※個性的な虐待お姉さん注意
※ドスっぽいでっかいゆっくりがでます











「キャハハハ、お前、お前!!」
返り血を浴びたような赤い着物を着た女はゆっくりれいむを蹴ってはキャッキャと笑う。
黙っていれば黒髪を肩まで伸ばした髪と猫のような釣り目に整った顔、同年代の女と比べれば細く白い肢体で、
多くの男を魅了しただろうに。口元は歪み、顔はまるで狂気を映す鏡に思える。
「おねえさん、やめて。いたいよ」
「ハハ、愉快だぞキャハハ。死ね死ね。早く!!」
村人は女を『赤姫(あかひめ)』と呼んで茶化していた。
村の大地主の娘で昔から何処かの姫君のように育てられてきたのと、真っ赤な着物から付けられたあだ名だった。
小さい頃から何かと理由をつけてゆっくりを苛めていた。そんなものはよく男の子のやる遊びだった。
しかし、赤姫の奇行は遊びの範囲をいつしか超えてしまった。
それが顕著に見え始めたのは、赤姫の育ての親である老人が森で死んでいた頃からだろう。
赤姫はしきりに「爺はゆっくりに殺されたのだ」と喚いてきかなかった。
医者が言うには老人は心の臓が弱く、定期的に飲まねばならない薬を忘れてしまったからだと言ったが、
「爺があの薬を忘れるわけが無い。森でゆっくりに盗られたのだ。ああ憎いああ憎い」
そう三日三晩飲まず食わずで泣き続けた後、赤姫はすっかり変わってしまった。
それまで少し乱暴で我が侭な所はあったが、根は優しく素直な子だった。


赤姫は部屋から出てきたかと思うと、そのままお勝手まで駆けていき、
まだ準備をしていた朝食の中から食べれそうなもの、野菜やら豆腐やらを鷲掴みで口に運び、
桶に入っていた水を飲み干すと、その桶と傍にあった包丁を持って屋敷を飛び出した。
赤姫の目に付いたのは仲睦まじそうに散歩しているゆっくりれいむの一家だった。
母れいむが赤姫に気付いて、挨拶をする寸前、赤姫の包丁は母れいむの右目から刺しこまれそのまま地面に接している部分まで切り下ろされた。
「おねーしゃん、なにするの!!」
喋って子れいむから赤姫は母れいむの傷口に押し込む。母れいむはと言うと、ゆ゛ゆ゛ゆ゛と濁った声を出しては痙攣を繰り返している。
子れいむを全部押し込めると、今度は桶で母れいむを殴り始めた。
中から子れいむの痛がる声がする。「やめちぇ」「こわいよ」「ゆっくしできない」
しかし、それは赤姫の行動をエスカレートさせる引き金にしかならなかった。
ある程度桶で叩き終わると、今度は包丁で何度も何度も突き刺す。
その時は屋敷の者が4人がかりで止めに入ったが、それからも赤姫の奇行は続きました。


村は元々、ゆっくりと仲が悪いわけではなかった。
明確な決まり事は無かったが、畑を荒らすゆっくりも家に勝手に上がりこむゆっくりも少なかった。
村人も言えば分かってくれるだろうと、何度か注意をしていた。
しかし、その中で赤姫の存在は異質だった。すれ違うゆっくりは皆殺す。
それも酷く痛めつけ、死体を辱めるなんて良くある事だった。
顔の皮を剥がれたゆっくりれいむが大量に発生した事もあった。
そのれいむが逃げてくる方向に行ってみると、赤姫が楽しそうに小太刀でゆっくりれいむの顔の皮を剥いでいた。
それを見た村人はギョッとしたと言う、釘でゆっくりを地面に打ち付け動けなくし、
一匹一匹、皮を剥いでいたのだ。村人もそんなマジマジと見るつもりは無かったが、
情けない事に腰が抜けて、その光景をしばらく見なければいけなかった。
「キャハハ殺す殺すみんな殺す。笑えよキャハハ、笑ったら許してやるよキャハハハハハハ」
涙を目に一杯浮かべ、ゆっくりれいむはニッコリ笑う。
その瞬間、小太刀が笑ったゆっくりれいむの眉間に深々と刺さる。
「ナニ、ワラってるんだ。ナカマがコロされてタノしいか」
さきほどまでと打って変わっての棒読みみたいな言葉が狂気をいっそう引き立てる。
やっと動けるようになった村人は三度も転んで家に逃げ帰った。


夜、行灯を持った若者が歩いていると森の中に赤い何かがゆらゆら揺れている。
若者は火事かと思ったが、ゆっくりを木に括り付けて笑っている赤姫がいた。
「おねーさんどうしてこんなごどずるの!!」
「キャハハしたいからしたいからに決まってるじゃない」
「ひどいよ。ゆっくりやめてね」
「気持ち悪い喋るな。お前らなんて皆殺してやるんだ」
「ゆぅ・・」
若者が見ている前ではおぞましい虐待が繰り広げられていく。
「さあ、どう死にたい?キャハハ選んでいいよキャハハハ」
「・・・だぐない」
「キャハハはっきり言いなさい。どう死にたいキャハハ早く考えてよ。早く殺されてよ」
「しにだぐないよ」
そう言ったゆっくりまりさは有無を言わさず、鉈で真っ二つにされた。
「キョウがソがれたわ。フフフ、アシタまでイきててね」
そう言うと、赤姫はトコトコと軽い足取りでどこかに行ってしまった。
若者はゆっくりを助けてやろうとは思わなかった。
あんなものに関わりたくない。それが村人の総意でもあった。


次第に村人はゆっくりを避けるようになった。
勝手に家に上がりこんだゆっくりを強い口調で追い出す事も増えた。
ゆっくりが悪いわけではなく、誰も赤姫と関わりたくないからだ。
ここでは赤姫とゆっくりはセットなのだ。赤姫は次第に行動ではなく存在でゆっくりを苦しめるようになった。
「こら、お前ら、そこで何やってるんだ!!」
「あ、おじさん、ひなたぼっこだよ。ゆっくりさせてね!」
「ダメだダメだ。どこか別の所に行け!!」
「ゆ?このまえはいいって・・・」
「この前は良くても今はダメなんだ。さあ、行った行った!!」
ゆっくりまりさとゆっくりれいむの番が残念そうに農道を森の方へ跳ねていく。
そこへ茂みの中から、赤い服を着た女が出てくる。
「見ぃーつけたぁー」
ああ、と村人はため息をつき、そそくさとその場から立ち去る。
「ゆっくりしていってね」
「キャハハそればっかりね。さぁて、どう壊してあげようかしらキャハハハ」
ゆっくりまりさの左右の頬に鉈で横に切り目一つずつ入れて、そこに抉り出したゆっくりれいむの眼球を埋め込む。
「やめでー、いだいよ、どうじでごんなごどずるの!!」
「れいむのめがぁ!!まっぐらでなにもみえないよ!!まりざどごー・・・」
「れいむ、まりさはここだよ」
「まりさ、まりさ・・・れいむのめが」
「だいじょうぶだよ。まりさがまもっであげるから!!」
その言葉が癇に障ったのか、ゆっくりまりさは鉈で真っ二つにされる。
「まりさ、まりさ?まりさ、どうしたの?」
「無い無いお前には何にも無いキャハハハ、目も仲間もいない。さあ次は何処をなくすキャハハハ」
れいむの髪を手でぶちぶちと抜いていく。その間もキャハハハと笑いが聞こえる。
れいむは分からなくなる。どうして痛い思いをさせているのがそんなに面白いのだろう。
そんなものゆっくりには一生かかっても理解はできなかったが、
目は抉られ、髪は抜かれ、口は縫われて、リボンは切られ、最愛のパートナーまで殺された。
それでもゆっくりれいむは生きていた。生きて笑い者になっていた。
しばらく赤姫に笑われると、れいむは破れかぶれで体当たりした。しかし、それは何も無い方へ跳ねるだけの無意味な行動だった。
「キャハハハ無意味ね。今のあなたそのものよ。無意味無意味キャハハ」
しばらくして、ゆっくりれいむはもう何もしなくなった。
「お前、お前もうキャハハハお前なんて殺してやんないキャハハハ。ずーっと無意味キャハハハハ」





村人は疑問に思っていた。
赤姫は確かにほぼ毎日のように村の周りをフラフラしている。
しかし、確実にいない日があるのだ。森に入ってゆっくりを殺しているのだと言われればそれまでだが、
森に入る者も赤姫を見かけない日もある。この疑問はいろいろと憶測が飛び交ったが、
誰も赤姫を気味悪がって調べようとはしなかった。そんなある朝。
屋敷の者が赤姫の自室で手紙を見つけ、刀がなくなっているのに気付いた。


お母様、お父様、村の皆様へ
わたくしはこれから死にに行きます。
森の奥にゆっくりの群の長がおります。それを殺すために死にに行きます。
信じて貰えないかもしれませんでしょうが、わたくしの今までの行動は全て。
この群の弱わらせ、爺を殺した群の長を殺すためでございます。
わたくしの部屋にある着物や何かお金になるものを売って迷惑をかけた村人の皆様に、
お詫びをしたいのですが、今日を逃すと長はまた森の置くに隠れてしまいます。
どうか、お母様が適当にお選びになって村人の皆様にお詫びの品でも買っていただけないでしょうか、
最後まで親不孝な娘で、本当に申し訳ありませんでした。
村人の皆様にも、本当に申し訳ありませんでした。
わたくしの命はもう群の長にくれてやる命で、頭を下げる事すらできませんが、
あの女は気が触れてとうとう死んだのだ。あのバカ女は最後の最後まで気が狂っていたのだ。
本当に厄介で本当に忌々しい女だったとお笑いください。
申し訳ありません。手紙も満足に書く時間がありません。
わたくしはこれから死んで参ります。大好きな爺の元へ行って参ります。
本当に申し訳ございませんでした。わたくしは喜んで死んで参ります。
最後にお願いがございます。わたくしは探すなら三日後、森にお入りください。
わたくしが長を殺せなくとも、三日あれば長は森のずっと奥に逃げます。
そうすれば安全なはずです。ですが、できる事なら探さずにあれは気が狂い崖から身を投げた。
そう、お思いください。


手紙は所々濡れており、紙がふやけていた。
屋敷の者や村の者が森に入ったのはその日の事だった。





「なんで、人間がここまで来られるの?」
「お仲間をたくさん殺させていただきました・・・」
大きなゆっくりれいむは不思議そうに真っ白な服を着た女を見る。
「でも、みんなを殺してたのは」
「赤い服を着たキャハハと笑う気狂いの女でしょう?それがわたくしです」
「ゆ?でもおねーさんは白い服で」
「フフフ、これから死ぬ女が赤い着物は着れないでしょ。さて、あなたから返していただかなければ」
真っ白な服を着た女は優しそうに微笑み、手を差し伸べる。
「ゆ?」
「2年前、わたくしの爺から取り上げた薬入れですよ。あなたのリボンについてる」
「ゆゆ?!これはれいむが貰った物だよ」
「奪った、物でしょ?」
「ゆ・・・ゆぅ、こ、こんな汚いのいらないよ!!さっさと持って帰ってね!!」
大れいむはリボンをふると、薬入れは地面に叩きつけられた。
真っ白な服を着た女はそれを大事そうに拾い、懐にしまう。
「さて、お姉さん。みんなを殺したってどういう事、ゆっくり説明してね!!」
「言葉の通りにございます。事の始めはこの薬入れ、爺からお前達が奪ったなんてすぐにピンと来ました。お前達は人の物を何でも欲しがる卑しいモノなのですから」
真っ白な服を着た女は静かに侮蔑を込めて大れいむに話し始める。


そこではじめ、お前たちをすべて殺そうと思いましたが、
お前達は忌々しくも数が多く、全て殺すには私だけでは不可能です。
ですから、爺から薬入れを奪った憎いゆっくりを殺そうと思いました。
しかし、お前のような大きなゆっくりがいると村人は怖がりわたくしを止めようとします。
ですので、昼間は狂人のフリをしてお前達をとにかく殺し、
臆病なお前、大きなゆっくりを村に近づけさせないようにします。
別の所で、尋問を行い薬入れの在り処を探しました。お前達は著しく記憶が曖昧で苦労させられました。
が、たまたま、大きなゆっくりれいむ。群の長が前に人間から奪った袋を自慢していたと聞きまして、
お前を殺しに来たんです。お前もわたくしがあまりにゆっくりを殺すせいで、
心配になり、森の奥からこんな村の近くまで来たのでしょう?
お互いに良い機会なのです。さ、殺しましょう、お互い。


「ま、待ってよ、おねえさん」
「臆しました?」
「れいむはそれを返したよ。それにお姉さんを見逃してあげるよ。これでやめにしようよ」
「いいえ、結構です。わたくしは死ににきたのですから、元より見逃してもらう気などありませんし」
「ゆ?」
「わたくしの事、お仲間から聞いているのでしょう?気が狂っていると」
口元を緩ませ、キャハハと笑い赤姫は刀を抜いた。




あれから赤姫は森の少し開けた場所に横たわっていた。
傍には手紙にあった長だと思われる大きなゆっくりれいむが死んでいた。
それから真っ赤な服を着た赤姫はキャハハと笑うことは無かった。
「お、おいこれ・・・」
赤姫の横腹はなくなっていた。
自分の血で着物を染めて赤姫は静かに眠っていた。


















~あとがきん~
あーあ、夢に赤い着物を着た女の子が出てきたんで書いちゃいました。
by118

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最終更新:2022年03月15日 00:38