※ゆラディのクロス・・・になるんじゃないかな?
※あんまり強くないドス注意
※俺設定なところもあったりなかったり







その森はゆっくり達の楽園だった。
この森には人間が食べられるものは殆ど実らず、また芽吹かない。
にもかかわらず、ゆっくりの味を好まないが人間の天敵となる動物が生息している。
この2つの要素が合わさることで、森にはゆっくりの脅威となるものが皆無に等しかった。

「「「おにぇーしゃん、きょうはにゃにしゅるの?」」」
「ゆゆっ!きょうはね、ゆっくりみんなでむししゃんをとりにいくよ!」
「「「れーみゅ、ゆっきゅちとりにいきゅよ!」」」

だから、姉の子ゆっくりが3匹の赤ゆっくりを連れて森の中を散策するなんて光景を拝むことが出来たりする。
基本的には鬱蒼としていて薄暗い森だが、ところどころに日の光が差す場所があるので見通しは悪くない。
それに、迷子になってもその陽だまりでじっとしていれば大体成体ゆっくりが見つけて保護してくれる。
こういった要因も重なって大人たちも子どもだけでの行動を止めようとしなかったし、止める必要も無かった。

「おちびちゃんたち!ばんごはんのじかんまでにはゆっくりかえってきてね!」
「もりからでちゃだめだよ!どすとぱちぇにおこられちゃうからね!」
「ゆっくちりかいしたよ!」
「「「ゆっきゅちりきゃいちたよ!」」」

そればかりか、この森にはドスまりさが君臨している。
しかも、彼女のはにーとして森の賢者と呼ばれる大型のぱちゅりーが寄り添っていた。
体高4mほどとまだ駆け出しながらも大型で、どちらかと言えば強さがウリのドスまりさ。
その反面、若干思考の幼い彼女をしっかり補佐し、群れを導くぱちゅりー。
こちらも相当なサイズに達しており体高3mはあった。

「「「どす、きょうもとかいはのおうたをきかせてあげるわ!」」」
「「れいむたちもゆっくりしたおうたをうたうよ!」」
『ありすもれいむもありがとう!ゆっくりおうたをきかせてね!』
『ぱちぇもいっしょにゆっくりさせてもらうわ』

ドスまりさを中心としたその群れの生活の中心となる場所は森の真ん中の大きな広場。
もちろん、森の真ん中に都合よくそんな場所があるはずもなく、ここはドスまりさが頑張って作った場所だった。
雨が降って、近くの川が氾濫しても大丈夫な場所で、開けているために日当たりも悪くない。
それに雨が降ったとき対策も万全で、森の各所に雨宿りにつかえそうな場所を設置させていた。

「ゆゆっ!ゆうか、おやさいさんのようすはどうなんだぜ?」
「ゆ、まりさね。おやさいはゆっくりしているわ」
「ゆぅ〜・・・はやくたべたいんだぜ!」
「ゆっくりがまんしてね!」

この森では種族なんて関係なかった。
れみりゃでも、ゆうかでも、きめぇ丸でも・・・ここにいたいと願うなら、そして仲間を尊重できるならドスの比護を受けてゆっくり出来た。
いや、それどころか、彼女達を受け入れたことが外部から来るゲスへのけん制となり、群れはいっそう平和に暮らせるようになった。
それに、多様な種族が個性を活かして共生することであらゆる面で合理化が図られ、森での暮らしを豊かなものにした。

「まりさ〜、すっきりしましょうね!」
「ゆゆっ!ありすはひるまからせっきょくてきだぜ!でも、ひっにんはわすれちゃだめなんだぜ?」
「とうぜんよ!かんがえなしのにんっしんなんてとかいはじゃないもの!」

また、森の賢者や彼女の教育を受けた賢い個体を中心に他のゆっくりへの教育が推進されていた。
それにとって、この群れでは考えなしの繁殖をするものもおらず、限度を考えずに森の資源を浪費するものもいなかった。
ドスと森の賢者を中心に試行錯誤を繰り返し、この群れの生活圏内で最適なゆっくりの数は1000匹前後であることが判明していた。
その数を越えないように、にんっしんを統制し、アウトローを追放し、身の程知らずの血気盛んなゆっくりは修行の旅に出すなどの措置を行った。

2匹を中心とした群れのたゆまぬ努力が実を結んで、いつの頃からかこの森は「ゆっくりの森」と呼ばれるようになっていた。



ある日、そんな平和な森に見慣れぬゆっくりがやって来た。
赤い髪、猫耳、三つ編み・・・妙にごてごてしたそのゆっくりの名前はゆっくりおりん。
ゆっくりの死体を操る能力を持つと言われ、ゆっくりの間では忌み嫌われる種族だった。

「じゃじゃーん!ゆっくりしていってね!」
『ゆっくりしていってね!』
「おりんをむれにいれてね?」
『むきゅ〜・・・だめよ!』

ぱちゅりーは即座に断った。
確かにこの群れは捕食種も含めて来るもの拒まずのスタンスを取っている。
が、おりんのような異能持ちに関しては少々勝手が違っていた。

「どうして?」
『あなたののうりょくがゆっくりできないからよ!』
「ゆぅ〜・・・ざんねんだよ!ゆっくりあきらめるよ!」

おりんは思いのほかあっさりと引き下がった。
ぴょんこぴょんこと跳ねて群れを後にする彼女の背中を眺めながら、ドスまりさと森の賢者は安堵のため息をつく。
異能持ちはゆっくりの常識を、時には理を覆す。そして、それは必ずと言っていいほど面倒ごとへと発展する。
好き好んで得た力ではないだろうし、出来ることなら一緒にゆっくりしてあげたい。
が、彼女達は群れの長としての立場と責任があり、個人の感情に流されて大局を見誤るわけには行かない。

『『・・・ゆっくりごめんね』』

だから、彼女の背中が寂しそうに見えても、小さな声で謝ることしか出来なかった。



「じゃじゃーん!ゆっくりしていってね!」
「ゆっくちちていってね!」
「「「ゆっきゅちちていっちぇね!」」」

群れに加わることを認められなかったおりんは群れの住処から少し離れた場所を探検していた子ども達に元気良く挨拶をしていた。
その満面の笑みからは群れに入れなかったことへの失望などは微塵も感じられる、それどころか何処か晴れ晴れとしていた。
単に馬鹿なのか、それとも妙なポジティブ思考で入れなくてよかったと解釈しているのか。

「ねえ、おちびちゃんたち!おりんりんとゆっくりできるあそびをしようよ!」
「ゆゆっ!ゆっくちできるあそび?」
「「「ゆっきゅちできりゅあしょびしゃんちたいよ!」」」
「じゃあ、おりんについてきてね!」

そう言うと、おりんは子ども達でもついてこられる速さで何処かへ跳ねていった。
疑うことを知らない子ども達は首をかしげながらも、おりんの後をゆっくり追いかけていった。
もっとゆっくりしたいという無邪気で、実にゆっくりらしい動機に従って。

「じゃじゃーん!ここがゆっくりできるばしょだよ!」
「「「ゆゆっ!みちゃことにゃいしゃんはだあれ?」」」
「ゆゆっ!もしかしてにんげんさん?」

おりんについて行った先、そこで子ども達は生まれて始めて人間の男と出会った。
そして、その男やおりんと一緒にとてもゆっくり出来るひとときを過ごした。

子ども達はそれからも友達の子ゆっくりや赤ゆっくりを連れて毎日のようにそこに足を運んだ。
おりんはいつも笑顔で、人間さんはいつもゆっくりしていて、他の子ゆっくり達も満足げに遊んでいた。
少なくとも、同伴した成体ゆっくりの目にはそう映っていたはずだし、ドスまりさにおりんの動向を報告したゆっくり達は「おリンはとってモゆっくリできルこだヨ」と言っていた。

『ぱちゅりー、どうするの?』
『むきゅ〜・・・むずかしいわね』

おりんを群れに加えることを拒んだことはきっと正解だったのだろう。
人間と親しくしていると言う報告だけでも、その点に関しては確信が持てた。
この群れが人間とある程度距離を保っていたからこそ繁栄できたことを思えば間違いなくあの判断は正しいと思える。

が、問題はそこではない。
子ども達がほぼ全員懐柔されてしまい、またおりん自身が成体ゆっくりとも仲良くなってしまっている。
この状況こそ、ドスまりさと森の賢者を悩ませる最大の問題だった。

『もうむれにくわえたらどうかな?』
『むきゅ!それはだめよ!にんげんさんのゆっくりをくわえるのはあぶないわ!』

おりんを群れに加えれば群れと人間の間に接点を作ってしまうことになる。
かといって、無理矢理おりんを排除しようとすれば群れからの反発が懸念されるし、下手に傷つけたりすると人間とも衝突しかねない。
だが、このままずるずるとおりんと群れのゆっくり達の接触を許し、事実上群れの一員になってしまっては元も子もない。

『むきゅ〜・・・おりんののうりょくをいちどつかわれると・・・どうなるかわからないわ!』
『そうだね!しんだものはかえらない・・・あたりまえのことがこわれるとゆっくりできないよ!』

もし、何かの拍子に子どもが死んでしまったとしよう。それをおりんが生き返らせてしまったらどうなるのか?
流石に一介のゆっくりに過ぎないドスまりさ達にそれを正確に予測することは出来ないが、少なくとも蘇って良かったねなんて楽観的な感想を抱くほど愚かではない。
本当に何が起こるか予測できない。これだけでも群れに加えない理由としては十分すぎる。
しかし、既に群れのゆっくり達と仲良くなってしまったものをまだ何もしていないのに森から排除することは流石に躊躇われた。

こうして結論が出ないまま、群れとおりんの交流はなし崩しに続いていった。



1ヵ月後、3日間に渡って降り続いた雨が止んだ夜、群れの一部のゆっくりが何の前触れもなくドスまりさと森の賢者の寝床を襲撃したことで事態は急変する。

『やめてね!こんなことしてもなんのいみもないよ!』
『むきゅ〜・・・このこたち、なにかへんよ!』
「「「「「・・・ユっくりしテいってネ・・・ユっくりしテいってネ・・・」」」」」

壊れた玩具のように同じ言葉を繰り返しながらドスまりさやぱちゅりーに噛み付くゆっくり達。
にごった、虚ろな目をした彼女の身体からは何故か死臭が漂っている。
その臭いをかいだドスまりさは当然のようにおりんを疑った。
しかし、ほんの数日前までおりんの下へ行ったゆっくり達からは死臭なんて漂ってこなかった。
それにこの3日間は雨が降っていたため、誰もおりんと接触していないはず。

『じゃあ、どうして・・・?』
『むきゅー・・・わからないわ』
「「「「「・・・ユっくりしテいってネ・・・ユっくりしテいってネ・・・」」」」」

出来るだけ慎重に身をよじってゆっくり達に余計な傷をつけないように彼女らを振り落とすドスまりさとぱちゅりー。
死臭が漂っている以上、あまり意味がないように思えるが、心情的な問題と、未知の事態への警戒感が彼女達をそうするように導いていた。
もっとも、その振る舞いが既に死んでいるゆっくり達が何度も何度も立ち上がっては襲い掛かってくると言う結果をもたらしたのだが。

「「「「「・・・ユっくりしテいってネ・・・ユっくりしテいってネ・・・」」」」」
「「「「「・・・ユっくりしテいってネ・・・ユっくりしテいってネ・・・」」」」」
『ゆゆっ!?ぱちゅりー、ふえて・・・ぱ、ぱちゅりー!?』
『む、むきゅ・・・』
「「「「「・・・ユっくりしテいってネ・・・ユっくりしテいってネ・・・」」」」」
「「「「「・・・ユっくりしテいってネ・・・ユっくりしテいってネ・・・」」」」」

振り払えど振り払えど、多少壊れても平然と立ち上がり襲いかかってくるゆっくり達。
徐々にその数は増えて行き、気がつけばぱちゅりーを覆い尽くすほどの数に達していた。
その面子はおりんの下に行ったことのあるゆっくりばかりだった。
まだ幾つか疑問は残っている。しかし、この事態の元凶がおりんであることは疑いようがなかった。
ドスまりさはおりんを倒して死体を止めるべく重い腰を上げるが、その時、見計らったかのようにおりんが姿を現した。

「じゃじゃーん!ゆっくりしていってね!」
「やあ、ドスまりさ。お邪魔するよ」
『ゆゆっ!よくものこのことやってきたね!?』

出会い頭の先制攻撃。ドスまりさは何の警告もなしに、群れのゆっくりの死体を巻き込むことも辞さずにドスパークを放った。
先ほどまでは3日間の空白と死後にでも漂うはずの死臭がなかったことなどへの疑問がおりん以外に犯ゆっくりがいる可能性を残していた。
しかし、彼女のほうから姿を現し、この光景を見ても平然としている以上、そんな可能性は限りなくゼロに等しい。
それに犯ゆっくりがおりんだと断定できたということは、ドスまりさやぱちゅりーを襲うゆっくりが死んでいることも断定できた。
それゆえに躊躇うことなく先制攻撃を仕掛けることが出来たのだが・・・

「おりん、きゃっつうぉーく!」
「ゆっくりりかいしたよ、おにーさん!」

問答無用の必殺の一撃はいとも容易く回避されてしまった。
男は思いっきり横に跳躍し、おりんは不思議な力で飛び上がり、ドスまりさの頭の上に着地した。
直後、ドスまりさは起き上がろうとしている男めがけて突進を仕掛ける。

『ゆゆっ!?』
「「「「「「「・・・ユっくりしテいってネ・・・」」」」」」」
『・・・ユっくりしテいってネ・・・』

しかし、つがいの森の賢者ぱちゅりーによって阻まれてしまった。
『どうしてじゃまするの?』・・・いったん距離を取ったドスまりさはそう彼女を問い詰めようと口を開く。
が、ぱちゅりーの皮が破れ、目玉が飛び出し、中身が漏れ出している悲惨な姿を見た瞬間に何も言えなくなってしまった。
ぱちゅりーは既に死んでいて、今ドスまりさの頭上で笑みを浮かべているおりんの支配下に置かれてしまっていた。

『ぱ、ぱちゅ・・・りぃ・・・!?』
「おりん、かえんのしゃりんだ」
「ゆっくりりかいしたよ!みんな、どすをおさえつけていてね!」

ぱちゅりーと無数のゆっくりのの死体に動きを封じられたドスまりさは、おりんの炎を纏った体当たりを喰らい、致命傷を負った。



『おにーさん・・・さいごに、ひとつおしえてほしいことがあるよ・・・』
「なんだ?」
『みんなはいつ・・・ころされちゃったの?』

もはや虫の息で、ドスパークはおろか、身動き一つ取ることの出来ないドスまりさ。
消え行く意識の中で、唯一つ最後まで消えることのなかった疑問の答えを男に尋ねた。

「一番最初に接触した子ゆっくりどもは1ヶ月以上前だな」
『でも、なんのにおいもしなかったよ?』
「そりゃそうだ、防腐処理したからな」

そう言いながら、男はぱちゅりーの巨体を手際よく修復していく。
食いちぎられて破れた場所に適当なゆっくりの皮をあてがって小麦粉と針で縫い合わせる。
漏れ出した餡子は出来るだけ不純物を取り除いてから、良く分からない薬品と混ぜ合わせて体内に戻す。
それから、餡子を引っ張り出しては薬品と混ぜ合わせる作業を繰り返して、それが終わると皮や目玉を再び丁寧に修復した。

『にんげんさんは・・・しんだこもなおすんだね・・・』
「エンバーミングって言ってな、疫病予防とか宗教上の理由で死体を腐りにくくするんだよ」
『だからにおいがしなかったんだね・・・』
「そういう事だな。優れた技術と資金と環境を持つものだと定期的にこれを繰り返すことで何十年も死体を綺麗なまま保存できる」

謎が解けたドスまりさは目を瞑り、静かに息を引き取った。
勿論、彼女の死体も男の手によって修復され、おりんの支配下に置かれることになる。
半ば強引に意識をこの世界に繋ぎとめられ、しかし身体の自由が一切きかないという、今まで想像したことさえもない苦しみ。
その苦痛の中でドスまりさは群れの仲間にこんな苦しみを味あわせていることを悔やみ続けた。



こうしておりんはゆっくりの森の頂点に君臨する存在になった。
そんな地位を欲したのも、屍の兵隊を量産したのも全ては愛するまりさのため。
かつて中堅のゆラディエーターとして闘技場で戦い続けていたあの頃、自分に希望をくれたまりさのため。

流石に死体の持ち込みは出来ない闘技場ではおりんはどんなに頑張ってもCクラス止まりだった。
当時、Cクラスにはきめぇ丸という桁外れの実力者が居座っていたために閉塞感が漂っていた。
今までの努力を圧倒的な力で否定し、弱いゆっくり達を勝負の美名の下になぶり殺しにする黒い翼の悪魔。
その怪物を倒してのけたのが一匹の、後にゲスであることが判明するまりさだった。

その勇姿を見たおりんはまりさに一目惚れしてしまった。
いや、最初はただの憧れだったのかもしれない。
しかし、そのまりさがAランクの戦いでゆっくりさとりに嫁にするという前代未聞の方法で勝ってしまった時に憧れは恋慕に変わった。
心を読む能力のせいでゆっくりから忌み嫌われるゆっくりさとり。
あろうことか、まりさはそのさとりを自分のパートナーにしてしまったのだ。

そして、おりんは確かな観察眼でまりさが何故さとりを気に入ったのかを見抜いていた。
強いから・・・ただそれだけのことだろう、と。
また、その事実はまりさが多様な強さを認めていることを如実に現していた。
普通のゆっくりなら「こころをよむなんてずるくてゆっくりできないよ!」と言うところだろう。
だが、あのまりさはその能力も含めてさとりの強さとして評価していた。

なら、おりんがさとりより強いことを証明できれば、さとりとまりさを倒すことが出来ればおりんとゆっくりしてくれるんじゃないだろうか?
そう思った彼女は飼い主のゆっくりエンバーミングの専門家でもあった男性と一緒に街を飛び出し、自分達なりの強さを求める旅に出た。
この森での出来事はその成果の表れだと言えるだろう。

「ねえ、おにーさん!まりさはおりんのことすきになってくれるかな?」
「当たり前だろ?噂を聞きつけてやってくるからその時にまりさに勝てばきっと・・・な?」

男の頼もしい言葉を聞いたおりんは顔をほころばせ、嬉しそうに飛び跳ねる。
そんなおりんの姿を見た男もまた嬉しそうにしている。
そのゆっくりした様子は1人と1匹の周りで繰る広げられる阿鼻叫喚とはあまりに不釣合いだった。

「も゛うやだ!ずっぎぢぢだぐないよ゛!」
「くひっ・・・うふふ、うふ・・・」
「おお、じごくじごく・・・」
「「「ユっくりシてイってネ・・・」」」
「おね゛がいだよ゛!でいうのあがぢゃんをゆっぐぢざせであげでね゛!?」
「えびりゃのあがぢゃんーーーー!?」
「う゛ぅぅぅううぅ・・・ゆっぐぢぢね!」
「ぢぬ゛ぅ・・・ごでいじょうずっぎぢぢだらぢんぢゃううううう!?」
「「「ユっくりシてイってネ・・・」」」

幸せそうなおりんと男の周囲には我が子や、あるいはその死体を盾に取られて好きでもない相手とのすっきりを強制されるゆっくり達の姿があった。
生まれた瞬間に地獄絵図を目の当たりにして恐慌状態に陥る赤ゆっくりの姿があった。
あまりの惨状と恐怖に耐え切れず壊れてしまったゆっくりの、ゆっくりだった何かの姿があった。
腐り、餡子を露出させた酷い姿になってもなお動き続けることを強制される我が子の悲惨な運命に涙する親ゆっくりの姿があった。
ドスの死体を実用可能な状態に保つためだけに子どもを産まされる親ゆっくりの絶望があった

外に目を向ければ死体に監視されながら食料を集めるゆっくりや、いつか死体に加工されるときのためだけに修行に励む子ども達の姿があった。
死体は食料の補給など必要ない。それゆえ一匹辺りの分け前は以前とは比較にならないほど多くなった。
そして、以前よりもずっと早く子ども達が成体サイズに達するようになった。しかし、生きる喜びがなくなった。

ゆっくり達の悲鳴と嗚咽が止むことなく響き渡る森の中、そこにはゆっくり達の地獄があった。
その地獄は群れの外のゆっくりや、事態の解決に乗り出した血気盛んなゆラディエーターまでも巻き込んで今もゆっくりと広がっている。
1人と1匹のたゆまぬ努力と数多のゆっくりの苦しみが実を結んで、いつの頃からかこの森は「屍ゆっくりの森」と呼ばれるようになっていた。



‐‐‐あとがき‐‐‐
くそっ・・・レポートが終らん!?
それはさて置き、レーニンの死体は今も綺麗な状態で展示されているそうです。
エンバーミングまじぱねぇ!

byゆっくりボールマン

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最終更新:2022年04月17日 00:55