妄想乙な内容です












コケコッコー
ゆっくりしていってね!!



「あ?……あー、あさか」

にわとりとゆっくりの鳴き声に目を覚ます。
まだ日が出たばっかりだが田舎なんてこんなもんだ。都会では日が沈んでも起きてるらしいが。
顔を水で洗うといつものように朝の作業。窓を開けて畑の見回り。
そして裏庭の鶏小屋に向かう。

コケーッ

「お前は朝から元気だね」

鶏にそうぼやくと小屋の中を覗く。そこには卵が一つ。今日の朝食決定。
四羽いるんだからもう少し生んでほしいものだが、餌をやらずに卵だけを失敬してる身なのでここは潔く引く。

そしてもう一つの小屋に向かう。

「ゆ~、ゆっくりしていってね~」

調子っぱずれの歌声が聞こえる小屋の屋根をはずす、そこにはゆっくりのつがいが入っていた。
れいむ種とまりさ種のありがちなやつだ。
こいつらは飼っているゆっくりだ。まあ飼っているとはいっても餌はやってない。
その辺にいたゆっくりを捕まえてこの柵で囲った庭に放りこんだだけのものだ。
餌は庭の雑草。草取りしないですむので便利だ。そしてなにより生まれたゆっくりはお菓子になる。
まぁ分かりやすくいうなら家畜である。

そして予想通りれいむの頭には植物が生えており、七匹の赤ちゃんゆっくりがくっついていた。

「ゆっ!ゆっくりできないじじいはたべものおいてしんでね!!」
「あっちいってね!!そしてしんでね!!」
「はいはい」

ぶちぶち

「あがぢゃんがああああああ!!!!!」
「どうぢでごんだごどずづのおおおおおお!!!!!」

文句をいうゆっくりを無視してくっついている赤ゆっくりをちぎる。
全部手のひらに収まるくらいでちぎりやすい。そしてさっさとはずした屋根を元に戻す。
屋根を取り外しできるのは簡単にゆっくりから赤ゆっくりを奪えるため。こいつらは上からの攻撃に弱いのだ。
まあやろうと思えば横からでも簡単だが。

回収したゆっくりと卵を持って俺は家の中に戻っていった。







「うーし、今日の予定は…肥料作りだったな」

朝食を食べて簡単に畑と田の手入れをした後、近くの広場に移動する。
そこでは大量のゆっくりが檻に入れられていた。周りでは他の大人達が作業の準備をしている。
俺はいとこの姿を探す。いた。

「おっさん手伝いに来たぞ」
「ん?ああ、来たか。早速だが作業を始めるから木箱を運んでくれ」
「おいーす」

こいつはいとこのおっさん。実際年上なのと見た目がふけてるのでおっさんと呼んでいる。
ちなみに妻帯者だ。それなりに村では発言力があり、結構世話になってる。
まぁこの話の中ではあんまり関係ない設定だが



ある程度作業場が整うと早速肥料作りが始まった。

「せまいよ!!ここからだしてね!!」
「れいむをだしてね!!ゆっくりできないよ!!」
「ここからだしてくれるならかんしゃしないこともないわよ!!」

やり方を説明すると、まずこの檻の中で騒ぐゆっくりが材料。
こいつらは近くの山にいるやつを村の子供と猟師が三日くらいかけて集めてきたやつだ。
下の方にいるやつは飢えて死に掛かってるが肥料には使えるので問題ない。

まずこいつらの飾りをはずす。これは断熱にすぐれた布なので冬にそなえ取っておく

「でいぶのおでぃぼんがえじでね!!!!」
「ばでぃざのぼうじがああああ!!!」

ハンマーで一撃でつぶす。

「ぶぎゃ!」
「やめでる!!」

そして餡子の塊を木箱に入れる。このとき藁や牛糞などを混ぜ込み、運びやすい木箱に入れて保存する。
しばらく置いとけば立派な肥料の完成。実に簡単で、しかも作物がよく育つ。
ただ、全ての畑に撒くのに必要な量を作るのに、村中総出でやって半日くらいはかかるのが難点ではある。
まぁ冬に飢えるよりましだ。

「やめてね!!ゆっくりできないよ!!」
「つぶさないでね!!みんなでゆっくりしようよ!!」
「れいむはどうなってもいいからまりさはたすけてね!!」

その光景を見た檻の中のゆっくりが騒いでいる。うるさいがこっちは作業中、黙らせるのもめんどくさい。




しばらくやってると日が上にまで昇り、昼の時間。
俺はおっさんの家族とともにその辺に座って昼食をいただく。しばらく昼食休憩だ。
のんびり談笑しながら食事をするがその間も檻の中のゆっくり達は騒いでいる。

「れいむにそのたべものよこしてね!!ついでにここからだしてね!!」
「ざっざどよごぜぐぞじじいいいいい!!!!!」
「とかいはなありすにたべものをよこさないなんてとんだいなかものね!!」

ここは田舎です。関係ないがその田舎にすんでるありすはどう考えても都会派ではないよなぁ。
しばしの休憩の後また作業を開始。当たり一帯に叫び声が響くが誰も気にせずもくもくと作業する




つぶし続けて日がやや傾いた頃、全部のゆっくりをつぶし終える。


「おつかれさま」
「あーくたびれた。饅頭ある?」
「はい饅頭。お茶もあるわよ」
「お、感謝感謝」

おっさんの奥さんから饅頭をもらう。もちろんゆっくりだ。
ゆっくりの飾りと邪魔な髪の毛をとって縦に紐で縛ったものが渡された。
ゆっくりは苦痛を受けることで甘くおいしくなる。そのために変形する程度にきつく縛ってある。
一応逃げるのを防ぐ意味合いもあるが、飾りも髪もないので逃げても仲間につまはじきされるのがオチだろう。

「ゆぎぎぎ…」

髪の毛がないので元々の種族すら分からないが、まぁどうでもいい話だ。うまいなら問題ない。
ゆっくりの紐をはずすと早速一口。

「うめぇ」

適度に苦痛を与えていたみたいで結構うまい。これだからゆっくりはやめられん。

「まだまだたくさんあるからたくさん食べていいわよ」
「じゃあ遠慮なく」

俺はこの後さらに三匹食べた。労働の後の一服とはいいもんだ。





夕方、空が赤く染まる頃。

畑の周りの罠を点検する。
ゆっくりがかかってることがあるため大体日が沈むころに確認するのだ。
仕掛けてあるのは落とし穴とゆっくり用トラバサミ。
ゆっくり用トラバサミはそれほどバネが強くなく刃も鋭くない、人間が踏んでも痛いだけの代物だ。
しかしゆっくりには十分な武器、手がないゆっくりにはバネが弱くても解除できないのだ。
こういった対ゆっくり用トラップを仕掛ける人は多い。
単純にゆっくりが畑を荒らさないようにするのはもちろん、ゆっくりそのものを売って副収入にするからだ。
また、畑を荒らすゆっくりは大抵ゆっくりの中でも性格が悪いので、そういったやからの駆除にも役立つ。

「いだいいいいいいい!!!!!はやぐだずげろおおおお!!!」
「はずしかたがわからないよー」
「まりさがんばってね!!れいむもがんばるからね!!」

早速かかってた。罠にかかったゆっくりまりさと、その周りにいるれいむとちぇんの三匹。
叫び声からまりさはゲスかもしれん。

「お前らなにやってるんだ?」
「ゆゆ!!にんげんさんがきたよ!!」
「にげるんだね、わかるよ!!」
「どうじでにげるんだぜ!!さっさとばりざざまをだずげるんだぜ!!」

あっという間に逃げるれいむとちぇん。こいつらの判断は正しい。
圧倒的に自分より強いやつが現れたらすぐに逃げるのは野生種の基本だ。
さて、ゆっくりに逃げられたまりさはどうするのかな

「じじい!!ばりざざまをだずげろ!!」

どうやら自分の立場を分かっていないらしい。やれやれ。
俺はまりさを罠からはずすと帽子をとって籠の中に放り込む。
解放しろだの帽子かえせだのおいしいものよこせだの叫ぶまりさを無視して罠の点検。
これ以外にかかっているゆっくりはいなかった。まぁそんなしょっちゅうゆっくりも来るわけではない。


ちなみにこのまりさは適当に痛めつけて保存箱に入れた。





「ふー、満足満足」

ガタガタ

おっさんの家に行って晩飯をたらふく食って家に帰ってきた俺。
お前もそろそろ嫁をもらったらどうだと言われてどうしたもんかなと考える。
田舎は結婚するのが当たり前だ。しかもいろんな村とつながりがあるから相手にも困らない。

「あー、でもなー」

しかしそういったことにいまいち乗り気になれない俺。

「ゆうううう!たべものがみつからないよ!!!」
「どうしてえええ!!??」
「おにゃかちゅいたよー」

いつものように寝室に行くとゆっくりのつがいがいた。ついでに子供もいる。
ありきたりなれいむとまりさだ。遭遇率が高いのは単純にこいつらが一番多いのだ。
たぶん俺が出かけている間に潜入して人間の食べ物を奪うつもりだったに違いない。
しかしそういったゆっくりのありがちな行動の対策など当に出来ている。
食べ物関係は全部上の方の棚だし、大量に収穫した野菜は鍵つきの倉の中にしっかり保管しているのだ。
地面に近いところにあるのはゆっくりの飾りや人間用の生活用品ばっかりである。

「しかたないからゆっくりたべものをもってこようね!」
「ゆうう…さすがにまりさもあきらめるよ…」
「れいみゅたちはここでゆっくりしてるね!」
「おい」


俺が声をかけると飛び上がって驚くゆっくり一家。今まで気づかなかったのだろう。
本当に野生種かと疑問に思ってしまう。

「ゆっ!!ここはまりさがみつけたいえだよ!!ゆっくりでていってね!!」
「そうだよ!!ついでにたべものもよういしてね!!」
「でていっちぇね!!」

「…あー」

相手にするのめんどくさいし適当に追い返そう。
俺はゆっくり一家をつかむと縁側から外に投げ捨てた。

『ゆべぇ!!』

見事につぶれた。

「なにするの!!もうおこったよ!!こうかいしながらゆっくりしんでね!!」
「まりさがんばってね!!」
「がんばっちぇね!!」

ふぅ、やっぱり痛めつけないとだめか。

こっちに向かって体当たりしてくるまりさを容赦なく蹴り上げる。そして落ちてきたところをもう一発。

「ばぎらべっ!!!」

見事に決まった。
べりょんべりょんと跳ねて家族の所に転がるまりさ。はやくも虫の息といった感じだ。

「まりざあああああ!!!」
「どうちでごんだごどずづのおおお!!!」

攻撃してきたから反撃しただけですがなにか?

「これ以上痛い目にあいたくなかったらさっさと山に帰れ。そして二度とここに来るな」
「ゆぎ!!」

ここで一発脅しておく。そうすれば二度とこいつらもこないだろう。たぶん。

「だめだよ!!よるはれみりゃがでるんだよ!!ゆっくりできないよ!!」
「ここでゆっきゅりさせてね!!」

村の適当な家を占領するつもりだったのか…なんというだめ饅頭。

「あー、面倒な」

ゆっくり一家どもを裏庭に放りこむ。例のゆっくりを飼ってる庭だ。そこなら少なくとも野獣に襲われはしない。
たまにれみりゃが入り込んで食われてることはあるけど。

「いたいよ!!やめてね!!」
「しったことか。お前らはそこでずっとゆっくりしてろ」
「ゆっくりするからおかしよこしてね!!」
「お前らの死体ならやるが?」
「ごめんなさい!あやまるからゆるしてね!!」

こぶしをぽきぽき鳴らすとあっさり謝るれいむ。最初からこんなだと楽なんだが。



そんなこんなで俺の庭にはゆっくりが増えることになった。

「まりさしっかりしてね!!」
「しっかりしちぇね!!」
「ゆううううう…」
「…」

ふむ、家族か…。
やっぱ俺を気遣う嫁はほしいかもしれん。ちらりとそんなことを思う。さすがにアホはいらんが
とりあえずうるさいゆっくりどもをそれぞれ一発ずつ殴ると俺は寝ることにした。




~~~~~~

田舎にゆっくりがいたらこんな感じかなぁと妄想してみた。
一応ゆっくりメインになるように書いてます。つーか日常会話が書けん

別に書いてるSSのネタがかぶったのに少し困ってたりします。途中まで書いたやつどうするかな…
しかも最近ちょっと書いてなかったせいか実力が落ちてきてる気がする…元々そんな無いけど



過去作品
巨大(ry
餌やり
ゆっくり対策
巨大まりさ襲来
ゆっくり埋め
どすまりさの失敗
原点
ゆっくり駆除ありす
まきぞえ
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最終更新:2022年05月21日 21:48