注意
  • 『僕はこうして生まれました』の人物が登場
  • シモネタ有り(やや薄め)
  • 贔屓されるゆっくり有り
  • 虐待分薄め



≪登場人物≫
息子:学生。金八先生がどうして金八という名前なのか素で知らない世代
 ゆっくりと人間のハーフ。最近はそんな自分の体と上手く折り合いをつけながら生活している。ゆっくりふらんとは恋仲。見た目は人間

父:会社員。現在のドラえもんの声に未だに馴染めない世代
 ゆっくりを孕ませた全ての元凶。きめぇ丸を孕ませた時点で「こいつの方が人間じゃなくね?」と思われがちだがれっきとした人間

ゆっくりふらん:居候。通称?ふーちゃん?
 息子の彼女。ゆっくりの中でもかなり賢く高性能

ボブ:黒人。日本で空手を習うと忍術が取得できると勘違いしている外国人の一人
 ゆっくりをレイプするのが趣味。ハーフの息子からゆっくりの気配を無意識に感じ取り、性の対象として見ている節がある



休日の午後
リビングで父は本を読み、その部屋のテレビで息子はレンタルしてきたDVDを見ていた

『親方ー、そ、空から女の子がー』

『お前達!! ぐずぐずしてないでこいつを谷底に捨てるんだ!』
『どーーーじでぞんだごとい゛う゛の゛おおおおおお!!! れいむがまだれっしゃさんにのってるのにいいいいいいいいいいいい!!!』

『あったんだ! ユピュタは本当に!! 父さんは嘘つきなんかじゃなかったんだ!』

『ウルはユピュタ語で「ゆっくり」、トエルは「していってね」、君はユピュタの正統な王位継承者ユシータ王女だ』

『君も男なら切り分けたまえ』
『ばりざをぎらないでええええええええええええええええええええええええ!!』
『これは僅かだが心ばかりのお礼だ、とっておきたまえ』
『それでいぶのあがじゃんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!』

『そうか、その光だ、聖なる光でドスの封印が解けたのだ!!』

『40秒で仕度しな!!』
「みじかすぎるよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!! ぜんぜんゆっくりできないいいいいいいいいいいいいい!!』

『ここはおいしいくささんがいっぱいあってすごくゆっくりできるよ。さいこうのゆっくりぷれいすだね!!』
『バカどもにはちょうどいい目くらましだ』

『言葉を慎みたまえ。君はユピュタ王の前にいるのだ』
『ちがうよっ!! ここはれいむのおうちだよ!!』
『死ねー!!』
『ゆゆ〜ん♪ おそらをとんでるみたい♪』

『あっはっは、見ろゆっくりがゴミのようだ!!はっはっはっは・・・』

『海に捨ててェェーー』
『その石はれいむのだよ!! かってにすてないでね!! ぷんぷん!!』
バキューン
『ゆげええ!!!』

『『ユックリシテイッテネ!!』』
『ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!! めが〜〜〜でいぶのめが〜〜〜!!』
『滅びの言葉を使ったんだ・・・』



「なあ」
父は本に目を向けたまま息子に話しかけた
息子は映画をイヤホンを通して聞いていた。読書をしている父への配慮である
「それ面白いか?」
「微妙。主人公とヒロインの間を動き回ってるゆっくり達がすごくウザイ」
テレビ画面から見たまま答える
「あとさ・・・お前それでちゃんと映画の音声聞こえているのか?」

――息子の音楽の聴き方は変わっていた

彼はイヤホンを耳には付けず、左手の中に握りこんでいた
「うん普通に」
ゆっくり同様、彼は全身が聴覚器官となっているため掌からでも音を聞くことが出来た
耳にイヤホンを当てないで音声を聴く彼に父は大きな違和感を感じていた
「アレか? 自分の長所を日常で活かしてマーヴルヒーロー気取りか?」
「なんでそうなるんだよ。違うよイヤホンのコードが短いから今だけしょうがなくだよ」
「そうか・・・ところでだ」
「ん?」
今した彼への質問は“あること”を尋ねるためのきっかけ作りのようなものだった
「ふーちゃんとは何回シたんだ?」
「はぁ!?」
その問いに彼は思わず振り向いた。映画はエンディングに入っていた
「カップルが同じ屋根の下で暮らしてるんだから、父さんの目を盗んでしょっちゅうヤってるんだろ?」
親指を人差し指と中指の間に差し込む。うねる親指の動きは何とも言えない卑猥さを感じさせた
息子は頭を掻いてから、渋々口を開いた
「0回だよ、0回。ふーちゃんとは一度もしてないよ。寝る場所だって別々だし」

「はああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!?」

映画の音声が聞き取りづらくなる程、大声を上げる
「ちょっと、父さん近所迷惑…」
「おかしくない! 絶対おかしくない! だいぶ前、父さんが出張中の時に内緒でふーちゃん家に連れ込んでたやん!?? そこで童貞捨てたんやないんアンタ!!」※一話目
「なんでエセ関西弁?」

父はいったん落ち着きを取り戻して、質問しなおす
「UNOか? モノポリーか? ドンジャラか? あれ?どれも二人でやっても楽しくないな・・・それじゃあ二人で一体ナニしてたんだ?」
「その・・・・・・・おなじ布団に入ったけど・・・・最後までは・・・・・」
言い辛そうにゴニョゴニョと口を動かした
「こいつ。かいしょうなし」
「!?」
丁度散歩から帰ってきたふらんを見て息子の表情がかたまる
「お帰りふーちゃん。甲斐性無しっていうのはコイツのことかい?」
萎縮する息子を指差す
「とちゅうでこいつが『やめよう』っていった。さわりっこしておわった。それいらい、わたしがしようっていってもいつもことわる」
「だって、僕らまだ子供だし。そういうのはもう少し大事に…」
「貴様!! それでも二代目ゆっくりレイパーか!?」
父は思わず立ち上がった。拳が震えている
「僕はレイパーじゃない。勝手に継がせるな!」
「ベッドインまでしておいてさわりっこ止まりだなんてチキンにも程が・・・・・待てよ、さわりっこだと・・・」
“さわりっこ”=幼い恋人同士が恐る恐る、お互いの敏感な部分に触れて愛撫しあう背徳感漂う禁断の戯び;父の脳内イメージ
「それ魅惑のプレイすぎない!? お金払わなくていいの? 逆に興奮するんですけど」
「何の話?」
「まあ。それはそれとして」
サイフの中身を確認してから、息子の腕をつかんだ
「おい、行くぞ。自信をつけてからふーちゃんにリベンジだ!!」
「何処行くんだよ!?」
「駅裏。あそこなら多分ゆっくり専門のヘルスなりソープなりあるはずだ」
「絶対に無い!! その店が何をするところか知らないけど絶対に無い!!」
「じゃあここでふーちゃんに男の意地を見せろ!!」
「サイフからコンドーム出すなキショい!!」

RIRIRIRIRIRIRIRI

二人の会話に割り込むように、リビングの電話が鳴った
息子が受話器を取る
「はい。もしもし」
『ネェ、ムスコクン、イマ…』
音速で受話器を置いた
「誰からだった?」
「まちがいでんわだよ。うん。まちがいでんわ」
「?」
なんとなく息子の目の色がおかしいと思ったがこれ以上は訊かないことにした

RIRIRIRIRIRIRIRI

「ッ!!」
再び電話が鳴り出す
「今度は父さんが出てよ」
「お前の方が電話に近いだろ」
「ふーちゃん。悪いけど今だけ代わりに・・・」
「これみたい」
ふらんは映画が終わった後に入っている他作品の宣伝映像の中の『紅のゆ豚』のプロモーションムービーに夢中だった
「くそぅ・・・あれ?」
電話のディスプレイに表示された番号が先程とは違うことに気付き慌てて受話器を取った
「はい。もしもし」
『こんにちは『NPOゆっくりと自然の会』の者です。先生はいらっしゃいますか?』
女性の声だった
「先生? あの間違い電話じゃ…」
戸惑う息子から父が受話器を取り上げた
「はい、お電話かわりました。ご無沙汰してます・・・・・いえ・・・はい・・・はい。わかりました、では来週の日曜に」
会の者と名乗る女性とニ、三やりとりをして電話をきった
「先生って父さんのこと?」
「向こうが勝手にそう呼んでいるだけだ」
「それにNPO団体って何?」
「『NPO』ってのは『非営利組織』といってだな。企業みたいに儲けることを目的としないで活動する団体のことだ。まあ別に覚えなくていい」
彼はとりあえず何かを目的にして活動する集団、と認識することにした
「来週の日曜、幹部の集まりがあるからついて来い」
「嫌だよ、ふーちゃんと出かける予定が…」
どうすれば『紅のゆ豚』が再生できるのかと、DVDデッキの前で四苦八苦するふらんをちらりと見る
「来ないと小遣いカット。DVDプレイヤーもお父さん権限で使用禁止にします」
「わかったよ、行けばいいんだろ」
「そう嫌そうな顔をするな、社会勉強になるぞ。それにサザエさんが始まる時間までには家に帰ってこられるから心配はいらない」
「サザエさん見たいの?」








一週間後の日曜日


とある地方の田舎の公民館。その一室で会の幹部の会合がひっそりと行なわれていた

(なんだこれ・・・・・)

コの字型に並べられた机に親子と幹部が腰掛けている
全員が顔に…まるでゆっくりまりさの帽子がそのまま大きくなったような…頭のてっぺんが尖った覆面を被り顔を隠している
人数は全員で13人。それぞれの幹部の前には【○○地方支部長】という肩書きを書いたプレートが名札代わりに置いてあった
【会長】のプレートが置いてある所の者が動いた
「これより『ゆっくりレイプ同好会』の定期会合を始める」
覆面にはボイスチェンジャーが仕込んであるようで、その声は独特の機械音で濁っていた

(カオスすぎるだろ。この状況)


〜〜〜道中の出来事〜〜〜
指定された公民館に向かうべく、親子は電車に揺られていた
ゆっくりふらんには「今度埋め合わせする」と言って納得してもらった
「『ゆっくりと自然の会』というのは、ゆっくりが山や林に住むことでその場所の生態系にどんな影響を与えるのかを調査する団体だ。
 会員は全国で300人を超え、近年その調査結果が認められて国から活動費の助成金も出ている」
「すごいね」
「表向きはな」
「表向き?」
眉を寄せる
「裏の顔は『ゆっくりレイプ同好会』。自然界にいるゆっくりをレイプする連中の隠れ蓑だ」
「詐欺じゃないか。国からお金もらってるんでしょ?」
「いいんだよ。レイプした後、実際に生態系の調査してるんだから。調査内容も土壌・水質チェックから生物同定、測量、樹幹測定までして本格的なんだぞ」
「父さんも会員なの?」
ゆっくりレイプ数世界記録保持者の父は会の発足時に「顧問になって欲しい」という要請を受けていた
「実際に籍は置いてあるが暇な時に顔を出す程度だ。父さんは基本シングルプレイヤーだ」
目的の駅で降りると、父から体を包む黒マントと顔をすっぽりと覆うことが出来る黒い三角帽子を渡される
「向こうについたらこれを着なさい。活動の時にだけ着るユニフォームみたいなもんだ」
「なんで? てかこれ着て集団で山とかに行ってるの!?」
「会員はみんな特殊な性癖を持つだけの只の社会人だ。幹部同士であっても顔を知られたくないと思うのは自然だろ」
「ゆっくりレイプしたい願望を持ってる時点で只の社会人じゃないような気も・・・」

渡された物を見る
生地は薄く、のぞき穴が無くても被ることで周りが普通に見えるようになっていた
口の部分には見慣れない機械と小さなスピーカーが見えた
(賢いのか馬鹿なのか分らなくなってきた・・・・・)
「お前の肩書きは私が見つけた新人ってことにしておく。息子だと身元がバレるからな」
(帰りたい)
一抹の不安を抱かずにはいられなかった
〜〜〜道中の出来事〜〜〜



「・・・・・・以上が今季の我が支部の活動内容です」
「うむ、各支部長ご苦労」
「「「はっ」」」
会長が労いの言葉をかけて全ての支部長の報告会が終わる
「次はぎじゅちゅ開発局の発表を・・・・・・・主任?」
「っはい」
肩をぷるぷると震わせながら【主任】の札の者が立ち上がる
(噛んだ)(会長、『技術』を『ぎじゅちゅ』って言った)(噛んじゃったよ)(いい年して・・・)(イイトモゾウカンゴウミタイノニ、コノテレビウツラネーヨ)
口に出さなかったが幹部全員が思っていることは一部を除き大体同じだった

会議室に腰の高さほどの小さな檻に入ったゆっくりが運び込まれる。騒がれると厄介な為か、全てクスリで眠らされていた
「レイプ初心者は暴れるゆっくりを上手く押さえることが出来ず逃げられる事がしばしばです。会員は年々増えています。早いうちに手を打っておくべきだと考えました」
「ふむ。その通りだ」
「なので初心者を補助する器具の開発にあたりました」
「いい着眼点だ。ぎじちゅ開発局主任」
(また噛んだ)(なんで言えないかなぁ)(さしすせそが発音できてない)(ボクボブボクボブボクボブ・・・・イイヅレェ・・)

「初心者でも快適にゆっくりをレイプする方法は大まかに分けて三つ。発情させる。固定させる。人質を取る。
 この三つの中で人質は条件が限定されますので、汎用性のある発情と固定を目的としたものをつくりました。
 あくまでこの機材の目的は初心者の補助であり、本来は己の身一つでレイプすることこそが会の理念です。ではまず発情から・・・」
前置きをしてから、主任はシリコンで出来たペニスを取り出した
「父さん、あれなに?」
隣に座る【特別顧問】というプレートの男に小声で話し掛けた
「お前はまだ知らなくていい。ふーちゃんと倦怠期に入ったら教えてやる・・・・・・・・・え?ていうか本当に知らない?」
「うん」
(そういえば、ソッチの知識は昔から無頓着だったな)
主任が電源を入れると振動していやらしくにうねりはじめた
「あれマッサージ機?」
「童貞は黙ってろ」
小声で話す二人を気に留めず主任は説明を続ける
「従来はこういった物の振動でゆっくりを発情させていました。しかし・・・・」
「みなまで言うな。わかるぞ、そんなものを持って出歩くのはかなりリスキーだ。見つかったら変な人だと思われてしまう」
幹部の一人が同意する
(ゆっくりレイプの時点で十分変なヒトのような気も)
息子は口には出さず心の中で呟いた
「それでコレです」
そう言って主任が取り出したのが、どこにでもある何の変哲も無いのヘッドホンだった
檻の中からゆっくりまりさを一匹取り出す
「使い方は簡単。普通に頭に着けて、電源を入れるだけ」
本来の使用方法と同様にまりさの両耳に掛かるように長さを調整して取り付ける
そしてスイッチを入れた
「ゆ,ゆゆっ,,,,,,,,,,,,,,ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛!!」
見る見るまりさの顔が赤くなり熱と艶っぽさを帯びていく
「寝起き数秒でもこの通り」
目蓋は半分ほどさがりとろんとして、口からは砂糖水の涎が流れている
「発情に最も適した振動を調べるために500回以上の実験と10基の試作品を作りました」
「素晴らしい」
幹部全員が拍手を送ると、主任は恭しく頭(こうべ)を垂れた

「では次に固定器具の紹介です」
三脚スタンドを組み立てて床に立てる
立てたスタンドのてっぺんに料理で使うボールのような半球体を取り付けた。ちなみに半球体は格子状に穴が開いていた
その形を見て、運動会の玉入れ競争に使うカゴに似ていると何人か連想した
「このてっぺんにゆっくりを乗せます」
檻かられいむを出すとその衝撃でれいむが起きた
「ゆ! ここどこ? おじさんさっさとれいむを・・・ゆべぇ!」
半球体に押しこまれたれいむはそのままスタンドに付属していたベルトによって頭部もガッチリと固定される
「後はスタンドの高さを自分の犯りやすい位置に調節したら完成です」
れいむの口に格子のスキマからバイブを差し込む
「ゆぶぶぶぶぶっぶぶぶううぶぶぶぶっぶぶ」
「なお、この半球体はスタンドとボールジョイントで繋がっていてどの角度にも自由に向けられます」
顔を上を向けられて口に入れられたモノを吐き出すことも出来ず、れいむは振動と息苦しさで体を震わせていた
「組み立て式なのは少々面倒では?」
そんなれいむを他所に会長が器具について指摘する
「野外での使用を想定したため持ち運びやすさに重点を置きました。格子状の球体も畳めば筆箱サイズで収納することが出来ます。某有名キャンプ用品メーカーに務める会員が考案しました」
「なるほど」
関心して一同が頷く
「鉄製だから下からガスバーナーであぶって熱責めもできそうだな」
幹部の一人が提案した
「その通り。そういうリョナ的な嗜みがある方のニーズにも応えられるように想定されています」
「応用も利いてパーフェクトじゃないか」
「恐縮です」
れいむの口からバイブを引き抜くと砂糖水でぬらぬらと光っていた


細長い棒を取り出して拘束されているれいむを気付けにつついた
「それは?」
主任が持つ棒に父は言い知れる感覚を抱いた
「これはゆっくりの性感帯を刺激するのを目的に作られました」
棒の両端を持ち思いっきりしならせて見せた
「この通り特殊な素材で出来ており簡単にしなるのに折れません。また先端には独自の合成樹脂を使い、デリケートなゆっくりの体を突き破ることも一切ありません」
30cm程の長さでつまめてしまう程の細い棒。しかしその中には現代科学の技巧の粋が詰まっていた
「作ったはよいものの、これを使いこなせる者はいません。我が会にも先生のようにゆっくりの性感帯を寸分違わず捉える者が居ればいいのですが」

使いこなすことが出来れば
ゆっくりの群れを易々と無力化し
富豪に飼われている上品なゆっくりでさえ一瞬でメス豚に堕とし
ドスでさえ性の虜にすることのできる究極のアイテムになりえた

「残念だが、性感帯は私も感覚でわかる程度だ。見つかるまでに数秒かかる。扱うことは出来ても使いこなすことは出来んよ」
動くゆっくりの性感帯を突くにはその場所が一瞬でわかることが持ち手になるための条件だった
「そうですか」
機械越しでも、その声色から落胆の感情がありありと伝わってきた
「期待に応えられず、すまない」
「いえ・・・」
テーブルに置かれた棒は、物音一つしなかった


(なんだこの人たち・・・)
変態が集い、変態極まりない話をしている
この話が真面目な内容に聞こえた時、その者は確実に心がレイパーに傾こうとしている

会話の流れに呑まれて洗脳されてはいけない
そう思い。彼は心を強く持って臨んでいた


―――ちなみにこの棒が、ゆっくりと人間のハーフの少年の手に渡るのはまた別の話


れいむとまりさを檻に戻した
「器具の紹介はここまでです。それはさて置き、皆さん、ついに『アレ』が完成しました。時代が動きます」
「ついにアレが!?」「まさか、もう完成したのか!」「これで長年の夢が叶う」「アメリカデハ、ゼッチョウスルトキハ『クル』ナノニ、ドーシテ、ニホンハ『イク』ナノ?」

「アレって何の話?」
「さぁ、父さんもあまり顔ださないから知らない」

そんな二人を配慮してか、主任が一から説明を始める

「男なら誰もが一度は憧れるプレイ・・・・・そう“パイズリ”。それをゆっくりでやろうと考えたのが始まりでした・・・・」
「父さん。パイズリって何?」
「母さんやふーちゃんの前で同じこと言ってみろ。殺されるぞ」
「ん゛ん゛」
「「すみません」」
主任が咳払いをすると二人はすぐに黙った

「それでは実物をここに・・・」
主任はロッカーの戸を開ける。そこに待機させていたようだ
「ごめんね。閉じこめたりして」
「やだぞー! だめだぞー!」
「あ、怖がらないで。僕だから、覆面で顔隠してるけど主任だから・・・・ほら」
研究成果をなんとかなだめて会議室の中央に連れて来る
「手間取ってすみません」
「「「おおっ」」」
主任に手を引かれて現れたのは巨乳のゆっくりえーき(胴付き)だった
服が胸ではちきれそうな程押されている
「クスリと直接注射。交配を繰り返してこの大きさまで持って行きました。メスを入れるのは最後まで避けました」
説明が終わった時には全員が起立していた
「では失礼して」
父親がえーきの胸を後からそって触れて、徐々に圧力を掛けていった
その耳元で囁く
「こんないやらしく揺らして。おじさんを誘ってるんだろ? んん? イケナイ子だ・・・」
「いぎぃぃ!!」
鷲づかみにされてえーきは苦しそうに息を吐いた
「ガタンゴトン、ガタンゴトン」
「ガタンゴトン、ガタンゴトン」
誰からともなく電車の口まねをし出した
「プシューー」
「次は〜西日暮里〜♪ 西日暮里〜♪」
「ハイ、ドアガヒラキマセン」
こういう時の男の連携は凄まじい
「お嬢さん。つぎの駅で降りてもらおうか。そこでねっとり可愛がってあげるよ」
「・・・らめぇ」
顔を真っ赤にしてなみだ目のえーき
「悪ノリしすぎだ馬鹿!! 日本の恥さらしがっ!!」
何故か会長がキレた
「しかもなんでえーきにお札握らせてるんだ!?」
「だってお金払わなかったらただの痴漢じゃないですか? お店での電車ごっこは有料なんです」
「この女の敵どもがっ!! 」
会長は更に声を荒げる
「お前等みたいな奴がいるから女性専用車両なんて避難を浴びるものが…ゴホッゴホッ」
「会長さん落ち着いて。呼吸が乱れてダースベイダーみたいになってます・・・・」
息子が心配そうに声をかけた
「ああ。すまない」

その後。会長と息子以外の全員がえーきの胸を揉んだ
揉み終わり、一人の幹部が口走った
「ところでこれ。人間と比べてどうだろうか?」
その言葉が議論を生んだ
「実はオレも気になっていたんだ」
「当然だ。みんな人間とゆっくりの両刀だろ」
「先生はゆっくり一筋の一刀流ですが、何か?」
「ゆっくりをレイプするんだから人間の感触とは関係ないだろう」
「スモウレスラーッテ、ナニカップ?」
「ウチの嫁は胸無いから比べようがないな」
(ふーちゃんて何カップあるんだろう? AAA?)
「今付き合ってる彼女がDあるけど。まだ触らせてもらえない」

「お前たち、ちょっと待ってろ」

会長がその議論に割り込んだ
自分の胸のところをふにふにと触ってから。えーきの胸を両手で包み込んだ
触りながら数秒間唸り、自分とえーきの胸を交互に触る
そして結論を出した
「ふむ・・・・おっぱいだ。この感触は紛う事なきおっぱいだ。主任め、いい仕事をしよる」
えーきはビクリビクリと体を痙攣させていた。今にも倒れそうだった
「あの会長?」
幹部が会長の奇妙な行動に首を傾げる
「よ、嫁のだよ! 大きさや触り心地が家内のと似てたんだよ、文句あるか!!」
「いや、ありませんが・・・」
「わかったら全員着席しろ!! この話は終わりだ!」

見知らぬ覆面集団に散々胸を揉まれたえーきは過呼吸寸前まで昇り詰めていたので床に寝かせた

「では次に来期の予算について・・・」
pipipipipipipipipipipip
会議室に電子音が響いた
「すみません・・・」
断りを入れてからその幹部は携帯電話に出た
「はい、もしもし今は会議中だと言っ・・・・・・・何!?・・・・・・・・大変ですこの場所を“奴等”に嗅ぎつけられました!!」
「本当か! きゅうちゅう(九州)地方支部長!!」
(会長また噛んだ)

会議室が急に慌ただしくなる

「父さん、奴等って?」
「この会の正体を見抜き、それを阻止せんとする悪の組織『アンチレイプ同盟』だ」
「レイプ同好会の方が悪じゃない?」
会長が立ち上がり迅速に指示を飛ばす
「本日はここで解散! この後続きは書面にて行なう。各々、私物を確保して片付けに当たれ!!」
「玄関からは危険だ。窓から逃げるぞ」「ここは二階だ!」「苦渋の選択だが、檻の中のゆっくりを先に落としてその上に飛び降りるんだ」「ネェ。アマッタカンコーヒー、モラッテイイ?」

会議室を片付けて、檻の中からゆっくりを取り出して窓から投げ落としていく
「やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」「おぞらを゛と゛ん゛て゛る゛み゛た゛い゛ぃぃぃぃ」「ゆべぇ!!」
地面に餡子の華が咲き、飛び降り用マットが出来上がる
その上に飛び降りていく幹部たち
「もったいないなぁ(食べ物なのに・・)」
「もったいないなぁ(レイプできるのに)」
親子がそれを見ながら漏らしたその言葉は、決して同じ意味ではなかった
ちなみに空になった檻にはゆっくりえーきが入った

「おい新人!」

幹部の一人に呼ばれる。困惑して彼は自分で自分を指差した
「そうだお前だ。見たところ若そうだ。奴等の目を欺けるかもしれない」
「名案だ。主任の発明品や檻の中のゆっくり、その他、窓から持ち出せない諸々の道具を玄関から運びだしてほしい。頼めるか?」
別の幹部も彼を見る。流石に断れる雰囲気ではなかった
「じゃあ・・・・・それなら」
「よく言った」
父が覆面を取った
「脱出したら(父さんの)携帯に連絡を入れなさい」

「先生急いで!!」

見渡すと会議室には親子だけになっていた
「鍵を返すときはちゃんと事務の人にお礼言うように」
そういい残して父は窓から飛んだ
「先生ー!! 前に飛びすぎ!!」
「えっ?」
ズシンッという音が息子の耳に届いた
「大丈夫ですか先生!??」
「・・・大丈夫です・・・この舟に乗れば良いんですよね・・・・・?」
「ヤベーヨ! サンズノカワ、ワタロートシテル!!」
*1


「・・・・・・・」
彼は静かに、二階の窓を閉めた
家に帰ったら盗聴器が無いか調べようと思った







「先輩、庭の方から変な音しませんでした?」
「いや、聞こえなかったが」

二人組みの男は公民館の階段を上がっていた

?アンチレイプ同盟?
ゆっくりを愛護するもの、レイプは邪道だと主張する虐待愛好家などで結成された組織
レイプをしている現場などを撮影または記録して、世間に公表して会を社会的に潰そうと目論見る集団

「今まで空振りに終わっていたが、今日こそ奴等の尻尾を掴むぞ」
「しかしもう少し人数は集まらないんでしょうか? 相手の規模もわからないのに二人だけでは」
「ここがダミーかもしれないだろ。泣いて馬蜀を斬るように、我々も泣く泣く戦力を他所へ割くしか無かった」
「先輩、使い方が微妙に間違ってます」
この日レイプ同好会は複数の場所で会場を借りていたため、その分人数を分散させなければならなかった
最も。既に目的の組織の幹部は上手く逃げおおせてしまっているが
「諜報部の報告だと、身内で集まる時も全員が覆面で顔を隠しているそうですね」
「あいつらはショッカーの真似事でもしてるつもりか」
「じゃあ僕らはさしずめゆっくりライダーになるんですか? うげぇ、嫌だなぁ。ゆっくり人間とか想像したくない」
「俺もだ、ゆっくりは好きだが。体半分ゆっくりになりたいとは思わない」

「うるせーよてめぇら!! 馬蜀斬った諸葛亮の気持ち考えたことあんのか!! 体が半分がゆっくりな人の気持ち考えたことあんのか!!」

二人の横を通りすぎようとしていた少年が突然怒鳴った。もの凄い剣幕だった
少年は肩から鞄をさげて両手で大きめのカートを押していた。カートには黒い布が被せてあって中は見えなかった
二人を一瞥して、小さく舌打ちをして去って行く少年の後姿をただ見送る
「あの子なんだったんでしょうか。馬蜀がどうとか、体半分がゆっくりだとか・・・地元の学生さんですよね?」
「俺が知るか。とりあえず撤収だ。どうやら情報はガセだったらしい」







事務所に会議室の鍵を返して外へ出る
あの二人がいなくなったのを確認して携帯電話で父の番号を押す
飛び降りに失敗したようだがあの後すぐに起き上がっていたので問題はないはずだった
5コールして父は電話に出た
「あ、父さん。僕だけど」
「なあ、どうして空って青いんだろうか・・・・?」
「はぁ? 父さん何言って」

『・・・・ふぅ』

男なら誰もが、そのため息の意味を知ってた
「なに賢者モードに突入してんだよ!? こっちは嫌な思いしてまで職務全うしたっていうのに!!」
『だってさ、あんな刺激的な会議に参加して、家まで我慢できるわけないだろ。今駅のトイレの中だ』
「・・・・・・・」
この状態の男は何を言われても動じないことを彼自身、自らの経験でわかっていた
『バス停の近くで待ってなさい。会の人に道具を引き取ってもらうように連絡を入れるから』
悟りを開いた父の声は穏やかさに満ちていた



バス停前
「畜生。どうなってんだよ今の大人は。レイプだのアンチだの・・・・ここ数年の仮面ライダーも無職とフリーターばっかりだし、世の末だよ・・・」
関係ないことにまで腹を立てつつ、会員の到着を待つ
「あの」
振り向くとリクルートスーツの女性がそこに立っていた
年もまだ若く。彼はその人を素直に綺麗だと思った
「あなたが新人さんですね。お預かりしていたものを頂きに参りました」
一週間前に電話で聞いたことのある声だった
「あ、はい、これですね」
鞄の中身とカートの中の巨乳ゆっくりえーきを渡す
「ありがとうございます」
可愛らしく微笑まれて、彼はドキリとした
「助かりました。私のほうからぎじゅぢゅ局の主任に送っておきますね」

「・・・・・・・・・すみません。帰る前にそのえーきのおっぱい揉んでもいいですか?」


少し考えてから、彼はそう言った


終わり



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最終更新:2022年05月03日 22:22

*1 (なんで黒人がいるんだ?