ゆっくり蒸し


俺はゆっくりの家族を探していた。
目的は、虐待である。
ゆっくりを入れる巨大な籠、ゆっくりを騙すテクニック
準備はばっちりである。

俺がゆっくりを探しながら歩いていると、
正面から、ゆっくりの家族がこっちに向かってくるではないか!!


「お、いた!!」

男は、見つけたゆっくり一家にばれないように
ボソっと、小声で呟いた。

ゆっくり一家の構成は、
親れいむ・親まりさ、
子供れいむ5匹、子供まりさ5匹、
赤ちゃんれいむ・まりさ、2匹、
合計、14匹である。

俺はゆっくり一家を捕まえるべく、
とびっきりの作り笑顔で
先頭を歩いていた親ゆっくりれいむに話しかけた。


「こんにちは!!」

「ゆゆっ!?おじさんはゆっくりできる人?!」

「うん。ゆっくりさせてね」


「「「「「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」」」」」」」」」

俺が、ゆっくりさせてくれ、と言うと
ゆっくり一家全員の、ゆっくりしていってね、の大合唱が。

俺は、計画どおりに事が進んでいて作り笑顔ではなく
本当の笑顔が顔にできていた。

「ゆゆ!!おじさん、どうしたの!!??」

れいむは、俺の笑顔の変化が分かったのか
質問を問いかけてきた。
答える必要はない。


俺はその発言を無視してゆっくり一家に提案をした。


「おじさん、もっとゆっくりできる場所を知ってるよ。
来ない?」


「いく!ゆっくりつれてってね!!」

親れいむが、俺の嘘にだまされた。
ふはははははは、これで貴様は一生ゆっくりできない。

「れーむもいきゅ!」「いきたいんだぜ!!」

子ゆっくり達も行きたいコール。

「ゆっくりつれてくんだぜ!!」

これまで黙ってた親まりさも。


「わかった。じゃあ、ちょっと待ってね」

俺は、素早く背負っていた籠にゆっくり一家を入れる。


「ゆ”ゆ”!ぜま”い”よ”、お”じさん”」
「ゆ”っぐり”でぎな”い”ん”だぜ・・・!!」

ゆっくり一家は、自分たちがいる場所の狭さについて
俺に文句を言ってきた。

もう籠に入れてしまえばこっちの物だ!!


「うるせえ!!」

俺はそう叫ぶと、ガツガツとわざと籠を揺らすように走った。

「ゆ”!」
「ぶ!」

ゆっくり達のつぶれる声が聞こえる。
潰れる、と言っても死ぬほどでもない。




家まで、籠を揺らしながら走った。




家に着くと、すぐさま籠を開けてゆっくり達を開放する。


親ゆっくり達のブーイングの嵐が始まる。


「おじさんどういうこと!!赤ちゃん達になにかあったらどうしてくれるの!!」

「オレシラネ」

「ゆっくりあやまるんだぜ!あやまったらゆっくりここからでていくんだぜ!!」

「これからここはれいむたちのゆっくりプレイスにするよ!!」

「「ゆっくりあやまってね!!」」

「オレシラネ」

俺は、さっさと作戦を実行するべく、巨大な薬缶を取り出した。

「おじさん、なにそれ?」

「ゆっくりせつめいするんだぜ!!」

子れいむや、子まりさ達が、興味津津に話しかけてくる。

「これはね、ゆっくりできる部屋なんだ。
ちょっと小さいけど、とってもゆっくりできるんだ。
かぞくみんなで入ってね。」

「ゆゆ!だまされちゃだめだよ!!」

親れいむは、俺の事を警戒しているらしい。
そりゃそうだ。揺らされて、所々怪我をしたし
赤ちゃんも、もしかしたら死んでいたかもしれない。

「ごめんね、れいむ。
これをあげるから、許してくれ。」

そう言って、う●まい棒(袋に入ってる)を渡した。


「ゆゆ!おじさんありがとう!!ゆっくりゆるしてあげるね!!」

親れいむは、幸せそうにう●まい棒を見つめて言った。
親まりさも、今さっきまでの警戒心は無くしたらしく
幸せそうにう●まい棒を見つめていた。

ゆっくり達には、手足が無い為、
う●まい棒の袋を誰かに開けてもらうまでは食べられない。
その為か、ゆっくり両親達は涎を垂らしながら、う●まい棒を見つめていた。

子ゆっくり、赤ちゃんゆっくりも涎を垂らして見つめていた。


俺は、この隙に、と思い、
薬缶の中へゆっくり一家を詰め込んだ。

「ゆゆ”!ぜま”い”よ”!!」

親れいむの苦しみの声が聞こえる。
子れいむ達の声もだ。

俺は、携帯用のコンロを出した。
火をつけて、ゆっくり達の入っている薬缶を置いた。


「・・・任務完了♪」

まだ火に当てたばかりだから熱は伝わってこないだろう。



数分後

「おじさん!!あづいよ!!
ゆっくりだしてね!!」


蓋をする部分のちょうど真下にいた子れいむが言った。

「ヤダ」


「ゆ”う”う”う”う”う”!!あ”づい”よ”ぉぉぉぉぉぉ!!」

薬缶の一番下・・・、コンロの火がジャストヒットしている
子れいむが叫んでいた。






数十分後

「ゆ”う”!!あ”づ”い”よ”お”お”お”お”お”お”!!」


親れいむの声が聞こえる。
泣きながら叫んでいるのだろうか、とても痛々しい声で叫んでいた。

今さっきまで聞こえていた、薬缶の最下層の子れいむの声が聞こえなくなった。
もう虫の息なのだろう。





「はやくだすんだぜ!!」

親まりさが叫んだ。
俺は不思議に思った。
数十分も火に当てられてなぜそこまで平気に叫ぶことができる?

俺は、薬缶の中を覗いてみた。

なんと、親まりさは子まりさを自分の周りにおいて
暑さを防いでいたのだ。
親まりさは、子供などを平気に裏切ると聞いたが
本当だったとは・・・。

「チッ」


俺は舌打ちをした。
苦しんでいないとは、俺の努力はなんなんだ。
怒りを込めて、親まりさへ目つぶしをした。

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」

ざまみろ





そして、数分後

今さっきまでの叫ぶ声はなくなり、
呻き声などが聞こえ始めた。

「お”み”ずち”ょ”う”だ”い”い”い”い”」

来た!来た来た来た!
ついに最後の〆の時が来た。
俺は興奮して、ゆっくり一家に喋り掛けた。


「水がほしいのか!!
いまあげるぞ!!」

「ゆゆ・・・ありがとうおじさん・・・」
「ゆ”う”・・・」

もう死にかけである。

俺は、バケツにいっぱい水を汲んで来た。

「今やるぞ!!」

手で水をすくい、三回、水を入れてやった。

「ゆぅー」

「このくそじじい!!れいむをゆっくりしないでだしてね!!」

「じじいはさっさとしね!!!」

俺に文句を言い始めた。
そろそろ、とどめをさすか。

そう思い、水をすくって薬缶の中に入れてやった。
大量の水だ。
そして、蓋をした。


「ゆ”ゆ”!!く”ら”い”よ”!!
あ”づい”よ”!!!」

「あのくそじじい!ま”り”さ”の”め”を”つ”ぶし”た”ん”だぜ!しね!!」

今さっき目を潰された親まりさは、恨みを込めて一家全員へと喋っていた。
暑さ防ぎにされている子ゆっくり達は、聴いていない。



 俺は、コンロの火を強火にした。


「ゆ"!む”じあ”づい”よ”!!」

「れ”い”む”の”がら"だが!!!」

「あ”づい”ん”だぜ!!」

そう、今さっき俺が入れた水でゆっくり達は蒸されているのだ。
皮はブヨブヨになり、中の気温も上昇し、
ゆっくり達にとっては地獄だ。
さすがに親まりさも、熱い熱いと言い始めた。


数分後

俺は、ゆっくり達の声が聞こえなくなったので薬缶を開けてみることにした。

すごかった。

中のゆっくり達は、どろどろに溶けて原形をとどめてない。
髪飾りのリボンや、帽子が、どろどろに溶けた餡子に入っていた。

俺は、お餅を入れてお汁粉にすることにした。



「いただき・・・もす・・・!!」

灼熱という地獄を味わったゆっくり達の味は格別だった。
甘い。とにかく甘い。
俺はぺろり、と食べきってしまった。


「次は・・・、アリスのクリームでクリームパンでも作るかな」

俺はニヤニヤと笑みを浮かべた。

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最終更新:2022年05月21日 23:00