ごく最近、幻想卿で大量発生している謎の生物。
通称「ゆっくり」
名前の由来は彼等の口癖「ゆっくりしていってね!!!」からとられたものである。
人間の顔のような形をしており、手足もなく某有名RPGゲームの雑魚敵のような姿形をしている。
異常な繁殖力と横暴さを持っており、畑や人家を荒らし、「俺の物は俺の物、お前の物も俺の物」精神で人々を困らせていた。
と言っても力は無く、徒党を組んでも小学生に負けるほどだ。
知能も幼稚園児並みで、成ゆっくりになってもさほど変わりはないので実質幼稚園児以下である。
一見どうしようもないように思える生物だが、ゆっくりの内臓は餡子で出来ていて、普通のそれとは格別に美味しいので食べ物としては人気が高い
近頃はゆっくりの研究が盛んで、餡子をより美味しくする技術が発見されるまで発達してきていた。
だが、まだまだ謎の多い生物なので、どれほど小さい発見でもその情報をゆっくり加工所に提供すればそれ相応とは思えないほどの多額の金や、ゆっくりが貰える。



俺は先日、空き巣に入られた。
ここいらで泥棒なんてする奴は大抵ゆっくりなのだが、今回は少しばかり違っていた。
大事な貯蓄を奪ったのはゆっくりだが、それを仕向けたのは俺と犬猿の仲にある奴だった。
嫌がらせという枠を超えている。俺を殺す気か。
だが、そのおかげでちょっとした興味が湧いた。
俺が慌ててゆっくりを追い出す時のことだ。

台所には2匹のゆっくりが居た。
「む~しゃ、む~しゃ♪しあわせ~♪」
「おいてめえ何やってんだ!」
「おじさんいきなりはいってこないでね!れいむたちはいまゆっくりおしょくじちゅうなんだよ!」
「もういい、焼き饅頭にして食ってやる」
「おじさんやめてね!まりさもみてないでたすけてね!」
「つかまるれいむがわるいんだよ。おじさんのおなかのなかでゆっくりしんでね!!!」
「どぼじでぞうい゙うごどい゙うの゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!!!」
無言でゆっくりまりさを足で踏みつぶす。
絶叫する間もなく絶命する。
泣き喚くれいむを部屋に連れて行く途中でふと疑問に思った。
あいつらはさっきまで野菜を食べていたのに、中には餡子しかなかった。
気になった俺はれいむを自室の床に置いた。
「お前にチャンスをやろう。これから俺の言うことをなんでも聞けば、お前を俺のペットにしてやる。」
「ゆゆ?なんでれいむがきたないおじさんのいうこときかなきゃいけないの?ゆっくりしゃざいとばいしょうをちょうだいね!!」
ためいきをついた。
まずはこいつを俺の奴隷と言っても過言ではないくらい躾けなければならない。
なるべく効率的な躾を考える。

「ゆぎゃあああああ!!!おじさん何するの!?はやくやめてね!!!」
死なない程度に壁に思いっきり叩きつけるのを繰り返す。
少し繰り返したところで手を止めて話しかける。
「お前が俺のペットになるんだったら、これから甘い食べ物をあげるよ。でもペットにならないんだったらこのまま死ぬまで壁に叩きつけてるよ。」
「いやだよ!れいむの友達をゆっくりさせないおじさんのぺっとにはならないよ!ゆっくりりかいしてしんでね!!!」
このゆっくりはなかなか強情なようだ。
だが、叩きつけては優しく質問を繰り返している内に、すぐにゆっくりは俺のペットになった。
その後は、ゆっくりを思いっきり可愛がった。
だが、それでゆっくりは自分はこの人間にとって特別な存在になったのだと勘違いするだろう。
調子に乗られて大惨事になる前にしっかりと躾をしないといけない。

「それじゃ、その部屋でゆっくり待っててね」
「うん、ゆっくりまってるよ!!!」
部屋には大事なものは何一つ置いていない。
置いてあるのはダンボールや壊れても汚くならない物、こぼされても後片付けが楽な餌くらいだ。
30分後、部屋を開ける。
やはり、部屋は汚くなっていた。
だが、壊れても気にならないもので、後片付けもすぐに終わる程度だろう。
ゆっくりに怒りの形相で質問する。
「おい、なんでこんなにちらかした。」
「ごめんなさい、ゆっくりしてたらちらかっちゃったよ!」
悪びれた様子もなく答えるれいむ。
「お仕置きが必要なようだな」
ゆっくりに爪を立て、握りつぶす。
「ゆ!?やめてね!もうしないからゆるしてね!ゆっくりやめt・・・あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ごべんばばい゙い゙い゙やああああああああああああ!!!!」
今まで聞いたことのないくらい大きい声で謝罪をしてきたら、離す。
「もう部屋を汚さないね?」
「うん、れいむのへやをよごさないよ!」
「どこも汚さないでね。またやったら今度はもっと酷いことするからね」
「ゆっくりわかったよ!」
もう数回時間を置いて部屋を開けたり自分の部屋に放置したりして、何回も拷問を受けさせて、ようやく理解したようだ。
次はいよいよ実験だ。

「お~い、ご飯だぞ」
「ゆっくりまってたよ!」
「口を開けろ」
口を開けてご飯を待つれいむ。
そこに人参を入れる。
「む~しゃ、」
「待て、そのまま口をずっと開けてろ」
「ゆゆ?」
待つこと数分、人参が徐々に唾液で溶けてきたが、それ以外の変化は見当たらない。
「もういいでしょ!はやくたべさせてね!」
「待て、噛んでも良いけど飲み込むな」
そして飲み込んだれいむを思いっきり蹴飛ばす。
「今度は絶対に飲み込むなよ」
「ゆゆ・・・わかったよ」
しばらく人参を噛ませ、口を開けさせる。
「これは・・・」
ゆっくりの口の中には人参はなく、代わりに餡子のような何かが入っていた。
ゆっくりの唾液は食べ物を餡子にする性質があったのだ。
「おにいさんもうたべていい?」
「ああ、食べて良いよ」
ここで用済みだからぶち殺そうと思ったが、まだ使い道はありそうなのでそのままにしておいた。

続くと思う...

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最終更新:2022年05月19日 11:41