注意:最初から終わりまでぱちゅりー嘔吐ざんまいです。
 嘔吐嫌いな人は見ないでね。





 ゆっくりエレエレしてね!


「ぱっちゅ~ん、元気かなー?」
「きゅっ、むきゅぅん!」
「元気だね。今日も可愛いところを俺に見せてねー」
 段ボール箱の横扉を開けて覗くと、奥のほうに紫のぽよっとした塊が見えた。
 ゆっくりぱちゅりーだ。少し前から飼っている。
 俺の顔を見ると奥の壁にへばりつき、口を「△」こんな感じにしてイヤイヤをした。
 もうすでに涙目だ。
 そんなぱちゅりーに手を伸ばして、無理やり引きずり出した。
「さあ、今日もお遊びの時間だよ♪」
「むきゅううう! はなして、はなして! きゅぅんきゅぅん!」
 丸い体をモタモタ揺らして嫌がるが、何の役にも立たない。
 弱弱しくて、実に可愛らしい。
 そんなゆっちゅりーを透明な箱に入れて、テーブルに乗せた。
 箱は少々キツめで、動けないようにしてある。つまり、目をそらせない。
 その箱の前に、ゆっくりれいむの赤ちゃんを置いて、俺はどっかと腰をすえた。
「さあ、始めるぞー」
「ゆっ? ゆっくち ちてくれりゅの?」
「だめえええ! よそのあかちゃん、にげてえええ!」
 赤れいむは何の疑いも持たずに、つぶらな瞳で俺を見上げ、反対にぱちゅりーは大声を上げた。
 びたんびたんと跳ねて、えらい騒ぎだ。
 そのうちに「え゛ほっ、え゛ほっ」とえずき始めた。
 俺は箱の上から手を入れて、柔らかい頭を撫でてやる。
「こらこら、早すぎだろ。先は長いんだから、ゆっくりしてなきゃ」
「むきゅうううう! おにーさん、だめよ、やめるのよ!」
「残念でしたー」
 そういう俺は縫い針を手にとって、赤れいむに見せた。「ゆっ?」と不思議そうに見上げる。
「おにーしゃん、これ、なあに?」
「知らないかな?」
「ゆん、れーむ、ちらない!」
「これでツンツンしたらどうなるかな? ツンッ」
「ゆびっ! いちゃいよ! ゆっくちできないからやめちぇね!」
「あはは、そうか。ごめんなー」
「そうだよ! いたいの、めーだよ!」
「だが刺す」
 赤れいむの鼻に、俺は針を刺した。ヅプッ。
「っ!! ゆ゛ぃぃぃぃぃ!!!」
 赤ゆっくりが目を見張ってもだえ苦しんだ。小さな体がピクンピクンと跳ねる。
 だが俺はそんなもの見ていなかった。赤れいむを見ている、ぱちゅりーを見ていた。
「やめてえええ! かわいそうよお! やめてあげてえええ!」
 涙目でモタモタ地団太を踏んでいる。
 その前に、俺は針の刺さった赤ゆっくりを突きつけた。
「それ」針をぐいっと横にこじる。
「それ」円を描くようにグリグリグリとこね回す。
「それそれそれそれ」抜いた針でところかまわず突きまくった。百烈拳だ。
「ゆ゛ぅぅぅーん! ゆ゛ぅぅぅぅーん!」
 顔中を穴だらけにされた赤れいむが、甲高い悲鳴を上げて、猛烈にびちびちと悶えた。
 だがしょせんは赤ちゃん、俺の手からは逃げ出せない。
 俺はぱちゅりーを見る。ぱちゅりーは赤れいむに目が釘付けになっている。
 ぶるぶると震え、色白の顔にびっしりと脂汗を浮かべている。
 俺がポイと赤れいむを机に落とすと、一瞬、ほっとしたような顔になった。
「いぢゃい……いぢゃいよ……おかーしゃん……」
 穴だらけの赤ゆっくりが、母を求めて這いずる。だがその動きはとてものろい。
「たちゅけて……おかお、いちゃいよ……おかーちゃん……」
「むきゅっ、がんばるのよ! にげるのよ!」
 ぱちゅりーがガラス越しに懸命に励ます。
 すると、それを聞きつけたのか、赤ゆっくりが声のほうに向かった。すでに目は見えていない。
「だれ? おかーしゃん? おかーしゃん、たちゅけて……」
「お、おかあさんよぅ! がんばって、がんばって! たすけてあげるのよー!」
 実の母でもないのに、涙を流して応援するぱちゅりーの前に、赤ゆっくりがかろうじてたどり着いた。
 ガラスに顔を押し付け、すがるような顔をする。
「おかー、しゃん……」
「はい残念」
 俺はドン! と拳を叩きつけた。赤れいむはビチャッと破裂し、餡子をまきちらす。
 ぱちゅりーの目の前で。
「ぎゅっ」
 ぱちゅりーがくぐもった音を立て、口元をゆがませた。その目がうろうろと宙を泳ぐ。
 我慢したようだが、あっという間に限界が来た。ゴボゴボッ、と頬が内側から膨らむ。
「むぎゅぶ、ぶ……ごぶぁぁぁぁぁぁ!」
 ぱちゅりーは嘔吐した。清楚な感じの口元から、泡立った生クリームをガボガボと吐き出す。
 心理的ストレスに耐えられなかったのだ。
「げぼあっ、ぶげっ、げぼっ」
 一通り吐いたところで、必死に呼吸を取り戻そうとした。
 その目の前のガラスに、潰れて皮だけになった赤れいむのデスマスクをなすりつけた。
「ほーら、赤ちゃんだよ」
「やめてよおおごぶべっぼおおおお」
 またしても大量のクリームをごぽんごぽんと吐き出した。あごの下がどろどろのクリームまみれになる。
 ストレスにくわえて、命の元を吐いているのだから肉体的な消耗も激しい。白目を剥いてびくんびくんするようになった。
「ぱちゅりー、だめだよ、元気出して」
「きゅう……きゅう……むきゅ?」
「まだまだこんなにあるんだからさあー」
 薄目を開いたぱちゅりーに、一ダースの無邪気な赤ちゃんゆっくりを見せ付けてやった。
「むぎゅわあああああああ!」
 目を見張って絶叫した後、ごぽごぽごぽっ、と温泉のようにクリームを吐いて、ぱちゅりーはぐったりと脱力してしまった。
 透明な箱の中に、あふれた生クリームと、ほとんど皮だけになったぱちゅりーがたゆたう。
 ねっとりした、だが上品な乳臭さが、部屋の空気に混じる。
 俺は透明な箱を傾けて、クリームを二口ほどごくりごくりと飲んだ。
 俺はゆっちゅりーが好きだ。あの取り澄ましたエセインテリくさい言動が好きだ。
 より正確に言うと、知的ぶっているあの顔が、恐慌と屈辱に彩られるところが好きなのだ。
 だから俺はいつもいつもぱちゅりーを吐かせてしまうのだった。
 体の弱いぱちゅりーは、俺のハードなプレイに耐え切れず、たいてい二日と持たずに死んでしまう。
 今日も俺は、先日死んでしまったぱちゅりーの代わりに、新しいぱちゅりーを手に入れてきた。
 加工所で買うなんて不精なことはしない。野山を半日歩いて捕まえてきた、野生のぱちゅりーだ。
「むきゅっ、ぱちぇはこうさんしないのよ! きっとまりさのところにもどって、ゆっくりするのよ!」
 俺の部屋についても、最初は気丈に抵抗している。そのくせ落ち着かずそわそわしているから、内心の不安がわかる。なんとも意地らしい。
 そんなゆっちゅりーを膝にがっちり抱いて、俺は今までの記録を収めたメモリアルビデオを見せてやる。歓迎の儀式だ。
「さあ、よく見ろよ。お前の末路がわかるからな」
「きゅっ、なにをされたって、ぱちぇはへこたれないわ!」
 そう言ってのけぞるぱちゅりーの前で、再生スタート。
 みるみる白い顔が青ざめていく。画面に映るのは――
 嘔吐するぱちゅりー。
 間歇的に嘔吐するぱちゅりー。
 噴水のように嘔吐するぱちゅりー。
 苦しみもがいて転がりながら嘔吐するぱちゅりー。
 さまざまなぱちゅりーの死に様とともに、スピーカーから、ぱちゅりーのものとは思えない粘液質の声が飛び出す。
『ぎゅっ! ぎゅうっ! んっぐぁえ"ろろろろろろろ』
 俺の膝のぱちゅりーが、ゴポッ、と妙な音を立てた。いよいよだ。
 まさにぱちゅりーがぎりぎりのところで踏ん張っている瞬間を狙って、俺は背後に隠していた透明な箱を引っ張り出す。
「で、これが一つ前のぱちゅりーってわけ――」
 生クリームの海に浮かぶ死骸。立ち昇る甘ったるい乳脂肪分臭。
「きゅうっ!!!」
 ゆっちゅりーにとっては、死臭の直撃に等しかっただろう。
「え"ろろろろろろろろろろろろろろろぉっ!」
 喉の奥から、豪雨の時の排水管のような勢いで、クリームを噴いた。
 いや、排水管というより、滝のような勢い、だ。
「ヒャッハー!! きたきたきた、出たーッ!」
 俺は歓声を上げて生クリームを素手ですくい、吐いてる真っ最中のぱちゅりーの顔にビシャビシャとなすりつけた。
 目がくらむほどのゲロ臭さ(ふんわり甘い)をなすりつけられて、ぱちゅりーが「むきぃぃっ」と引きつった呼吸音を漏らした。
 そして次の瞬間には、凄まじい勢いでクリームゲロを爆発させた。
「お"ぇろろろろろろろろろろろろろろろっ、ろぼっ、ろっ、ろえれれれれれれれぇれぇれぇれれれれれぇっ!」
「おっほー!」
 思わず奇声を漏らしてしまった。滝というのも生ぬるい、野太いクリームの奔流だ。
 このままではあっという間に嘔吐死してしまう。一瞬、止めてやろうかとも思ったが、この勢いはあまりにも惜しかった。今まで見た中でも最高のぱちゅゲロだ。
「出せ、このまま出しちまえ!」
 俺は思い切りぱちゅりーを抱きしめて、噴出するクリームを口移しにずるずる飲み込みながら、キスしてやった。
 それが最後の引き金になったのか、ぱちゅりーはブルルッと痙攣したかと思うと、大噴火した。
「えろろっ、ろっ――ぎゅぼあああ!」
 どぱん! とクリームの塊が俺の顔にしぶいた。
 と同時に、腕の中のぱちゅりーが、ぺらぺらの皮だけになってしまった。
「……ま…………り…………さ…………」
 最後にそうつぶやいて、ぱちゅりーは息を引き取った。
 俺はその口をガッと大きくこじ開けて、中の甘い甘いクリームをこってりぺろぺろと舐め取ってやるのだった。





ゆっくりラヴの人 改め アイアンマン
 これまでに書いた話 
  ゆっくりいじめ系1084 ゆっくり実験01

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最終更新:2022年05月18日 21:35