CAUTION
初めての虐待SSにつき突っ込みやらいろいろある駄文になりますが、楽しんで頂けたら幸いです
OPにつき、虐待無いです。





手を汚すのが嫌いな虐待おねーさん(その1)





ゆっくりれいむは焦っていた。
遅かった出会いと子育てにより、冬の準備を始めるのが随分と遅くなってしまったからだ。
既に巣の周りは枯れ葉が積もりきり、食料となるものは少なく僅かに残った食べ物をゆっくり達が必死に探し回る季節。
巣には夏に出会った最愛の伴侶であるゆっくりまりさと一緒に育んだ子ゆっくり達が10匹が待っている。
それだけの数ならまだ冬を越すのに問題は無かった。
口と態度の悪い伴侶のまりさは住んでいる森の中でも一番の運動神経を用いて普通のゆっくりの三倍は食料を集めることが出来たからだ。
また、一緒に住む前から幾らか蓄えていた食糧もあわせると幾分か余裕すらあった。
しかし、二週間ほど前に天敵であるゆっくりれみりゃに巣が発見されてしまったのだ。
一家全滅かと思われた絶体絶命のピンチに陥ったとき何故か通りがかった人間のおねーさんにれみりゃを追い払ってもらい危機は逃れることが出来た。
これも、天敵相手に一匹も家族が欠けることなく乗り切ったために問題どころか涙を流して喜ぶべきことである。
問題はその夜のことだ。
死すら覚悟した危機を乗り切ったために、れいむとまりさは浮かれて興奮しきっていた。
そして冬を目の前に控えているにも関わらず、一時の感情に任せてすっきりーしてしまったのだ。
その結果、れいむの頭に生えてしまった一本の蔦。
赤ゆっくりとなる実は夏と同じ10個だった。
巣穴の方の広さは3,4家族が一緒に住めるほど大きなものであったため子供が増えても問題は無かった。
しかし、いくら生命の危機を感じた生物(?)が繁殖に走るとはいえ、新しく子を産んだために夏から頑張って育てた子ゆっくりを冬に餓死させる分けにはいかない。
れいむとまりさは悩みに悩み、まりさが一つの案を出した。

「ゆー。
 このままじゃ、ゆっくりふゆをこせないんだぜ!
 かわいそうだけど、こんかいうまれるあかちゃんたちはあきらめてころしてしまったほうがいいんだぜ!!」
「な゛ん゛でぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛お゛お゛おおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっ!?
 でい゛ぶどばり゛ざの゛ごどぼでぢょおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!?」
「まだうまれてないんだぜ! うまれてきてないこどもをころしてもつみじゃないんだぜ!?
 このままじゃまりさもふゆをこせないんだぜ!! れいむはゆっくりりかいしてね!!」
「ゆ、ゆぐ・・・・・・だめだよっ!
 うまれてきたあかちゃんを、いまいるこどもたちにまかせてれいむもいっしょにたべものをさがすよ!!
 だからあかちゃんはゆっくりそだてようよ! あかちゃんといっしょにゆっくりふゆをこせればきっとたのしいよ!!」
「ゆゆぅ・・・ゆっくりわかったんだぜ!
 そのかわり、たべものがあつまらなかったときはあかちゃんたちはゆっくりころすんだぜ!?」
「ゆ、ゆっくりわかったよ・・・」

渋々ながら了承したまりさだったが、れいむは生んでしまえばきっとまりさも可愛い赤ゆっくり達を殺してしまおうなんて思わないだろうと考えていた。
同属殺しは基本的には禁忌だからだ。
しかし、れいむがここまで赤ゆっくりを生みたがるのにも訳があった。
れいむは今まで二回ほど冬を越したことがあった。
一回目はまだ子ゆっくりの頃で冬を迎える直前に一家はれいむを除いて加工所に連れて行かれた。
幸い食料はあったので孤独を感じつつも冬を越すのに何の問題も無かった。
二回目は恋仲であった生まれてからの幼馴染だった近所のまりさと一緒に冬を迎えたが
親がいない為、子ゆっくりから生体ゆっくりになるのが遅れたれいむはまりさの親からすっきりーするのは春になってからにしなさい、とキツク言われていたため子ゆっくりはいなかった。
すっきりしても大丈夫なくらい体が成長しきっていたのは既に冬も間近だったからだ。
そして、そのまりさは春を迎えると同時に食料集めに一緒に飛び出した結果川に落ちて死んだ。
泣きながられいむは夏まで一匹でほそぼそと暮らし、そして夏のある雨の日に巣穴に飛び込んできた今の伴侶であるまりさと番いになることになったのだ。
一匹で越す冬は寂しかった、二匹で越す冬は寂しくは無かったけれどすっきり禁止の為二匹ともずっともやもやとしていた。
肌をすり合わせて遊びたかったが、成体になってから一度もすっきりーしたことの無かった二匹は本能から肌をすり合わせるとすっきりしたくなると云う事を何となく感じ取っていたのだ。
そんな過去を持っていたれいむだったから、今のまりさと子供達と一緒に越す冬も悪くは無いだろうと思っていた。
しかし、夏に初めて自分の赤ちゃんと出会った感動、息を吸うのも忘れてまりさと赤ちゃん達の第一声を待ち、それを耳にした時の感激。
お歌を歌ったり、一緒に遊びながら過ごした夏から秋にかけての楽しかった日々があれば、きっと冬も楽しく越せると思ったのはしょうがないと言えるかもしれない。
たとえ予期せぬ結果生まれた子供達とはいえ、紛れも無く愛するまりさとの間に出来た子だ。
今も元気に育っている子ゆっくりたちと差別するつもりは全く無かった。










「ゆゆゆ・・・・・・ない、ないよ!?
 なんでたべものがないのぉぉぉぉぉぉ!?」

しかし、現実は非常である。
れいむが巣穴から出産後の弱った体で餌を探せるような範囲はもうすでに他のゆっくり達が取り尽くした後だったのだ。
加えて、巣の外は冬もあと少しという身を切るような寒さがれいむの体を刻んだ。
もう大分遅くなってきた日の出合わせて巣穴を飛び出し、お昼のご飯もそこそこにまた早くなった日没までたべものを探しに飛び出す。
近所のゆっくり仲間に食べ物を分けてもらうという手もあったが、行くと決まって

「こんなじきにすっきりーするれいむがわるいよ!」

と、返された。
正論である。
何とか見つけた少ない茸やドングリを口に頬張りながら、世間と冷気の寒さに身を震わせながられいむは巣穴へと帰った。

「ゆっくりかえったよ!」
「「「「「ゆっくりおかえりなさい!!」」」」」
「「「「「ゆっくちおきゃえりなちゃい!!」」」」」

ああ、この声を聞くだけで苦労は報われる・・・・・・
れいむは寒さに硬く食いしばっていた口を綻ばせた。

「ちびちゃんたち、かわったことはなかった?」
「ゆ! なにもなかったよ! きょうもいちにちずーっとゆっくりしてたよ!!」

子ゆっくりのなかでも一番初めに生まれたれいむが笑顔で返してくる。
子ゆっくりも赤ちゃん達も一匹も欠けることなく元気にゆっくりしているのを見てれいむは思わず

「みんな、ゆっくりしようね!!」

と、叫んだ。
それにつられて起こるゆっくりの大合唱。
外も暗くなってきたし今日はもう狩りにはいけない、れいむは日中出来なかった家族のスキンシップをゆっくりと取った。
もちもちの肌をやさしく擦り合わせ、お歌を歌ってあげる。
僅かな時間ではあったが、一日のうちで一番ゆっくりを感じることが出来ていた。

「ゆっくりかえったんだぜ!」

程なくして、まりさが巣へと飛び込んできた。
れいむがほとんど集めることが出来なかった食べ物も、まりさは口いっぱいになるくらいの量を持って帰ってきた。
しかし、それでも普通のゆっくりが一日かけて取って帰ってこれるくらい。
三匹分の稼ぎには程遠いがそれでも、ほとんど食べ物をとれない季節にその量は破格であった。

「ゆー、さすがまりさだね!
 まりさはかりのてんさいだよっ!」
「ゆっへん!
 ちびちゃんたち、ごはんなんだぜ!! ゆっくりたべるんだぜ!」
「「「「「ゆっくりたべるよ!!」」」」」
「「「「「ゆっくちいちゃでゃちましゅ!」」」」」

わーい、と子供達がまりさのとってきた食料に群がっていくのを確認するとまりさはれいむを巣穴の奥へと呼びつけた。
れいむは子供達が笑顔で餌を頬張るのを見ていたかったが、まりさの真剣な表情を見てゆっくりと着いていった。

「ゆ、どうしたのまりさ?」
「・・・・・・れいむ、ゆっくりそろそろけつだんのじきなんだぜ」
「ゆ?」

まりさは子供達が食べるのに夢中になっているのを再度確認すると、もう一度同じことを言った。

「このままじゃ、ゆっくりふゆはこせないんだぜ」
「ゆぅ・・・・・・? ゆっ!?」

まりさのはっきりとしない言い方に理解が出来ないれいむだったが、ようやくまりさとの約束を思いだすことができた。
そう、二週間前のあの日にまりさとかわした約束。
赤ちゃんゆっくりが生まれた時点でもはやそんなことを忘れていたれいむは、まりさが未だに赤ゆっくりを殺そうなんて思っているのが信じられなかったのだ。

「ま、まりさっ!?」
「ゆぅ・・・ざんねんだけど、このままじゃたべものがたりないんだぜ」
「で、でも、ちびちゃんたちはかわいいよ!?」
「れいむはきょうまででどれくらいたべものとってきたんだぜ?」
「ゆ゛っ!」

まりさの問いに押し黙ることしかれいむは出来なかった。
あの日から、今日まで両親共に狩りにでてはいたがまりさの収穫は減るばかりで、れいむに至っては取ってきた食料を走って疲れたからと食べてしまう始末だった。
つまり、れいむが家に居ても狩りに行っても巣の備蓄が増えることは無かったのだ。
むしろ、赤ゆっくりの旺盛な食欲のせいで折角あった余裕まで無くなりつつある。
まさにまりさの言う「けつだんのじき」とは今日のことだったのだ。
れいむだって一度は自分で食料を溜めて冬を乗り切ったことがある成ゆっくりである。
まりさの考えていることも理解は出来た。
理解はしたが、自分の頭を痛めて生んだ赤ゆっくりを殺すなど感情が考えることすら許さなかったのだ。
こうなれば選択肢は多くは無い。

1.赤ゆっくりを生かしたまま冬を越す
2.赤ゆっくりを殺して冬を越す

1はまず間違いなく共食いEND一直線だろう。
かと言って2を選ぶつもりも今のれいむには無かった。
・・・・・・では、どうするか?










ちびゆっくり達を寝かしつけた後、れいむとまりさはそっと巣の外へと出た。
身を切る寒さはキツイが、もし相談中に子供達が起きてしまったらそれこそ巣の終わりとなってしまう。
幸い月明かりも無く、正に闇の世界であったためにれみりゃも今晩は徘徊していないだろう。
基本的にれみりゃは日の光を怖がるくせに、完全な闇も怖がり月明かりの下で無いと活動しない。
そんな暗闇の中で、れいむとまりさはあーでもないゆーでもないと長い間論争を繰り返した。
そして、1と2以外の選択肢を生み出すことが出来たのだ。

3.他のゆっくりの巣を襲う

これは、簡単なことだった。
自分達が住んでいる巣の周りにもいくらかのゆっくりが住んでいたうえに、近所付き合いもあったため何処に何匹の何種が住んでいるのかは把握しきっていた。
ただ、問題があるとすれば何処に住んでいるゆっくりも結構な大家族で、たとえまりさの運動神経が普通のゆっくりよりも優れているとしても一家全員を相手にすることは難しいだろうとの結論に至った。
よって、保留。

4.人間の村を襲う

れいむとまりさの足で1時間ほどのところに、そこそこの規模の人間の集落があった。
ただ、これも問題があるとすればもう野菜などの収穫の時期はとうに終わっており家の中にまで進入しなければいけないということ。
また、往復で二時間もかかるためたとえ成功したとしてもかなりの危険がある。
よって、保留。
さらに議論を続ける二匹だったが、最終的にまりさがキレた。
というか、あれだけ念をおして約束したにもかかわらず頑固として赤ゆっくり殺しを拒むれいむにストレスがマッハだったのだろう。

「れいむ、いいかげんにしてよねっ!!
 ゆっくりりかいできないなら、まりさだけでもうごくよ!!!」
「まりさこそいいかげんにしてよね!
 なんでどうにかするほうほうをおもいつかないの!?」

そんなまりさにれいむも逆切れしてかえす。
もうなんていうか、だめだこいつら。
そんなこんなで二匹の夜は更けていった。










次の日の朝、二匹の頭には立派に育った蔦と各々10個ずつの赤ちゃんが!


「「ゆゆゆゆゆゆ、なんでこうなるのおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!???
  れいむの(まりさの)ばかあああああああああ!!!!!!」」



喧嘩したあとは燃えるって慧音が言ってたって妹紅がお尻さすりながら言ってた。



















はい、どうも申し訳ありません。
まだ全然虐待のgの字も出てないようなところです。
実は、このゆっくり夫婦はオープニングでしてこれから本編が始まるはずがオープニングのゆっくり家族の紹介を書いてるはずが気が付いたら伸びる伸びる。
視点変更のために一度ここまでであげさせていただきます。

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最終更新:2022年03月15日 00:35