ・・・？」
「はぁ！？あんたクラスメイトの名前覚えてないの！？ありえないー！」

その物言いに内心むっとするが、口には出来なかった。
それにもうこのクラスになってから3ヶ月は経つ。
クラスメイトの名前くらい覚えているほうが自然だった。

「江藤ナギサよ！え・と・う・な・ぎ・さ！覚えときなさい。」
「う、うん・・。」

茶色く染め、ウェーブのかかった髪が綺麗なその女子、江藤ナギサはそう怒鳴りつけた。
いつも友達ときゃっきゃとはしゃいでいる明るい女子だ。相手が誰だろうと、物怖じせずに話せる。
そんな調子で、早速ナギサは現状についての愚痴を二ノ宮に捲し立てていた。

無論、二ノ宮はそんな女子が苦手も苦手。
先程まで天国だったこの部屋は、一変して居心地最悪な部屋になっていた。

「あ、あのさ。」
「だからさぁー、って何よ？」
「俺、そろそろ外出ようかな・・・なんて。」
「えっ！」

その言葉にナギサがちょっと困った表情をする。

「いいでしょ！別に！ここにいるほうが安全だって！」
「江藤さんはここにいていいから・・。」
「そういうことじゃなくって・・！」

二ノ宮はよく分からない顔をして、結局そそくさと部屋を出て行こうとする。
だが、ナギサがそれを制止してきた。

「ね、ねぇ。ここいようって・・！」
「な、なんでさ・・。」
「あたし・・・その・・。」

ナギサが口篭る。
さっきまでベラベラと喋っていたのに、急に態度を変えたナギサに二ノ宮は戸惑った。

「あたし、カードとか、ホント興味なくって。だからデッキとか全然適当で・・・。
だから、あたし、デュエルとか全然できないのよ・・・。」

「だから、その、一人でいるの、嫌なの・・・。いつ誰に襲われるかわからないし・・・。
やっと人に会えて、これでもほっとしてて・・・。その・・・。」

ナギサの言葉に、二ノ宮はようやく気がついた。
置いて行かないでと言っているのだと。
女子の苦手な二ノ宮とはいえ、この状況ではいそうですか頑張ってと立ち去ることは出来なかった。

「わ、わかったよ・・。」
二ノ宮はひとまずこの部屋にとどまることを決めた。
この部屋が安全なのも、また事実だ。

「・・・か、勘違いしないでよ。別に、あんたがここにいただけで、ホントはあんたと一緒にいるのなんか嫌なんだから・・・。」
「う・・・。」
一緒にいてくれると言ってくれた二ノ宮に、冷たい言葉をぶつけるナギサ。
それは本心ではないとも言えないが、照れ隠しでもあった。

ここから、オタクと女子の、二人の戦いが始まる。


(霊使い達愛でれないじゃん・・・。はぁ・・・。) 


102 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 13:59:11 ID:VqIlGzHc0
二人で部屋に篭ってから何分経過しただろうか。
部屋には時計などないので、二ノ宮は時間の感覚を失っていた。
相変わらずナギサはぺらぺらと話をしている、よくそれだけ話題が出てくるものだ。
適当に合槌をうっていた二ノ宮だが、いい加減疲れていた。
それも、精神的に。

「あの・・・。」
「んでぇー、え、何？」
「・・・なんでもない。」

再び外に出ようとも言えなかった。
外に出れば、誰と出くわすかは分からない。
この部屋にいるのが一番安全なのは違いなかった。違いなかったのだが。

「だからあのときみもりがさー。あいつにしっかり言っとけばよかったのにさー。」

止むことのない、合槌を打つことしかできない話に、二ノ宮はやはり耐えられそうもない。
しばらく黙って話を聞いていた二ノ宮だが、いい加減精神がここにいるのは辛いと訴えてきていた。

意を決して、立ち上がる二ノ宮。

「ん？どうしたのよ？」
「そ、そろそろさ、外、出てみない？」

当然ナギサは嫌な顔をする。
だが、二ノ宮も引き下がりたくはなかった。
ここで引き下がれば、この苛酷な環境を抜け出せるのは本当にいつになるかわからない。

「い、いやよ・・。だって誰に出会うか・・・。」
「そ、そんなこと言ってずっとここにいるわけにもいかないよ。
どうにかしてここから出なきゃ・・・。
それにもしかしたら友達に会えるかもしれないし・・・。」
「でも、あんた友達とかいないでしょ・・。」

二ノ宮の言うことは尤もだ。ちなみに、ナギサの言うことも尤もだ。
食料もないし、いつまでもここに篭っていられるわけはない。
それに、この建物のどこかにはナギサの友達もいるのだ。

二ノ宮はナギサの言葉に胸を痛めながらも、説得を続ける。
ナギサも、このまま二ノ宮といるよりは友達を探すのが賢明かもしれないと思い始めていた。

「しょうがないな・・・。出てみる・・・？」
「う、うん。」

二ノ宮の意見はついに可決された。
しばらく座っていたので、足をふらつかせながらナギサも立ち上がる。

二ノ宮がゆっくりとドアを開き、外の様子を伺う。
誰もいないようだ。ナギサに向かってこくりと頷いた。
そして二人はこの部屋を後にした。 


103 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 13:59:44 ID:VqIlGzHc0
「あ、あたし、デュエルできないんだからね・・・。
もし敵に会ったら、あんたがデュエルしてよねっ・・・！」

強気な口調で二ノ宮に言いつけるナギサ。
だがやはり敵に会うのは怖いのか、二ノ宮の後ろをきょろきょろおどおどしながら歩いている。

「わかったよ・・・。」
嫌とも言えないし、嫌という理由もないので頷く二ノ宮。
しかし二ノ宮も、敵に出会うのは内心怖かった。
デュエルはそこそこの腕なのだが、何分臆病な性格なのだ。
ナギサの手前、平然を装いながらも、誰にも会いませんようにと祈りながら歩いている。

だが、その祈りが神に届くことはなかった。


そのまましばらく歩いてたところで、出会ってしまった。

廊下の角を曲がったところで。

二ノ宮と、一人の男子が鉢合わせた。

「や、山下君・・・。」
「うわ！？二ノ宮！？」

目の前に髪を金に染めたがたいのいい男子が現れた。
名前は確か、山下 功生(やました こうき)。
クラスの中心的なグループの一人で、いつも仲間内とわいわいと騒いでいる。
ちなみに、このクラスでサッカーにおいて彼の右に出るものはいない。

「あ、山下・・・！」
「え、江藤まで！」
後ろから歩いてきたナギサも、二ノ宮と同じような反応をする。

二ノ宮は功生と話したことはほとんどなかった。
話すとしたら、たまにからかわれる程度。
クラスの日陰と日向、ほとんど正反対の存在。
しかしなんとなくだが、二ノ宮は功生に対して、この人はいい人だと言うイメージを持っていた。

「や、やあ・・・。」
かける言葉が浮かばず、微妙な挨拶を交わす。
だが、功生は挨拶を返さない。
それどころか二ノ宮を睨みつけながら後ずさりしていた。

「山下！あんた無事だったんだ！」
ナギサが二ノ宮の後ろからひょこっと顔を出す。
若干、二ノ宮と話す時とは声のトーンが違っていた。

功生はクラスの中でも比較的もてるほうだ。
背も高く運動神経もよく、性格も明るい。
なかなかかっこいい部類に入る人間だった。

「よかったー、こいつと会って二人っきりになっちゃって困っててさー・・。
山下ならちょっと安心できるー。」

ナギサも、功生に悪い感情は抱いていないらしく、二ノ宮に対して冷たい言葉を平気でぶつける。
功生のようなかっこいいやつなら、二ノ宮より安心できるのか。
二ノ宮は内心落ち込んでいた。

しかし、功生の反応は二人の予想とは大きく違っていた。

「お前ら何ぬるい事言ってんだよ。
お前らと一緒に行く気なんかねぇよ！デュエルの相手になりやがれ！」

歩み寄ろうとしたナギサを跳ね除け、後ろに跳び下がりデュエルディスクを起動する。
功生の目には、敵意しか篭っていなかった。

「ちょ、ちょっと！
戦わずに済むんならそれにこしたことないでしょ！
そんな・・・」
「ここを出れるのは、一番強い奴一人だけなんだよ。
俺はお前らみたいなザコとつるむ気なんかねぇ。
大人しく俺に倒されやがれ！」

このデュエルロワイヤルという環境によって、功生の性格は豹変していた。
いや、もともと自信過剰な面もあったのかもしれない。
功生は目の前の二ノ宮とナギサをザコ呼ばわりし、挑発する。

「な、何こいつ・・・・。
あったまきた。二ノ宮、やっちゃって！」
「え、ええ？」
功生の態度にカチンときたナギサは、先程まで歩み寄ろうとしていたことなど忘れ、二ノ宮の後ろに下がる。
ナギサはデュエルができない。
必然的に二ノ宮がデュエルするしかなかった。
ナギサは二ノ宮の後ろに立ち、完全に応援の体制だ。


二ノ宮は、正直デュエルするのが怖かったが、なぜか不思議と逃げる気にはならなかった。
ここで逃げたくなかったし、なぜか目の前の相手に負ける気もしなかった。
二ノ宮の心には不思議な自信が生まれていた。

仕方ないな・・・などと呟きながら、デュエルディスクを起動する。



今ここに二ノ宮と功生のデュエルが始まった。



「「デュエル！！」」 


104 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:00:35 ID:VqIlGzHc0
二ノ宮　LP:8000
功生　LP:8000

「僕の先行、ドロー！」
先行は二ノ宮だ。二ノ宮は一体どんな戦術を持つのか。

「モンスターと、カードを1枚セットしてターンエンド。」
安易に攻めには出ず、守りを固めてターンエンドする。


「俺のターン！ドロー！！
徴兵アリを召喚！」

　《徴兵アリ》 
　効果モンスター 
　星３/地属性/昆虫族/攻1200/守 400

功生のターン。フィールドに現れたのは小さなアリのモンスター。
小さな体で日々仲間を集めるために頑張っている健気なアリだ。

「徴兵アリの効果でデッキの一番上を確認、それが昆虫族モンスターだったら、そのカードを手札に加える！
俺のデッキの一番上は・・・よっしゃあ！ハイパースタッグビートル・ヘラクレス！昆虫族モンスターだ！」

徴兵アリが功生のデッキトップを確認し、仲間に招き入れる。
功生の手札に加わったのは、ハイパースタッグビートル・ヘラクレス。その能力は分からないが名前からして恐らく強力な昆虫モンスター。

「ハハハ！二ノ宮！お前如き俺の敵じゃねぇのを見せてやる！
魔法カード、蜂蜜発動！！」

二ノ宮を挑発しながら手札を1枚捨て、功生のフィールドに蜂蜜が塗りたくられた。
甘い香りがフィールドに広がる、その効果とは・・・。

「手札から、召喚条件を無視して昆虫族モンスターを1体特殊召喚する！！
召喚！ハイパースタッグビートル・ヘラクレス！！」

功生のモンスターに巨大な影が現れる。
蜂蜜の香りに誘われ、森の中から現れる巨大な化け物。
巨大な曲刀のようなクワガタの顎と、槍のようなカブトムシの角を持つ最強クラスの甲虫。ハイパースタッグビートル・ヘラクレス。

　《ハイパースタッグビートル・ヘラクレス》
　効果モンスター
　星８/地属性/昆虫族/攻2950/守1000

「攻撃力2950・・・！？」
「何あれ！？つ、強そう・・・・。」

僅か１ターンにして功生のフィールドに現れたその化け物に二ノ宮とナギサが驚きの声を上げる。
本来規定の2体のモンスターを生け贄に捧げなければ召喚できない強力な特殊召喚モンスター。
その恐ろしく強大な姿は誰であろうと恐怖を覚えるであろう。

しかし、二ノ宮は一瞬驚いたものの、次の瞬間には落ち着いた表情に戻っていた。

「蜂蜜の効果で特殊召喚したモンスターはそのターン攻撃できない。
徴兵アリでその伏せモンスターを攻撃！！」

徴兵アリがちょこちょこと伏せモンスターに突撃し、その小さな顎で食いつく。
しかし、守備モンスターの能力のほうが高く、徴兵アリの小さな顎は欠けてしまった。
その反動が功生を襲う。と言ってもデコピンを食らったような程度の痛みだったが。

「いてっ・・・くそ、倒せなかったか・・・！
って、なんだそのモンスター！？」

徴兵アリの攻撃を防いだ二ノ宮のモンスター。
それはモンスターと言うには憚られる、青き髪の可憐な少女だった。

「霊使い！？お前霊使いなんか入れてんのかよ！？ギャハハハ！！」

功生が二ノ宮のフィールドに現れたモンスター──水霊使いエリアを指差して大笑いする。
霊使いとは、その容姿から一部のプレイヤーに絶大な人気を誇る幼き魔法使いモンスター。
人気こそあるものの、その能力はファンデッキでしか生かすのが難しい、実用性の低いカードだった。
功生に取っても、それはオタク御用達の観賞用カードという認識しかなかった。

「んーなカード入れて萌え萌え言ってんのかよ。勝つ気あんのかよ～？」
ゲラゲラと笑いながら馬鹿にしたように二ノ宮を見る功生。

「・・・ちょっと、大丈夫なんでしょうね・・・？」
そのあまりの馬鹿にされように、カードに詳しくないナギサも少し不安を覚える。
しかし、二ノ宮は軽い笑みを浮かべながらこくっと頷いた。
ここは二ノ宮を信じるしかない。ナギサは黙って見守ることにした。

「ハハハ！俺の勝ちは決まったようなもんだなぁ！
カードを1枚伏せてターンエンドだ！」


二ノ宮　LP:8000
功生　LP:7700 


105 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:01:05 ID:VqIlGzHc0


「僕のターン。ドロー！
山下君・・・、霊使いを馬鹿にしてると痛い目にあうよ。」
「ハハッ！あわせてみろよ！」
「・・・モンスターをセット。」

挑発的な言葉を掛けながらも、守備モンスターを召喚する二ノ宮。
しかし、当然これで終わりはしなかった。

「罠カード、砂漠の光！」
二ノ宮のフィールドに伏せられていたカードがギラギラとした太陽となり輝く。その眩しい光によって伏せモンスターが照らし出された。
二ノ宮がセットしたモンスター、それはまたも少女のモンスター。地属性の霊使いモンスター、地霊使いアウスだった。

「アウスの効果発動！君のヘラクレス、もらうよ！」
「なっ！？」

アウスが杖を振り上げると共に、土煙が巻き起こり、大地が地響きを鳴らす。
その効果はリバース効果。本来受け身の効果だが、他のカードのサポートをかけることで１ターンで発動できる。

地属性を支配するアウスの力。大地に這い蹲るモンスターを支配し味方につけることができる。
地属性のハイパースタッグビートル・ヘラクレスは大地の鳴動に誘われ、二ノ宮のフィールドへ移動した。

「お、俺のヘラクレスが！？てめぇ！！」
「僕の霊使いを馬鹿にするからだよ・・・。」
「おー！やるじゃん二ノ宮！」

切り札を強奪され、激昂する功生。
霊使いの効果を見事に決め、頼りないながらも勝ち誇った笑みの二ノ宮。
そんな二ノ宮を見てナギサが拍手を送った。
ナギサに褒められ、二ノ宮は若干照れを見せる。

「よ、よし、行くよ！ヘラクレスで徴兵アリを攻撃！！」
気を取り直し、奪ったヘラクレスに攻撃命令を下す。
ヘラクレスは迷うことなく先程までの仲間、徴兵アリに突進し、その巨大な顎と2本の角で突き潰した。

「ぐああああっ・・・！」
衝撃が功生に襲い掛かる。そのダメージは先程の反射ダメージとは非にならない。
巨大な鉄骨の槍で突かれたような衝撃に肋骨が軋む。
功生は胸を押さえ二ノ宮を睨みつけた。

「カードを1枚伏せてターンエンド。」
功生のフィールドには今や伏せカード1枚のみ。
対する二ノ宮のフィールドには守備表示のエリアとアウス、そして功生の切り札の一体、ハイパースタッグビートル・ヘラクレス。
さらに伏せカードが1枚。
二ノ宮の戦術に、よくは理解できないながらもナギサがきゃっきゃと喝采を上げている。

フィールド上も、ライフも、精神的にも、二ノ宮のほうが上回っていた。


(く、くそ、こんなオタク野郎に負けてたまるかよ・・・。
すぐに俺のヘラクレスを取り返してやる・・・！
それに俺にはまだあいつもいる。あいつを召喚してぶっ殺してやるぜ・・・！)


二ノ宮　LP:8000
功生　LP:5950 


106 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:02:07 ID:VqIlGzHc0
「ドロー！
おし！手札からクワガタ・ガンマを召喚！！」

　《クワガタ・ガンマ》 
　通常モンスター
　星４/地属性/昆虫族/攻1800/守 100 

功生のフィールドに凶暴なクワガタが現れた。
体は小さいながら、強靭な顎をガチガチと鳴らして相手を威嚇している。

「アウスを倒しちまえばヘラクレスは帰ってくる！
行け！クワガタ・ガンマ！アウスを攻撃！」

功生の言うとおり、霊使いのモンスター奪取効果は、その霊使いがフィールドを離れた時に消える。
アウスの守備力は1500。あまり高いとは言えない。ヘラクレスを奪われようとも、アウスを倒すのは難しくなかった。
鉄をも切り裂くガンマのギロチンカッターがアウスに襲い掛かる。

だが、寸でのところでガンマの動きは止まってしまった。

「罠カード！グラヴィティ・バインド‐超重力の網‐を発動！」
「なに！？ちきしょう！厄介なマネを・・・！」

フィールドに超重力がかかり、レベル４以上のモンスターはその自重で身動きが取れなくなる。
大分昔から使われてきた優秀なロックカードだ。
二ノ宮のデッキは霊使いの力をフルに使うデッキ。霊使いを守るためのカードも当然仕込んである。

対する功生のデッキは重量級昆虫モンスターで叩き潰す単純なビートダウン。
グラヴィティバインドはかなり厄介な存在なのだが、今の状況では逆に嬉しかった。

「とりあえず、ヘラクレスが攻撃できなくなるから助かるか・・・。
俺はターンエンドだ！」


「僕のターン！」
「二ノ宮！そんな奴とっとと倒しちゃいなさい！」
「ん・・・。ごめん、まだ無理・・・。」

ナギサが急かしてくるが、二ノ宮の手札にはまだ勝利のキーは揃っていなかった。

「モンスターをセットして、ターンエンド。」
少しずつ地盤を固めていく。
二ノ宮のデュエルは勝ちに急がない。魁のように、慎重タイプのデュエリストだ。 


107 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:02:38 ID:VqIlGzHc0
「俺のターン、ドロー！」
今までの戦い方を見れば分かると思うが、功生は後先考えずに攻め込むタイプ。
大抵は相手の罠にかかるので、勝率はあまりよくないのだった。

「よし・・・、フローラル・フラワー召喚！」
功生のフィールドに甘い香りを漂わせる妖しい花が咲く。
見た目こそ美しくないが、その香りは
あらゆる昆虫を惹きつける。
さらに召喚された時に自身の効果で守備表示になる、守りに長けたモンスターだ。

「そしてライフを800払って早すぎた埋葬発動！徴兵アリを復活させる！！」
そして発動されたのは、墓地のモンスターを復活させる汎用性の高い装備魔法。
魔力に触発され、墓穴から徴兵アリが這い出す。
それはゾンビが這い出ると言うよりは、小さなアリが巣穴から出てきたかのようだった。

フローラル・フラワーと徴兵アリがフィールドに揃った時、それは強力なシナジーを生み出す。

「フローラル・フラワーの効果発動！デッキから昆虫族モンスターを1体選びデッキトップに置く！
俺が選ぶのは人喰い虫だ！
そして徴兵アリの効果を発動だ！デッキトップを確認、もちろん昆虫族モンスターだぜ！手札に加える！」
「１ターンに1度、好きな昆虫を手札に加えられるのか・・・。」

デッキから昆虫族モンスターを選択し、即座に手札に加える。
功生の切り札となる重量級昆虫モンスターを呼び出すためのキーパーツを簡単に集めることができる、強力なコンボだ。
手札に加えたのは人喰い虫。
除去能力を持つリバースモンスター。その効果が発動されれば、アウスが喰われヘラクレスのコントロールが戻ってしまう。
今まで冷静にデュエルしてきた二ノ宮も、少し厄介そうな顔をした。

「まだ終わらないぜ！伏せカード発動！血の代償だ！
ライフを500払って、モンスターをセット！
ハハッ、教えてやるよ、もちろん人喰い虫だ！」
「・・・っ！」
リバース効果の欠点は発動が遅いことだ。
次のターンセットされ、その次のターンまでは猶予がある。それまでにどうにかできるかと二ノ宮は考えていた。
しかし血の代償の効果によってこのターンにセットされてしまうとは想定外だった。
次の二ノ宮のターンにどうにかしなければ、ヘラクレスのコントロールは戻されてしまう。

「ターン終了だ！」


二ノ宮　LP:8000
功生　LP:4650


「僕のターン・・・、ドロー！」
人喰い虫をどうにかしなければフィールドはやっかいな状態になる。
グラヴィティバインドがあるとは言え、いつまで持つかはわからない。
コントロールを戻されるのはできれば防ぎたいところだった。

さらに徴兵アリとフローラル・フラワーのコンボもある。どちらかをどうにかしなければ、功生の手札は増える一方だ。
功生のフィールドは、二ノ宮にとって大分不利な状況になっていた。

しかし二ノ宮の霊使いデッキには攻めに出るカードは少ない。
残念ながら、二ノ宮にこのターンでどうにかする手段はなかった。

「カードを2枚セットして、僕はこれでターンエンド・・・。」 


108 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:03:53 ID:VqIlGzHc0
「俺のターン、ドロー！
早速行くぜ！人喰い虫を攻撃表示に変更！アウスを食い殺せ！！」

裏側表示で待機していた人喰い虫が飛び上がり、アウスに喰らいつく。
アウスは無残にも、悲鳴を上げるようなモーションを起こしながら、その大きな虫にあっさりと食い殺されてしまった。

「うわ、悲惨～・・・・。」
その光景に、ナギサも悲痛な声を漏らす。
ソリッドビジョンは一般向けに開発されたシステムだ。そこまでグロテスクな映像はない。
しかし幼き魔法使いが虫に喰われると言う内容は、やはりショッキングなものだった。

アウスからの魔力が途切れ、ヘラクレスが我に帰る。
何故二ノ宮のフィールドにいるのかなど忘れ、ずしずしと功生のフィールドへ戻っていった。

「ハハハッ！ヘラクレスは返してもらうぜ！よくも俺のモンスターを奪ってくれ・・・」
「・・・くも・・・・・。」
「・・・あ？」
「・・・よくも・・・・よくも、アウスを・・・。」

ヘラクレスを奪還し、余裕の笑みを見せようとした功生だが、二ノ宮の言葉に遮られた。
その二ノ宮を見て、功生が若干驚きを見せる。
アウスを破壊された二ノ宮は、それまで臆病者だった二ノ宮など嘘のように怒っていた。

「んだよ！モンスター破壊されたくらいでキレてんじゃねぇよ！」
「霊使いの恨みは恐ろしいよ・・・。」
功生をじっと睨みつける。
それはあたかも、本当に愛する人の仇を見るかのように。 


109 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:05:28 ID:VqIlGzHc0
「き、気持ち悪いやつだな・・・！
何かできるもんならやってみやがれってんだよ！
俺は、サクリファイス・インセクションを発動！！」

二ノ宮の怒りに若干たじろぎながらも、魔法カードを発動する。
昆虫を墓地に送り昆虫を手札に加える、これも功生のキーパーツを集めるためのカードだ。

「人喰い虫を墓地に送り、デッキからクワガタ・ベータを手札に加える！」
クワガタ・ガンマと同種のクワガタモンスターをデッキから手札に加える。
クワガタ・ベータ、クワガタ・ガンマ、これらのモンスターの関連性とは・・・。

「そしてフローラル・フラワーの効果発動！デッキから殺戮甲虫ギラファスタッグ・ヴァルキリオンをサーチして、
さらに徴兵アリの効果で手札に加えるぜ！！」

さらに昆虫を手札に加えていく功生。
殺戮甲虫ギラファスタッグ・ヴァルキリオン。名前からしてヘラクレスと同種の強力なモンスターに違いなかった。
手札にヴァルキリオンを加え、功生は二ノ宮に向かって高らかに笑いだす。

「ハハハハ！二ノ宮！俺の2体目の切り札を見せてやるよ！
クワガタ・アルファ、クワガタ・ベータ、クワガタ・ガンマをゲームから除外！
そして現れろ！！殺戮甲虫、ギラファスタッグ・ヴァルキリオーーーン！！！」

手札のベータ、フィールドのガンマ、そして蜂蜜のコストとして捨てられていた墓地のアルファがゲームから除外され、その化け物は現れる。
大地を揺るがし、森の木々をなぎ倒し、大岩をもいとも容易く鋏み砕く巨大な鋏を両腕に装備した巨大な甲虫人型兵器。
3体のクワガタが合体し、功生のフィールドに現れたのは、2本足で立ち、世界最強の甲虫の力を持つ巨人。
殺戮甲虫、ギラファスタッグ・ヴァルキリオン。

　《殺戮甲虫ギラファスタッグ・ヴァルキリオン》 
　効果モンスター
　星８/地属性/昆虫族/攻3800/守3500

「こ、攻撃力、3800！？」
「な、何あれ、でかっ！？」

二ノ宮も、ナギサも、堪らず再び驚きの声を上げた。
ハイパースタッグビートル・ヘラクレスも巨大だが、この化け物はその非にならない。
特撮映画に出てくる巨大怪獣のようなその姿に、二ノ宮のフィールドの水霊使いエリアもあわあわと怯えるようなモーションを見せる。

「だけどグラヴィティ・バインドがある限りは・・・。」
「ハハッ！あめぇぜ二ノ宮！ヘラクレスの効果をよく確認しとけ！
ヘラクレスの効果発動！手札を1枚捨て、人喰い虫を復活し、てめぇのフィールドのカードを1枚破壊！
もちろんグラヴィティ・バインドだ！」
「なっ・・・！」

ヘラクレスの持つ強力な効果。
昆虫族モンスターを蘇生させ、相手フィールドのカードまで破壊できる。
ヘラクレスが墓地から人喰い虫を引っ張り上げ、その衝撃でグラヴィティ・バインドが吹き飛ばされた。

功生のフィールドは徴兵アリ、フローラル・フラワー、ハイパースタッグビートル・ヘラクレス、殺戮甲虫ギラファスタッグ・ヴァルキリオン、人喰い虫。
モンスターで埋め尽くされた。
対する二ノ宮のフィールドはグラヴィティ・バインドを破壊され、エリアと守備モンスターが1体。そして伏せカードが２枚・・・。
さすがに二ノ宮の顔にも焦りが浮かぶ。

「ハハハッ、形勢逆転だなぁ！？」
「くっ・・・。」
「ちょっと、二ノ宮！押されてるじゃない！」

ナギサが騒いでいるが、今の二ノ宮にはどうしようもなかった。 


110 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/19(木) 14:05:58 ID:VqIlGzHc0
「行くぜぇ！！ヘラクレスでエリアを攻撃！スタッグビートル・クラッシャー！！」

ヘラクレスがその巨体でエリアに突撃する。
2本の角でエリアを突き刺し、その巨大な顎で無残に切り裂く。
それは余りにも悲惨な光景だった。

「エリアーーッ！！」
「ハハハハッ、絶え間なく行くぜ！
ギラファで伏せモンスターを攻撃だ！殺戮顎(ジェノサイド・シザー)！！」

エリアを弔う暇もなく、ヘラクレスよりもさらに巨大なクワガタの化け物が二ノ宮に迫る。
圧倒的な威圧力。実際に対峙したら二ノ宮など、いや、人間などひとたまりもないであろう凶悪な２対のハサミをガチガチと鳴らしながら。

ギラファスタッグが右腕のハサミを叩き付け、伏せモンスターを一撃で葬り去る。
そしてその攻撃は伏せモンスターだけでは収まらず、左腕のハサミが二ノ宮にも叩き込まれた。

「うわあああああああっ！！！」
「に、二ノ宮！！」

二ノ宮に、体を切断される痛みが走る。
本来なら一撃で死んでしまっているであろう痛み。
二ノ宮はガクっと膝を折り、苦しそうな目で功生を見る。

「ハハハ、ギラファには貫通能力があるんだよ！
痛ぇか？痛ぇだろ！？ギャハハハ！！」

辛そうにうずくまる二ノ宮を見て、功生は大笑いする。
相手を思う存分に痛めつける功生は、実に楽しそうだった。

「うっ・・・ぐぅ・・・・。」
「ちょっと、二ノ宮！立ちなさいよ！」

うずくまり呻いている二ノ宮にナギサが檄を飛ばす。
二ノ宮がここで負ければ次に功生に狙われるのは自分だ。
なんとしても二ノ宮に勝ってもらわなくてはならなかった。

「二ノ宮！こんな奴に負けるんじゃないわよ！」
「そんなこと・・・言ったって・・・。」
「あんたこのまま負けるの！？
霊使いとかなんとか・・・、女の子の仇討たなくていいの！？」
「っつぅ・・、そうだった・・・・！」

ナギサの言葉を受け、胸を押さえゆっくり立ち上がる二ノ宮。
そうだ、倒された霊使い達のためにもこのまま負けるわけには行かないのだ。
二ノ宮の霊使いへの想いは、この程度の痛みなどかき消すほどに強いものだった。

「・・・それに、ここで負けたら、江藤さんも巻き込んじゃうしね・・・。」
「わ、分かってるじゃない・・。」

しかし二ノ宮を突き動かす物は、霊使いへの気持ちだけではなさそうだ。


「へっ、立ったか。
まぁいいぜ、ここで戦意喪失されてもつまらねぇからな！
おら行くぜ！徴兵アリで攻撃だ！」
「その前に、僕のさっきの伏せモンスターはクリッターだ！
効果を発動して、火霊使いヒータを手札に加える！
そして罠カード発動！強襲！
手札からヒータを守備表示で特殊召喚！！」

クリッターの効果で手札に加えられた幼い火の魔術師、ヒータが手札から飛び出す。
これ以上はやらせねぇ！とでも言うかのように、徴兵アリの前に立ちふさがった。
ヒータの守備力は1500。モンスターが5体並んでいる功生とはいえ、ヘラクレスとギラファの他にヒータを倒せるモンスターはいなかった。

「ちっ・・・壁を張りやがったか・・・。
だが俺のヘラクレスとギラファを倒せるものか、次のターンが楽しみだな！
ターンエンドだ！」

二ノ宮　LP:5800
功生　LP:4650 


[[後半に続く]]    </description>
    <dc:date>2007-09-04T16:19:05+09:00</dc:date>
    <utime>1188890345</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/25.html">
    <title>第５話登場オリカ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/25.html</link>
    <description>
      ～～～梨琥使用オリカ～～～

　《裁きの間》 
　フィールド魔法 
　フィールド上の天使族モンスターの攻撃・守備力は400アップする。 
　自分がカウンター罠の発動に成功した場合、相手はそのターンの間1枚しかカードを発動する事ができない
　[13-100]：2007/05/26(土) 00:22:31 ID:V6Q8I8D10

　《相殺魔術》
　カウンター罠 
　相手が通常魔法カードを発動した時に発動する事ができる。
　自分のデッキから、発動されたカードと同名のカードをゲームから除外することで、 
　そのカードの発動と効果を無効にし破壊する。 
　[13-346]：2007/05/29(火) 07:21:08 ID:2m517bHt0

　《仇なす者を斥ける天使》 
　効果モンスター
　星５/光属性/天使族/攻2000/守1800
　自分の天使族モンスターが相手モンスターの攻撃対象となった時、このカードを手札から捨てる事ができる。 
　攻撃モンスターの攻撃力はエンドフェイズまで500ポイントダウンする。 
　攻撃対象となった自分のモンスターがその攻撃モンスターを戦闘によって破壊した場合、このカードを特殊召喚する。 
　[15-574]：2007/07/06(金) 00:34:57 ID:imnioL8Q0

　《光を繕いし者》 
　効果モンスター
　星４/光属性/天使族/攻1800/守1500
　このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、カウンター罠を発動するために払うライフポイントが必要なくなる。 
　このカードが効果によって破壊された時、自分の墓地の他の天使族モンスター3体を除外する事でデッキから1枚ドローする。
　[15-151]：2007/06/27(水) 23:39:35 ID:eOBxncWK0

　《煌きの裁き》 
　カウンター罠 
　ライフポイントを半分払う。 
　魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか１つを無効にし、それを破壊する。 
　このカードの効果は、自分の墓地に光属性以外の属性を持つモンスターが存在する時無効化される。
　[14-90]：2007/06/09(土) 23:14:06 ID:9sYrPJgG0
　
　《二次災害》
　カウンター罠 
　相手が自分のフィールド上の魔法・罠カードを破壊する効果を含むカードを発動した時に発動できる。 
　相手のフィールド上のカードを２枚選択して破壊する。
　[17-77]：2007/08/05(日) 14:18:22 ID:KrMTn+Pf0

　《光霊術－「煌」》
　通常罠
　自分フィールド上に存在する光属性モンスター1体を生け贄に捧げる。 
　自分はカードを２枚ドローする。
　[14-290]：2007/06/13(水) 19:03:01 ID:FMy0kc4+0

　《エレメンタル・ドロー》
　通常魔法 
　手札からモンスターカードを１枚捨てる。 
　自分のデッキの上からカードを３枚めくり、
　その中に捨てたモンスターと同じ属性のモンスターが存在する場合、めくったカードを全て手札に加える。 
　存在しない場合、めくったカードを自分のデッキの一番下に好きな順番で戻す。 
　[12-725]：2007/06/04(月) 21:47:27 ID:IpCI0BZM0

　《癒しの小天使イリヤ》
　効果モンスター
　星３/光属性/天使族/攻1200/守1500
　このカードの召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、自分は1000ライフポイント回復する。
　このカードが自分フィールド上に存在する限り、カウンター罠が発動される度に500ライフポイント回復する。
　自分フィールド上に「癒しの小天使イリヤ」以外天使族モンスターが表側表示で存在する場合、
　このカードを攻撃対象に選択することは出来ない。
　[akatsukiオリジナルカード]

　《エンジェルハイロウ》
　通常罠 
　ライフを1000払い、自分の墓地の天使族モンスターを5枚以上ゲームから除外する。 
　相手フィールド上のカード全てをゲームから除外する。 
　[12-491]：2007/05/19(土) 12:46:19 ID:iCzRVPq30

　《輝光聖エルド》 
　効果モンスター 
　星１０/光属性/天使族/攻4000/守4000 
　このカードは通常召喚できない。 
　自分フィールド上に存在する天使族モンスター３体を生け贄に捧げた場合のみ特殊召喚する事ができる。 
　このカードが召喚に成功した場合、相手ターンで数えて２ターンの間、相手はモンスターをセットできない。 
　このカードが破壊された時、ライフを半分払う事でこのカードの特殊召喚の生け贄に使用したモンスターを
　可能な限り召喚条件を無視して自分フィールド上に攻撃表示で特殊召喚できる。 
　[15-158]：2007/06/28(木) 14:58:29 ID:b4O+AT1M0

～～～美羽使用オリカ～～～

　《ハーピィ・ナイト》
　効果モンスター
　星４/風属性/鳥獣族/攻1800/守1600 
　このカードが相手モンスターを戦闘で破壊したとき、以下の効果から1つを選択して発動できる。 
　●フィールド上のモンスター1体の表示形式を変更する。 (この時、リバース効果は発動しない。) 
　●墓地から風属性モンスター1体をゲームから除外する。 
　その後、手札から攻撃力1500以下の風属性モンスター1体を特殊召喚する。
　[12-522]：2007/05/19(土) 21:22:08 ID:Q5PzlB+J0

　《ハーピィ・ウィンド》 
　カウンター罠 
　自分フィールド上に存在する「ハーピィ・レディ」1体をゲームから除外する。 
　魔法・罠カードの発動を無効にし、それを破壊する。 
　[13-609]：2007/06/02(土) 16:24:38 ID:Ahm7u9f7O

　《神鳥の若鳥》 
　効果モンスター 
　星４/風属性/鳥獣族/攻1800/守 200 
　自分の墓地に風属性以外の属性のモンスターが存在しない時、このカードは以下の効果を得る。 
　●手札のモンスターを１体墓地に送る。 
　相手フィールド上の魔法・罠カードを１枚選択して破壊する。 
　この効果は１ターンに１度、自分のメインフェイズに発動できる。 
　「神鳥シムルグ」を生け贄召喚する場合、このモンスター１体で２体分の生け贄とする事ができる。
　[14-53]：2007/06/09(土) 09:53:25 ID:DOkEpquu0

　《神鳥の烈風殿》 
　通常魔法 
　自分のメインフェイズに１度、デッキからこのカードを選択し墓地に置く事ができる。 
　このカードの効果は自分の墓地に風属性以外の属性のモンスターが存在する時無効化される。 
　「神鳥の大神殿」が墓地に存在する時、自分は以下の効果を得る。 
　●自分フィールド上に存在する「神鳥シムルグ」は魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にならない。 
　また、自分フィールド上の「神鳥シムルグ」は「１ターンに１度、手札を１体捨てることで、
　相手フィールド上の魔法・罠カードを２枚まで選択して破壊する。」 という効果を得る。
　[14-50]：2007/06/09(土) 09:53:25 ID:DOkEpquu0    </description>
    <dc:date>2007-09-04T16:10:49+09:00</dc:date>
    <utime>1188889849</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/23.html">
    <title>第５話～残酷なる出会い、悲劇のデュエル～</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/23.html</link>
    <description>
      75 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 20:58:53 ID:nCFqbPqM0
ああ、楽しいなぁ。


目の前で僕と同じ歳の女の子が苦しんでいる。


苦しみに耐えられずに。手を伸ばして命乞いをしている。


くすくす。面白いなぁ。


人が苦しんでいるのを見るのは楽しいなぁ。


ほら、もっと喚いてみせてよ。


ほらほら、そんなに痛い？　くすくす。面白い。


僕に頭を踏みつけられている女の子が、許してとか細い声で懇願している。


許してあげようか？　くすくす。


だったら、一つだけ言うことを聞いてもらおうかな。


そうしたら苦しみからは解放してあげるよ。


何でも聞く？　あはは、涙なんか流して必死で頷いてる。


それじゃ、お願いしようかな。



そのお願いって言うのはね・・・・・ 


76 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 20:59:25 ID:nCFqbPqM0
第５話～残酷なる出会い、悲劇のデュエル～


誰もいない廊下を一人の少女が彷徨っていた。
誰に会うかは分からない。出会う相手が悪ければ戦うことになるのかもしれない。
その危険性はわかっているが、一人で居続けるのは辛かった。
もしかしたら良い相手に出会えて行動を共にできるかもしれない。
ただその希望だけを抱いてひたすら歩き続ける。

少女の名前は結城 梨琥(ゆうき りこ)。
短めの黒髪をヘアバンドで飾った可愛らしい髪形をしている。
背は割と低いほうで一部の男子からひっそりと人気があったりする。

自分から好んでデュエルをすることは少ないが、意外とその腕はなかなかのものらしい。
そのデッキの性質から、彼女に惚れ込んでいる一部の男子は彼女のことを聖女などと呼んでいる。
当然本人は知らないが。


彼女はてくてくと歩き続ける。
敵に出会う恐怖への怯えと、仲間に出会える希望への期待を交互に胸に宿らせながら。

やがて廊下は少し広めの空間へとたどり着いた。
ロビー、というほどではないが、休憩所といった感じで、二組の机と長椅子が並べられていた。
装飾品などは一切ない、簡素な部屋だった。

だが机と椅子があるというだけでもありがたい。
少しばかり歩き疲れた梨琥は、ひとまずベンチで休むことにした。

「はぁー・・・ホントに誰もいないなぁー・・・・。」

机に突っ伏し、ため息をつく。
一体この建物はどれほどの広さなのか。２０分ほど歩いてみたが全く人の気配は感じなかった。


この休憩所は３つの廊下に繋がっていた。
机の正面にまっすぐ伸びる廊下が見える。だが人影などは全く見えない。
左側は先程まで歩いてきた道、右側は机からは伺えなかった。

梨琥はぼーっと、目の前に続く廊下を眺める。
無機質な蛍光灯の光、静かに響いている空調の音。

「私、ここから出られるのかなぁ・・・。」

そう呟き、何も考えず変化のない部屋を見つめる梨琥。
本当にこの建物のどこかで今も誰かが戦っているのだろうか。
そうは思えなくなるほど、静かで緩やかで、この部屋の時間は止まっている。

その静けさに耐えられず、梨琥はうつらうつらとし始めた。



ふと、時間の止まっていた部屋に変化が訪れる。

とっ・・・とっ・・・とっ・・・・

ゆっくりと聞こえ出したその足音に梨琥は驚いて飛び起きる。
そして慌てて机の下に潜り込んだ。

(だ、誰だろ・・・。)

机の下から足音のする方向を伺う。
どうやら右側に繋がる廊下からのようだ。
もし敵だったらどうしよう・・・。
息を殺して右側の廊下に集中する。

足音がだんだん近づいてくる。やがて部屋の中に入ったようだ。
部屋の中心で足を止めるその足音の主。
机の下からその足を伺うと、どうやら女子のようだ。

(よ、よく見えないー・・・。)
机の下からではその顔までは見えず、どうにか見えないものかと試行錯誤する梨琥。
顔を出して見つかってしまったら元も子もないので、頭を必死に動かして顔まで見える位置を探す。
だが狭い机の下ではなかなかうまいこと動けず、梨琥は机に頭をぶつけてしまった。

「あいたっ！」
「わっ！？」

ゴツンという音と共に梨琥は声を上げてしまった。
当然その女子も気づいたようだ。驚いて声を出してしまっている。

声は一瞬だったが、梨琥はその声に覚えがあった。
長いこと一緒にいて聞き慣れているその声。間違いない。
この声の主は、味方のはずだ。

期待に胸を高鳴らせながら、梨琥は恐る恐る、机の下から顔を出した。 


77 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:00:55 ID:nCFqbPqM0
「やっぱり！美羽ちゃん！」
「あ！りこちん・・・！？」

そこにいたのは茶色く染めた髪を二つにわけ、きょろっとした目をした少女。
梨琥の小学時代からの親友、野中 美羽(のなか みう)だった。
だが美羽は、机の下から現れた親友に、ぱっと明るい顔をし、すぐに表情を曇らせた。

「美羽ちゃんー、会いたかったよー！」
「う、うん・・。」

美羽は普段はやたら元気でテンションが高い。
普段の美羽なら「りこちーん！」などと言って抱きついてきそうなものなのに、今の美羽は何故か目を逸らしている。
せっかく再会できたというのに、いまいち暗い表情をしている美羽に梨琥は少し戸惑った。

「美羽ちゃん、どうかしたの？」
「え、いや、ううん。大丈夫。」

軽く笑顔を見せる美羽。
それはとても美羽らしくない笑顔だった。
梨琥は怪訝な顔をして美羽の顔を覗き込む。

「どうしたの？具合悪いの？」
「・・・。」

美羽は黙り込んでしまった。
様子の違う美羽に、梨琥は不安を覚える。

「とりあえず、休もう？」

椅子で休めばよくなるかと思い、そう言って肩に手をかける。
だがその手は、美羽に跳ね除けられてしまった。

「み、美羽ちゃん・・・？」
「りこちん、ご、ごめん・・・。」

驚いて戸惑う梨琥に、美羽は辛そうな顔で謝る。
そしてこの場の空気に耐えられないように、走って逃げ出そうとする。

「っ・・・！あああ・・・！」

だが、走り出そうとした美羽の動きは止まってしまった。
いや、美羽は必死で走り出そうとしてるのだが、まるで体が言うことを聞かないように。

「美羽ちゃん・・・一体どうしたの・・？何があったの・・・？」
「・・・も・・う・・めて・・・・・」
「え・・・？」

美羽は頭を抱えてうずくまり、ふるふると震える。
そして、必死で何かをぶつぶつと呟いていた。

「ぁ・・・ああぁ・・・・いや・・・やめて・・・・・。
やだ・・・やだ・・・やりたくない・・・よお・・・・。」

がくがくと震えながら、必死で何かに抵抗する美羽。
目の前で起こっている光景に、梨琥はどうしていいかわからず戸惑っている。

しばらく美羽の異常が続く。
梨琥は肩を揺すったり顔を覗き込んだりしてみるが、一向に変化はなかった。 


78 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:01:26 ID:nCFqbPqM0
やがて、突然美羽は何かを振り切ったかのように、すっくと立ち上がった。
そして梨琥の方に向き直る。

「美羽ちゃん・・・一体どうしたの・・・？」
「りこちん・・・。」
「ごめん・・・。あたし・・・、りこちんと戦わなきゃ・・・・。」
「え・・・」

美羽はいきなりそう口走るとデュエルディスクを起動する。
その目にはまるで生気がない。
梨琥はつい昨日まで親友だった彼女に戦いを要求され、ただただ戸惑う。

「な、何言ってるの美羽ちゃん。だって、ここでのデュエルって・・・。」
「アハ、何も変なことなんか言ってないでしょー？
ここじゃ人に会ったらデュエルしなきゃいけないんだから、ほらほら、りこちんもデュエルしようよー！」

美羽は急にテンションを上げ、きゃっきゃとし始める。
そう、これがいつも通りの彼女なのだ。
いつもと違うところといえば、その生気のない目と、親友に殺し合いを迫っている事。

梨琥はそのデュエルに応じられるはずがなかった。

「や、やだよ、美羽ちゃんどうしたのよ・・」
「デュエルできないの？じゃあ仕方ないなぁ。
ここで、死ぬ？」

突如梨琥の目の前にドラゴンが現れた。
紅い体の風の竜・・・見覚えがある。美羽のデッキに入ってるモンスターだ・・・。
美羽がカードを起動していた。

「ひ、ひっ！？」
「デュエルできないって言うんなら、今ここでこの子に梨琥ちゃん食べさせるだけだよ。」

ドラゴンが、まるで品定めするかのように梨琥に顔を近づける。
その恐怖に、梨琥は思わず後ずさった。

「美羽ちゃん、や、やめてよ・・・。」

ふるふると首を振る梨琥。
目の前で今何が起きているのだ。
一体何故こんなことになっているのだ。

「じゃあ、デュエルする？」
美羽がデュエルディスクを突き付けてくる。
美羽に何が起きているのかはわからないが、デュエルは避けられないようだ。
このまま、美羽のドラゴンに食べられるよりは、デュエルをして美羽が元に戻ってくれれば・・・。

事態は理解できない。
だが、デュエルをすれば元に戻ってくれるかもしれない。ただその希望だけを胸に梨琥はデュエルディスクを起動した。

「おっ、やっとやる気になってくれたねー！」
嬉しそうな表情でモンスターを解除する美羽。
その顔はやはりいつもの美羽・・・。
何故美羽と戦わなければならないのか・・・。

目の前の事態に納得できない梨琥と、謎の美羽とのデュエルが始まった。

「デュエルー！」
「デュエル・・・・！」 


79 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:02:28 ID:nCFqbPqM0
梨琥　LP:8000
美羽　LP:8000

「よーっし、あったしのターン！モンスターを、裏側守備でセットして、ターン・エーンド！」

先行は美羽。普段通りのやたら高いテンションでモンスターをセットする。
だが、今この場ではとても違和感のある態度。
命の奪い合いで見せる態度ではない。


「私のターン・・・ドロー。
それじゃ・・・フィールド魔法、裁きの間を発動。」

梨琥のターン。フィールドが天上の裁判室となる。
死人を天国か地獄どちらに送るかを裁く神の間。
天使達は罪人を裁くための力を得、攻守が400ポイントアップする。

「豊穣のアルテミスを召喚、その伏せモンスターに攻撃・・・！」

梨琥のフィールドに機械的な姿をした天使モンスターが現れた。
カウンター罠を駆使するデッキの主力モンスター。
そう、梨琥のデッキはカウンター罠により相手の行動を抑制するエンジェルパーミッションデッキだった。

アルテミスがその手から緑色の光線を放つ。
光線に貫かれた美羽の伏せモンスターは、風属性リクルーター、ドラゴンフライだった。

「へへーっ、ドラゴンフライの効果で、ハーピィ・レディ１を召喚！」
美羽のフィールドに現れる疾風のハーピィ・レディのリーダー。
空のモンスターに指示を下し、風属性モンスターの攻撃力を300ポイントアップさせる。

「美羽ちゃんの、ハーピィデッキ・・・。」

美羽の得意とするデッキはハーピィデッキ。
梨琥のデッキとの勝率は4割といったところだった。
だがこのデュエルは普段のデュエルとは勝手が違う。
果たして梨琥はこのデュエルに生き残れるのだろうか。

「カードを2枚伏せて、ターンエンド・・。」 


80 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:02:58 ID:nCFqbPqM0
「それじゃーあたしのタァーン！ドローウ！
早速行くよっ！魔法カード、大嵐！！」
最強の魔法罠破壊カードが発動され、暴風が発生し始める。
梨琥の魔法罠はフィールド含め3枚。大嵐の格好の餌食だった。

だが梨琥のデッキはパーミッションデッキ。そう簡単には通らない。

「カウンター罠、相殺魔術・・！
私のデッキから大嵐を墓地へ送り、その大嵐の効果を無効にするよ！」

魔術の詠唱と共に、梨琥のデッキから大嵐が呼び出される。
荒れ狂う二つの暴風はぶつかり合い、お互いに消滅した。

「さっすがりこちん！」
「・・・アルテミスの効果で1枚ドローするよ。」

カウンターが決まり、いつもならへへーっと笑って見せるのだが、このデュエルにおいてそんな余裕はなかった。
むざむざ負けるわけにはいかない。だが、このデュエルに勝ったら美羽はどうなるのか・・・。

「それなら、魔法カードサイ・・・」
「ダメだよ。裁きの間が存在する時カウンター罠の発動に成功したら、相手はそのターンに1枚しかカードを発動できないから。」
「あ、そだっけ。」

美羽の手札にはサイで始まる魔法カードがあるらしい。おそらくサイクロンか。
裁きの間に裁かれ、美羽は発動しかけたカードをしぶしぶ手札に戻す。

「じゃあ、手札からハーピィ・ナイトを召喚！」

　《ハーピィ・ナイト》 
　効果モンスター
　星４/風属性/鳥獣族/攻1800/守1600

美羽のフィールドに舞い降りたのは、銀の鎧を纏ったハーピィの女騎士。
ハーピィの中でも戦闘能力に長けたモンスターだ。

「ハーピィ・ナイトでアルテミスを攻撃ー！剣斬断罪(ソード・スラッシュ)！」

アルテミスは裁きの間の効果で攻守が400ポイントアップしている。
だがその攻撃力は2000。ハーピィ・レディ１の効果で攻撃力の上がったハーピィ・ナイトは攻撃力2100だ。
ハーピィ・ナイトのほうがギリギリ上。梨琥のアルテミスはハーピィの剣によって真っ二つに断罪される・・・はずだった。

ハーピィ・ナイトが剣を振るおうとしたその時、天使の幻影が現れ、ハーピィ・ナイトに取り付く。
光の呪縛を受けたハーピィ・ナイトは力を失い、アルテミスの光線によって撃ち抜かれてしまった。

「うわっ！？」
「手札から仇なす者を斥ける天使の効果を使ったよ。
仇なす者を斥ける天使を墓地へ送って、ハーピィ・ナイトの攻撃力を500ポイントダウンさせたの。
そしてこの効果を使って戦闘で勝った時、墓地から仇なす者を斥ける天使を特殊召喚する！」

　《仇なす者を斥ける天使》 
　効果モンスター
　星５/光属性/天使族/攻2000/守1800

ハーピィ・ナイトに取り付いた幻影の正体、仇なす者を斥ける天使が梨琥のフィールドに帰還する。
味方の天使族モンスターを守護する力を持つ聖なる天使だ。
攻め手を失い、美羽は困ったように笑いながらバトルフェイズを終了させた。

「りこちんやっぱ強いなぁー。
カード２枚伏せてターンエンド！」


梨琥　LP:8000
美羽　LP:7600 


81 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:03:29 ID:nCFqbPqM0
「私のターン、ドロー・・・。
ねぇ、もうやめようよ・・・！美羽ちゃん・・・！」

フィールドは梨琥が大分有利となっている。
だがそれは梨琥にとって嬉しいことではない。
このデュエルに勝つこと、想像は出来ないが、それは恐らく親友との別れだ。
昨日までの親友と殺しあうなんて、とても納得できることではなかった。

「え？なんで？」
「なんでって・・・こんなのおかしいよ！」
「おかしくなんかないよー、これはゲームだよ？
ちゃんとルール通りやらなきゃダメだよっ！りこちん！」
「だからって、私と美羽ちゃんが殺しあうなんて、おかしいでしょ！？」
「何言ってるのーりこちん。
戦うのがあたしとりこちんだからって、なんも変わらないよぉ。
いつも二人でゲームとかしてるじゃーん？」

いつもと変わらない表情で、戦いを続ける美羽。
やはり説得は、できないのか・・・。
梨琥は目を伏せ、仕方なく、デュエルを進める。
この先に、希望があることを信じて。

「光を繕いし者を召喚・・！」

　《光を繕いし者》 
　効果モンスター
　星4/光属性/天使族/攻1800/守1500

梨琥のフィールドに光の糸を繕う天使が降臨する。
その光の糸はカウンター罠の発動に必要なライフポイントをなくすことが出来る、優秀なモンスターだ。

「仇なす者を斥ける天使でハーピィ・レディ１を攻撃！」
「へへーっ、そうはいかないよー！聖なるバリア‐ミラーフォース‐！」
「無駄だよ！カウンター罠、煌きの裁き！！」

煌きの裁きはライフを半分払い、魔法・罠・モンスターの召喚・特殊召喚に全て対応し無効化する最強クラスのカウンターカード。
その代わり、墓地に光属性モンスターが存在する時には使えない。神の宣告の下位互換だ。
そのコストは大きいが、光を繕いし者のお陰でノーコストで発動できる。
眩き閃光が、美羽の発動した鏡のバリアをかき消そうとした。

だが、、

「かかったねー！こっちもカウンター罠、ハーピィ・ウィンド発動ー！」
「っ・・・！！」

ハーピィ・レディ１がくるくると回転し、竜巻を巻き起こしながら煌きの裁きの閃光に突撃する。
光は風にかき消され、ハーピィ・レディもろとも消滅した。
そして、邪魔するもののなくなったミラーフォースの効果が発動する。

仇なす者を斥ける天使の手から放たれた光の波動は鏡のバリアにより反射され、梨琥の攻撃モンスター全てを吹き飛ばした。

「あぁっ・・・、あたしのモンスターが・・・。」
「残念だったねっ！まだまだ甘いよーりこちん。」

美羽が勝ち誇った笑みを見せる。
対して３体のモンスターを全滅された梨琥はさすがに焦りを見せた。
フィールドをがら空きにする訳にもいかないのでカードを1枚セットしてターンエンドした。


「あったしのターン！ドローッ！」
ミラーフォースによって梨琥のモンスターを壊滅させたとはいえ、美羽のフィールドのがらあきだった。
しかし、美羽の猛攻はまだまだこれから始まる。

「手札から神鳥の若鳥を召喚っ！」

　《神鳥の若鳥》 
　効果モンスター 
　星４/風属性/鳥獣族/攻1800/守 200 

美羽のフィールドに召喚されたのは、翠色の羽根を持つ若き神鳥。
墓地にいるモンスターが風属性のみの時、強力な効果を発揮するモンスターだ。
その効果とは、

「若鳥の効果発動ー！手札のモンスターを捨てて、りこちんの魔法罠カードを1枚破壊するぜっ！もちろん伏せカードでっ！」
「あぁっ・・・や、やば・・・。」

翠色の若鳥が羽ばたき、竜巻を起こす。
梨琥の伏せカード、攻撃の無力化は竜巻に吹き飛ばされてしまった。
これで梨琥のフィールドは裁きの間1枚のみとなる。

「よーし、若鳥でりこちんにダイレクトアターック！」

再度若鳥が羽ばたき、竜巻を起こす。
竜巻はまっすぐ梨琥へと向かい、カマイタチのダメージを刻み込んだ。

「きゃあああああっ！」

梨琥に1800ダメージ分の痛みが伝わる。
それは梨琥にとって初めてのデュエルでの痛みだ。
その痛みに驚き、戸惑いながら、歯を食いしばり痛みに耐える。

「い、痛・・・・。」
「へへー、どんなもんさーっ！
あたしはターンエンド！」


梨琥　LP:6200
美羽　LP:7600 


82 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:04:00 ID:nCFqbPqM0
「ド、ドロー・・・。」

痛い・・・。胸がずきずきする・・・。
けど、耐えられない痛みじゃない・・・。

梨琥は弱音を吐きそうになるのをぐっと堪え、美羽を見据える。
美羽は変わらず、いつもどおりの明るい表情。

梨琥は、少し戸惑った。
目の前にいるのは、本当に美羽なのだろうか・・・。

「モンスターをセットしてターンエンド・・・。」

梨琥の手札に攻めに出られるカードはない。
守りを固めてターンエンドした。


「ふっふっふ。どうにもできないかなー？
あったしのターン！」

カードをドローする美羽。
その顔が、何かいい物を見つけた子供のように、にぃっと笑みを見せた。

「りこちん！あたしの切り札見せてあげるよっ！」

フィールドに、激しい烈風が巻き起こる。
激しく、だが暖かいその風は、最強のモンスターが降臨する前触れ。

若鳥には、墓地に存在するモンスターが風属性のときのみに発揮される、もう一つの効果がある。
若鳥一体で、2体の生け贄が必要なあるモンスターを召喚できるのだ。
若鳥は烈風に包まれ、風と共に進化する。

「あたしの最強モンスター、神鳥シムルグ召喚っ！！」

激しい風が開けるとき、そこにいたのは翠の羽根を持つ伝説の巨大な神鳥、シムルグ。
風を支配し、お互いのプレイヤーを刻む竜巻を巻き起こし続ける力を持つ、強力なモンスター。

「こんなモンスター、見たことない・・・！？」
「えへー、今日のために入れたんだよ！」

普段と違う美羽のデッキに、梨琥が驚きの声を上げる。
美羽のデッキは昨日まではハーピィデッキだったはずだ。
だが今日はハーピィではない、新しい鳥獣デッキになっている。
梨琥は美羽の未知のデッキに若干の焦りを覚えた。

「そしてー、これがシムルグの力だー！
デッキから魔法カード発動！神鳥の烈風殿を墓地に送るよっ！」

墓地に送られる魔法カード。
その瞬間、美羽のフィールドが風の吹き荒れる殿堂と化し、神鳥が哮りの声を上げる。
神鳥の烈風殿が墓地にあるとき、シムルグの真の力は解放される。
その力は、まさに最強の神鳥と呼ぶに相応しかった。

「そして手札からサイクロン！そのフィールド魔法を破壊！」
「っ・・・！」
小さな竜巻によって梨琥の裁判室が破壊される。
これで梨琥の魔法罠はなくなってしまった。

「よーっし！シムルグでその伏せモンスター攻撃！ゴッド・テンペスト！！」

シムルグが羽ばたき、嵐が巻き起こる。
その暴風の中では梨琥の伏せモンスターなどひとたまりもない。
その風に吹き飛ばされ砕け散ったのは、光属性天使族のリクルーター、コーリング・ノヴァだった。

「コーリング・ノヴァの効果発動・・・！デッキからコーリング・ノヴァ特殊召喚！」

倒しても次々に守備表示で特殊召喚されるリクルーター。
守りを固めるにはうってつけのモンスターだ。

「リクルーターかぁー・・・。まぁーいいや！ターンエンドっ！
ここでシムルグの効果発動！お互いに1000ポイントのダメージ！」

シムルグが再び大きく羽ばたく。
魔法罠カードをコントロールすることでこのダメージは軽減できるのだが、お互いとも魔法罠はがら空き。
シムルグの起こす神の竜巻が二人に襲い掛かった。

「きゃああああっ！」
「・・・♪」

竜巻の刃を受け、梨琥は悲鳴を上げる。
だが美羽は顔色一つ変えていない。
一体美羽はどうなっているのか・・・。


梨琥　LP:5200
美羽　LP:6600 


83 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:04:35 ID:nCFqbPqM0
(何かいいカード引かなきゃ・・・)
「私のターン、ドロー！」
美羽の手札は０。フィールドにはシムルグ一体。
覆そうと思えばいくらでも覆せる状況だ。

「カードを1枚セットしてターンエンド・・！」
しかし結局攻めには出られず、カードを伏せてターンエンド。
とりあえず伏せカードは、シムルグの竜巻を防ぐ盾になる。

シムルグが竜巻を起こし、美羽に1000ポイント。梨琥に500ポイント分の竜巻が襲い掛かった。


梨琥　LP:4700
美羽　LP:5600


「あったしのターン！神鳥の烈風殿の効果で、シムルグはもう１つ効果を使える！
手札を1枚捨てて、相手の魔法罠カードを2枚まで破壊できるんだっ！
その伏せカードを破壊ー！」

美羽が手札を捨てると、シムルグの両翼からサイクロンが放たれる。
しかし、その効果に反応し、梨琥がカウンターを発動させる。

「カウンター罠！二次災害！
　自分フィールド上の魔法罠カードを破壊するカードが発動されたとき、相手フィールドのカードを２枚まで破壊できる！
　シムルグを、破壊！」

シムルグの竜巻に反応し、梨琥のカードが爆発を起こす。
だがその爆風はシムルグを守る激しい風にかき消されてしまった。

「えっ！？」
「残念！墓地に神鳥の烈風殿があるとき、シムルグは魔法・罠・効果の対象にならないのだよ！」
「あ、あう・・・！」

起死回生のカウンター罠も、完全に無駄撃ちとなってしまった。


「シムルグ！コーリング・ノヴァに攻撃！」

神鳥の羽ばたきによって、あっさりと吹き飛ばされるコーリング・ノヴァ。
そして再びデッキから降臨する。

「いつまでもつかなぁー。
さってー、シムルグのダメージがそろそろ痛いし、カード伏せてターンエンド！」

ダメージに顔色は変えなくとも避けたいことに変わりはないのか、盾をセットしてターンエンドする美羽。
ターンエンドと共に羽ばたき、シムルグが竜巻を起こす。

梨琥のフィールド上に魔法罠カードはない。
竜巻がもろに梨琥に襲い掛かった。

「ああああぁぁっ！」
幾度も刻み込まれる風のダメージ。
それは着々と、梨琥の体力を奪っていった。


梨琥　LP:3700
美羽　LP:5100


「わ、私のターン・・・。」

梨琥の手札は１枚。このままでは負けてしまう・・・。
梨琥がこの状況を打開する希望を籠めてカードをドローする。
だが、そううまくはいかない。引けたカードはこの状況を切り開く力にはならなかった。

「モンスターをセットして、ターン、エンド・・・。」

盾を伏せることも出来ず、モンスターだけ固めてターンエンドを宣言する梨琥。
痛みへの恐怖でぐっと目を瞑る。
そして例外なく、その痛みは訪れた。

「きゃあああああっっ・・・！」

激しい痛みにふらつく梨琥。
目もかすんできた。

このまま、私は、美羽ちゃんに殺されるのかな・・・。


梨琥　LP:2700
美羽　LP:4600 


84 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:06:16 ID:nCFqbPqM0
「あたしのターン♪
辛そうだねーりこちんー。」
「痛いよ美羽ちゃん・・・。」
「アハハ、だけど容赦はしないよーっ！
シムルグ、コーリング・ノヴァに攻撃！！」

容赦ないシムルグの烈風に3体目のコーリング・ノヴァが吹き飛ばされる。
「私は、効果でマシュマロン、特殊召喚・・・。」
途切れ途切れの声で、デッキからマシュマロンを呼ぶ梨琥。
フィールドに現れたのは戦闘破壊されない、最強の壁モンスターだ。

「むー、マシュマロンかー・・・。
まぁーいいや、どーせシムルグの効果で・・・っ！？」
余裕の笑みを見せようとしながら、突然がくっとふらつく美羽。
すぐに体制を立て直し、頭を押さえながら平然を装う。

「み、美羽ちゃん・・？」
「っ・・・、ぐっ・・・、何でもないよ・・・。
カード1枚伏せて、ターンエンド・・・。」

ターンエンドと共に、またも巻き起こされる竜巻。
伏せカードが2枚あるので、美羽へのダメージはない。

竜巻のダメージを受け悲鳴を上げる梨琥を見て、さっきまで笑みを見せていた美羽の表情が少しだけ曇っていた。


梨琥　LP:1700
美羽　LP:4600


このまま、負けたくない。
美羽ちゃんに殺されたくなんかない。
けど、美羽ちゃんを殺したくもない・・・。

「ドロー・・・！」

生と友情の葛藤の中で梨琥がカードをドローする。
とりあえず、この状況だけは打開したい。
その一心で引いたカードを見る。

デッキは、答えてくれたようだ。
まだ希望はある・・・。

「カード1枚伏せてターンエンド・・・。」

盾をセットしてターンエンドする。
わずか500ポイントだが、ダメージは軽減できる。
500ダメージのシムルグの竜巻が梨琥に襲い掛かった。
先程まで1000ポイントのダメージを受けていた梨琥にとって、500ポイントのダメージは精神的に大分楽な物だった。


梨琥　LP:1200
美羽　LP:4600 


85 ：akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y：2007/07/14(土) 21:06:55 ID:nCFqbPqM0
「ド、ドロー・・・！」
美羽のターン、カードをドローする。
何故か心なしか辛そうな表情をしていた。

「シムルグの効果発動、手札を１枚捨てて、その伏せカードを破壊！

美羽が手札を捨て、シムルグの両翼から再びサイクロンが放たれる。
その竜巻は、梨琥の伏せカードを吹き飛ばすべく、梨琥のフィールドへ直進していく。
だが、竜巻が到達する前に梨琥がその伏せカードを発動させた。

「罠カード、発動・・！光霊術－「煌」！！」

霊術とは、特定の属性のモンスターを生け贄に捧げ、強力な効果を発揮できる属性統一デッキの切り札的カード。
煌は光属性モンスターを生け贄に捧げ、カードを2枚ドローできる効果を持つ。
梨琥は伏せていたジェルエンデュオを生け贄に捧げカードを2枚ドローした。

「ちぇー、無駄撃ちかー・・・。
マシュマロン倒せないし、ターンエン・・・うあっ！？」

ターンエンドを宣言しようとして、頭を抑えふらつく美羽。
先程よりも辛そうな表情をしている。

「美羽ちゃん！」
「大丈夫だって・・・うあぁっ・・・。」

ふらふらとよろめき、ぜぇぜぇと息を切らす。
その姿はとても大丈夫な様には見えなかった。

「美羽ちゃん・・・もうやめようよ・・・！」
梨琥が美羽の傍に駆け寄ろうとする。
だが、美羽はそれを制止した。

「へへっ・・・大丈夫。大丈夫だよ、りこちん。
それに、デュエル始めたら最後までやらなきゃ、もっと辛い目に会うから・・・。」

美羽が疲れたような笑みを梨琥に見せる。
それは先程までの美羽とは何かが違う。
さぁ続けようと笑いかける美羽の目は、先程より少しだけ輝きが増していた。

「ターンエンド、ごめんね・・・りこちん・・・。」
美羽が謝る。なぜ謝っているのか梨琥が考えていると、シムルグの竜巻が襲い掛かってきた。
煌は使用してしまったので、防ぐ手立てのない1000ポイントのダメージが梨琥を襲う。

梨琥が痛みに歯を食いしばりながら思う。

この痛みに対して謝った・・・？

私が苦しんでいるのを見て、美羽ちゃんが謝ってくれた・・・？


梨琥　LP: 200
美羽　LP:4600 



[[後半へ続く&gt;第５話～残酷なる出会い、悲劇のデュエル～(後半)]]    </description>
    <dc:date>2007-09-04T16:05:18+09:00</dc:date>
    <utime>1188889518</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/18.html">
    <title>第２話登場オリカ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/yugioh-novel/pages/18.html</link>
    <description>
      ～～～陽使用オリカ～～～

　《God whom I considered》 
　効果モンスター
　星１０/光属性/天使族/攻 ?/守 ?
　このカードは特殊召喚できない。 
　自分フィールド上に存在する自分が持ち主のモンスター3体を生け贄に捧げた場合のみ通常召喚することができる。 
　このカードの攻撃力・守備力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げたモンスターの攻撃力を合計した数値になる。 
　このカードの召喚ターン、このカードは攻撃力が2倍になり、このカード以外のカード効果を受けない。 
　また、守備表示モンスターを攻撃した時、このカードの攻撃力がそのモンスターの守備力を越えていれば、 その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。 
　[13-743]：2007/06/05(火) 18:18:38 ID:aTs9bkQT0 

　《ドロー・ザ・ワールド》
　通常魔法 
　デッキからカードを２枚ドローする。 
　相手プレイヤーはデッキからフィールド魔法、又は永続魔法を発動する事ができる。
　[13-412]：2007/05/30(水) 02:39:52 ID:uWWplcyA0

　《ドロー・ザ・フール》
　通常魔法 
　デッキからカードを２枚ドローする。 
　次の自分のターンのメインフェイズ開始時、自分の手札を全て除外する。
　[13-412]：2007/05/30(水) 02:39:52 ID:uWWplcyA0

　《ヘヴンズゲート》
　速攻魔法 
　自分または相手の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選び、自分のフィールド上に特殊召喚する。 
　この効果で特殊召喚されたモンスターは、このターンのエンドフェイズに破壊される。 
　[13-274]：2007/05/28(月) 18:56:44 ID:5UAskSyE0

～～～毒島使用オリカ～～～

　《ブラック・ガジェット》
　効果モンスター
　星４/地属性/機械族/攻1800/守 300 
　このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 
　デッキから「ブルー・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
　[12-231]：2007/05/12(土) 02:08:21 ID:La+1aJrJ0

　《ブルー・ガジェット》
　効果モンスター
　星４/地属性/機械族/攻1000/守1000 
　このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 
　デッキから「ホワイト・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
　[12-231]：2007/05/12(土) 02:08:21 ID:La+1aJrJ0

　《プロミネンス光線発生機》 
　装備魔法 
　機械族モンスターの攻撃力は５００ポイントアップする。
　モンスターを戦闘で破壊した時、破壊したモンスターの 元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。 
　[13-558]：2007/06/01(金) 18:48:37 ID:Ma/XOFo10

　《ホワイト・ガジェット》
　効果モンスター
　星４/地属性/機械族/攻 800/守2000 
　このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 
　デッキから「ブラック・ガジェット」1体を手札に加える事ができる。
　[12-231]：2007/05/12(土) 02:08:21 ID:La+1aJrJ0

　《増設・機械改造工場》
　通常魔法
　ライフ500を払う。
　自分フィールド上に存在する機械族モンスター１体を生け贄に捧げ、
　手札から機械族モンスター１体を特殊召喚する。
　[14-77]：2007/06/09(土) 20:29:24 ID:Onv0kcZ70

　《フルメタルコマンダー》 
　効果モンスター
　星７/光属性/機械族/攻2200/守1800
　このカードがフィールド上に存在する限り、
　自分のフィールドの機械族モンスターは攻守共に400ポイントアップする。
　[13-909]：2007/06/08(金) 17:06:40 ID:8j/hmcYeO

　《コードクラッシュ》
　通常魔法
　次の中から効果を１つ選択して行う。 
　●相手フィールド上に表側表示で存在する機械族モンスター１体を破壊する。 
　●自分フィールド上の機械族モンスター１体を生け贄に捧げる事で、相手 
　フィールド上のカード１枚をゲームから除外する。 
　[12-46] ：2007/04/30(月) 14:17:27 ID:CNcTuqRr0    </description>
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    <title>作品一覧</title>
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      **各作品または作者さんのリストです（名前のみ）

-[[Avatar of Only One]]
-[[akatsuki ◆7SWrUgoQ6Y&gt;akatsuki ◆7SWrUgoQ6Yの小説 ]] 
-[[NAGI ◆Oudnx64fmo]] 
-[[yuu ◆js8UTVrmmA]]
-[[短編集]]    </description>
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